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ひまわり  作者: 森野かのこ
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第1章 ゆめのなか

第1話 逃避


人はなぜ生まれ、死んでいくのか―それはきっと誰にもわからない


 しろは自分の人生が嫌いだった。

 いつからか苦しみばかりに目を向けて、どうして生きているのか

 そればかり考えている。

 褒められればそれは嘘だと思い込み、

 貶されればあいつは私のことを分かっていない――と。

 なにより嫌いなのは、そんな風に考えてしまう自分自身だった。


 「どんなに苦しくったって、いつかは笑い話になるさ」


 こんなことを言い出したのはいったい誰だろうか。

 今が苦しくて、生きているのが辛いのに。

 


 映画の中では自分のような人が辛い目にあった後、

 幸せをつかむ逆転人生を送っている。

 私のことも、誰か愛してくれないだろうか。


 1人歩きながら心の中で目を閉じる。



 =================================


  そこには、過去の記憶。

  たくさんの人に大切にされている自分がいた。

  その人の笑顔はまるで太陽のように輝いている。

  周りの人も、そんな白をみて笑顔になっている。


 =================================



 ふと我に返ると、いつの間にか家の近くまで帰ってきていた。

 何となく足が進まないので、白は公園に寄りベンチに腰掛けた。


 またいつもの妄想か―

 ここのところ不思議な夢を見る。

 いや、起きているのだから夢とは違うのかもしれない。

 そして……あれはたしかに私だけれど、私ではない。

 過去の記憶を都合よく塗り替えているのだろうか、

 それにしても自分自身が見えるのは違和感がある。

 そんなことを考えているといつの間にか空が薄暗くなっている。


 家に帰る足取りはいつも重く、今日も寄り道してしまったと後悔しながらも、

 もう少しこうしていたかった。

 

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