第六話 「帰結-erste ende(エルスト・エンデ)-」 01
Pre Play
変熊(以下 GM): さて、僕は今回で終わらせる気満々です!
Mind: なんと! マジですか!?
朝比奈: このキャラ疲れるからやりたくないんだよね……。
GM: ここに来てそれを言うかっ!?(一同笑)
Mind: えーと、今回のシナリオ名は?
GM: 「帰結-erste ende-」。直訳すると、最初の終わり。ドイツ語ですね。
【今回予告】
凪山市を中心に、視認出来る程の《ワーディング》が展開。人や物を区別なく飲み込んでいく。膨張はとどまることを知らない。このままでは全てを飲み込むだろう。
橘のいうところによると、この現象の中心に“オミクロン”がおり、彼もしくは彼の中の何かの目的は、神代と合一することらしい。
現象を止めるためには中心となる存在の活動を停止させる必要がある。
ダブルクロス 3rd ビサイド第6話 「帰結-erste ende-」
GM: そして今回、シナリオハンドアウトは非常にシンプルです。
【神代明日弥用ハンドアウト】
シナリオロイス:マスターレイス“オミクロン” 執着/隔意
この現象を押し留めなければ、自分の仲間や何もかもが失われてしまうだろう。
相対するだろう、マスターレイス“オミクロン”。彼を止めることが出来るのだろうか?
GM: では、成長報告とロイスを申告して下さい。
Mind(以下 神代): はい。【精神】が11になりました。<RC>が21になりました。<調達>が11になりました。これによって固定化ポイントが24になったので、財産ポイントの残りが14点です。そして、《光芒の疾走》を取りました!
GM: はい……。
神代: 固定ロイスは、養父・高円寺始と同志・本宮遥です。
GM: 了解です。では、他三人のハンドアウト! これは共通です。
【天道照・外山葵・凪山陵用ハンドアウト】
シナリオロイス:失いたくないと思う絆を一つ選択 任意/任意
この現象を押し留めなければ自分の仲間や何もかもが失われてしまう。そんなとき君の脳裏に思い浮かぶのは、あの人の姿だった――――……。
GM: まあ分かるとは思いますが、今回のギミックはロイスなので、考えて取ったほうがいいかもね。ということで!
Dios: 固定ロイスとの被りはOK?
GM: はい、かまいません。シナリオロイスはあくまでも、今回の事象を受けて思い浮かんだものということですので。
かずさ: おー…………。
朝比奈: 悩むなぁ……。よし! まず先に成長報告をしよう!
GM: ですね。では天道から。
朝比奈(以下 天道): 筋肉担当の天道照だ! <白兵>が10レベルに、《獣の力》が5レベルになって、《フルパワーアタック》を一気に3レベルとった!
GM: すげー戦闘能力上がってねーか? それ(笑)
天道: で、《巨人の生命》も5に!【HP】は62まで上がった!
GM: ボスの攻撃、一発じゃ落ちないなコイツ……。
天道: そしてイージーエフェクトの《獣の直感》をとったので、お天気の変化が分かるようになりました。
神代: リアルで欲しい! その力!!
天道: 固定ロイスは師匠・天道拳に尊敬で、兄弟子・黄条院兼続に感服で結んであります! 前回で仲間意識が芽生えたのです。
GM: はいよ。では次に、外山の成長報告を!
かずさ(以下 葵): はーい。【肉体】が7になり、<白兵>が16、<回避>が10まであがりました。で! 戦闘には全然関係ないんですが、【精神】が2になりました。
神代: 頭がよくなったんだね?
葵: お勉強を始めました。キャラ的な事情で(笑)。そして《ハンティングスタイル》をとったので、マイナーでも動けるようになったので、これで打ち漏らしはないはず。
GM: (笑)では、ロイスをお願いします。
葵: 前回神代さんへのロイスをタイタス化してしまったので、天道照と幸村小茉莉にとってます。小茉莉への感情は純愛になったので、ちょっとマジメに意識しだしたかな、と。
GM: わかりました。では、最後に凪山の成長報告を!
Dios(以下 凪山): はい。《流血の胞子》が5レベルになって、《斥力障壁》を4レベルで取得。《時間凍結》も取得しました。
GM: ……戻ってこれんのか? お前。
凪山: 頑張ります(笑)。ロイスは橘村正と泉華代です。
GM: わかりました。それでは……。
天道: 先にPC間ロイス結ぼっか!
葵: そこまで迷いますか?(笑)
GM: PC間はいつもどおりに結んでください。
天道: 俺は葵に、□友情/下世話な好奇心。
葵: コノヤロウ……(笑)。凪山さんへのロイスは□有為/恐怖です。あの力は恐ろしいですよ。
神代: 私は天道照に対して、□友情/憤懣でとりました。気がついたんですよ! あの人が私の心をドキドキさせるのは、恋愛じゃないと!(一同笑)
天道: 吊り橋効果というやつだな。
神代: 関係は仲間です。
GM: 冷静になったんだね。凪山は?
凪山: 神代さんに対して、関係は戦友。連帯感/隔意で。
GM: では、シナリオハンドアウトの指定をお願いします。
天道: 俺は神代明日弥に対してとります。□友情/不安。
葵: 俺は小茉莉に取りました。□庇護/不安で。
凪山: 私は泉華代に対して。
GM: 今、各自残りロイス枠は二つですね。それでは始めましょう!
