第六話 「帰結-erste ende(エルスト・エンデ)-」 03
Climax Phase
「俺のオーヴァー道を継いでくれる奴が居たとはな……。」
凪山陵学園の校門前で、覆面の男はにやりと笑った。
そして、学園から出てくる大きな影達を相手に、戦い始める。
同じ頃、《シャドウワーディング》内の別の場所では、本宮遥が取り残された一般人の救出にあたっていた。
GM: ということで! 以下の効果を得ることが出来ます。
・マスターレイスの《能力強奪》《混沌の主》を使えない。
・マスターレイスの【HP】が減少する。
凪山: 《能力強奪》が使えないのはでかいな。
GM: では、皆さん登場して下さい!
一同: はーい!
凪山の情報に従い、神代の《ワーディング》に守られつつ《シャドウワーディング》の中を進んだ四人は、凪山陵学園の入り口で、背後に校舎を抱きつつ、玄関の段差に腰掛けている“オミクロン”を見つけた。
彼の目は、禍々しく赤く光っている。
神代の姿を見つけると、“オミクロン”は口を開いた。
「――待っていた。我が身より分かたれし姿見よ。本能に従い我が腕に戻り、境界を越えて安寧を享受しようではないか……!」
神代: ここで私は自分の存在意義を、なんとなく理解しました。その上で、鳴河君は? って聞きます。
GM: 「この宿主のことか。意識などとうに消え失せたわ。」
天道: これって、“アバター”が喋ってるんだよな?
神代: 多分ね。
天道: ってなると、元々の鳴河和樹ってすっごい可哀想な人だよね。複製体で実験道具として生まれた上に、自分の意識まで乗っ取られるなんて。
神代: …………。
天道: ここで俺は、鳴河和樹にロイスを結びます。
凪山: GM、例の“アバター”ってさ、もしかして……。
GM: レネゲイドビーイングです。
凪山: ――――なるほど。てことは、あれは俺の敵だ。ってことで、“アバター”にロイスを取ります。
神代: 貴方が私を呼び戻した――蘇らせた、ってことでいいのかしら?
GM: 「我は記憶を構築・再生するだけのもの。そなたを呼び戻したのはこの宿主だ。」
神代: であれば、私は貴方を屈服させて、和樹君を取り戻す――――! と、《ワーディング》を強める。
GM: 「(怪訝そうに)我と合一すれば、その鳴河の再生なり全てが思いのままぞ? そうすればよいではないか。」
神代: そうね。……問題は主導権がどちらにあるか、よ。貴方は復活させてはいけないものを復活させたわ。と、戦闘態勢に入る!
GM: では、衝動判定をしてください!
神代の《ワーディング》の中に居るにも関わらず、質量を持った《ワーディング》によって打ちのめされる四人――――。
一同: 成功!
●第一ラウンド
GM: では戦闘処理をしていきますよ! 現在、“アバター”の行動値は35!
葵: 高っ!?
GM: まずはセットアップ!《ルーラー》! 皆さんの判定ダイスを-4個して下さい。
凪山: 《ワーディング》して、笛を吹く。
葵: 《スタートダッシュ》! アバターに接敵!!
天道: 《ターゲットロック》《フルパワーアタック》!
GM: では、イニシアチブ35での“アバター”の行動は放棄です。
神代: 次はイニシアチブ12で私の番! 先制攻撃を仕掛けよう! とりあえず攻撃してみればどういうギミックか判るよね!《サイレンの魔女》!!(ダイスを振る)30!
GM: 当たりますね。
神代: ではダメージ!(ダイスを振る)38点!!
GM: Eロイス《究極存在》の効果により、HPダメージは0です。
神代: ――――という感じよ。
葵: つまり、どうにかしてこれを解除しないといけない、と。
GM: 因みに《究極存在》の解除方法は判定では教えませんよ?
天道: つまり、今までのシナリオ内に答えはあるということだ。
GM: 僕は、因子の数が同じなら引き分けになるとは一言も言っていません。エフェクトレベル-1のペナルティを受けなくなるとは言いましたが。
凪山: ! そういうことか!! これ、外山の因子も神代が借りないと駄目かもしんない。
神代: じゃあ、“アイオロス”!! って呼びかける。
葵: ……あ、おう!!
天道: “神速の一撃”なのに反応が遅い。(一同笑)
葵: 仕方ないじゃん! ちゃんと呼ばれたの初めてなんだし!!
