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多窓転生  作者: 複数の体に転生する話が読みたい読者
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多窓転生

俺はいつも通りに学校から帰り、ゲームを起動させた。

すると突然、視点が切り替わった。ここどこだ?

あたりを見回すとどこかの街の路地裏だとわかった。

足に違和感があり、下を見てみると靴をはいている。

体に意識を向けたからか、頭の中にステータスや

インベントリが表示された。

自分の体をよく観察すると俺がよく遊んでいたゲームの

アバターだった。

どうやら俺は異世界でゲームのアバターに転生したようだ。

現状確認をしているとドラゴンが空から飛んできた。

そしていきなりブレスで街を焼いてしまった。

(ええええええ)

阿鼻叫喚。街の人達が逃げまどっている中、俺は茫然と

その光景を見ていた。

お約束としてはここで俺がドラゴンと戦うんだろうけど。

このアバターは。ステータス確認。レベル1。

(無理!!)

逃げないと。だが、人間がドラゴンから逃げられるのか?

それにこんな事はそうそうあることじゃない。

もう少し見てからでも

ずっと見ていたのが気に入らなかったのかドラゴンが

話しかけてきた。

ドラゴン「貴様は何をしている?」

俺「あ ええと、見てるんだ」

ド「逃げるか、泣くかしてはどうだ」

喋るのか。

そこでふとゲームのことを思い出し、一つの作戦を閃いた。

インベントリの中で見た目が一番派手な武器を取り出した。

俺「俺と勝負しろ」

ド「フハハハハ、人間が我に挑むと? 面白い

だが、あっさり死なれてはつまらん。ハンデとして貴様から

かかってくるがよい。」

お 向こうから先行をくれるとは

俺「わかった。 俺が攻撃するまで待ってくれるんだな」

ド「ドラゴンに二言はない」

よし!俺はこの場から離れようとした。

ド「待て。どこへ行く」

俺「う~ん どこだろ まずは別の街に行くのが良いかな」

ド「我との勝負はどうした」

俺「勿論、勝負は続いてる。だから、攻撃したらダメだよ」

ド「ふざけておるのか」

俺「まさか 本気だよ。ドラゴン相手にまともに戦って

人間が勝てるわけがない!べつに殺したいなら殺しても

構わないだろう。でも、そうするとさっきの約束を破ることに

なるな」

何してるのかって?ターン制のバトルゲームをプレイした

者なら一度は思ったことはないだろうか。

キャラクターにとって一番安全な時、

それはプレイヤーがコントローラーを置いている時だと。

プレイヤーが動かなれば敵Mobも動かない。

つまり、勝てないなら戦わなければいいのだ。

俺「さあ!ここで俺を殺して、ドラゴンはあんな約束さえ

守れない程、器の小さな存在だと世界に示せ!」ドヤッ!

ド「ぐぬぬ」

自分の都合で言葉を曲げることに定評のある人間相手

だったら無意味な行動だっただろう。

だが、プライドの高いことで有名なドラゴンならいけるんじゃないか。

パクッ

俺「え」

俺、ここで死ぬのか。だが、ファンタジーみたいな世界で

あの有名なドラゴンに喰われるのはゲーマーとして

本望とかもしれないな。って口に含んだだけみたいだ。

噛まれてないし、飲まれてない。

どうやらどこかに連れていくみたいだ。

やることもないし、寝るか。

そこでまた視点が切り替わった。目の前に俺のアバター

がいる。いや、切り替わったんじゃなく増えたのだ。

目を開けてみると白いもやの中から次々に俺が作った

アバターが出てきて同様に視点が増えていった。これは。

ド「むっ!!」降下しながら

ペッ!吐き出された。

俺「「「「「「ぐは」」」」」」

ド「いつの間に、仲間を呼んだのだ」

俺「「「「「「いや、みんな俺だけど」」」」」」

ド「どういう意味だ」

俺「「「「「「話せば長くなる」」」」」」

ド「一人で喋れ!!」

俺はドラゴンに自分が別の世界の人間であること。

ゲームのことを説明した。難しいぞ。

ド「自分の体を作り、遊ぶアイテムか」

俺「違うけど、似たようなものだ」(半分諦め)

ド「今後も貴様のように複数、体を持つ者が現れるのか」

俺「それはどうかな。人によると思う」

最近ではあまり人気がなく、過疎っていた。

それに俺が遊んでいたゲームは、ゲーム機が一台につき

一キャラしか作れない。

さすがにこれだけの数を作るバカは稀だろう。

せいぜいメインとサブの二キャラまでだ。

難易度変更も可能だから一人でも困らないし、

高難易度を挑戦するにしてもオンラインで他のプレイヤー

と協力すればいいだけだしな。

ド「それにしても転生者か。暇つぶしにちょうどいいかも

しれん。貴様のそばに居ればどいつが転生者かわかる

だろう。よし、我は貴様についていってやる。感謝せよ」

俺「は?」

こうして、俺は人間の男女、吸血鬼(女)、オーク(雄)、

スライム、魔犬(雄)として異世界へと転生した。

ややこしいわ!

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