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第三話 「結実 -Who do you shake hand me?-」 01

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変熊(以下 GM): さて、準備はいいでしょうか?

一同: はーい。

GM: では、さくっと……。

かずさ: いけるといいな!

GM: …………。

かずさ: ああ、無理そうだ(笑)。

GM: えー、第3話ですね。サブタイトルが「結実 -Who do you shake hand me?-」です。


【アクトトレーラー】

 幾千の偶然によって生まれた、かけがえの無い存在。それを守るためならば何を犠牲にしても……。悲壮な決意と願望が、掛け違いの悲劇を生む。

孤独な少女が望んだものは特別なものでもなんでもなく、ただ友達が欲しかった――。


朝比奈: なんか、GMがダークな雰囲気を作りにきてるな。

GM: ん? 何のこと? さて、各自のハンドアウトいきますよー。


【神代明日弥用ハンドアウト】

     シナリオロイス:エステル・ホワイト     任意/不安

 ひょんなことから知り合いとなった幽霊。壁をすり抜け、空を飛ぶと明らかに超常現象満載な子なのだが、本人はとてもいい子だと分かる。その不思議な子との生活が始まるが、何故か胸騒ぎがする……。


Mind: 私は胸騒ぎがしすぎなんじゃないかな?

かずさ: まあ、PC1だし(笑)。

Mind(以下 神代): ということで、神代明日弥です。今回<RC>が上がって11になりました。更に、《千変万化の影》が8レベルになりました。これによって<RC>が19からスタートになります。

かずさ: すげーな。

神代: で、《サイレンの魔女》が5レベルになったので、攻撃力がちょっと上がりました。そして【精神】も1上がって9になりました。さらに<調達>のレベルが6になり、アルティメイド服を調達しやすくなりました。(一同笑)

GM: では、今回の固定ロイスを教えてください。

神代: まずはDロイスでチルドレンを持ってます。次に姉・神城早月に□感服/脅威で。そして養父・高円寺始に□幸福感/不安でロイスを持っています。

GM: はい。では次!


【天道照用ハンドアウト】

     シナリオロイス:FHセル・バーレスク    執着/任意


朝比奈: バーレスクって何?

GM: (嫌そうに)え? 聞くの? それ。

朝比奈: ググりたい衝動に駆られてる……。

GM: まあいいか。茶番劇、とかコメディを含めた即興劇、という意味ですね。


 先週、UGNの研究施設が襲撃された。捕縛されたFHエージェント“アンダードッグ”に対して尋問が行われ、ある情報がもたらされた。FHセル・バーレスク。このセルが凪山市を標的に定めているらしい。何が目的なのだろうか?

橘から調査を命じられた……が、自分はそーいうのは苦手だ。仲間に協力を仰ごう。


朝比奈: 苦手、じゃないよ。

神代: 嘘つけ!!(笑)

GM: じゃあ、成長報告をお願いします。

朝比奈(以下 天道): 応! 天道照だ。なんと今回は【肉体】が1増えて7になり、それに伴って身長が1cm伸びて186cmに、体重が2kg増えて92kgになりました。

かずさ: 高校生の体格じゃないな(笑)。

天道: あと、<白兵>が3レベル伸びて8になり、<情報:UGN>が1レベル伸びて3になってるんだよ。

一同: おー!!(どよめく)

天道: エフェクトは、遂に切り札の《獣の王》を取得しました。これによって、新必殺技が使えるようになる予定。そして《氷雪の守護》を3レベルに伸ばした。

GM: 前回《氷雪の守護》は大活躍したからね。びっくりだよ。では、固定ロイスを教えてください。

天道: Dロイス・伝承者。師匠・天道拳に尊敬で。あと、上司・橘村正に尽力でとってます。あと、シナリオロイスのネガティブ感情は面倒にします。(一同爆笑)

GM: お、お前! 仕事だぞ!?

天道: 大丈夫! 執着が表だから!!

GM: ……はい(笑)。では、次行きます!


