第二話「幕間 -Interlude-」 03
07◆ 焼肉と師匠の思い シーンプレイヤー:天道照
GM: では次のシーンです! シーンプレイヤーは天道!!
天道: おう!
GM: 退院しました(笑)。まだ傷は癒えてないけどね。
天道: うむ(笑)!というか、自主退院したことにしたいんだよね。
GM: あ、なるほどね。
天道: 病院を抜け出して、タンクトップ姿で夜の街にやってくる俺。そして食べ放題の焼肉店で、ガツガツと肉を頬張る姿が目撃される。
GM: そこまでは目撃情報なんだね(笑)。
天道: 俺の師匠は言った……。段取り8分、健康9割2分とな……!
GM: それ間違ってない?
天道: え? 間違ってないよ! ――――まあ、普通は段取り8分って言ったら段取りが8割だよって意味だけど。
GM: 間違って覚えたのか。
天道: 下手すると師匠も間違って覚えてた可能性がある。(一同爆笑)
GM: じゃあ、本当はまだ入院してなきゃいけなかったんだけど、居ても立ってもいられず、君は自主退院してきたと。
天道: 肉が全てを癒すと、師匠は言ったんだ! みたいな感じで、皿をどんどん積み上げていく。
GM: 君が一心不乱に肉を食べていると、おもむろに君の横に上カルビが追加される。
天道: それを素早く網の上に乗っける俺(笑)。
GM: その皿を用意してくれたのは、橘ですね。
天道: は! 村正さん、こんなところに! お疲れ様です!! と立ち上がって90度のお辞儀をする。
GM: 「君が病院から居なくなったと聞いてね。ここにいるんじゃないかと思って来たんだ。」
葵: 橘さん、いい勘してる……!
天道: へへっ、村正さんには敵わねーや。(一同笑)
GM: 網の上で肉が焼ける音が響く。
天道: あと10分だが、俺はまだいけるぜ? と言わんばかりに食べる。
GM: 君の求めるがままに、肉の追加注文をする橘。
天道: 食いつつ、この間あったことを洗いざらい話す。
GM: 「拳から、頼まれていてね……。」
天道: 師匠から?
GM: 「一度、拳と飲んだときに、君のことで話になったことがあってね。」
神代: まさか、この人が覆面……?
天道: それは違うだろ!?
GM: 「自分に息子が出来たんだと、嬉しそうに喋っていたのが、印象に残っているよ。」
天道: 師匠が俺のことをそんな風に……師匠が俺のことをそんな風に!!
GM: 「自分の見出したオーヴァー道を唯一伝えられるかもしれないと、弟子というよりは息子同然に思っていたようだよ。」
天道: ふと、懐に入れてある胴着の帯を握り締めます。
凪山: タンクトップの懐って……。
GM: 「ただ、拳が心配していたのは、無骨な格闘家で、人間らしいことを教えることの出来ない自分がこのまま育て続けていいのかどうか、悩んでいたようだ。」
天道: …………。村正さん、俺は師匠に全てを教えてもらったんだ! 俺にとって生きるということは、師匠の生き方をなぞることなんだ! それ以外の生き方は知らん!! と熱く語り始める。そして、感極まって泣き始める。
GM: 「生き方をなぞる……か。拳は本当にそれを望んでいるのかな?」
天道: どういうことだ?
GM: 「んー……僕からそれを、あまり詳しく言う権利は無いと思うんだけど、君が君としてどういう人間になったかを見たいんじゃないかな?」
天道: なるほど。PL的には分かった。けど、キャラクター的には、俺は難しい話はよくわかんねえ! って返す。(一同笑)
GM: なんか……難しいな、お前(笑)。
天道: (何かを誤魔化すように)へっ、今日の肉は、なんだかしょっぱいぜ!
神代: (店員になって)すみませんお客様……ラストオーダーになるのですが……。
天道: ラストオーダー、か……。じゃあここで最後に、ロールケーキを頼みます。
神代: (店員で)かしこまりました。
天道: よし、師匠が俺のことをそんな風に思っていてくれたなんて、っていうことでSロイスを師匠に指定するぞ!
