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第二話 「幕間 -Interlude-」 02

Middle Phase


01◆ 接触              シーンプレイヤー:神代明日弥


GM: ではまず、神代のシーンから!

神代: はーい、出てきまーした! どんなシーンです?

GM: また幽霊を見かけるシーンですね。

神代: もう結構な回数見かけてるんですよね?

GM: はい。別に君らに危害を加えてくるようなことは、一切ありません。

神代: 今まで、見る度に普通に目視してみたり、何気なく注意を向けてみたりしたんですが、逃げられてしまったと。なので、今度は手を振ってみようかな。

GM: では、今まで意識を向けると慌てて逃げてしまってたんですが、表情的にも友好的と思っていいのかな?

神代: そうですね。今までは警戒が強かったんですが、見るだけで逃げちゃうなら、手でも振ってみるかと。はぐれメタルを飼いならす的な……。(一同笑)

天道: 待て! 一気に彼女のイメージが銀色になったんだけど!!

GM: (笑)えー、そうすると、その態度が功を奏したのか、手を振り返してきます。

神代: じゃあ、今度は私のほうが彼女の視界から隠れるように動きます。

GM: すると、窓の外からあなたを探していますね。

神代: では、先生にお手洗いに行ってきますと告げて、教室から出ます。で、彼女が追ってくるかなとちょっと罠に嵌めようと思います(笑)。

葵: じゃあ人気のない理科準備室に向かうとか?

神代: ああ、いいね! それ。

GM: 面白いですね。じゃあ、君が気付いてない素振りで廊下を歩いていると、ちょっと距離をおいてついてきているのが分かりますね。

神代: お! では理科準備室に入ります。

GM: では彼女も遅れて、扉をガラガラっと開けて室内に入って来ます。

神代: すり抜けないんだ?

GM: ええ。半透明に見えるんですが、質量を持った行動も取れるようですね。

神代: じゃあ、先に準備室に入った筈の私が、彼女が準備室に入った直後に彼女の背後に立っていて、誰か探してるの? と声をかけます。

GM: ウロボロスの影か何かに潜んでたんですかね? では声を掛けると彼女は「うひゃあ!」と声を上げます。

神代: あら、ごめんなさいね。驚かせてしまって。

GM: おろおろしてます。

神代: 私の名前は神代明日弥っていうの。少し貴方とお喋りがしたくて。

GM: すると、俯きがちに君のほうを見上げる。どうやら緊張してるようですね。

神代: うんうん。

GM: まじまじと見ると、この学園の中等部の制服を着てるってことと、中1になったばかりくらいの年齢であることが分かります。

神代: 貴方、お名前は?

GM: 「名前……。」どうやら分からないようですね。

神代: 何か、私に興味があって見ていたの?

GM: 「楽しそうだったから……。」

神代: じゃあ、貴方も混ざればいいのに。

GM: 「(もじもじしながら)恥ずかしい、から……。」

神代: 大丈夫よ。授業でよければ、私の後ろについていなさい。それで授業は受けられるわ。まあ、貴方のことが見える人が、きっともう3人くらいいるけど、あまり気にしなくてもいいわ。

GM: ではここで、<RC>で振ってみてください。

神代: お? 超得意分野だよ?(ダイスを振る)ああ、一個もクリティカルしない! 18。

GM: この特異な現象に対して、改めて考えてみると、レネゲイド――しかもオルクスシンドロームが関係しているだろうということに思い至りますね。

神代: なるほど。つまり凪山のなり損ないだということでいいのかな? まあ、一緒に授業を受けに行きましょうよ。

GM: 「見られると、恥ずかしいから……。」

神代: わかった。じゃあ他の3人には見ないでって言っておくわ。でも、私は少しだけ、見てもいいのよね?

GM: そう言われると、恥ずかしそうにこくっと頷きますね。

神代: じゃあその姿に慕情を感じました。さ、行こうか。教室に。

GM: では、一緒に教室に向かうんですが、その途中で彼女は「あ、いかなきゃ。」と言います。

神代: そう。

GM: 「ごめんね、おねえちゃん。」

神代: いいのよ。また今度ね。

GM: というと、彼女の姿が掻き消えます。

神代: では、彼女の行動には何らかの制限がある……時間に縛られている? とか考えながら、教室に戻ります。

GM: というところでシーンを切りましょう。


02◆ 治療               シーンプレイヤー:天道照


GM: 次は天道のシーンですね。

天道: 何か用意されてるシーンがあるのかな?

