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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

悪役令嬢とかめんどくさいし、私中身おっさん嗜好ですんでかわいこちゃん愛でたい。

作者: 苗木

とても・・・誤字、誤用がありました事をご報告致します。

修正の方をしましたが、何か可笑しな所がありましたらご指摘の方お願いします。

「シリアル・ノ―レッジ、貴様は何と言う事をしでかしてくれたんだ!」


久方ぶりに顔を合わせての会話の開口一番目が凶弾でしたわ。わけわからん。

おっと、素が。

私の目の前にはこの国、ラサーの第三王子でありながら唯一の正室の子でありから、という訳で王位継承順第一位のウッティ・ラサー・ユワル様が新雪のような

白い頬を真っ赤に綺麗な空色の目には憎悪と憎しみの色を。

あらら、王子たるものがその様なお顔をされては・・・

ましてやここは学園内食堂ですのに・・・


対する私シリアル・ノ―レッジは微かに首を傾げるだけで表情は微動だにしません。

王女としては殿方に大声で憎しみの篭った声で叫ばれても驚いては駄目らしいです。王女教育はこんなことも予想してたのですかね、先日教わりましたわ。

内心大笑いしてますけど。ていうか本当なんでシリアルって名前なんだよと転げまわってます。

シリアルですよ、シリアスの成り損ないですのよ。


「はて、ウッティ様まずお言葉ですが、ここは食堂ですのよ?他の方の迷惑になってしまいますので他の部屋に移動しません?」

サラ、とストーレートな黒髪が肩から零れる。

私は前世の影響か否か黒髪黒目という容姿をしてます、顔は全然違いますが。

ていうかここ乙女ゲームの世界みたいなんですよね、私自身はやったことありませんけど、有名だったんでヒロインと悪役だけ知ってました。キャラデザ可愛かったんで。

悪役は私です、初めて知ったときは「え、なにこのネット小説的な展開」とか思いました。

あ、前世というと日本人やってました。いつの間にか死んでましたけど。なんでや。

おっとまた素が。


「その汚い声で私の名を呼ぶな!それにここで良い、何せここならお前も逃げられぬ」

えー、名前で呼ぶのは現国王や王女様からの命ですけど、『周りとの違いが分かる様にと』

もう、内心くらいはいいよね?今まで令嬢ぽくしてたけどここから令嬢じゃなくなりそうだし。


「はあ・・・申し訳ありません皆様、少しだけウッティ様とのお話を致します、多大なご迷惑おかけしてしまいますがご容赦下さい。」

と言って私はお昼ご飯から手を引き他の皆様方に頭を下げます。

『ウチの馬鹿がやらかします本当申し訳ない、後で苦情聞きうけますホントすいません。』

と声にならない音で皆様方の心に直接語りかけます。

いわゆる直接脳内にっのアレです。ネタで作ったら案外使える魔法でしたまる

慣れてる学生と今年入ってきた後輩との反応の違いは笑えますがまあいいです。


「名前を呼ぶなと」「国王様方からの命ですので」

即答しました。殿下これからもグチグチ言いそうなんで。内心ではちゃんと名前ではないんで許して下さいな


「・・・私は何を致したのです?それに他の方まで連れてらっしゃいますが」

殿下の取り巻き様方に睨まれました。解せぬ


「ふん。白をきるつもりか」

殿下は鼻で笑います。その直ぐ隣でミサエラ・シュリー様がいらっしゃいます。

あ、やっぱりコレって断罪イベですね?ミサエラ様は同じ元日本人でしたが、頭パッパランン・・・花畑でしたので。むしろ攻略手伝うと言いましたがガン無視されました。

「一体全体何のことやら・・・」

ええ、私は悪役としてちゃんと働きませんでしたので。

むしろ普通に接しただけですがねぇ。


「ふざけるな、ミサエラに数々の暴行及び暴言、お前は重罪人だ!!」

「は?ふざけてるのはそっちじゃねえか?」

おっとついに素が言葉に

失礼と笑って無かった事にします。

「私は身に覚えの無い事で罪人と呼ばれたくはありません」

