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宇宙《きみ》に捧げる鎮魂歌《レクイエム》  作者: 群青 澄華
第一章 光幻高校入学編
2/7

1.無と虚

………………………夢だ。

と、日輪ひのわ 白夜びゃくやは思った。


辺りは、白で覆われていた。


白…だろうか?その色は、白というには、存在感など皆無で、あまりに無機質だ。



無、無、無、無………

あぁ、でも一つだけ。


こんな、虚が支配する空間にはあまりに不釣り合いな、圧倒的存在感を持つ、今、白夜が寄りかかっている巨木。


なんとなく、

世界樹セフィロトってこんな感じなのかなー、なんて。


白夜は、いらない厨二知識を頭の中で展開させた。


天にまで届きそうな美しい幹も、根も。

(この空間)には、風など存在しないはずなのに時折ゆさりゆさりと揺れる、その世界の理を無視した葉も。


みーんな白。つか、銀?


まぁ、ともかく、どちらにせよ、この世界には、色という概念が存在しないらしい。なんて、つまらない世界。


けれど、それが存外悪くないと思っている自分に白夜はハッと笑った。



まだ……

俺は〈人〉を捨てきれていなかったのか…。



白夜は自分の髪の毛先を二本の指でもてあそびながら、ぼんやりとその様子を見つめる。



感傷に浸るのはそのくらいにしておいて。


よっ、と白夜は腰を上げ(この世界)の端へと足を向けた。


てくてくてくてくと歩き続けて、もう何分?


この、無で覆われている世界の中、どこが端で、どこが出口で、もっと言えばどっちが前なのかもわからない。


でも、〈終わり〉は確かにソコに存在していて。



ソコを白夜が一歩越えた瞬間。


白夜は向こうから唐突に迫ってきた光に呑まれた。

そして、無と虚に覆われた世界の中で唯一。


白夜が世界樹セフィロトと称したものだけがゆさりゆさりと、その美しい白銀の枝を揺らし、ただただそこに在った。


読んでくださった皆様、ありがとうございました。


今日、やっと受験が終わりました。

いやー、やっとつづきが書けます‼︎‼︎


春休みなので、どしどし更新していく所存です。


拙い文ですが、これからもよろしくお願いします。

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