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第一話 「夏影 -The late summer-」 03

08◆ 交渉              シーンプレイヤー:凪山陵


GM: さて、30日の夜ですね。

天道: やりたいことがあるんだけど、やってもいいかな?

神代: 何するの?

天道: え? <調達>。防具をね。

GM: なんていうか、現実的だね(笑)。

天道: キャラクターと動きに差があるって? そこは演出次第ですよ!!

神代: 因みに何が欲しいんです?

天道: アームドスーツを考えてる。15出さなきゃいけないけど。

神代: 私、それなら楽勝でいけますよ?

天道: え? じゃあもっと欲張って、ブラックアビスが欲しい。

神代: それ、防具じゃねーじゃん!!


          ◆      ◆      ◆


GM: で、結局誰からやります?

凪山: こっちから先に行かせてもらっていいかな? 泉華代先輩に会いに行こう。(ダイスを振る)これで92%。

神代: 一緒にそっちに行きます。(ダイスを振る)……私も82%いきました。

GM: 皆結構上がってるね、今回。さて、泉なんですが、学校の裏庭にある花壇のところに佇んでいるのを発見できます。

凪山: 先輩、今日はいらっしゃいましたか。

GM: 「浸ってた。」

凪山: 先輩のプライベートを侵蝕して申し訳ないのですが、1つ相談したいことがございまして。

GM: 「何?」

凪山: では、外山のことを話して……。是非、先輩のご助力を頂きたいのですが。

GM: そう言いながら泉のほうを見ると、いつの間にか彼女は、手に緑色に光り輝く丸薬を持っているね。「これを飲めば抑えられる。」

凪山: ありがとうございます。(と取ろうとする)

GM: 「(凪山をさっと避けて)ただじゃやらん。」(一同笑)

凪山: てことで、<交渉>で振るのね。(ダイスを振る)……9しかでない。

GM: 何を対価として提案したんだろうねえ?

天道: 泉って、植物のレネゲイドビーイングだっけ?

GM: そう。ヒスイカズラっていう、今はもう絶滅しちゃった植物のね。

凪山: 今度、花壇の整備をお手伝いしますよ。って言った。

GM: 「この薬は貴重だから、それだと全部はあげられないかしら。」

天道: 達成値によって、もらえる分量が違うんだな。

GM: そうです。因みに今の達成値だと、登場シーン1回分の衝動判定を抑えることが出来る量しかもらえないね。

神代: じゃあ、凪山がちょっと困っているようなので。(冷静に)やはり、相手が望むものを与えるのが妥当だと思います。(パンパン、と手を叩く)ってすると、庭師みたいな人達がやってきて、肥料とかを撒きだす。

天道: どうやって、その予備情報を手に入れたんだ?(笑)

神代: マイナーで《千変万化の影》! これで、様々な状況に対応出来るようにしていたの。ということで、<交渉>のレベルが6になりました! そしてメジャーで《無形の影》!!(ダイスを振る)クリティカルして、21!!

GM: それはすごいな。では、衝動判定を抑える薬を3回分手に入れました。これは最高数です。

神代: でも、3回が最高かぁ……。

天道: まあ、1手番くらい休んでもいいじゃない。


09◆ 新品調達             シーンプレイヤー:天道照


天道: (ダイスを振る)俺は街中のカフェバーに出ようと思ってるんだけど、外山、何かやることある?

葵: 個人的にやりたいことは特にないから、照とちょっと絡んでおこうかな。そのカフェバーでバイトしていよう。

天道: えー、とある場所に無名屋というバーがありまして……。

葵: 前回のキャンペーンでも<調達>判定そこでしてた!!(笑)

天道: <調達>するときはここです!!(断言)

葵: さて、登場するか(ダイスを振る)……5上がった! 今、89%!

神代: あの丸薬って、同じ時系列で手に入れたからまだ外山君に渡せてないですよね?

天道: と、思うだろう? ここで俺がポケットに手を突っ込みながら登場して、あ!! 居た居た、葵~!! これ、預かって来たんだけど!!(一同笑)

神代: (笑いながら)素晴らしい!! でも良いんですか? これ。

GM: 構いません。同じ時系列内でなら、時間を自由に設定して良いというルールは、その為のものなので。

天道: ただまあ……8時過ぎちゃうと、私寝ちゃうので……。(一同爆笑)

神代: 寝るの早いよ!!