「証拠があるんだ観念しろ」

ふふんと不敵に笑ってみせる殿下。ああ貴方一応儚さを売りにしてたキャラ(攻略対象)でしょうに・・・

「そうですか、では御見せしてもらって宜しいですね、私全く納得できないので」

それに対して私は冷たい印象を持たせるような笑みを返します。

「ミサエラ本人の証言ミサエラのドレス、教科書、他にも数人目撃者がいるのだぞ」

「本人の証言は糞みたいな価値ですが、目撃者についてお聞かせ願いますね」

ミサエラ様がなんでぇ・・・と涙を流しますが取り巻きの一人騎士団長のご子息様が慰めます。

「ミサエラに対してそんな口の利き方を」

「あら、可笑しいですか?男爵令嬢ではないですか、彼女は。それに今のは素がポロリしただけです気にしないで下さいませ」

騎士団長のご子息、ユエラ様のお言葉を遮ります。話長そうでしたし。

地位の高い私に対しての口の利き方の方が可笑しいですけどね。


「ふん、相変わらずだなもういい、出て来いお前達」

殿下が後ろの方に声をかけ三人の生徒が出てきました。

「目撃者だ」


「わ、私は三日前階段から落ちるミサエラ嬢を」

「私も、です」

「私は・・・ドレスがボロボロにするシリアル様、を」

三人共目が合いません、ていうか顔色悪すぎです。今にも倒れそうで可愛そうです。

直ぐに直接脳内魔法で殿下と取り巻きとミサエラ様以外全員(・・)に干渉します。

『はあ、大方ミサエラ様に脅されたのですかね、災難ですわね』

こくこくと頷く彼らを見てはあ、とため息が漏れます。


それを諦めの嘆息と捉えたのか殿下は

「はは、遂に認めたか」

などとほざきやがります。なんでやねん。

『すみません、皆様私ちょっと淑女らしくない言葉になります。いやさっきからちょいちょいなってましたが』


すう、と空気を吸い込みます。

「何を馬鹿げた事おっしゃてるんです?馬鹿ですかね、馬鹿ですね。というか証拠に本人の証言出すとかふざけてますね、なら私も『やっていません』と証言致しますね、ほら立派な証拠でしょう

ていうか何故私がミサエラ様を虐げなければなりませんの?意味なんて無さ過ぎて笑えますわ

ていうかさっきのため息は呆れてたんですよ、ついでに先ほどの証人様は階段から落ちる(・・・・・・・)ミサエラ嬢を(・・・・・・)見たのでしょう?

落ちてるだけを見てそれが何になるのです。ドレスだってそんなもったいない事しません


お前ら頭パッパラパーなのな」


ひええ、一息で言うのはしんどいですわね、すっきりですけど。

相手方はただただ驚愕とした表情から動きません、いや動けや。


その願いがかなったのか殿下達が動き始めます。

「お前の証言などあてにならん」「ソレ、ブーメランになってません?」

「お前、不敬罪にっ!」「いや不敬はそっちだろ」

「ふ、ふんもう良いミサエラがお前のために慈悲をと言ったがお前から捨てるとはな」

少しまだ驚いてる様子でしたが、にやりと笑うと私に向かって殿下はこう言いました。


「お前との婚約など破棄させてもらおう」

まさかの言葉、だがしかし

「よっしゃああああああ非常に有難いですぅぅぅ!!」

いやあ、今日は記念日になるねー!

なんか続きでミサエラとの婚約だか何だか言ってましたが知りませんわ!

ついガッツポーズをした私を皆さんが見てますんで止めました。

「では『殿下』今までありがとうございました。こちらの親と国王様には私から言伝しておきますわ」


「そうですわ殿下これから一切私に関わらないで下さいね『元婚約者』なんて女と関わりたくないですわよね」

「あ、当たり前だっ!お前みたいな不敬な奴など二度と関わるか」

「さいですか」

綺麗な淑女の礼をして出口に向かいます。

殿下とミサエラさま、取り巻きを押しぬけ出口へ向かう途中降りむき最高の笑顔で、


「勘違いの無いよう言っておきますがミサエラ様に嫉妬のしの字すらありません、何せ婚約者がいるのに男爵令嬢にうつつを抜かし本来の王子としての仕事をおざなりにする殿方に恋情などこれっぽっちもありません。