GM: まあ、ありますけど、したいことがあるならいいですよ。

天道: とりあえず登場します!(ダイスを振る)そしてここは、UGNの息のかかった病院。

GM: え? ああ、そういうこと。

天道: このシーンは、HPを回復するシーンにしたいんだ!!(一同笑)

神代: GM! 私も登場していいですか?

GM: どうぞ。

天道: では全身包帯でぐるぐる巻きにされて、ベッドに横たわっているんですが、そのベッドの両脇は盛り上がっている。なぜかと言うと、常にエキスパンダーを引っ張り続けているから。(一同笑)

葵: 休めよ(笑)! GM! 登場しまーす(ダイスを振る)。

GM: はーい。

神代: では、“デイライト・アサシン”あなたが負傷したって聞いて……って病室の扉を開けると、外山君が居るんだ。

葵: うん。

凪山: じゃあその情報を手に入れて、来ようかな。

天道: なんでこんな人が集まるんだ!?

GM: きっと、「あの天道が負傷した」って支部内でも話題になってるんだよ(笑)。

天道: じゃあ葵に、これは決して怪我じゃないんだ! とか言ってる。

GM: 看護師さんが、「絶対安静なんですから、無理しちゃ駄目ですよ!」とか言ってるのかな。

天道: (モノローグ風に)そう、この看護師……名前は?

GM: うーん、じゃあ小泉さん。

天道: (モノローグ風に)小泉さんは、俺が運動をしているとすぐに止めに来る。(一同笑)

葵: 当たり前だろ!?

天道: (モノローグ風に)ベッドに隠しているこのエキスパンダーが見えているのか!?

葵: ギシギシ音がしてりゃ分かるっつの!!

天道: (叫ぶ)これすらも取り上げるというのか!? 小泉さんっっ!!

GM: 「あなた、何本アバラ折れてるか分かってるんですか?」

天道: ここで、アツく返してくれる看護師さんだったら面白いよね。「バカっ!!」ってぺチンって俺を叩くとか。

神代: そして1の【HP】ダメージが天道にいく、と。

天道: 死ぬ、やめれ(笑)。

神代: じゃ、<調達>判定しまーす。(ダイスを振る)あ……失敗。

天道: まずいぞ、【HP】が回復する気配がない……というわけで小泉さん、すいません。と、小泉さんにエキスパンダーを取り上げられるんだけど、小泉さんはそれ、重すぎて持てない。

GM: (笑)「もう、包帯がずれちゃったじゃないですか!」と、慣れた手つきで君の包帯を巻きなおしてくれるね。

天道: ぬう、すまぬ……。

葵: 武士か。

GM: という演出で、代わりに<調達>判定していいよ。

天道: なんだって!? ……じゃあ防具が欲しいかな。

GM: は!? 何言ってんの!?(笑)

天道: だって、応急手当キット以外で【HP】がガツンと回復するアイテムってないでしょ?

葵: ないねー。俺もちょっと<調達>判定を。ああ、無理。

神代: (凪山に)ていうか、出てきたなら絡めよ!

凪山: ああ、そうね。じゃあ、こっちも<調達>しようかな。

GM: 「彼、こんなナリですけど、絶対安静なんで、動かないように、皆さんお願いしますね?」

葵: OKっす!(ぐっと親指立てる)

天道: 安静に鍛えてます。

葵: それ、安静って言わねえ!!

天道: 月末までにグランドキャニオンに行かなきゃならないんだ!!

葵: はぁ!?

凪山: (ダイスを振る)……12って<調達>出来たよね?

GM: 大丈夫ですね。

天道: これで1個か……。

凪山: 前回の戦闘でも、ここまでのダメージは負わなかったはずなんですが……。

GM: そうなんだよね。

葵: 何があったんだ? 照……。ていうか、お前は防具調達すんのかい!?