天道: 時間は6時くらいとします。ってことで! かくかくしかじかだから、これを飲めば、しばらく抑えられるからな!!

葵: あ、ありがとう。では早速飲んでおこう。

天道: そうそう、マスター居るか?

葵: おう。マスター! 指名でお客さんですー。

天道: マスター、あれ入ってる?

GM: マスターは無言で親指を店内の奥のほうに向けるよ。

天道: じゃあ、奥に向かう。ここで<コネ:手配師>を使って判定をします! アームドスーツを狙う!!(ダイスを振る)駄目だ、失敗。じゃあ、ああ! これこれ!! と言いつつピンク色のタンクトップを……。(一同爆笑)

葵: えーと……GM、俺がもし<調達>成功したら、照の勘違いで、俺が開けた荷物のほうが、照が欲しかったもの、ってことにしてもいいですか?

GM: いいですよ。

天道: 優しい~。目標は15です。

葵: (ダイスを振る)はい、無理でしたと。じゃあ…………照、衣替え?

天道: お前だって、着替えくらいするだろ?

葵: 照は白しか持ってないと思ってた……。

天道: いや、そういうわけじゃないんだよ! と、ここからタンクトップ愛について1時間くらい喋ります。(一同爆笑)そして、7時を過ぎたところで、あ、俺そろそろ風呂入るわ! じゃあ、また明日なー!! と言ってカランコロン……と消えていきます。

葵: ……マスター、五月蝿くしてすいません。

天道: ……これ、何のシーンだったんだろう?

GM: 自分で言うか。(一同笑)

天道: これで、あとは31日の午前と午後に動ける、と。

GM: ですね。現在、情報項目の中で調べきれてないのは、FHセルの情報についてですね。

一同: はーい。


10◆ 正体             シーンプレイヤー:神代明日弥


GM: では、31日の午前なんですが、学校でのシーンを1つ挟みたいと思います。シーンプレイヤーは神代!

神代: 登場!(ダイスを振る)10も上がった!! 何だろう……? この不吉な感じ……。

GM: なんか今回、異常に伸びが早いよね? 皆侵蝕率いくつ?

天道: え? 俺まだ75%だよ?

葵: 89%です。

凪山: 92%~。

神代: 95! あ、今のでトップになったんだ!!

GM: そうなんですよねー……。ま、シーンに入りましょう! 学校の休み時間、鳴河という転校生が話しかけてきます。

葵: おお! そういや居たなあ、転校生。

GM: 「神代さん……で、よかったかな?」

神代: (じっと見て)ええ。鳴河くん。

GM: 「こんな風に言って、ナンパみたいに思われるのも嫌なんだけど……僕たち、昔どこかで会ったこと、あったかな?」

神代: (抑揚なく)そうね……実は私も、同じようなことを考えていたの。――――このままじゃ気持ち悪いから、少しお互いのことを話さない? もしかしたら共通点が見つけられるかも。

GM: 「今日の放課後、どこかで会わないか?」

神代: (抑揚なく)それは……今日の午後の私の行動枠を使っちゃうから、少し厳しいのだけれど……。(一同爆笑)

GM: 「大丈夫。これはイベントだから、行動枠は使わないよ。」

神代: (抑揚なく)そう。ならいいわ。

天道: (素になって)この会話、もうちょっと何とかならんもんかね?(笑)

神代: (抑揚なく)では、今日の放課後に……高校生らしく、マッ○にでも行きましょうか?

GM: 「学校の近くの?」

神代: (抑揚なく)いえ、学校の近くで、誰かに見られると厄介よ。他の場所にしましょう。鳴河君、何処に住んでいるの?

GM: そう聞くと、凪山市内でも比較的新しい住宅街の方だと答えますね。

神代: (抑揚なく)そう。じゃあそっちの方の○ックにしましょう。と言った後、周りの皆の視線を感じつつ、情報端末で、まだ出ていない情報について調べます!

GM: では、<情報:FH>か<情報:UGN>で!

神代: <情報:FH>で調べます! メジャーで《無形の影》を使用!!(ダイスを振る)おっけ、20!!