神代: ということで、外山君が反応をした時に、因子を借ります。そして、《ワーディング》を張り直す!
GM: では、それで《究極存在》が解除されます。
凪山: じゃあ、こっちが先動いていいかな? 外山と同じイニシアチブ8だし。
葵: はい、どうぞ。
凪山: マイナーで《オリジン:レジェンド》、メジャーで《コンセントレイト:バロール》《停滞空間》《流血の胞子》《死神の瞳》!(ダイスを振る)37!
GM: こちらは《浄玻璃の鏡》《リフレックス:ウロボロス》で、<RC>で回避します!(ダイスを振る)54!
葵: すっげ……! 次は俺か。マイナーで《インフィニティウェポン》《鷹の翼》《ダブルクリエイト》! 今これで65%。メジャーで《疾風剣》《コンセントレイト:ハヌマーン》!(ダイスを振る)38……。
GM: ガードします!
葵: 何!? 俺の攻撃力、大したことないと思ってんな?
GM: うん。
葵: まあ、実際そーなんですが。(ダイスを振る)37点……。
GM: 《原初の紫:イージスの盾》!(ダイスを振る)22点……。痛い。
葵: よし、通った!
自ら作り出した薙刀で、外山が“オミクロン”の身体を切り裂くが、その部分はすぐに影で修復されていく。
葵: うわ……あんまり効いてないっぽい。
GM: ちょっとはダメージ入ってますよ。
天道: 次は、行動値0で俺か。マイナーで移動! メジャーで《コンセントレイト:サラマンダー》《憎悪の炎》《炎の刃》《獣の力》!! お、まだ一回くらい《リザレクト》出来る侵蝕率だよ~。(ダイスを振る)23!
GM: ガード。
天道: ガード!? 倒してやる!!(ダイスを振る)76!!
神代: 照君かっこいいいい!!
GM: 今、ちょっとびっくりした。
敵対的な行動をとる四人――――特に神代に対して、“アバター”は怪訝な顔をして尋ねる。
「何故、合一する定めに逆らうか……?」
神代: その問いにはもう答えた筈だけど?
GM: 「では、無理矢理にでも我が力で合一し、我が定めを果たそう――――!」と、君達に対して、敵対的な行動を取り始めます。
●第二ラウンド
GM: ではセットアップで《原初の恐怖》! 各自D10を振って下さい。
一同: (ダイスを振る)。
GM: そこで出た目と、各自の覚醒による侵蝕率を足した値分の侵蝕率が上昇します。
凪山: 24も上がった!?
天道: 俺もだ。今115%!
葵: 85%まで上がった。
GM: 更にEロイス《破滅の足音》! 因子を間借りされてる外山と本宮に適用されると思ってください。
葵: お?
GM: レネゲイドが食らいつくされるスピードが速まります。(ダイスを振る)5ラウンド後のクリンナップに外山は強制的に戦闘不能になります。
葵: そこまで戦ってたら大変なことになるだろ。
天道: これ、出目が1だったら2ラウンド後だったんだろ?
GM: です。まあ、出目がよかったねってことで。実はPC側のセットアップ!
凪山: 《ワーディング》張って、ハーメルンの笛!
天道: もいっちょ《フルパワーアタック》!
GM: こちらは《ルーラー》でダイスペナルティ4個! そして《原初の黄:虚無の城壁》でガード値が上がります! では、イニシアチブ!
凪山: 《時間凍結》! これで115%になって、【HP】を20消費。《コンセントレイト:バロール》《悪魔の影》《流血の胞子》《停滞空間》《死神の瞳》これを当てなきゃどーしようもないんだよ……。(ダイスを振る)32!!
GM: それはドッジ!《浄玻璃の鏡》《リフレックス:ウロボロス》!(ダイスを振る)31!!
凪山: よし! 効果は次の攻撃にリアクション不可、邪毒レベル6、シーン中行動値が0になって、次の攻撃のダメージが+7D!
GM: ではイニシアチブでこちらが《加速する刻》! マイナーで行動値0になっているのを解除します。ただ、憎悪を食らってるので、攻撃は天道に行きます!
神代: よし! “デイライト・アサシン”が機能してる!!
GM: メジャーで《コンセントレイト:ウロボロス》《飢えし影》《原初の赤:ブラッドウェブ》《混色の氾濫》《背教者の王》!(ダイスを振る)41!
葵: ドッジは無理だと思うんで、薙刀でガード!