天道: アームドスーツ購入値15! 前回これに何度泣かされたことか! 今回は一発で決めてやるぜ!<コネ:手配師>を使う!(ダイスを振る)あぁ!? クリティカルしない!! また今回も夢と消えるのか……。

葵: だから! 安静にしてろっつーのに!!

天道: そして、【HP】の回復を(ダイスを振る)14点回復!

GM: じゃあ、皆が君の見舞いに来てくれているよ。

天道: うーん……見舞いはアームドスーツでいいぜ……とかうわ言を言ってる(笑)。

葵: 買えるか!! ていうかまた、鎖帷子編めば?

天道: えー? ……あともう、することないよね? あ、日常シーン何かやっとく?

葵: いやいや! ないことないだろ! つか、グランドキャニオンって何なんだよ!?

天道: そうだった! その話をしようとしてたんだ! よくぞ話を戻してくれた!! 流石は葵! 出来る奴だ!!(一同爆笑)

葵: それもどーなんだ。

天道: 実は……(噴き出す)

神代: どうしたの?

天道: いや、だってさ! 今から日常にあった出来事を話そうとしてるんだけど、街灯のてっぺんで覆面を被った男に襲われたって言うんだよ!?

GM: それね、俺もちょっと面白いと思った(笑)。

天道: なんかもう、これが日常なのか非日常なのかが分からなくなってしまった……。

神代: それは非日常よ。でもこの人やっぱり面白い。ということで、表の感情が好奇心に変わりました。(一同笑)

葵: 俺は目を点にして聞きつつ、照にロイスを結びます(笑)。

凪山: こっちはどうしようかな……。

GM: コイツ(天道)が本当に君の数うるべき隣人なのか、よく考えろ(笑)?

天道: ……ということがあったんだ。だから皆、襲撃には気をつけろよ?

神代: なんていうか、凄い話ね……。

天道: そして俺はそいつと、グランドキャニオンで決着をつけなきゃいけないんだ! だから俺に休んでいる暇は無いんだ!!

葵: いやいや……。

凪山: むしろ、体調を万全にしないといけないのではないのか?

葵: そーそー。

GM: 「天道さん、貴方の身体には、足型の傷跡があるのよ?」(一同笑)

天道: では寝巻きをばっとはだけると、胸元に足型の傷が。くぅ! これは屈辱……!

凪山: (笑いながら)うん、やっぱ天道にロイスとるわ。

GM: はーい。

神代: ……私にあったことも、話しておかないとね。

葵: ?

神代: 幽霊みたいなのが今、学校内に居ると。で、一応姿を見かけても、見ないようにして欲しいということを伝えます。

葵: ふぅん……? わ、かった。

天道: 俺は、決戦に向けて稽古しなければならないからな! そっちに注意を割いている余裕はなさそうだ。

神代: (抑揚なく)そう。照君、貴方は貴方で頑張って。私はもう止めることはしないわ。

凪山: こっちも話しとこうかな。人類との共存を果たすために……。

神代: (抑揚無く)うん、自分探しの旅をしているのよね。頑張って。(一同笑)

葵: なんか、大変そうだな皆……。あ、そうそう。近々、俺、UGNの研究室? だか何かに行くらしい。

神代: (抑揚なく)そう。頑張ってね。

葵: 俺が頑張ることなのかなぁ?

神代: その研究室は何処か聞いてる?

葵: まだ連絡ない。(GMに)けど、この近くですよね?

GM: そうですね。

神代: そう。グランドキャニオンじゃないのね。(一同笑)

GM: 違います! ちなみに、グランドキャニオンから、研究所まで、1シーンで移動出来ますので安心してください。

神代: わかりました。


03◆ 日常             シーンプレイヤー:外山葵


GM: では次は外山のシーンです!

葵: 連絡が来るシーン?

GM: 違います。

葵: じゃあ、小茉莉か母さんとのシーンだ。

GM: 分かってますねー。小茉莉とのシーンです。

葵: じゃあ、照のお見舞い行った後、家に帰ろう。

天道: 小茉莉は、黒髪で1本のサイドテールの髪型の子だっけ?