GM: それは高いですね。では、前述のオミクロンと呼ばれるマスターレイスが率いるセルが、今、凪山市に対して行動を開始しているということが分かります。

神代: ふむ。

GM: そして、オミクロンの本名が、鳴河和樹だということも分かります。

神代: え? 鳴河? ……名前が?

GM: はい(にやり)。それから、FH内での噂として、彼がマスターレイスを襲名したのは、RBに関する研究の成果を認められてのことだという情報も入って来ます。ある特殊なRBについて研究していたようですね。

神代: じゃあ、鳴河君だったら、今の外山君の状態をどうにかできるかもしれない。あるいは、この状況を作り上げた張本人かも知れないと!

GM: で、達成値が20なのでこの最終情報まで分かるんですが、前回の、伊勢とかが出てきたキャンペーンの話を思い出してください。

神代: おお!!

GM: その中に日野篤ひのあつしという奴が居たんですが……。

葵: 寄生してたRBの効果で、侵蝕率100%で固定されてた人ですね。

神代: ああ、覚えてる覚えてる!!

GM: どうやら、鳴河が確立したのは、RBを人為的に寄生させる研究だったようです。

神代: (モノローグ風に)鳴河君、あなたまさか――――!


11◆ 友情の形             シーンプレイヤー:天道照


GM: さて、まだ行動が残ってる皆さんはどうします?

天道: では、私がいこう!(ダイスを振る)えー、転校生が不慣れだろうと思うので、善意で友達になろうと思って、休み時間に中庭に呼び出します。

GM: ……それは、さっきの情報を得た上で行動してると思っていいのかな?

天道: キャラクターは知らない。

GM: 知らないのか!? ……わかりました。完全に善意なのね?

天道: キャラとしてはね! プレイヤーとしてはフラグを踏みに行ってます。

GM: また難しいこと言うなあ……。

天道: ということで、中庭で腰に学ランを巻いて、ピンクのタンクトップ姿で仁王立ちして待っています。

GM: 「な……何かな?」

天道: (朗らかに)よう! 転校生!! あ、ごめんごめん! 名前があるんだったな! よう!! 和樹!! どうだ? このクラスには慣れたか?

GM: 「……クラスの皆には、よくしてもらってるよ。」

天道: そら!! と、和樹にモノを投げます。

GM: 何を投げたの?

天道: 普通のコーヒー牛乳です。やるよ!! って。

GM: 投げつけるんじゃなくて、普通に放り投げたのかな?

天道: うん。

GM: じゃあ、「わっ!?」とか言いつつ両手で受け取るかな。

天道: あ、金のことは気にしなくていいぜ!!(にかっ)

GM: 「は……はぁ……。」

天道: とか言っている間にずんずん近づく私。

GM: 鳴河はちょっと後ずさるよ。

天道: そこで手をぐっと出します。俺たち、友達だよな!!

GM: それは……おずおずと握り返すのかな。

天道: そして、周りに聞かれないように小声で……お前、分かってるぜ。と言います。(一同爆笑)

葵: これ、深読みするキャラだと自滅するね……天道相手だと(笑)。

GM: 「いや……。……えっ!?」

天道: そのまま耳元で言います。お前……オーヴァードだろう、と。

GM: 「な、何を言ってるんだ……。」

天道: ああ! 隠さなくてもいい!! 実はな! 俺もなんだ!! でも、お前も能力者なら分かるだろう? 俺たちはお互いに、引き付けあう存在なんだよ! だが!! 心配しなくてもいい! そんな俺たちを援助するための、UGNって組織があるんだ!!

一同: うわああああああっ!!

天道: 俺も、そのエージェントだ!!

神代: 全部言ったぁー!?

天道: お前もそこに入れば、色んなことを隠して生活しなくてもよくなるし、援助も受けられる!! だから、どうだ? この後、一緒にうちの支部長に会わないか!?(にかっと笑う)

神代: 善意の塊だ!!

GM: ど……どうしたらいいんだろう。(一同爆笑)

天道: いや、相手のモチベーションが分からなかったから、そこを聞きに行こうと思ったんだけど、キャラとしてはこのやり方しか思いつかなかったんだよ!