天道: 《復讐の刃》!
GM: (ダイスを振る)ダメージは78!! 装甲値有効。
葵: 《リザレクト》。
天道: 《氷雪の守護》!!(ダイスを振る)20点防いだ!
凪山: 天道に《斥力障壁》!(ダイスを振る)16点止める!
天道: じゃ、32点通って、残り【HP】30!! これで、そっちの憎悪は消えた!
神代: よし、いける!!
天道: こっちの反撃!(ダイスを振る)30! ダメージが……(ダイスを振る)76。
凪山: ああ、ここで《死神の瞳》の効果が乗っちゃうね。(ダイスを振る)28。
神代: あ! 次の攻撃にリアクション不可って効果も、ここで乗っちゃうのか!
GM: です。
天道: (計算して)合計、104点~!
GM: 《円環螺旋》《背徳の理》! これで天道と外山のレネゲイドを喰って、装甲値とダイス数が上がる!!
葵: く……っ!
天道: 食われたー!!
GM: では次は、イニシアチブ35! マイナーで《原初の青:氷の加護》、メジャーで《コンセントレイト:ウロボロス》《飢えし影》《原初の赤:ブラッドウェブ》《原初の虚:神速の鼓動》!
神代: シーン攻撃っ!?
凪山: 《時の棺》!
GM: それには《レネゲイドディゾルバー》! オートアクションのエフェクトの効果を打ち消す!!
ってことで、いきます!(ダイスを振る)51!!
神代: 回避(ダイスを振る)……あ、クリティカルしない!
葵: そんなの無理なのでガード!
凪山: 当たるよ。
GM: ダメージは(ダイスを振る)70点の装甲値有効。
神代: はーい。
天道: 《氷雪の守護》!(ダイスを振る)26点防いだ。
凪山: 《斥力障壁》!(ダイスを振る)16点防ぐ!
天道: ってことは、残り【HP】は10点!!
凪山: “アバター”のロイスをタイタス化・昇華! ……お前を倒して、学園を解放する!
神代&葵: 《リザレクト》!!
GM: 命中すると、《ブラッドウェブ》の効果で、以降移動すると【HP】ダメージを10受けます。
天道: 移動する気はないから問題ない!! そして神様、どうかボクをおうちに帰して下さい!《復讐の刃》!!(ダイスを振る)80!!
GM: 《雲散霧消》!
天道: ダメージが(ダイスを振る)85っっ!!
GM: いてーっっ!! そんなダメージ消しきれねえ!! 次はイニシアチブ12!
神代: マイナーで《千変万化の影》、……ここで、<知識:“アバター”>のレベルを10で取得して、“アバター”を屈服させる方法が戦闘以外にあるのかどうかを調べたいんだけど?
GM: それは、メジャーを使うなら出来るとしましょうか。
本来、何処にもない筈の「“アバター”の知識」。
この影の中の世界でなら、ウロボロスの力を持つ神代にはその知識すらも手に入る――――……!
神代: では、いきます!!(ダイスを振る)25!
GM: 目標値が24だったので、判ります。まずこのまま倒した場合、宿主から因子が離れることによって、全ての因子が一ヶ所に集まることが用意に想像できます。
神代: うん。
GM: その結果、因子の影響が強まることによって、<意志>判定に失敗すると、神代が乗っ取られます。なので、それを回避するには、誰かの力を借りる必要があります。
葵: …………。
凪山: 今の宿主じゃないかな?
神代: まあつまりは、<意志>判定で勝ちゃいーんでしょ?
GM: 最悪ね。
天道: これさ、因子が一つに集まらない状況を作るってのは、一つ有効な手段だよね?
GM: まあ、そうですね。
神代: でも、因子が合一することによって、“アバター”が乗っ取りを掛けてくるけど、それに乗っ取られなかったら、その力が使えるってことでしょ?
GM: 今までの情報から、それが当たらずといえども遠からずだということは判りますね。
神代: で、私としてはまた因子を6人に分けたいんだよ。でさ、GM? さっき言った誰かの協力って、この戦闘中に得られると思う?
GM: はい。
天道: てことは、“アバター”の中に居る鳴河兄妹に呼びかければいいんじゃないか?
葵: 神代さん以外の声が届くとは思えないんだけど……。
GM: 条件を揃えている人であれば、その呼びかけは可能でしょうね。
天道: あとさ。メジャーアクションを一回増やす方法ってないかな?