GM: です。そんな小茉莉が、外山の家でご飯を作るシーンです。

天道: ということは、制服にエプロンだな……! アニメでは見るが、現実では絶対見ない光景だ!

GM: では、小茉莉が言うね。「あり合わせのものだけど、いいかな?」

葵: ん。なんでもいーよ?

GM: 「わかった。」

葵: じゃあ、俺は隣の部屋とかで、着替えてからツイッターでもしてようかな。

GM: あれか。「リア充なう」とか呟くと、「もげろ!」って返信が来たり。

葵: 「同じ声優さんの台詞を混ぜる」っていうハッシュタグを見つけて、「シャアアアアイニング、ジャイアーン!!」とか呟いたり。(一同笑)

神代: 同じ関智一さんだからね。

天道: (呟く)バカだ……。(一同笑)葵って実はオタクだよね。ラノベ読んでたりするし。

葵: そだね(笑)。

GM: では、そんなことをしていると、隣の部屋で料理をしながら小茉莉が「最近、変わったことない?」と聞いてきます。

葵: どきっとして、え? ええ!? って聞き返す。

GM: 小茉莉としては、こないだの事件のときに丸一日帰ってこなかったりとか、そういう乱れを受けての発言ですね。

葵: うん。じゃあ続けて、な……なんで? って聞く。

凪山: 動揺してる動揺してる。

GM: 「んー……なんとなく?」小茉莉としては、なんか納得いってない感じですね。

葵: (視線を泳がせながら)んー? べ、つに……ないけど?

GM: 「そう? なら、いいんだけど……。」

葵: 一気に気まずくなった! くそう、なんだこれ……。

GM: で、まあ小一時間程で料理も出来て、君の母親が帰ってくるまでに、ちょっとした食事も済ませたと思ってください。

葵: じゃあ、唐突に前回の神代さんと俺が話してたところを小茉莉が見てたシーンのことを思い出して、聞いてみよう。そういえばさー、あの時廊下に居なかった?

GM: ん、んー? あったっけ? みたいな反応だと思ってください。

天道: なんか、頑なにそういう感情を見せないようにしてるのかね?

葵: ま、覚えてないんならいいや。

GM: という感じで、なんとなく気まずい雰囲気が流れますね。

葵: 困った……。早く母さん、帰ってこないかなー?

GM: では、夜も遅い時間に、地味に初登場な君のお母さんが帰ってきます。

葵: やった!

GM: ちなみに、お母さんの職業は、生活が不規則な編集者とかをイメージしてたんですけど、いいですか?

葵: いいですよ~。

GM: だから、生活レベルはいいんだけど、お母さん自身がよく帰ってこなかったりするから、息子の生活リズムが乱れてたりっていうのにも、あんまり気付かない感じ。

葵: なるほど!

GM: ではお母さんの、さやかさんが、「ただいま~。」と帰って来ました。

葵: お、お帰り~。久しぶり(笑)。

GM: さやかさんが「あーあ、お腹すいちゃった~!」とかって言うと、小茉莉が「じゃあおばさん、まずは手を洗って着替えて着てくださいよ。」って返す。

葵: すげー。何か、親子共々面倒見られてる(笑)。

GM: 「小茉莉ちゃん、いつもすまないわね~。」

葵: 母さん、いいから手ぇ洗って来いって。ほら、コートかけとくから。

GM: 「あら? 優しいじゃない! こーゆーときのために、やっぱ息子は作っとくべきね♪」

葵: 俺は小間使いか!!(笑)たまにしか会わないんだから、そーゆーときくらい、な。と、照れつつ言う。

GM: では、小茉莉の料理を囲んで、団欒をしたシーンでした、と。

天道: この日常がひっくり返されるんだろうなー……。

葵: 嫌だよう……そういうこと言うなよー。

天道: だって、ダブルクロスってそういうものじゃん?