GM: はい。それと、どうやら君の師匠と橘は知り合いだったようですね。
天道: それで俺はこの支部に来たんだね。
GM: です。では、次のシーンにいきます!
08◆ 3ショット シーンプレイヤー:神代明日弥
GM: えーと、外山と神代は、どっちのほうが侵蝕率低い?
葵: 俺は56%です。
神代: 私、まだ45%しかいってないんですよ。登場の出目が低すぎて。
GM: では、神代のシーンにしようか。ただ、外山も登場してください。
葵: はーい。(ダイスを振る)……あ、侵蝕率ボーナス来た。
神代: (ダイスを振る)また登場侵蝕率1……。
GM: もう諦めてください(笑)。えー、何のシーンかというと、校舎の脇で神代と外山と小茉莉で話しているシーンだと思ってください。
葵: なんと! なんと気まずい3ショットなんだろう……。
GM: まあ、ばったり会ったのか、それとも……。
神代: 私が外山君と話をしていたときに、小茉莉さんが来ました。
葵: このヤロウ……より気まずいほうに状況設定しやがって……(笑)。
GM: じゃあ、小茉莉が外山を見掛けて声をかけようとしたときに、その奥に神代の姿を見つけて、口をつぐむって感じかな?
神代: ……さっきのこと、忘れないでね?
葵: うん。
神代: じゃあ……。って、私は去ろうとする。
葵: 俺はそこで小茉莉の姿を見つけて、あっ! って一瞬、気まずそうな顔をする。お、おお! 小茉莉。どうした?
GM: 「え、あ……うん。」
葵: (超動揺して)んん!?(一同笑)
GM: (苦笑しながら)なんかね、全く想定してなかった流れになった。
葵: すいません。
GM: いや、このまま進めよう。えー、放課後の掃除の時間なわけです。
葵: おお。
GM: で、君らが居る場所の上で窓掃除をしていた生徒が、間違ってバケツを落としてしまう。
葵: おいいっ!? 小茉莉をかばうよ!!
GM: えー、小茉莉にバケツがぶつかるか……っていうところで、そのバケツが横に吹っ飛びます。
葵: おおっ!? と、思わず神代さんを見ます。
神代: 私はバケツが吹っ飛んでいった逆側を見ています。
葵: じゃ、追ってそっちを見る。
GM: 見ると、木陰に女の子が居て、手を差し伸べています。
神代: じゃあその子に向けて小さく○(マル)って指で形を作ってから、大丈夫? 小茉莉さん、と声を掛ける。
葵: 小茉莉、大丈夫か!?
GM: 「う、うん……。」
神代: (冷静に)危なかったわね。私の手が間に合わなかったら、どうなっていたことか。
GM: 「あ、助けてくれたんだ。」
神代: (冷静に)うん。バスケットとか、得意だから。(素になって)イメージは、ゴリのハエたたき。(一同笑)
葵: それ、女子がイメージしちゃダメなやつ(笑)! 俺は、上の奴に向かって、危ねーだろ!! と叫んどく。
GM: 小茉莉は神代に、「本当にありがとう。」と言うね。
神代: 小茉莉さんには、別にいいのよ。と言って、あの子のほうをチラッと見て、またマルを作って合図を送る。
GM: それを見ると、嬉しそうにこくこくと頷いて、安心したように消えていく。
葵: あの子って……。
神代: だから、前に見ないでって言ったでしょ? あの子よ。
葵: ああ。なるほど。
神代: えっと、GM! ここで私、新しい制服ってことでアルティメイド服を<調達>したいんですけど!
GM: ああ。強いよね、あれ(笑)。
神代: (ダイスを振る)あ、クリティカルしない! ……まだ届いてないみたいですね。
GM: では、そんなところでシーンを切ります!