GM: (即答)それはないね。(一同笑)まあ、終わり方は色々用意してあるので、考えてみてくださいな。因みに最初にも言いましたが、今回はロイスが大事です。
葵: ロイス枠余ってる人は?
天道: はーい。
葵: 俺と照か。じゃあ鳴河和樹にロイス結んでる人は?
天道: はーい。
神代: 一応。でも因子を持つ6人+エステル、っていう一まとめだから微妙かも。
葵: にゃるほど。
天道: 俺、ここで“アバター”にロイスを結びます。
凪山: で、結局倒すの?
神代: どういう方法がいいのか、わっかんないんだよ! だから、倒すなら倒すでいいよ! 私、<意志>判定を超頑張るから!
GM: ではイニシアチブに戻ったときに《加速する刻Ⅱ》! マイナーは放棄。メジャーで離脱。
葵: あっ、くそ!
天道: 俺らを移動させたいんだな……。あ! 俺、今【HP】10だ!!(一同笑)
凪山: では私の番! その効果を解除しよう。《因果歪曲》《ファストフォワード》!
GM: 外山にもかけると、《インフィニティウェポン》の効果もなくなっちゃうよ?
葵: 今回、マイナーで移動しながら武器作れるようになってるから、問題なし!
凪山: ってことで、いくよ?(ダイスを振る)これで天道と外山にかかってるエフェクトは全て解除されました。
GM: じゃあもう一人のイニシアチブ8かな。
葵: ほーい。……鳴河を止める方法って分からないんだよな。攻撃するしか……。
天道: 待てよ? 葵が因子を返してもらって、呼びかけるって、出来るんじゃない?
神代: じゃ、因子返す!
葵: 返ってきた! では、鳴河和樹にロイスを結びます! で、マイナーで近づいて――――鳴河! お前が俺を引き込んでまで、欲しかったものって何なんだ!?
GM: では、こちらの<意志>と対決しましょう!
葵: <意志>ぃ!?
天道: これ、負けたら因子取られたりする?
GM: そこまではさすがにないです。ただ、こちらに有利な補正はかかってる。
神代: つまり私なら勝てると……。あ! これさ! 照君が私に攻撃して、それを私がドッジして、《朧の旋風》でメインプロセスを得て、メジャーで呼びかけるってどうかな?
天道: それ、ありじゃない?
葵: えええええええっ!?
GM: ……ま、出来なくはないよ。それどうなの? って思うけど。さあ、判定しましょうか!
葵: はい!(ダイスを振る)10!!
GM: (ダイスを振る)こっちは14!
葵: 一回タイタス使ってみるね。これで勝てればもうけもん、くらいで。……凪山さん、ゴメンね?(一同笑)凪山さんのロイスをタイタス化・昇華して……(ダイスを振る)13! ダメ、失敗。
GM: 今、凪山に対してロイスを結んでる人って居ませんよね?
神代: はい! 私が橘チームにという形で結んでます!
GM: あー……(凪山に)良かったね。実は、絆として再生できなくなった状態では、この《ワーディング》に取り込まれてしまうという効果がありました。ロイスが全く結ばれない状態になってしまったPCは、この《ワーディング》内では行動出来ないということです。まあ、結んだときにOKしたので、よしとします!
葵: ――――じゃあ神代さん、絵的に汚いことをしてくれ。(一同笑)
GM: ということで、《フルパワーアタック》の効果が消えたので、イニシアチブ2の天道の番。
天道: では、マイナーで移動。明日弥に近づく。
GM: ……俺、まさかそんな行動でメインプロセスを増やされるとは思ってなかったんだけど(笑)。
天道: 明日弥、いいんだな? メジャーで<白兵>!(ダイスを振る)24!
神代: 《幸運の守護》(ダイスを振る)回避! そして《朧の旋風》! これで私は【HP】が0になる!!
GM: …………これどんなプレイよ?
神代: 照君、ありがとう! 気合が入ったわ! ということで、照君のロイスをタイタス化・昇華して立ち上がる! そしてマイナーで《千変万化の影》! これで<意志>を増やします! そして《光芒の疾走》! 鳴河君の前に行きます!!
凪山: 《ブラッドウェブ》の効果、神代さんはまだかかってるよね?
神代: あ、ホントだ。【HP】ダメージ10点くらった。――――和樹君、力を貸して……!(ダイスを振る)24!