【外山葵用ハンドアウト】

     シナリオロイス:幸村小茉莉      任意/不安

 最近、小茉莉の様子が変だ。自分に対する態度がよそよそしいというか、はっきりしない。問いただそうにも煮え切らない答えが返ってくるだけだ。自分が原因なのか? 思い当たる節は――――?


かずさ(以下 葵):  ない!(きっぱり)

天道: 言い切った!(一同笑)

GM: ホントか、おい!?(笑)では、成長報告をお願いします。

葵: はーい。まずは、<白兵>が4レベル伸びて8に、<回避>が4レベル伸びて5になりました。あと、<意志>が1レベルになりました。エフェクトでは《疾風剣》が3レベルに、《ダブルクリエイト》が2レベルになりました。あと、イージーエフェクトの《蝙蝠の耳》と《壁抜け》を取りました!

天道: なんか、どんどん人外になってくよね。羽も生えるし……。

葵: ホントだよね(笑)。

GM: 外山の固定ロイスは?

葵: えー、Dロイスで業師。それと、母さん・外山さやかに慈愛/□厭気で、思い人・幸村小茉莉に□親近感/憤懣でとってます。

GM: はーい。なので、今回固定ロイスとシナリオロイスが同一人物に向けてのものになるので、シナリオロイスの方は、ここ最近の小茉莉に向けてのものだと思って下さい。

葵: ほーい。

GM: では最後! 凪山っす。


【凪山陵用ハンドアウト】

     シナリオロイス:新たな同胞     親近感/隔意


GM: まあ、結論から言うと、神代のシナリオロイスのエステルですね。

天道: ばらしちゃっていいの?

葵: いや、すぐ分かるだろう!?


 最近感じ取った同胞の気配。ブロンドの髪を持った女生徒の幽霊。感じる様子から同胞であることは間違いないのだが、何か自分や泉とは別種のものを感じる。この感じは何なのだろうか?

ただ、普段の様子を見ていると、それほど危険な様子は無い。むしろ自分が苦労した社会での暮らし方などを教えて、彼女の役に立てるといいのだが……。


Dios(以下 凪山): いや、現在進行形で勉強中ですから……。

GM: いやいやいや! お前先輩だよ、先輩!

天道: 今日のラスボスです!

神代: ああ、言っちゃったよ……。

GM: (笑)では、成長報告を!

凪山: 成長は、<RC>が1上がって6になりました。<調達>は4レベル上昇。それでクリスタルシールドとウェポンケースを取得しました。

GM: これの意図は何なんだろう?

凪山: とりあえず前回倒れまくったんで、UGNから「これ持ってください」って渡されました。

GM: はーい。ま、硬くなることに意味はあるのか。

天道: なんつーか、防具大事だよ!(一同笑)

凪山: それから、<オリジン:レジェンド>が4レベルまで上がって、《因果歪曲》をとりました。

GM: ほい。固定ロイスは?

凪山: 先輩・泉華代に□尊敬/疎外感で。あと、協力関係・橘村正に□信頼/憐憫で。

GM: 憐憫なの!?

凪山: だって第1印象は、自分より若い人に仕事やらされてる人だもん。

GM: では、最初にPC間ロイスを結んでしまいましょう。神代→天道→外山→凪山→神代で。

葵: 毎回PC間ロイスで結んでるのに、絡まなさ過ぎて困るんですよねー。(一同笑)

神代: 天道照に対してのロイス。関係・レベル4(一同爆笑)□好奇心/不安です。

GM: これ、レベルがMaxになるとどうなるんだい?

神代: そうすると告白イベントがあります。

葵: ああ、天道の机の中に手紙が入ってるんだ?

GM: おお、そりゃあ楽しみだ!

天道: 俺から葵は、何も考えずに□友情/なしでいくぜ!

葵: 凪山に対しては、関係・幽霊で。□有為/猜疑心。凄い人だ、と。

天道: エフェクト的にね。(一同笑)

凪山: 神代へは、□友情/劣等感かな。



Opening Phase


01◆  ホームルーム           シーンプレイヤー:外山葵


GM: では、いきましょう! 最初は外山のシーンです。

葵: お? はい。(ダイスを振る)9も上がった!

