第四話 「宣告 –Also sprach Zarathustra-」 04
Climax Phase
GM: では、話が一段落着いたとき、出動命令が出ます。
一同: お?
GM: 場所は、某県山中。そこにジャームの大量発生が確認されたと。ただ、状況がまだ明らかになっていないので、先行して様子を見てきて欲しいと。スニーキングミッションですね。
天道: よし! 潜入する!! ……でも、ジャームが居るってんなら、そこで排除しとかないといけないんじゃないっすか?
GM: 「現場での判断によって、排除も行ってください。」と、御子柴が言うね。
天道: はーい。
GM: 任務の場所は、明日弥が一度行った場所ですね。
神代: 皆、今から行く場所は、私が行った研究所なの。あのデータを手に入れた場所。だから、気をつけて!
任務を受けて、即刻研究所跡に向かった四人だったが、そこにはジャームの姿はなかった。
葵: およ?
天道: 誤情報というやつか!!
神代: (ふるふると首を振って)きっとこれは罠……。
GM: そこに、君達に対峙するような形で、向こうから一人の女性がやってきます。
天道: 本宮遥……。
GM: 「ここには、貴方達に用があって来たわけではないのですけれど。」
そう言いながら遥は、視線を神代と葵に向けた。
葵: ――――?
GM: 「いずれ敵対する身。であれば、ここで排除させてもらいます。」
神代: …………。
遥が《ワーディング》を展開しようとしたその時、突如ローター音が響いた。
葵: 何っ!?
五人の頭上に二機のヘリが近づいてきた。そして低空でホバリングすると、中から銃や刀剣で武装した戦闘部隊が着地。陣形を整えて、五人に敵対する――――。
凪山: 所属は?
GM: さあ? では、本宮の張った《ワーディング》で君達に強烈な衝動が沸き起こる!! ということで、衝動判定をしてください!
一同: 成功!!
GM: では、クライマックスの終了条件を言いますね。
【クライマックスの条件】
・現在、この場にはPC達、本宮遥、戦闘部隊という3つの勢力が存在している。
・勝利条件はPCに敵対する集団が全て居なくなること。
天道: この戦闘部隊って、最初の話で○ックに来たのと同じ集団かな?
神代: 多分。
天道: あの時それ仕切ってたのって、あっきーさんだったよね?
葵: うん。
天道: …………。ええい! 難しいことはわからん!!(一同笑)
・遥の撤退条件は二つ。一つは遥の【HP】が0になること。もう一つは、「ある条件」を満たすこと。
・「ある条件」を満たした場合には、遥にとっては勝利条件を満たしたことになり、PCにとっては厳しいことが起こる。
神代: (葵に)私達に攻撃を当てることだよ。
葵: うん、だよね……。
GM: では、行きますよ! PCは1エンゲージ、本宮遥(イニシアチブ18)が一人でエンゲージ。そして戦闘部隊が戦闘ヘリ×2(イニシアチブ11)。大型の銃器を持っている射撃部隊×2(イニシアチブ11)。大型のナイフを持っている近接部隊×4(イニシアチブ6)。これが全部1エンゲージです。
天道: すげえ数だな……。
GM: そして、本宮遥は君達に敵対しています。そして、戦闘部隊も君達に敵対しています。ただ、この戦闘部隊は、遥にとっては闖入者と見做しているようです。
●第一ラウンド
GM: では、セットアップ! まず遥がセットアップで《スタートダッシュ》! 君達にエンゲージ!!
葵: うお!? こっち来た!! じゃ、俺も《スタートダッシュ》! 神代さんをチラッと見てからエンゲージを離れて、戦闘部隊を抑えに行く!!
神代: こくりと頷く。
GM: (ぽそっと)うぜぇ……(笑)。
天道: 《ターゲットロック》! 対象は本宮遥!!