GM: (ダイスを振る)こちらは19なので、その神代の言葉を聞いた鳴河の瞳が、青く光り始めます。
鳴河はその青い瞳で神代を真っ直ぐに見つめ、口を開いた。
「明日弥くん……。今の君の存在・記憶は紛い物ではなく、僕や妹――――あの時の僕らが共有した思い出は、その延長であり真実だ。」
そこまで喋ったとき、再び鳴河の瞳が赤く禍々しく光り、顔を歪めて言葉を紡ぐ。
「宿主よ、黙れ。何を喋っている!」
その言葉を放った直後。
鳴河の瞳が青くなり、一際強く輝き始めた。
「確かに僕は彼女と共に歩むことを望んだが、彼女が嫌がることを頼んだ覚えはない……!」
GM: ここで、鳴河和樹と鳴河楓の因子が、“アバター”に反旗を翻します!
神代: おお!!
GM: これにより、“アバター”を倒した後に起こる<意志>での対決判定はなくなります! 更に、こちらの【HP】が大幅に減少します!
「私を滅ぼせば、この宿主の身体も一緒に滅ぶことになるのだぞ……! 我を取り込み同化すれば、貴様の力でこの宿主も含めた、失われた全ての再生が可能となるのだ。その機会を自ら失おうというのか!?」
神代: 私の理解では、“アバター”を屈服させて全部の因子を取り込むことで、全ての再生が出来る……ってことなんだけど?
GM: その理解で正しいです。但し、ある選択が発生する可能性はありますが。
神代: なるほど。じゃあ――――。
「私は初志貫徹するまでよ。」
強い意志を秘めた瞳で、“アバター”の誘惑を撥ね退ける神代。
その隣に、不敵な顔の天道が寄り添うように立った。
天道: なぁに明日弥、案ずることはない。覆面のおじさんは言ったんだ……この拳を以って、この戦いに終止符を打ってみろ、ってな!!
神代: わかったわ、照君……。あとは任せる!
GM: では、ここでクリンナップ!
凪山: 邪毒のダメージがいくよ。
GM: そっか。じゃあ《リセット》! バッドステータスを回復する!!
●第三ラウンド
GM: セットアップです! こっちは《原初の黄:虚無の城壁》と最後の《ルーラー》!
凪山: 《ワーディング》張って、ハーメルンの笛を使う!
天道: 《フルパワーアタック》!!
鳴河兄妹にも反旗を翻され、後がなくなった“アバター”は、ぼそりと呟いた。
「無理矢理にでも、因子を吸収させてもらう。」
GM: ではイニシアチブフェイズで、《裏切りの真名》!
神代: じゃあここで、外山君の因子を返してもらう!
GM: 全員[38+(侵蝕率の十分の一)]のダメージを食らってください!
天道: “アバター”のロイスをタイタス化して立ち上がる!
神代: マスターレイス“オミクロン”のロイスをタイタス化して、昇華!
凪山: シナリオロイスの泉華代をタイタス化、昇華!
葵: ――――《リザレクト》。
神代: 《リザレクト》ぉ!?(一同笑)
葵: これで99%だよ。
天道: 一人別世界だな(笑)。
GM: では改めてイニシアチブ35で“アバター”の行動! マイナーで《原初の青:氷の加護》メジャーで《コンセントレイト:ウロボロス》《飢えし影》《原初の赤:ブラッドウェブ》《混色の氾濫》《背教者の王》!!(ダイスを振る)76!!
神代: 76は無理!
葵: じゃあ神代さんをかばいます!
GM: ではダメージが……(ダイスを振る)73!!
葵: 最後の《リザレクト》♪ これで105%!
GM: ……おっかしいなぁ。
葵: 今日の俺の出目が低すぎるだけだと思う(笑)。
GM: では、イニシアチブ12!
神代: 待機!
GM: 次、8!
凪山: 《コンセントレイト:バロール》《悪魔の影》《流血の胞子》《停滞空間》《死神の瞳》!(ダイスを振る)あ、クリティカルしてない!? 20!
GM: ドッジします!(ダイスを振る)62!!
凪山: それは全然届かない。
葵: 俺は待機!
天道: じゃあ、俺の番だな。《コンセントレイト:サラマンダー》《憎悪の炎》《獣の力》《獣の王》!
GM: てことは、リアクション不可か!
天道: おう! そして《伝承者》も乗せる!(ダイスを振る)52!!
GM: 《雲散霧消》!