GM: まあ、クラスでのシーンなので、登場は任意です。

天道: 出るかどうか、状況を見て決めよう。

GM: 時期は、前回の事件から一週間くらい経って、10月に入った頃ですね。木々も段々色が変わってきて、秋に入ってきたかなあというのを感じる頃です。

葵: 制服が冬服に変わりました。

GM: そうですね。で、実は、クラスが若干バタバタしはじめます。

葵: ほう!(きらん、と目を光らせる)

GM: というのも、近々『凪山祭なぎやまさい』というですね……。

葵: 文化祭だ!!

GM: そうですね。その準備を始めようというところです。因みにこの『凪山祭』は、小中高大全てを挙げての学園祭であり非常に規模が大きいので、近隣住民がよく見学に来ることでも有名です。

葵: おお! 楽しそう♪

GM: なので各クラスも出し物に力を入れており、具体的にいうと出来が良ければ経験点にボーナスがつくかもしれない(笑)。

天道: そういう俗物的な感じのことをさらっと言うのは止めていただけないか。(一同笑)こういう日常のシーンは出ておかないとな!(ダイスを振る)7っ!

神代: 出よう出よう!(ダイスを振る)6!

葵: 今、何やってるとこ?

GM: ホームルームですね。これから出し物を決めるところです。小茉莉が教壇に立って「それでは『凪山祭』でうちのクラスがやる出し物について、決選投票を行いたいと思います。」と言ってるね。

葵: なるほど。

GM: 黒板に書かれている演目は4つ。まずはお化け屋敷。

葵: 定番だ!

GM: ですね。2つめは、世界料理食堂。3つめが、演劇。

天道: 【感覚】が必要になりそうだな……どれもそうかな。

GM: 最後は、メイド執事コラボ喫茶。

葵: 誰だ!? この案を出した奴は!!

神代: 私よ。(一同笑)

葵: アルティメイド服着てたいだけなんじゃ……?

神代: (こくりと頷く)

天道: そんな浮ついている皆を見ながら俺はおもむろに、全くお前達。こんな子供っぽいイベントに浮き足立ちやがって……と言いながら、格好は既にふんどしにサラシに法被(はっぴ)姿になっている。(一同爆笑)

葵: (即刻ツッコミ)お前がな!!(笑)

GM: では、実際に投票を行います! 今言った4つのうち1つを選んでください。

凪山: 登場しまーす(ダイスを振る)6。

神代: いい? 私は4番案を出したわけだからね? 皆、分かってる?

天道: ぶっちゃけ、どれでもいい。

GM: ではいきますよー? まず、お化け屋敷がいいと思う人?

凪山: じゃあ、カウント書いてるところにつかつかと近寄っていって、自分で一票足す。

GM: なるほど。まあ、自分がお化けみたいなもんだもんな(笑)。次、食堂がいい人?(見回して)いませんね? では次、演劇がいい人?

葵: はーい!

GM: では最後、メイド執事コラボ喫茶がいい人?

神代: (すっと手を挙げる)

GM: あれ? 天道は?

天道: 俺? 喧嘩神輿。(一同爆笑)

GM: 「天道君……私の話、聞いてた?」

葵: 「(生徒になって)天道の1票くらいカンケーねーんじゃね?」

天道: 俺は何に決まっても異議は言わん。お前達で勝手に決めてくれ! と、だんびらを下げて出て行ってしまう。(一同笑)

神代: やだ、あの人恐い! 表の感情が不安になりました(笑)。

天道: で、廊下に出て行ったと思ったら、実はドアの外で耳をそばだてて、中の様子を聞いている。(一同笑)

GM: 見事にPCの票は割れたんですが。数えていくとクラスメイトの数に対して票の数が1票多いんですね。

天道: んん? 凪山の分を足すと、2票多いことになるんじゃないか?

GM: ああ、そうですね(笑)。

葵: 「(生徒になって)あれ? 天道が投票してないから……2票多くね?」

GM: ということがありつつ、結果決まったのは演劇ですね。

天道: あ、待って。俺も実は演劇に票を入れたいんだけど、戻ってきてもいい?