09◆ 先輩 シーンプレイヤー:凪山陵
GM: では、次は凪山のシーン! 泉華代とのシーンです。花壇のそばで会ってる感じ。
凪山: この前言われたことを受けまして、新しい人間と関係を作っています。と報告をする。
GM: すると泉は君を見て、にやっと笑って、「最初に会ったときより、いい顔してるわね。」と言う。
凪山: ちょっと最近、夢というか……昔の記憶を思い出しまして。
GM: 「……そういうこと、人前では言わないほうがいいわよ?」
凪山: まあ、先輩にだから言うんですが(笑)。
GM: 「それより、あなたが気付いているかどうか分からないんだけど、最近また、この学園で新たに私達の同胞が生まれたらしいの。」
凪山: あー……彼女のことですかね? と、見かけた彼女の特徴を言おう。
GM: 「多分そうね。」
凪山: すいません、気にはなってたんですが、自分探しに忙しくて……。
GM: 「今まさにあなたが経験してることだから分かると思うけど、彼女も自己の確立で悩んでいることもあると思うから、あなたからも手を差し伸べてあげて欲しいの。」
凪山: ですが、彼女すごい人見知りっぽいので、もう少し時間を置いてからのほうがいいんじゃないかと……でも、時間かけすぎると、彼女消えちゃいますかね?
GM: 「事態を見守る必要はあると思うけどね。……私も今まで、多くの出会いと別れを経験してきたから、少しでもいい形で残していきたいのよ。」
凪山: わかりました。私のほうでも、出来ることはしていきます。……やっぱり先輩は凄いなあ、ということで、Sロイスに泉華代を指定します!
10◆ 決闘 シーンプレイヤー:天道照
GM: では、天道のシーン……。
天道: ちょっと趣を変えて、防具を調達したいんだけど、調達に成功したらその格好で出てくることにしよう。どんなシーン?
GM: え? もちろんグランドキャニオン……。
天道: おっけ!(ダイスを振る)じゃあ<調達>成功したんで、目標値13の赤備えの甲冑姿で現れます。(一同笑)
GM: あの、自分の体を大きく見せるために武田軍が着ていたという……(笑)。
天道: これは、武士としての決して引き下がれない気持ちを表すために、今回は甲冑なんだぜ! そして行動値が0まで下がった!
葵: 潔いな。
天道: ガシャン、ガシャン! ……ここがグランドキャニオンか。久しぶりだな、何も変わってないぜ。(一同笑)
GM: 晴れ渡るような空、高地を吹きすさぶ風。グランドキャニオンの谷を脇に見ながら、反対側にはあの覆面の男が居るわけです。
天道: 居るんだ!?
GM: 居るよ! 当たり前だろ!!(笑)
神代: GM! 私はUGNとして“デイライト・アサシン”が一人でグランドキャニオンに行くことを許さない! ということで、こっそりと照にも内緒で照のバックアップをするべく、同じ飛行機に乗っていました。
天道: バックアップしているはずが、いつのまにかされてたんだ(笑)。まあ、居ない体で進めよう。待たせたなーっっ!! と凄い大声で言う。
神代: (耳を塞ぐ)
天道: だって、谷の向こう側に居るんでしょ!?
GM: ええ。
天道: じゃあ、叫ぶよ。約束どおり来てやったぞー!! 遠からん者は、音に聞け! 近くば寄って、目にも見よ!! 我こそは!! 天道拳が一番弟子!! 天道照なりー!!!! という声が響き渡る。
神代: (耳を塞いでいる)
葵: りー、りー、りー(←エコー)
GM: では、君のかっこいい名乗りと同等の声で一言。「応!!!!」(一同爆笑)
天道: その気合に押されて体が震えます。これは武者震いだと、自分に言い聞かせる。
神代: はー。(←ため息)天道への感情が、恐怖に変わります(一同笑)
GM: 「今更言葉は無粋! 思い切りぶつかって、私に片膝をつかせてみせるのだ!!」
天道: 話が分かるじゃねえか! と言いながら刀を抜きます。その長さは2メートル。
GM: では、1回メインプロセスを行ってください。こちらは《竜鱗》を使います。与えたダメージによって、成功の度合いが変わると思ってください。
天道: あれ? これってセットアップはないってことか?