ていうか生徒会にすら来なくなって生徒会でもない私を生徒会として働かせる殿方なんてお世辞でも好きとは言えませんわ。」

といって笑顔で食堂を出て行きます。

出口から出たときものすごい風と共に誰かが入っていきましたが知りません。

例え、国王補佐をしている第一王子であろうと婚約破棄された私には関係ありません。


「ごめんごめんごめんっ、シアルちゃんごめんー!」

「あら、シルフ様、良いのですよ」

シルフ様は第一王子の契約妖精。

シアルは私の愛称です、シリアルがシアルとは中々可愛い愛称ですよね。

「良くないよー!あの馬鹿阿呆第三野郎とんでもない事したっぽいね!?」

「随分早いと思ったら貴方の告げ口でしたか」

「まぁ・・・ね、私風だし・・・」


少し気まずそうに顔を背けるシルフ様

「・・・別に私は本当に恋情はありませんでしたわ、それによくあるでしょう、『王の寵愛を受けるのは正室でなく側室』だなんて御伽噺

 殿方が多数の女を欲するのは当たり前でしょう、私は別にかまいません、どうあがこうと正室は私でしたし


ま、婚約破棄が無かったらの話ですし、正直嬉しいですし。」

「ごめんね、シアルちゃん・・・」

「ほら、第一王子のお手伝いに来たのでしょう?」

「う、うん・・・そうだね、あんな馬鹿野郎にシアルちゃんなんてもったいないよー!」


そんなことを叫びながらシルフ様は食堂に向かいました。

ううむ、これじゃあ殿下折角唯一『正室』の子ってことで今の地位を得たのに・・・

これから第一、第二王子の皆様方のが権力持ってしまいますよ?あれ、大丈夫かな?もはや他人事だけど。




さて、今自室です。幼馴染兼侍女のシイに頼んで貰ってきた退学届けにサインしました。

シイは天使の羽を思わせる真っ白な髪によく映える真っ赤な瞳を持つ儚い印象を持たせる美少女です。

「お嬢様、わたくし殿下を殴ってきます」「はいストップ」

ちょっと短気ですけど、ですが、そこが良いのです。非常に萌えます。

目の保養です、正直と殿方より美少女です。レズではありません。

中身がおっさん嗜好な残念女なだけです。ロリショタコンですぐへへ。


「一緒に領地に帰ろ?シイ」

「・・・はあい、お嬢様」

さし伸ばされた手は真っ白で綺麗です。この手で殿下を殴ろうとしてたんですね、何と言うご褒美だ。



「シイ、私ね・・・殿方より小さなようじょじゃなく子供達のが好きなの、美少女のがすきなの」

「知ってます」

「でもね、恋愛面までじゃないの、こう・・・変態が愛でるのと一緒なのよ」

「ですね、現にお嬢様変態ですもんね」

「はっきり言うなや、じゃなくなんで貴女に抱きつかれてるの?」


ぎゅーって、ハグの方で。腰折れそう、ぐへ。

「私は悲しくて悔しいです」

「まじかよ、主想いないい子ねシイは。」

「シアル様は?」

「生徒会の仕事から解放されるぜやったぜ」

「・・・むう、まぁどの道旦那様が殴りますけど、糞殿下を」

「ソレは止めねば」


ていうかむうて可愛いなおい。

ちゃんと離れてくれたけど目には涙が溜まっていたシイの頭をなでてやる。

美少女に涙は似合うが笑顔のが心には優しいのだよ。


馬車が来た。荷物を載せ、領地、もとい実家に帰る。

退学届けは書置きと一緒に置いたから大丈夫だろう。

ふう、とため息をついて少しばかり眠った。いやはや、やっぱり疲れてたんだなー


目が覚めると馬車は家の前で止まっていた。

家に入りこの国の宰相である父とお綺麗な貴婦人な母に土下座しました。

子供同士で勝手に話進めてすいませんでした、と。

ついでに食堂でのやり取りは魔法で録音しておいたから流しておく。

両親からいいんだ、と言われた。子供が勝手決めたのに許してくださる両親まじ有難い。

ただ父様が殴ってくると笑顔で部屋を出て行こうとするから、誰をとは聞かず全力で止めた。

ええ、ちょ

母様邪魔しないで、ええ!?張り手いれるって!?なんでアンタも暴力で出る、なよ、て

ん!?王を!?なんでやー!ちょシイも止めるの手伝って・・・あああああ扉を開けるなー

閉めろー私の邪魔するなー父様部屋からでそう!


カオスな父様の部屋には食堂でのやり取りをBGMとして流れていた。

『「あ、当たり前だっ!お前みたいな不敬な奴など二度と関わるか」』


「不敬は貴様だー!」

「父様、これ録音したやつですから」

「ミサエラとかいう生意気な小娘完全に自作自演でしょう!」

「母様、顔、顔」

「やっぱり殴れば良かったのです!」

「こら、シイ」


なんで、こう食堂ではサクサク進んだのに家族とはグダグダするんだと

簀巻きにした両親とシイを一瞥してため息を吐いた。

後日、完全に疲弊しきった様子のシリアル・ノーレッジに土下座する王の頬には真っ赤な紅葉が添えられていた

シリアル曰く「家族を止めれなかった王様本当にもうしわけありません」

と泣きそうな顔で謝ったため王は慌ててフォローした。

その近くではこの世の地獄でも見たかのような顔をした第三王子と次期王子妃が居た。





―――

ひええ、結構無茶苦茶な話ですね。

短編だからといって無茶苦茶すぎましたね・・・

主人公ちゃん結構大人な精神(だが口は悪く変態である)の持ち主です。

ちなみに王と王子、次期王妃(パッパラパーヒロイン嬢)は宰相(父)と母によって体裁を受けました。

王子は第三なのに、王位継承順第一位なのは唯一正室の子だからです。(ご指摘頂きました、ややこしくてすみません)第一並びに第二の王子は優秀なんですけどね、仕方ないね。

そして主人公ちゃんとの『二度と関わらない』という約束によって許されることはありません。

次期王妃は自作自演だということはバレまくってます。証人に至っては脅してるもんね

ギクシャクとした関係になった王子とヒロインですが、食堂で婚約するって言ってたもんね、主人公は聞こえないフリしたけど。


無茶苦茶な話でしたがここまでありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 修正いただきありがとうございます。 ですが、せっかく修正されるならば意味を調べた方がいいと思います。 王女は王族の一員で国王や王に準ずる君主の娘のことです。 宰相が父とあるので、貴族の娘で…
[一言] 誤字誤用報告です。 王女教育はこんなこおも予想してたのですかね、先日教わりましたわ。 →こんなこと →王女教育?王子妃教育では? サラエラ様は同じ元日本人でしたが、頭パッパランン花畑でした…
[気になる点] 誤字?があります。 たびたび次期王女とありますが、次期王妃、または王太子妃の間違いでは?
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