天道: ダメージは(ダイスを振る)丁度100点!!
GM: こちらは35点軽減……するけど、残り【HP】が51だったので、それで倒れる!
一同: おおおー!!
GM: というところで、神代さん。因子は返しますか?
神代: はい、本宮遥と外山君に返します!
Back Track
GM: 今回のEロイスは《究極存在》《破滅の足跡》《原初の恐怖》《愚者の契約》の4つでした!
葵: 俺は振りません。
GM: 他三人は振ったねー? じゃあロイス分で戻ってきてください!
神代: 78%まで戻った!
葵: 89%まで戻りました。
凪山: 二倍振りで戻ってきた。
天道: 10Dで69も出た!!(一同笑)
GM: では皆様、無事戻って来れましたね。
Ending Phase
01◆ 選択 シーンプレイヤー:神代明日弥
天道の一撃によって“アバター”の存在が掻き消えた。
それにより、4つの因子が神代の中に集まる――――。
GM: 《シャドウワーディング》は現在も展開されたままですが、神代の一存で解除可能です。そして、最後に選択してもらいたいのですが、因子を全部揃えて再生――――は、しますか?
神代: します!(皆を見回して)……でいい?
天道: いいんじゃない?
葵: いいよ。
凪山: 反対する理由がありませんね。
神代: 皆、ありがとう! そうだよね、皆、私について来てくれたんだもんね! そして、助ける人の中には鳴河君も入ってるんだ!!
4つの因子をその身に宿した神代が、同じく因子を持つ本宮遥、外山葵を前にして尋ねる。
「もう一度、力を貸してくれる?」
葵: うん、もちろん。
GM: 本宮もこくりと頷きますね。
神代: ありがとう。――――いざとなったら、私を止めてね? と言って、皆の目の前で因子を全て集めます!
全ての因子を手に入れた神代は、かつて結んでいたロイスを元に、全ての大切な存在を再生させることに成功した。
その完了と同時に、力を使い果たしたのか、因子と呼ばれていたものは、完全に消滅した――――……。
02◆ 帰還 シーンプレイヤー:凪山陵
GM: では、凪山のエンディングから!
凪山: ほーい。
GM: あの戦闘からしばらく時間が過ぎたと思ってください。新学期です。進級の時期ですね。
桜の木の下、学園の制服を着た生徒たちが続々と校門をくぐる。
すっかり学校での生活にも慣れ、軽く制服を着崩している生徒や、やや緊張した面持ちで真新しい制服を着て登校してくる生徒。
そんな生徒達を、凪山はいつもどおりに眺めていた。
凪山: 自分の周りに《ワーディング》を張りつつ、校門の上に立って、新しいのが入ってきたかー、という感じで見てます。
GM: すると、そんな君の存在に気づいている生徒が居ますね。
凪山: ふむ。あの生徒は要注意だな。
天道: なんていうか、気づかれたことに何のリアクションもないのが凄いよね(笑)。
GM: で、その生徒――――女生徒なんですが、「校門の上に立って、何をされてるんですか?」と、三白眼で見てる。
凪山: 新しく入ってきた生徒達の顔を覚えているんだよ。
神代: そこで、中学校の同級生とかが、その子に向かって……。
葵: 「(同級生になって)楓ー、何やってんのー?」とかって……。
GM: ……実はその通りなんですよ。で、楓と呼ばれたその女の子は去っていきます。
神代: 「(同級生になって)楓ー、何やってんのー? また何か見えてんのー?」
葵: 「(楓になって)ううんー、今行くー!」
GM: ということで、変わらず学校の怪談であり続ける、凪山なのでした――――。
03◆ 決意 シーンプレイヤー:外山葵
GM: では次! 外山のシーンです。
葵: 進級しちゃったよ。
GM: ということで聞きたいのですが、結局進路はどうするの?
葵: 第一志望にW大って書きました。で、それって、今の俺の偏差値からすると全然届かないんだけど、小茉莉なら届く感じのトコなんですよ。
GM: ああ、関東にある高学歴の大学ってことですね。
葵: そうそう!