神代: なんていうか、放っておけば今日の午後にでも私にアプローチかけて来そうだったのに、敢えて飛び込んだんだ……(笑)。

GM: えーと…………(しばし考える)じゃあ、彼の態度から怪しいところを見破れるかどうか、ダイスで決めましょうか。

天道: 今の俺はダイスボーナスきてるからな! 見破っちゃうよ~?

葵: その2Dでかい?

天道: とう!!(とダイスを振る)


 天道が振った2個のダイスは、2つとも、1の面を上にして止まりました。


一同: ファンブルー!?(爆笑)

天道: いやー、ダイスは正直だね! では、満面の笑みで手を差し出しています。

GM: 「……君が何を言っているのか、よくわからないんだけど。」

天道: そうか! そうだよな!! いきなり受け入れるのって難しいよな! じゃあ、またな!! と、言いつつ鳴河にロイスを結んで、シーンを去ります。

神代: …………さ、次のシーン行こっかあ?(笑)


          ◆     ◆     ◆


天道: さて。動いてない二人はどうする?

葵: 今ね、正直俺には、戦うモチベーションがないんだよね。

神代: じゃあ、私のところに、相談とかしにくれば?

葵: そうしようかな。出てきてくれる?

神代: いーよ。判定は出来ないけども。

葵: ていうか、これ以上判定は要らないような気がする。

GM: まあ、ぶっちゃけると、情報は出きってます。ので、キャラの掘り下げをして欲しいかなと。

葵: じゃあ、午前はシーンなしで、午後、神代さんが鳴河に会いに行く前にちょっとお話してもらおう。

凪山: こちらも、特に調べることないんで、シーン要りません。


12◆ 理由                シーンプレイヤー:外山葵


GM: では、31日の午後になります。

葵: 場所は、学校の教室とかでもいいかな?

神代: いいよ(登場ダイスを振って息を呑む)……106%。

天道: 絶好調だね!

葵: なんていうか、すまん。(ダイスを振る)ちなみに、2つ目の丸薬使いました。

神代: じゃあ私は、鳴河君とデートというものだ……と、ちょっとドキドキしながら、色々用意をしています。

葵: …………ねえ、神代さん。

神代: ? 何? 外山君。

葵: (ちょっと聞きにくそうに)え、と。照……あ、天道なんだけど……あいつも、神代さんの仲間?

神代: (こくりと頷いて)うん。……その様子だと、薬は効いているみたいね。

葵: (残っている丸薬を見ながら)あ……うん。

神代: (ちょっといたずらっぽく)それ手に入れるの、ちょっと大変だったんだよ。

葵: ありがとう。でも、なんで俺の為に?

神代: 前に、「自分らしく居続けることが出来れば大丈夫」って話はしたよね?

葵: (こくりと頷く)

神代: じゃあ、“友達”とか“仲間”とかが何か危険な状況にあったら、助けたいって思うのは、普通なんじゃないかな?

葵: 友達……。でも、そんなに話したこともないのに?

神代: おねえちゃんが言ってた。「同じ釜の飯を食った人は、もう仲間だ」って。私たち、クラスメイトだよね?

葵: うん。

神代: それにもしかしたら、外山君とも“仲間”になれるかもしれないし。

葵: 仲間……に?

神代: ほら、この間UGNがどんなところかって話をしたでしょ? こうやって力を手に入れてしまった人達が迷ってるときに、手を差し伸べてくれるところ。私は、そんな一人になりたくて入った……のかな?

葵: …………。

神代: うん。きっとそうなんだよ。今、私がここにいる理由は。

葵: 神代さんは、優しいんだね。

神代: え? そ、そうかな? 私は普通のことしてるだけだと思ってるけど。

葵: んー……優しいっていうか、強いのかな。こんな、よく分かんない力を使って、自分を危険にさらしてまで……。

神代: 確かに、危険なことはよくある。でも……私の場合、この力があったからこそ、今までやってこられたっていうのが大きいから。

葵: ?

神代: 今のこの生活に入る前に、もっと危険な場所に居てね。それで……色んな人に助けてもらっちゃったんだ。その借りを返したくて。

葵: 助けてもらった借りを……。

神代: うん。外山君も、もっと単純なことでいいんじゃないかな? 力があるから、それを使う。あ、でも! ただ使うだけだと、それは単なる暴力になっちゃうから、誰かを守る為に力を使う。それでいいんじゃないかな?