葵: そうだけどさー(笑)。

GM: えー、じゃあシーンの最後に小茉莉を家まで送っていくことに。まあ、近所なんで、そんな問題は無いんですけどね。

葵: はーい。

GM: で、小茉莉の家の前に着きました。

葵: んじゃ、また明日。

GM: 「(振り向いて)何か悩み事があるんなら、言いなさいよ?」

葵: (きょとんとして)お……うん。わかった。

GM: 「じゃ。」と、ドアを閉めたところで、シーンを閉じましょう。

葵: なんか気付いてんのかなー……小茉莉のやつ。


04◆ 協力              シーンプレイヤー:凪山陵


GM: では次に、凪山のシーン! さ、誰とロイス結びたい?

凪山: うーん……。

GM: やりづらいのであれば、泉華代は有名なRBなんで、UGNとの繋がりもあるので、そっち経由で繋ぎをとってもいいですよ?

凪山: じゃあ、正式に支部に挨拶に行って、橘さんに会おうかな。

GM: ということは、ミハエルが渡りをつけてくれた感じですかね。ミハエルが「君から連絡してくれるなんて、凄く嬉しいなあ。」って言ってる。

凪山: ええ。私も本格的に行動を起こそうと思った場合には、支部長さんへの挨拶が必要かと思いまして。

GM: 「僕としても、君が外の世界に興味を持ってくれるのはとても助かるよ。真面目な話、最近のUGNに関わる事例の中で、RBが関与してくることが増えてきているんだ。上層部としては、君のようなRBにイリーガルとして当たりをつけられるのは、とても助かるんだよ。RBの擁護団体であるゼノスも、UGNに協力的というわけではないからね。」

凪山: 私はまだ、ゼノスに会ったことはないんだよねー……。

GM: うん、そうだろうね。で、ミハエルはその辺の話をしてきた感じ。因みに今回の世界では、前回のキャンペーンの続きの世界観というか、UGNの勢力が非常に後退している状態だと思ってください。

凪山: じゃあ聞こえるか聞こえないかの声でぼそっと言う。どうも私の前世は、ひとつ処に拘泥していたが為に、自滅したようですからね……。

GM: 凪山は転生体か何かなのか(笑)? まあ、というわけで、UGNに協力してくれるRBは貴重だという話をしてくれるね。

凪山: 私もいい加減あの学園の中で3年過ごしていますからね。外にも目を向けないと。

GM: 「さ、ここが我が支部の支部長がいらっしゃる部屋だよ。」

凪山: 失礼しまーす。

GM: 室内に入ると、机に向かって一心不乱に書類を書かされている中年と、その脇に次の書類をスタンバっている若者が居るね。(一同爆笑)

凪山: 若者のほうには、前回会ってるよね?

GM: そうだね。で、ミハエルが「ああ、いつもの風景ですね。」とか言ってる。

凪山: えっと……立ってる彼が、支部長?

GM: 「いえ、彼はうちのNo.2です。」

凪山: じゃあ、しょんぼりしながら書類を書いてるのが……。

GM: 「うちのNo.1です、残念ながら。」

凪山: これが、一般的ですか?

GM: 「うちの支部では。」

凪山: ……他のところでは?

GM: 「まあ、一般と非一般は紙一重ですから。」

凪山: このキャラとしては、一般を知りたいんだけどなー……。

GM: と、そんな会話をしていると、書類を書いていた男が、「ああ、君が金谷くんから連絡があった人ですか。」

凪山: 凪山陵と名乗っております。

GM: 「私は、この凪山市部の支部長をしています、橘と申します。金谷君から大体の話は聞いていると思うのですが、我が支部――ひいては、UGNという団体は今、非常に苦しい立場に立たされています。戦力の増強が求められている中で、貴方の力を借りられることを、非常に嬉しく思います…………って言えばいいんだよね?」って隣の若者を見る。(一同爆笑)

天道: ああもう、ちゃんと挨拶出来てるって思ったのに!!