GM: では、行きます! まずは遥!! 神代がエンゲージに居るので、神代に対して<白兵>で攻撃! この前の貫き手だと思ってください。ちなみに、当たると結構酷いことになるんで、注意してくださ(ダイスを振る)……あ、ゴメン。76。
神代: 無理だよそれ!!
天道: ……かばう?
GM: 先に言っておきましょう。この攻撃が当たった場合、更にこちらの<RC>と、当たった側の<意志>で対決します。
神代: <意志>!?
GM: 結果、遥が勝った場合、酷いことが起こります。
天道: これね、絶対遥のほうが有利に作ってあるはずだから、ここは俺が庇うのが正解だと思う。
神代: 照君、庇ってくれる?
天道: よし! かばいます!! ……普段はこんなことしねえんだが、ちょっとイヤな感じがしたんでな。
神代: 照君!!
GM: 「(不愉快そうに)……邪魔をしないで頂きたい。」
天道: ちなみに、俺の中には、貫き手は入ってこないんだよね?
GM: ええ、勿論。
天道: ふっ、この鍛え抜かれた腹筋のお陰だな。師匠、ありがとう!(一同笑)
GM: では、次のイニシアチブで遥が《加速する刻》を使用します!!
神代: まあ、あそこまで高いのはそうそう出ないでしょう。
GM: (ダイスを振る)今度は26。
神代: 《幸運の守護》!(ダイスを振る)はい、固定値で回避。そして侵蝕率が100%超えた!!
GM: では、イニシアチブに戻って……。
神代&葵: (ハモって)《加速する刻Ⅱ》!!
GM: よくお分かりで(笑)。(ダイスを振る)45!!
神代: 頑張ればいける!! ここで、本宮遥に対してロイスをとります。
(私がやられたら、絶対に外山君のほうに行く――――貴女にやられるわけにはいかないわ!!)
神代: ここで本宮遥のロイスをタイタス化・昇華!! クリティカルを1下げる!!(ダイスを振る)50で回避!
GM: 「(驚いたように)…………私の攻撃を三回避けるとは。」
神代: ちらっと照君を見て、負けられないのよ!! と言う。
GM: では次は、戦闘ヘリ! 飛行状態なので、マイナーでエンゲージから離れて、神代達に接敵! エンゲージに掃射します!(ダイスを振る)37と46!!
凪山: クリスタルシールドでガード!
神代: (ダイスを振る)一撃目は避けたけど、二撃目は当たった!
天道: エンゲージしてるの? じゃあ反撃しちゃうよ!
GM: では、先にこちらのダメージを出しちゃいますね。一撃目が(ダイスを振る)35!
天道: 《氷雪の守護》使う!(ダイスを振る)12点食らって、のこり【HP】33!
凪山: 6点残った。
GM: では二撃目(ダイスを振る)43!!
神代: 私の装甲は10! そして私の【HP】は33!! くやしいいいいっっ!! “オミクロン”のロイスをタイタス化・昇華して、立ち上がります。……これ、帰って来れないかもしれない。
凪山: 《リザレクト》! これで91%。
天道: 21点止めて、22点通った! 残り【HP】11で立ってる!! じゃあ俺は後の先を取るぜ!! 「肉を切らせて剣」!!(ダイスを振る)達成値が19なので、ダメージは(ダイスを振る)24!!
GM: はーい。
天道: そして二体目に(ダイスを振る)クリティカルしてない……。けど、達成値は11なので、ダメージが(ダイスを振る)25!! ふぅ。あんまダメージいかないなあ……。
GM: では次に、射撃部隊の行動! 神代達のエンゲージに向かって撃ちます! 対象は、(ダイスを振る)神代と天道!《アームズリンク》《急所狙い》他! まずは神代に(ダイスを振る)うわ、しょっぼ!? 15……。
神代: 《幸運の守護》で(ダイスを振る)回避成功。
GM: 次、天道に!(ダイスを振る)……13。
天道: ガードするぜ!
GM: ダメージは、19点!