葵: 何なんだよ!?(笑)

天道: よし、皆! 演劇やろう!!

葵: どーしたんだ? 急に?

天道: 俺の師匠は言ったんだ。「オードリー・ヘップバーンって、いいよね」と。(一同笑)

葵: ただファンだっただけだろ、それ!!

天道: だからその師匠の魂を受け継ぐべく、演劇をやりたいんだ!

GM: あれ? 君の師匠って、そんなキャラだったっけ?

天道: なんかの拍子にポロッと言ったんだろうね。それをいちいち覚えてる俺。(一同笑)

GM: では、小茉莉が「(淡々と)多数決の結果、演劇に決まりました。では班分けをして分担して作業をしていきたいと思います。」とまとめるね。

葵: よし、これで出演者にならなければ、当日遊べる!

GM: (ぽそっと)ンなわけねーだろ。(一同笑)

葵: ええッ!?

GM: 更に小茉莉がですね「班分けの他に、『凪山祭』実行委員を選出したいと思います。」

葵: へー。わざわざ別に選ぶんだ?

GM: 一人は自動的に小茉莉がなるんですが、他に一人選ぶことになります。で、「自薦他薦ありませんか?」という話になると、クラスの男子から「外山がいんじゃね?」という声が上がる。

葵: え゛!? 何で!?

天道: うむ。葵だ。何故なら、葵が一番本を読んでいる。

葵: ……実行委員と関係なくね?(笑)

神代: では私はすっと立ち上がります。……外山君がいいと思います。

葵: 俺は、神代さんがいいと思う……。

凪山: なるほど! そういう流れか。じゃあ外山がいいよねーと《竹馬の友》を使ってクラスの雰囲気をそっちに持っていく。

葵: 裏工作、いくない(笑)。

GM: そうすると他のクラスメイト達も、「まあ、外山と幸村ならしょーがねーよな。」とか「もげろ!」とかいう感じになってくる。

葵: おいそこ! 何かすげー誤解してんぞ!!

天道: 皆! 葵は当日サボるつもりでいたから、ここは是非とも実行委員に……。

葵: (人差し指を口に当てて)しーっ! しーっ!!

GM: という雰囲気になってるんですが、小茉莉は困惑した表情を見せてますね。

葵: じゃ、それに気付いて、ほら! 委員長も困ってんじゃん!! って必死に訴える。

GM: 「でも、ここで他の男子を出すわけにも……なぁ?」

葵: だったら女子でも……!

GM: 「はい、静かに!」と担任の西森が声をあげますね。「ま、確かに適任っちゃあ適任かもね。」

葵: いや、おかしくね? あっちゃん先生!!

GM: 「ま、誰がやってもそんな変わるもんじゃなし。少しくらいは学校生活を味わえ、外山☆」

葵: うーわー……もう。(がっくりと項垂れる)

天道: そうだぜ? 葵。そんなことばっか言ってると、この割り箸を挟むぜ?

葵: ……何処にッ!?(笑)

神代: 天道への表の感情が好奇心に変わりました。(一同笑)

葵: はぁー……。(嘆息)よし、当日いかに遊ぶかを考えよう……。

天道: ここで、ロイスを結んでいいだろうか? 『凪山祭』に□期待/なし。

GM: 学園祭に? いいんじゃないでしょうか。では最後に。なし崩し的に外山がもう一人の実行委員に決まったわけですが。

葵: しゃーねーなあ……。

GM: 小茉莉は極力無表情を装って「(事務的に)では今日の放課後、第一会議室で最初の委員会があるので、出席してください。」と言うと、席に戻ります。

葵: …………。

GM: その素振りは、いつもと違ってそっけない感じがしました。というところでシーンを切りましょう!

葵: じゃ、シナリオロイスの小茉莉への感情は、執着にしまーす。


02◆ エステル           シーンプレイヤー:神代明日弥


GM: では次は、神代のシーンですね。

神代: はーい。(ダイスを振る)4上がりましたー。

GM: というわけで、先程の流れだと思って下さい。クラスでやる出し物の買い出しに出かけています。

神代: では、演劇に決まったので、演目をなるべく舞踏会とかが出るようなものにしようと頑張っています。

天道: 天下一武闘会的な?