GM: 隣の若者は、うん。と頷いている。

凪山: 私としましても、人間社会に溶け込む上で、私1人ではとても無理な状態ですので、ある程度のバックアップや協力体制を頂きたいと思っていますので、ある程度、利害は一致するかと。

GM: その協力についてなんですが、具体的にお金が欲しいとかいうことじゃないと思ってるんで、UGNという組織として便宜が図れることは最優先でするので、有事の際のサポートとか、いわばイリーガルと協力して欲しいと言ってくるね。真摯(しんし)な態度であることは、分かります。

凪山: ああ、この人が一番話が分かりそうだ(笑)。こちらこそよろしくお願いします。……こういうときは、手を出せばいいんですかね? と言いながら片手を差し出す。

GM: 「なかなか友好的な方ですね。」と、橘も手を差し出してくるね。

凪山: ということで、ここで橘さんにロイスを結びます。

GM: 「では、これからの連絡手段として、これをお持ちください。」ということで、携帯のようなものを手に入れたと思って下さい。

凪山: 了解です。ではすいませんが金谷さん……使い方教えてください。

GM: ええ。では、あちらの会議室でお教えしましょう。


05◆ 義父          シーンプレイヤー:神代明日弥


GM: ということで、次は神代のシーンですね。

神代: はい!

GM: 学校から帰ってくると、また留守電にメッセージが入っていますね。

神代: お! ピ。

GM: 「高円寺様の使いの佐々木です。少しお話したいことがございまして……。」というメッセージと、ホテルの一階にある喫茶店で待ち合わせということが録音されているね。

神代: では、いつもと違うメッセージに、お? なんだろうと思いつつ、待ち合わせ場所に向かいます。

GM: 場所に行くと、既に佐々木さんが待っていますね。

神代: どうも、いつもお世話になっています。明日弥です。

GM: 「まあ、お座りください。」

神代: じゃあ促されるままに座って、借りてきた猫状態です。

GM: 「今、凪山陵学園に通われているとのことですが……学園生活は如何ですか?」

神代: (モノローグ風に)彼が私に対してとても気を遣ってくれていることが、言葉の端々から感じられる。やはり彼はいい人だ……と思いながら、(冷静に)最近の学校は、とても素敵な方が居たり、ちょっと頼りないけれど力になってくれる人が居たり、あとは……よく分からない人が居たり、(一同爆笑)とても楽しい学園生活を送らせていただいています。

GM: 「……そうですか。実はそのことを気にされているのは、高円寺様なのです。今日ここで明日弥様とお会いしているのは、高円寺様の思いを受けての私の独断ですが。」

神代: なるほど! やはり、佐々木さんは優しい人だ……。

GM: 佐々木曰く、高円寺は神城の傍系の家で、それなりに資産のあるなんだけど、権力闘争に利用されるのを嫌ってなのか、あなたに直接アクセスを取ってきてはいないんですよ。

神代: はい。

GM: ただ、明日弥のことを気にかけてはいて、長年使えている佐々木には、そのことが良く分かると。その上で高円寺が気にしていたのは、君には特殊な事情があるので、果たして日常生活を送れているのかということのようです。

神代: ああ、なるほど。

GM: 資金面での援助しか出来ないことを、高円寺は心苦しく思ってるようです。と、こんなことを佐々木さんが話してくれるのは、初めてのことですね。

神代: ……佐々木さん、ありがとうございます。私も高円寺さんが居なければ、今、こうして生活出来ては居ないと思いますし、以前にいた場所が、自分にとっては悲しいことしかなかったから、今が新鮮でとても楽しいです。そう、高円寺さんに伝えてください。

GM: 「(嬉しそうに)今日は本当にお会いできて良かった。高円寺様には改めて、貴方の近況を伝えさせて頂きます。」

神代: はい。

GM: 「(真顔になって)どんなことがあっても、高円寺様は貴方の味方です。」

神代: ではここで、Sロイスに高円寺さんを指定します!

GM: はい、どうぞ。



06◆ 陰謀                    Master Scene


 とある場所で、一人の男が話している。

誰かに電話をしているようだ。

「ああ……ああ。いや、その件に関してはこちらの好きにさせてもらう。」

一方的に電話先の相手に告げる男。

「忘れるな。貴様は私に意見できる立場ではない。……新参者の分際でよく言う。」

高圧的にそう告げると、電話を切り、男はまた別の場所に電話をかける。

「君か。予定通りあの施設に向かい、あの情報を奪取するんだ。施設の扱いについては君に一任する。好きにやりたまえ……成果を期待しているよ。」

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