Opening Phase
01 決意 シーンプレイヤー:神代明日弥
GM: シーンプレイヤーは神代なんですが、他三人も登場して下さい。
一同: はーい。
GM: 時間的には、第五話の終わりから少し時間が経った頃ですね。君らは凪山市郊外にある緊急対策本部に居るんですが、他に凪山市支部長代理の橘と、日本支部支部長の霧谷が居ます。
霧谷が厳しい表情で現状を語る。
「現在、凪山市を中心に、視認出来るレベルで《ワーディング》が展開されています。この《ワーディング》を《シャドウワーディング》と呼称しています。この《シャドウワーディング》はほぼ凪山市全域を覆う形で展開されています。同心円状に急激に膨張していたドーム状の《ワーディング》範囲は、現在膨張を留めており、範囲を広げようとはしていません。」
そして、霧谷はモニターに動画を映す。《シャドウワーディング》内に無人偵察機を飛ばして手に入れてきた内部の映像らしい。
一同: …………。
《シャドウワーディング》内は、赤と黒に彩られた世界だった。地面のところどころには、黒い手のような影が蠢いている。
天道: むぅ……。
場面が切り替わると、そこには手に書類を持ってあらぬ方を見やって喋っている姿――――佇み、苦悩している姿――――つい先刻のジャーム化した姿――――ノイズが入る毎に繰り返し繰り返し、生前の御子柴の様子が映し出されていく。
葵: うわ……ぁ。
「どういう仕組みかは分かりませんが、内部では特定の人物・事象が繰り返し再生されるという不可思議な状態となっています。人物であれば、誕生してから死ぬまで。」そこまで言うと、霧谷は橘達五人を見て続けた。
神代: …………。
「この《シャドウワーディング》が日常社会に与える影響は計り知れず、これ以上の拡大は阻止しなければなりません。幸い、現在範囲の拡大は収まっているようなので、日本支部としてはこれに対し、アンチワーディングを施し、封鎖を行う計画を立てています。」
GM: ということで、ここで今回のミドルフェイズのレギュレーションを説明します。
・今回、ミドルフェイズには時間制限がある。
・時間制限を超過すると、強制的にクライマックスに移行する。
・時間制限を超過してクライマックスに突入した場合、何らかの制約がかかる可能性がある。
・基本的にシーン作成に制限はないが、時系列・物理的に無理のあるシーンを作ることは不可。
天道: つまり、いきなりゴビ砂漠に現れたりは出来ないということだな!(一同笑)
GM: そうです!
・1シーンについて、各プレイヤーが行える能動的な行動は、一回とする。
・特定のキャラクターに対するロイスを結んだ場合、副次的なイベントが発生する可能性がある。
GM: 現状分かるのは、以上ですね。
神代: つまり、この状況をなんとかするには、“オミクロン”を倒せばいいってことかな?
GM: 微妙ですね。日本支部としては、凪山市自体を封鎖する方向で動いているので、極端な話、時間さえ経てばシナリオは終了します。
葵: なるほど……。
GM: ちなみに、封鎖なんですが、デモンズシティみたいな物理的な封鎖だと思ってください。つまり凪山市に対する封鎖が完了すると、その後出入りは出来なくなります。
神代: わかりました。
GM: ここで橘が君らに話しかけてくるね。「――――といったところまでがお偉いさんの説明なんだけど、何か質問ある?」
神代: いえ、大丈夫です。
凪山: 今、凪山市っていうか、私達が知ってる場所ってほぼ全部、《シャドウワーディング》に飲み込まれてるんだよね?
GM: そうです。
葵: …………。
緊張で支配された空気の中、神代が決意を込めて口を開いた。
神代: ――――私は、行こうと思う。橘さんが作ってくれたこの(外山、凪山を見て)場所は(最後に天道を見て)とても大事。と、ここで、橘関連の四人に対してロイスをとります! これで一枠目。
天道: 橘チームってことか。
GM: ……いいですよ。
神代: でも、あそこでは鳴河君が待ってるから……。勿論、皆は自由にしてくれて構わないと思う。――――でも、鳴河君は私だけでは止められないと思う。だから――――と、照れながら言います。……仲間としてお願いします。鳴河君を助けるのを、手伝ってください。
天道: 明日弥の手を強く握って、当たり前だ! 水臭いこと言ってんじゃねえ!! って怒る。
神代: それを聞いて、笑顔になります。そして橘さんを見る。
GM: 「僕は、上司としては即時撤退としか言えないんだけど――――君達が自分で決めた行動であれば、君達の範疇で責任を取って、道を切り開いて欲しい。……UGNの支部長としては動けないけど、僕個人としての支援は、出来る範囲でするつもりだよ。」
神代: じゃあ次に、凪山を見る。
凪山: まあ、学園に危機が迫っている以上、私は動きますよ。
神代: では最後に外山君に言う。
葵: え?
神代: 外山君、今まで色々とありがとう。……小茉莉さんが待ってるわよ?
葵: …………。
神代: 勿論、外山君に対しても、仲間っていう意識は凄い強いんだけど、ここから先に踏み込んじゃうと、帰れなくなっちゃうから――――……。
葵: 俺は、帰れなくなるとは思ってないよ。……俺にもやりたいことが出来たし、俺は帰ってくる。――――っていうか、皆で帰ってこようよ。
神代: ……そう、だね。負けることを考えて戦う馬鹿は居ないよね。
葵: にこっと笑う。
凪山: 帰ってくるのではないですよ。あそこを元に戻し、あそこに帰るんです。
神代: そうよね。