神代: いやいや!(笑)

天道: 作戦的には、俺と葵がいる以上、そういう殺陣(たて)みたいのがあったほうが成功度が高くなると思うんだよ!

葵: そうね。

GM: まあ、買い出しから帰ってきたところですね。教室に入ったところで、この前会った幽霊の女の子が、教室の片隅に座ってクラスメイトの作業風景をじっと見ていることに気がつきます。

神代: では目を合わせないようにこっそりと隣に行って同じく教室内を見ながら、演劇に決まってよかったわね。と話しかける。

GM: すると、前回のシナリオで見知ったからなのか、今回は特に逃げたりせずに言います。「(ぽそっと)……楽しそう。」

神代: 一票入れたの、あなたでしょう?

GM: 「…………。」頬を赤らめて俯くね。

神代: どんなお話が好みなの?

GM: 「……?」

神代: まだ分からないか。楽しみにしてて? 絶対楽しいものにするから。

GM: 「(こくりと頷いて)ありがとう、おねえちゃん。」

神代: それを聞いて、ふふっと笑って作業の輪に戻るよ。ここで、シナリオロイスのポジティブ感情を慕情にしておきます。

GM: いいですねー。わかりました。

凪山: さて、出ておこうかな(ダイスを振る)2……。

天道: これさ、ガチで演目決めようぜ?

GM: 一応こちらからも具体的な演目は用意してありますよ。

天道: ということで、ここは皆で登場して相談しねーか?(ダイスを振る)

葵: いいよ。(ダイスを振る)

天道: では、そんなところで大量のユニディの袋を抱えて戻ってきます。

葵: 何やるか決まってないのに買って来たんかい!?

天道: あれ? 材木要らんかった?

葵: いや、恐らく使うだろうけども!!(笑)

神代: 私達だって何も決まってないのにお買い物はしたわ。

葵: いやほら、絶対要るものってあるじゃん? ガムテープとかさ。

神代: ああ、それを買って来たのね、私達は。

天道: とりあえず垂木(たるき)とバン線は買って来た。(←役者)

神代: 垂木とバン線て……。(笑)(←元役者)

葵: 本格的過ぎるだろ!?(←元役者)

GM: あんまり専門用語出されると、俺ら分かんないからね?(笑)

凪山: (頷いてる)とりあえず、バン線って何? って感じ。(笑)

天道: いいか? バン線とは、スポットライトを吊りたいときにだな!(と、熱く語り始める)

GM: ちょっと、ちょっと待って! これ、天道が語ってんの?

天道: え?(困ったように黙って)えーと……これは演劇部部長(一同爆笑)

GM: ああ、クラスに部長が居るんだ?

凪山: じゃあ確実にそいつが仕切ってるよね(笑)。

葵: お! じゃあクラスの出し物はそいつに任せよう♪

GM: じゃあ演劇部部長の名前は大和田で。

神代: 「(クラスメイトになって)おい大和田! 張り切りすぎだぞ!」(一同笑)

GM: じゃ、演目を決めたいということなんで、小茉莉が「いくつか題材は持ってきたんだけど……。」という感じで提案しますね。私が用意したのは、『ハムレット』です。

葵: シェイクスピアか……。

神代: 『ハムレット』……うん、出る!! それでいいわ。

葵: メイドが出るか否かが判断基準になってんだろ!?

神代: 正解(笑)。

GM: 正確には、「『ハムレット』の中の決闘のシーンから王女が毒で傷を負ってしまうシーンとかどうかな? 活劇っぽくていいんじゃない?」って話をするね。

天道: 因みに俺の頭では、よく理解出来ていない(笑)。

GM: 他に案があればそれでもいいですよ?

天道: 「(大和田になって)恋愛モノやらないか? 『ハムレット』も確かにいい話なんだが、シェイクスピアの真骨頂は恋愛モノなんだよ!」

葵: よくわかんねえ、って顔で見てます(笑)。

神代: (冷静に)素人が恋愛モノをやっても、受けが悪いわ。それだったら定番をやったほうが……。

GM: み、皆! キャラ見失ってない? 大丈夫?(笑)

神代: こっちとしては、それだとメイドが出なさそうなんで、なんとかメイドを出す話に持って行きたいんですよ!!