天道: 《氷雪の守護》で、(ダイスを振る)ノーダメージに!! そして侵蝕率は116%まで上昇!! 手数で来られると辛いのー……。
GM: では、皆さんの番ですね。
神代: よし! イニシアチブ10で私の番!! マイナーで《千変万化の影》! <RC>を指定! メジャーで《サイレンの魔女》にエフェクトバースト!!(ダイスを振る)達成値49♪
GM: これ、全員に対してですよね?
神代: です。
GM: では遥が、《リフレックス:ハヌマーン》《残像》で回避!(ダイスを振る)43……。惜しい!
神代: お互い本気を出したら、こうなるってことね。食らいなさい! ダメージが(ダイスを振る)56点の装甲無視!!
GM: 56っ!? 遥は《空蝉》切るしかない! そして、戦闘部隊は全滅! くそー、天道の反撃食らってなかったら、戦闘ヘリは残ったのに……。
葵: すごいチームワークだな。
GM: では、次は、イニシアチブ8の凪山の番!
凪山: はーい。マイナーで《オリジン:レジェンド》、本宮遥に対してメジャーで《コンセントレイト:バロール》《悪魔の影》《流血の胞子》《停滞空間》《死神の瞳》!
GM: これは全力で避けないとさ、恐ろしいことが起こるんだよね。
凪山: (ダイスを振る)32!!
GM: 全力で避けるよ?(ダイスを振る)はい、33で回避。
凪山: 襲撃者のロイスをタイタス化・昇華して達成値を上げる!(ダイスを振る)これで+6なので、38!!
GM: 《勝利の女神》! 達成値を9上げる!! これでこっちの達成値が42!
神代: (凪山に)もう一個ロイスをタイタス化・昇華しちゃえばいいんだよ。
GM: ちなみに、もうぶっちゃけちゃいますが、外山か神代のどちらか、もしくは両者から遥が何かを奪い取ると、次回以降のシナリオが変化します。
凪山: えーと、天道のロイスをタイタス化・昇華!(ダイスを振る)7が出て45!!
GM: んー、残念。当たった。
凪山: じゃあ、次の攻撃にリアクション不可・次の攻撃のダメージが+5D・邪毒レベル3・シーン中行動値が0になります。
GM: はーい。
葵: …………で、俺の番か。
神代: もうあっちは切り札切りきってるからね~。
葵: えへへ~。ただ、ここで問題があってだね。
GM: 武器を出してないんだ、外山は。
葵: そうなんだよ!! で、エンゲージ離れてるから、もっかいエンゲージしようと思うと武器が出せないまま攻撃することになるんだよ。
GM: 前回と同じパターンだよ(笑)。
天道: 葵……(にっこり笑って)拳だ。
葵: いやっ! でも、俺がそっちのエンゲージ行ったら、本宮は絶対避けにくい俺を狙ってくるんだよ!!
GM: 気づいたか、くそー! 黙っとけば絶対、外山が近づいてくると思ったのに!!
神代: でも、こっちにエンゲージしてくれれば、かばうことは出来るよ?
GM: 折角GMがいっしょーけんめー考えたDロイスを受け取ってよぉ~。
神代: それは受け取れねぇな(笑)。
葵: んー……しゃーない。近づいて殴るか。マイナーで接敵! メジャーで《疾風剣》《コンセントレイト:ハヌマーン》!
神代: 《リミットリリース》は?
葵: 今、90%だから乗せらんない。
神代: え!? 侵蝕率そんな低いの!?
葵: そうなんだよ。
凪山: まあ、リアクション不可で、ダメージダイス+5Dだから。
葵: いけるかなー?(ダイスを振る)29……。追加の5Dは凪山さん、振ってください。-5スタートの……。(ダイスを振る)
凪山: こっちは31!
葵: じゃあ、ダメージは45!!
GM: そ、れは…………ギリギリで倒しやがった。
葵: おぉー!! 良かった!!