GM: そうです(にやり)。あ、接敵はしてる前提でいいですよ。
天道: いや、別にマイナーで使うエフェクトないから。まあ、Dロイスの伝承者もあるし、なんとかなるでしょ。
GM: ここで使うのか!?
天道: メジャーで《炎の刃》《コンセントレイト:サラマンダー》!
GM: 覆面は両手を交差させて、君の攻撃を受けます。
天道: (ダイスを振って)20か……。ここで伝承者を使う!! 達成値が+3D!!(ダイスを振る)!!
葵: 出目が3、4、5!?(一同爆笑)
天道: えーと、7を足して、27……。
GM: じゃ、ダメージを出してください。
天道: (ダイスを振る)うわ……28。
GM: すると、君の攻撃を交差した腕で受け止めます。ダメージは通りました。20点止めますが。
天道: ぐおお……!
GM: 結果はB成功ですね。
天道: 切り札切ってこれか……。いや! ここは演出でかっこよくしよう! えーと……会心の一撃と思われた俺の一撃は、相手の筋肉に……阻まれた?(一同笑)
GM: すると、覆面の口元に笑みが浮かびますね。「……なかなか太刀筋はいい。だが! 天道拳の後を追うには、まだまだだァ!!」と、バチィンと弾かれますね。
天道: 俺のオーヴァー拳が効かないだとぉ!? と、弾かれた衝撃で谷底に向かって落ちかけて、必死の思いで、重量30kgの甲冑を着たまま枝に掴まる。
GM: 「オーヴァー道は、一旦貴様に預けておこう。」
天道: な、なんだって!?
GM: 「いずれまた会おう。そのときに、お前の答えを見せてもらおう。」
天道: 待て!! 名を名乗れ!! お前は一体何者なんだああああ!! と、答えられない前提で聞きます。(一同爆笑)
GM: その問いには答えず、覆面は谷底に落ちていきます。
神代: じゃあ、最後に出てきて、照……大丈夫? って手を差し伸べます。
天道: ああ……とか言いながら掴まるけど、大丈夫? 重量全部で120kgくらいあるけど。
神代: 私は【精神】でなんとかするから大丈夫だよ。
天道: そして、すごい無力感を感じたことを、とつとつと語り始める。
神代: (嫌そうに)え!? 何か語り始めたの!?(一同笑)
天道: 俺の……俺のオーヴァー拳が止められたんだああああ!! と号泣しながら訴える。
神代: ああ、なるほど。じゃあ、私にはただ彼を抱き締めることしかできなかった……と(笑)。
天道: なんか、その絵が思い浮かばなくて思い浮かばなくてしょうがないけど、流れとしてはそうなっちゃうよね(笑)。で、このシーンはこれで終わり? まあ、甲冑が調達出来たからいいか。
神代: あ、GM! 私もアルティメイド服を調達してみていいですか?
GM: どうぞ(笑)。
神代: とう!(ダイスを振る)よし、やった♪
葵: 着々と武装していく二人が居るなあ……。
11◆ 検査結果 シーンプレイヤー:外山葵
GM: では次はミドル最後のシーンですね。外山のシーンです。
葵: やっぱり! 連絡が来た!!
GM: ですね。研究施設に行くシーンです。
葵: はーい。
GM: 凪山市の山間部のほう……多摩ニュータウンで言うと、奥多摩に向かうほうに行く感じだね。
天道: ロイス枠埋まってないから登場したいんだけど……。
神代: 出ようよ。私も侵蝕率上がらなくてしょうがないから。
GM: 外山が前回特殊な状態に陥ったので、その追加調査をするという情報は、予め手に入れててもおかしくないと思いますよ。
神代: (ダイスを振る)外山君は私が引っ張り込んだようなものだし、私が研究施設に向かう必要はあるわ。
GM: ちなみに、検査自体はもう終わってて、応接間みたいなところで、検査結果を待ってる状態です。
葵: あ、小茉莉にメールしとこう。『ごめん、今日休むわ』。そして、ドキドキしてよう。
神代: 私もドキドキしてよう。…………小茉莉さんと、あの後大丈夫だった?(一同笑)
GM: もう……なんでそう、黒いの?