葵: 「(大和田になって)あの頃の話だったら大体メイド出てくるよ?」

神代: うん、そう言われたら引き下がろう……(笑)。

天道: ちょっとさ、それぞれどんなシーンがあれば有利になるかを話そうぜ?

GM: ……まあ、楽しいからいいんだけどさ。まだオープニングの2シーン目なんだよね。(一同笑)

天道: よし、巻いていこうか。

GM: じゃあシーンを進めていく中で、他にいい題材が見つかったら言ってもらう方向にしましょうか。ということで! そんな話をしている様を、幽霊の女の子も神代の制服の裾をきゅっと握りつつ、笑って見てますね。

神代: いい感じだな~♪ まあ、その子に話を振りすぎると、また恥ずかしがっちゃうと思うんで、あまり話を振りすぎずに見ていよう。

GM: しばらくすると彼女が言います「……おねえちゃん。わたし、エステルっていうの。」

神代: お、名前教えてくれた。

GM: ところが! 彼女の名前と顔が一致した瞬間、急に体内のレネゲイドが騒ぎ出すのを感じます。衝動判定をしてください!

神代: 衝動判定!?(ダイスを振る)9!

GM: では、成功ですね。

神代: そして、侵蝕率が13上がりました~。

GM: 衝動が起こった理由は分かりません。記憶に刺激されたのかもしれませんね。

神代: 一瞬レネゲイドが騒いだことにびっくりしながら、うん……よろしくね。と、エステルの顔を見ないようにしながら呟きます。


03◆ 任務           シーンプレイヤー:天道照


GM: さて、やっとオープニング3つめのシーンです。天道のシーンですね!

天道: (ダイスを振る)6増えた。凄い! まだオープニングなのにもう3回登場してる! 俺(笑)。

GM: 場所はUGN支部の支部長室ですね。橘だけが居ます。

天道: では、タンクトップに法被を着た姿でやってきます。

凪山: どんだけ楽しみにしてんだよ!(笑)

GM: えー……、とあるモニターの映像を見せてくれるのですが、支部内にある留置場に“アンダードッグ”が捕まっている状態が映ってますね。手にはエフェクト防止用の電子錠がついています。

天道: ほう。

GM: それを見ながら橘が話をしますね。「彼から得た情報が1つあるんだ。どうやら彼は、バーレスクというFHセルに所属していたらしい。セルの目的は教えてくれなかったが、襲撃自体の目的は、外山君の生体情報だ。」

天道: これはもう、しょうがないな……。全く身が入らないで聞いています。(一同爆笑)シナリオロイス・バーレスクへの表の感情が面倒、になりました。

GM: いきなりそれかい!?

天道: これは仕方ないんだよ! こう見えても天道照は16歳ですよ!? で、仲間と何かを作り上げようとしている中で一人だけ、「お前、あの敵倒して来い!」って言われるんだよ!? これ、面倒だよね!?(一同笑)

GM: まあ、いいけどさ(笑)。

天道: もう、めんどくさそーに聞いてる。……オペラ座の怪人とかどうかな? とか呟いたりしながら。(一同爆笑)

GM: 「……聞いてる?」

天道: あ! も、勿論聞いてるっす!!

GM: 「そ、そうか……。なんか、心ここにあらずだったよね?」

天道: まあ、『ハム冷凍』っすよ。(一同笑)

神代: (割り込んで)登場します!!

天道: ああ! お目付け役が来てしまった!!(笑)

神代: 前回私が手に入れたデータはどうでしたか? と言いながら入ってきたときにそんな天道の様子を見て……分かりました。彼と共に任務を遂行します。

GM: 「いやあ、助かるなあ。」と、凄く安堵した表情を浮かべてますね。

葵: UGN、面白ぇ……(笑)。

GM: 「説明を続けると、外山君のオーヴァード化の経緯は特殊で、その意味でも調査を実施したんだが、この結果を狙ってきたわけだね。」

神代: …………。

GM: 「ここで客観的に見て気になるのは、バーレスクは外山君の存在を認識していて、かつその情報に有用性を見出しているということだ。今は、今後の状況の激変に備えて情報を集めておこうと思う。その任務を任されてくれないかなあ?(と神代を見る)」

天道: つまり、葵をシメちまえばいいんですね?