葵: 守る為……。

神代: そうだ! 力を使うっていっても、どうしたらいいか分からないと思うから、これを読むといいよ。と、簡単なエフェクトの使い方・FH編を外山君に渡します。(一同爆笑)

GM: いいシーンかと思ったらPC1自らオトしてきたよ。

葵: ありがとう。ん? えふえいち?

神代: ああ、そこはUGNに読み替えて。ちょっと書いてる団体が違うだけだから。(一同笑)

天道: それにはちゃんと、人のために力を使うってことは書いてあんのか?

凪山: 自分のために使うことしか書いてなさそう。

神代: それを読んで勉強しておいて? ――――そして、もし良かったら、外山君も一緒に戦ってくれると嬉しいかな。

葵: うん、わかった。考えてみる。

神代: じゃあ、私はこれからちょっと、デートしてくるから! と、私はシーンを退場します。……の前に! ちょっと<調達>判定していいですか?

GM: どうぞ。

神代: 《無形の影》を使います!(ダイスを振る)13!! 駄目でした。

天道: いや。何か見えない力が働いて、アームドスーツは無理っぽいので、後で自分で頑張るよ。

神代: ということで私は居なくなりました。

天道: これさ、この後に小茉莉出てこないかな?

GM: あー。でもキャラ的に、ここで直接、外山に聞いたりはしないイメージ。

葵: じゃあ、神代さんを見送った後、俺はふと気配を感じる。…………小茉莉?

GM: と、そんなところでシーンを切りましょう!


13◆ 自己調達              シーンプレイヤー:天道照


天道: (大声で)シーンを頂きたいっ!!

GM: え? ああ、どうぞ。

天道: (ダイスを振る)では、私は巨大なユニディの袋を抱えて家に戻ってきます。ドン!!(と、重いものを置いた仕草)そして、来ていたピンクのタンクトップをおもむろに脱ぎます!

葵: ? 何すんだ?

天道: さて、始めるか……。と、袋からちっちゃい鉄の輪っかを取り出して、針金に1個1個通して、自分で鎖帷子を編もうと思います。(一同爆笑)

GM: マジで!?

天道: <調達>しまーす!

神代: (哀れな人を見るように)ごめんね? 次は<調達>のレベル上げるからね?

天道: 目標値は10! さっきの登場で侵蝕率ボーナスがもう1個きたし、いけるッッッ!!(とダイスを振る)14!!

神代: おおー、成功した!

天道: というわけで、……ふう、出来た。ん? もう7時か。どれ…………ジャラッ(←SE)と、出来上がった鎖帷子を持ち上げたところでシーンを切ります。(一同笑)


14◆ 指令                Master Scene


GM: では、神代と鳴河のシーンの前に1つ、マスターシーンを入れます。

神代: お? はーい。


 暗闇の中、何者かが通信機の先にいる部下に指示をしている。

「次の任務だ。」

『はっ!』

「以下2名の監視をしろ。」

『かしこまりました。』

「監視対象の名前は、鳴河和樹と――――神代明日弥だ。」


天道: FH繋がりか……。

神代: なるほど。私なんだねぇ。


15◆ 邂逅             シーンプレイヤー:神代明日弥


GM: では31日午後。待ち合わせ場所のマ○クです。

神代: (登場ダイスを振る)今、ポテトが全サイズ150円なんだって。

GM: 「へー。そ、そうなんだ……。」

神代: な、なんか緊張するよね?

天道: (油の中から、揚がったポテトが入ってるザルを出す仕草)

凪山: ?

天道: (揚がったポテトに塩を振る仕草→塩を振り終えたポテトをパックに分ける仕草)

GM: 何か妙にリアルだよね。実際、やってたからね、こいつ。

葵: ああ! ○ックでバイトね!(←やってた)

天道: ティロリ、ティロリ、ピ。(←揚げ物のタイマーが鳴ったから止めた)あ、続けて? 味付けしてるだけだから。(一同笑)

神代: え、えーと、じゃあ2人でてりたまのLLセットを……。

葵: そんながっつり食うの!?

神代: うん。もう、夕食も兼ねちゃおうと思ってる神代です(笑)。

天道: (ガラの悪い感じで)お客さん、今は、タツタがお得だぜ?

