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突撃都市  作者: 山下 式
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バスの中にて

 鉄の箱の中、電線の微細な運動が見る夢。車輪はレールを、スクランブル交差点を、田園地帯を覚えている。


 スピンフォームの泡の中、体積と面積のスペクトルを求めて離散する。LEDが隣のLEDへと移動するのと同じ。ピクセルが隣のピクセルへと移動するのと同じ。感情の波は、この離散的な時空間の中で連続的に最小単位を記録し続けた。希薄な俺の正体は、過去の俺の高度な模倣。だけどこれが俺の等身大のアイデンティティ、連続性であり整合性だ。思考が一貫したパターンの継続体。


 模倣意識のグリッドは、量子場の密な網を通って相互に作用し、やがて感情は波打って一筋の・・・


 それは続く。


 優しく冷ややかで


 明晰で不可知な


 生と死の先にもずっと。

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