GM: 「(残念そうな表情で)話、聞いてた?」(一同笑)

神代: “デイライト・アサシン”。それは違うわ。

天道: ……俺はどーもこういうのは苦手だな!

神代: 分かったわ。貴方一人じゃ不安だから、私も一緒に任務を受けるわ。ということで橘に言う。かしこまりました。あと、例の件についても調べを進めます。

GM: 「ああ。よろしく頼むよ。」

天道: 例の件とは?

神代: それは貴方には関係のないことよ。

葵: 一番食いついて欲しくない話題には食いつくんだな、照。(一同笑)

神代: ちなみに今、侵蝕率58%……。

葵: 3連続登場の上に衝動判定したからな。

天道: (極めて軽い感じで)ゴメンゴメン。(一同笑)


04◆ 接触            シーンプレイヤー:凪山陵


GM: さ! やっと最後のオープニングだよ!!

凪山: さて、やろうか。(ダイスを振る)4上がりました。

GM: 君が学園内に居ると、最近存在を検知している自分と同じような存在を感知しますね。

凪山: ちょっと距離をおいたところから声をかけようかな。

GM: すると、びくっと肩を震わせて、きょろきょろと辺りを見ますね。

凪山: ああ、後ろですよ。

GM: 驚いた顔で振り向きます。ですが自分と同じような存在だということが分かるのか、警戒はするんですが普通の人間に見つかったときのように逃げたりはしません。

凪山: こうしてお話するのは初めてですね。

GM: では、君のほうにてくてくと近づいてきて、腰を深く曲げてお辞儀をする。「こんにちは。」

凪山: ご丁寧にどうも。私は凪山と名乗っています。あなたの先輩……というか、あなたより先に生まれたもの、ということになるのでしょうね。

GM: 「先輩? ここの生徒さんなんですか?」

凪山: あなたと同じですよ。彼らと共に居て、彼らを見ている。今はまだそれだけの存在です。

GM: 「……同じ?」と嬉しそうに笑う。

凪山: そうですね。

GM: では更に君に近づいてきて、君の制服……は、男物?

凪山: なんか、皆のイメージが男みたいなんで、男物にします。

GM: その制服の裾を掴んで「おんなじ! おんなじ!! お友達!」と嬉しそうに言います。

凪山: そうですね。お友達になりましょう。ということで、お名前を教えて頂けると助かるんですけれども。

GM: 「エステル!」

凪山: ではエステルさん、よろしくお願いします。

GM: また深くお辞儀をする。

凪山: あなたはいつ頃お生まれになったのでしょう?

GM: 「? わかんない。」ただ、生まれて間もないということは君には分かりますね。

凪山: 《ポケットディメンジョン》で空間を作りつつ、私はこういうことが出来るんですが、あなたはどんなことが出来るんですか?

GM: そう聞かれると、君と同じように空間を作りますね。

凪山: バロール、か。

天道: ウロボロスかもよ? 今、コピーしたんじゃない?

GM: 「こういうことも出来るよ。」と、その辺りにあるものを浮かせたりしますね。イージーエフェクトの《テレキネシス》だと思って下さい。

凪山: じゃあ、バロール/オルクスかなあ? と当たりをつけておこう。

GM: そんな話をしているとエステルが「もう行かなくちゃ!」と言い始めます。

凪山: おや?

GM: 大きく手を振りつつ「ばいばい!」と言います。

凪山: また明日、お会いしましょう。

GM: というところで、シーンを切りましょう。

凪山: はーい。

GM: さて、ではミドルにいきます。こちらからも当然シーンを投げていきますが、こんなシーンやりたい! っていうのがあれば言ってください。あと、今回のテーマは「テラ理不尽」なので、それも考えつつやってくださいね。

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