葵: ……GM。あの後、大丈夫だった?(笑)
GM: ま、とりあえずは。
葵: (神代に)と、とりあえずは。
神代: そう。……彼女に話せないって、やっぱり大変よね。
葵: まあ、気まずいは、気まずい……かな。
神代: 色々誤解もさせちゃってると思うし……。
葵: うん……。
GM: (呟く)自作自演感が満載すぎる(笑)。
神代: でも、やっぱりそれがUGNとして大事なことなんじゃないかしら……。
葵: UGN、として……。
GM: というところで、研究者の人が部屋に入って来ます。白衣を着てますね。
葵: あ……。(ぺこりと頭を下げる)
GM: 「いやあ、外山君の体を色々と調べさせてもらったんですが……いいですねえ。」
葵: 意味がわからないよこの人!!
GM: 「ウイルスをとてもよく感じます。」
葵: ネームプレートに「伊勢」って書いてませんか!?
GM: 書いてありますね(笑)。ちなみに四郎ではなく、六郎という設定です。
葵: 神代さん……この人、知ってる?
神代: まあUGNの方だし、きっと貴方が素体に向いているということだわ。
葵: (呟く)それは、なんか嬉しくないなぁ……。
GM: 「僕のことを信じてもらっていいよ? 僕はこの分野においてはかなり優秀だからねー。」
神代: 自分で言っちゃった……。
GM: 「検査の結果、外山君の中にはまだRBがいることが分かったんだよ。今は休眠状態みたいだから、普通のオーヴァードと何ら変わらないみたい。ただ、こいつが目覚めたらどうなるかは……僕にも分からないんだ。」
葵: 研究者なのに……研究者なのに!!
GM: 「僕が知ってる以前の症例では、そのRBが覚醒した状態でもある程度理性を保てた例があるらしいんだけど……彼も例外なく衝動には悩まされていたようだよ。」
葵: また、あの状態になるってことか……。
GM: 結局のところ、そのRBが原因であることは変わらないので、その観点で詳しい調査をしないといけないだろうけど、今すぐどうこうってものではないものの、安心も出来ない感じ。
神代: もしRBが目覚めた場合、前回目覚めたときに有効だった、衝動を抑える薬は有効だと思う?
GM: 「それは有効だね。ただ、使いすぎると副作用が出るから、使える本数は限られてくるだろうけど。」
葵: 何がきっかけで目覚める……とかは、分かんないですか?
GM: 「そのRBの目を覚まさせるような、強烈な“何か”があったら、目覚めるだろうね。うん、君に興味が沸いてきたよ。」
神代: 良かったじゃない、外山君。
葵: 良かった……のかなぁ?
神代: 何にせよ、他人から好意を持たれるのはいいことよ?
葵: 好意!? あれ、好意!?
神代: ? 興味がある=好奇心=好意、じゃないの?
葵: (ため息をついて)実験用のマウスに持つ感情は、好意なのかなあ?
神代: …………?(小首を傾げる)
GM: 「ともかく、今日手に入れた情報はとても有用だから、一度本部に持ち帰って詳しく調査してみるよ。何か分かったら、教えてあげるね。」
葵: ……よろしく、お願いします。
GM: 「ああ、言い忘れてたけど僕の名前は伊勢六郎って言うんだ」
葵: 伊勢さん、ですか。
GM: 「コンゴトモヨロシク。」
葵: はぁ……。で? 今日はこれで終わりですか?
GM: 「そうだね。僕もこれを早く持ち帰って研究したいし。」
天道: ……俺も出て、クライマックスの準備しとくか。(ダイスを振る)俺は、明日弥のバックアップというのが本来の任務だから、待合室の外とかで、タンクトップに包帯ぐるぐる巻きの姿で汗をかきながら指立て伏せをしてる。
神代: あ、しょ、照くん!
葵: しょ、照……?
神代: 甲冑はどうしたの?
天道: 今は着てないよ。
神代: 私はアルティメイド服を着ているわ。
天道: 明日弥……あれはとっても暑いんだ。そして、ちょっと応急手当キットを<調達>する!(ダイスを振って)成功!!(ダイスを振る)11点回復した!