天道: 陵の力って、チートだよね。(一同笑)
GM: まあまあ、今回はこんなもんでしょう! ということで、ここで戦闘は終了です!
Back Track
GM: 今回はEロイスなしっ!!
神代: 二倍振りしまーす!(ダイスを振る)83%まで戻った~。
外山&凪山: 普通に振りまーす。
天道: (ダイスを振る)うお!? 低っ!! 今、116%で、出目が16……。
GM: 100%丁度か(笑)。
天道: 追加振りしますー(涙)! 6Dも振ったのにー!!
葵: さ、下がりすぎた……。
凪山: はい、戻ってきましたー。
GM: では、演出していきましょう! 戦闘部隊の残骸が散らばっていて、女性が貫き手で神代に攻撃をするも、君達の攻撃に阻まれて届かない!
神代: 私にあって貴女にないもの……それは、仲間よ!!
神代のその言葉を受けてか、本宮遥は大きく後ろに跳躍し、腕時計を見ると「……時間です。」と呟いて撤退していった。
一同: …………。
神代: 彼女には行動に制限がある……。間違いないわ。
葵: どういうこと? 神代さん。
神代: 実は、私がデータを取りに行ったときにも、同じようなことを言って撤退していったの。
葵: …………。
Ending Phase
本宮遥の撤退後、戦闘部隊の残骸と共に神代達四人が残された……。
GM: では、共通のエンディングをやりましょう! 戦闘部隊の所属なんですが……。
神代: UGNですか?
GM: です。
葵: こ、これって……。
GM: ここで、現在、御子柴が凪山市の新支部長に就任しており、戦闘部隊は、御子柴の命令で神代の拘束を目的に来ていたという情報が手に入ります。
神代: …………。
GM: で、ですね。この時点で、君達の次回以降の身の振り方を教えて下さい。
神代: ……PLとしては、二手に分かれたほうが良いと思うんですよ。
天道: うん。だろうね。でもキャラ的に、明日弥についていきそうなんだよなー……。
GM: えーと、ではちょっとここで、演出を挟みますね。
神代: お?
戦闘終了直後の、緊張感の弛緩。
その時突如、神代の身を抗いがたい衝動が襲った。
神代: なんと!?
神代の影が勝手に伸び、葵の方に向かい始めたのだ。
葵: !?
神代: え――――? だ、ダメっっ!!
神代の影は暴走しているらしく、神代自身には制御しきれない――――……!
神代: ……ここで、私が自主的に身を引けば、影の暴走止められます?
GM: ええ、止められるとします。
神代: じゃあ。えーと、ですね……。私は、ごめんなさい……皆、ごめんなさい……! と言いながら、自分の影と共に闇の中に消えていきます。
葵: 神代さんっ!?
天道: なんでだよ!! 仲間だったんじゃないのかよ!? 明日弥いぃぃぃぃっっ!!
一人虚空に消えた明日弥。
受け取り手のない天道の叫びが、秋の空に響き渡った。
そして――――――。
「……この女を知らないか――――?」
ゴビ砂漠を一人の青年が歩いている。
筋肉質な体つきのその青年は、瞳に熱い光を宿しながら、大切な人を探し、一人あての無い旅をしていた。
その青年の名は、天道照といった。
「私が信じることにしたのは、橘村正という人個人であり、UGNという組織ではありませんので――――。」
どこか冷めた表情の少年が、淡々と事実を告げる。
信じられる人物が居ない以上、自分はこれ以上協力することは出来ない、と。
その少年は、凪山陵と名乗っていた。
「……俺には他に、彼女を探す術がありませんから。」
UGN凪山市支部で、支部長の御子柴と相対している青年が居る。
幾分頼りなさそうな顔つきではあるものの、決意を秘めた目で、新しく上司となる人物に真正面から向き合っている。
「外山葵。改めて、UGNにお世話になります。」
葵は静かに頭を下げた――――。
第5話に続く