GM: では、担任の西森が入ってきて、挨拶をします。「嬉しくも悲しくも、今年もまた君達の担任になりました。よろしく!」
「あと一年しか学園生活がないわけだけど、悔いのないように生活してください。」
普段なら聞き流す担任のその言葉を、外山は普段と少し違う心境で聞く。
「就職、進学……色んな進路があると思うけど、自分の進路に自信を持って進んでいってください。」
GM: ということで、ホームルームが終わった直後。小茉莉が外山のところに、とてとてと近づいてきて……。
神代: じゃあ小茉莉さんが話しかけようとする直前に私が割り込んで、え? 外山くん、W大受けるの? 大丈夫?? って話しかける。(一同笑)
葵: また引っ掻き回すような真似を……(笑)。うん、本気出す。って言う。
神代: ふぅん? って言いながら小茉莉の方を見て……何なら私が勉強教えてあげようか?
葵: いや、当てはあるからいいよ。
天道: そこで俺は、おもむろに明日弥の脳天に拳骨を落とす。
神代: 痛い!!
天道: ……俺は女を殴らない主義だ。(一同笑)
神代: しょ……照君……?
天道: 師匠は言った。「しょうがないこともある」と。
神代: ん……じゃあちょっと、外で話そっか(笑)。退場します。
天道: 退場します。
葵: ……大丈夫か? あの二人(笑)。
GM: 「……ねえ、ちょっと話聞いたんだけど、本気なの?」
葵: おう。
GM: 「無理に上を目指すことないのよ?」
葵: 別に無理じゃねーよ。……お前が教えてくれるんだろ?
GM: 「ま、まあ教えるのはいいんだけど……。」
葵: それに――――。
GM: 「?」
葵: 今のうちに本気出しとかないと、後悔しそうな気がするから。
珍しく真面目な決意を語る外山に驚きつつ、小茉莉は言う。
「まあ、そういうことなら私も付き合ってあげるわよ。」
葵: これからもよろしくな。
GM: 「こちらこそ。」
04◆ 師弟 シーンプレイヤー:天道照
GM: さて、天道のシーンです。
天道: 俺は今、マゼラン海峡にいる。(一同笑)そして岩の突端で、ペンギンが海に飛び込むのを見ている。タンクトップ姿で。
葵: 寒そう……。
神代: 「(ペンギンになって)俺、これから求愛活動するんだー。」
葵: 「(ペンギンになって)あいつ、マジないわー。」
天道: というペンギンの声を聞きながら。(一同笑)
GM: ところで何故君が此処に居るかというと、謎の覆面から果たし状を受け取ったからなんですよ。
天道: 奴とは決着をつけなければと思っていたところだ。広げていた果たし状を畳んで懐にしまって、覆面を待ちます。
その時、太陽が昇り始め、その太陽を背に、陽炎の中を覆面の男が歩いてきた。
天道の近くまで来ると、覆面はおもむろに尋ねた。
GM: 「先の戦いで、貴様は道を示すことが出来たのか?」
天道: ああ、出来た!
GM: 「主語の一切ない喋り方はやめないか? 師匠は悲しんでるぞ。」
天道: お前に師匠の何がわかるってんだ!
GM: 「すげー分かる。」(一同笑)
天道: 師匠はなあ……グランドキャニオンの谷底に落ちて……えぐ、えぐ……。
GM: 「あれは痛かった。」
天道: ――――え?
GM: 「いや、なんでもない。答えが出たのならそれでいいのだ。では、さらばだ。」
天道: ちょっと待て! 貴様、名を名乗れ!
天道の呼びかけに、男は覆面を取りながら答える。
「――――天道、拳だ。」
天道: では、ぶわっと涙を流して叫ぶ。ししょーーーーーーッッ!!
眩しい朝日の中、天道照は数年ぶりに会った師匠に向かって飛び掛るのだった……。
05◆ 居場所 シーンプレイヤー:神代明日弥
GM: さて、最後は神代のシーンです! 外山のシーンの前だと思ってください。
神代: はーい。
殺風景な部屋の中。
鳴る直前の目覚まし時計を止め、神代明日弥は起き出す。
いつものように作った朝食を食べ、いつものように着替える。
神代: (ナレーション風に)あの激闘が終わって――――今日も私の日常は始まっていく。これが私の守りたかったものなのだろうか? それが分かるのは、きっとこれからなのだろう……。
玄関を出る直前に、神代は室内を見る。
変わり栄えしない自室――――のデスク脇に、写真立てが二つ。
一つには成長した六人の子供達が笑っている写真。もう一つには傷だらけになった橘チームの四人が笑顔で写っている写真が入っている。
その写真を見て少し笑顔になり、神代明日弥は学校へと向かうのだった――――……。
Fin.