神代: じ、じゃあ、タツタで……。

天道: (ガラの悪い感じで)タツタでいいんですね?

神代: は、はい……。

天道: (後ろを向いて明るく)ワン・タツタ・プリーズ!(別の店員になって)ワン・タツタ・サンキュー!(一同爆笑)

神代: な、鳴河君は?

GM: 「じゃあ僕も同じのでいいや。」

天道: (後ろを向いて明るく)ツー・タツタになります!(別の店員になって)ツー・タツタ・サンキュー!

GM: 「なんか、女の子とこんな所で2人で話すのって、緊張するなあ。」

神代: そ、そうよね……。

天道: (明るく)ワン・タツタ、ウエイトになりまーす。(一同爆笑)

神代: じゃあ、少々お待ちくださいっていう番号札をもらって、席に座りつつ……それじゃあ、どこから話そっか?

GM: 「お互いの知ってることを話す、だったっけ。」

神代: うん……。

天道: (ちょっと伏し目がちに、そっとタツタを置いて、番号札を回収する仕草)

GM: (天道に)って、いちいち動きが細かいよ!!(一同爆笑)(気を取り直して)「……と言っても、僕もはっきりと覚えているわけじゃなくて。昔、同年代の子供達を集めた施設に僕が居た頃、君もそこにいたような気がするんだよ。」

神代: (冷静に)では、少し話を掘り下げましょう。鳴河君、FHって分かる?

GM: 鳴河は、その単語を聞いても、特に反応を示しませんね。

神代: では、私は彼が何らかの手段で記憶処置をされていると判断しました。でも、こっちは彼がマスターレイスだって分かっちゃってるんで……(冷静に)もしかしたら、そこの施設で、私達は会っているのかもしれない。


 神代は、FHチルドレン時代の話をポツリポツリと始めた。


GM: その話の途中、鳴河がふっとうつむきます。

神代: 鳴河君?

GM: そして、次に鳴河が顔を上げると、その瞳が青く光っている。

神代: 鳴河君、大丈夫?

GM: 「――その話を、もう少し詳しく聞かせてもらいたいな。」

神代: (冷静に)雰囲気が変わったわね。


 神代がそう言った瞬間、店内で忙しそうに働いていた店員や、喋っていた客が意識を失う。鳴河が《ワーディング》を展開したのだ。


天道: そして鳴り続けるポテトタイマー。(一同笑)

神代: ……あなたが、オミクロン?

GM: 「今の僕は、そう呼ばれている。」雰囲気的に、さっきまでの鳴河とは別人になったように感じられますね。

神代: (冷静に)そう。今のあなたに、過去の記憶はあるの?

GM: 「神代明日弥。君と過ごしていた頃の記憶は、忘れられない思い出として残っているよ。」

神代: じゃあ、あの施設で一緒に遊んでいたのは、やっぱりオミクロンだったのね。

GM: 「そうだね。……さて、僕からも色々聞きたいことがあるんだが。」

神代: (冷静に)ええ、いいわよ。

GM: 「僕と過ごしていた頃のことを、どこまで覚えているんだい?」

神代: (冷静に)ええ、私の<意志>判定によるんじゃないかしら?(一同笑)

GM: ええ、そのとおりです(笑)。

神代: 何も使わないで判定するよ。(ダイスを振る)お、クリティカル! 18!!

GM: では、彼の青い目とか、彼の存在を認識したときに、FH時代の記憶の、靄がかかってた部分が晴れてくるね。

神代: おお!

GM: 君と一緒に居た子供は、全部で6人。男の子3人、女の子3人で、FHの施設で、いつも一緒にいた。

神代: 6人……。(メモしている)

GM: で、大人から言われて勉強したり、テストを受けたりしていたんだけれど、その施設がUGNに襲撃されて、散り散りになってしまった。というところまで思い出します。

神代: あのときの6人……懐かしいわ。あなたもあの6人のうちの1人だったわね、オミクロン。

GM: 「僕がやろうとしているのは、君を含めた残りの5人を集めることなんだ。」

神代: いいわね。同窓会?

GM: 「(気さくに笑って)同窓会……といえば、そうなるのかな。」


 二人の間の空気が和みかけたその時。

バタバタと足音を立てて、特殊部隊が店内に突入をしてきた。

その特殊部隊を率いていたのは――――。

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