神代: じゃあ照君に、伊勢さんから聞いた話をする。
天道: 全く理解が出来ないという顔をして聞いている。
神代: ま、そうよね。とりあえず前回の薬は有効だから、何か起こっても大丈夫ということ。
天道: (外山に)何かあったら、俺が必ず助けてやるからな!(きらーん☆)
葵: ぽかーんとした後に笑って、おう。ありがとって言う。
天道: ところで明日弥、グランドキャニオンのときは世話になったな! と、背中越しに何かを放物線を描いて投げます。
神代: ぱしっと受け取る。
天道: するとそこには牛乳が。……これはささやかな礼だ。とっておいてくれ。
神代: 分かったわ。……礼には及ばないわよ? だって、貴方のバックアップをすることが私の任務だったんだから。と言いつつ、もらった牛乳を鞄にしまいます。
葵: 飲まないんだ。
神代: だって、とっておいてって言われたから……。(一同笑)
天道: そうか……。俺がバックアップしているつもりでいたが、どうやら俺がバックアップされていたようだな。こうやってお互いに補い合うことで、人というのは、強い力を発揮できるのかもしれないな!
葵: どうしたんだよ? ガラにもないこと言って……。
天道: そうか! 人の繋がりというのは力になるんだ!! というのを、筋肉脳で考え始めたんだよ(一同笑)と言うことで、明日弥にロイスを□友情/恥辱で結びます。
凪山: さて、出るか……。
GM: まあ凪山としては、前回一度会った外山が検査を受けるって話を聞いて、調査しに来たっていうのはありだと思いますよ?
凪山: (ダイスを振る)隣の個室から、失礼しましたーって出てくる。六郎さんに色々調べられてましたよ。
神代: あ、いたんだ。
凪山: おや、皆さんお揃いで。ん? どうやらまだ傷が癒えていないようですね。と、応急手当キットを調達!(ダイスを振る)成功!
天道: お、やった。(ダイスを振る)これで全快! 陵、いつもすまないな! と言って包帯をビリビリビリ!! と破くと、綺麗に傷の治った身体が。
葵: おー。綺麗に治るもんだな。
天道: 陵も、何かあったら言えよ! 俺が助けてやるからな!! って色んな人に言って回る変なキャラになった……(笑)。
葵: ――――なあ、照。お前さ、そんな怪我とかして、戦うのが恐くなったりしないのか?
天道: 師匠は言った……。恐れを知らぬ者はただの愚か者だと。恐怖を乗り越えてこそ、真の勇者だと! そして、その恐怖を乗り越えて戦ってこそ、馬鹿者になれるのだと!! 師匠はそう言ったんだ。(一同笑)
葵: ば、馬鹿者……?
神代: 天道への恐怖が好奇心に変わりました(笑)。
天道: 実は俺も戦うのは恐いんだ。だが、恐いと言っていても何も始まんねえからな! だから俺は恐くても戦う……そんだけだよ。
葵: …………。
天道: それに怪我って治るしな!(一同笑)
神代: 守りたい人がいてその人を守る力があるなら、手を差し伸べればいいって、おねえちゃんも言ってた。
葵: ん……。――――えと、凪山さん……は?
神代: おお! 初めて凪山さんって呼んだ!!
葵: ホントだよ!
凪山: ……恐怖という感情を私自身が感じているのかは分からないのですが、自分が傷つくことと、自分が傷つかないことによって生じるリスクのどちらをとるか。それだけだと思いますよ。
神代: あとは、衝動判定のときの演出次第なんじゃないかしら? 不敵に笑えばいいのよ不敵に笑えば(一同笑)
天道: あれだ、葵! 肉を食えばいいんだよ!!(一同爆笑)
葵: (笑いながら)そうかもしれないな。……あ! そういえばFHって……。
GM: と、そこで、急に施設内の照明が非常灯に変わって、サイレンが鳴り響きます。
天道: ティロリ、ティロリ、ティロリ……。
葵: なんでエマージェンシーコールがポテトタイマーなんだよ!?(一同笑)