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第四話 「宣告 –Also sprach Zarathustra-」 02

Middle Phase


01◆ 過去         シーンプレイヤー:神代明日弥


GM: 今回も、トリガーシーンの後は即クライマックスに移行するようになってますので、よろしくお願いします。

天道: いきなりトリガー引きに行っていい?

葵: いいけど、そうすると鎖帷子なしでクライマックス突入になるよ?

天道: あ……そうか(笑)。

神代: “オミクロン”と話がしたいな。

GM: じゃあそのシーンいきましょうか。

神代: はーい!(ダイスを振る)どんな話するんだろう?

GM: さて、では凪山駅前のマックです。

神代: ――――で、何なの? 話って。

GM: “オミクロン”は、プレミアムコーヒーを一口飲むと、「核心の部分を話す前に、一つ確認したいことがある。」

神代: (ポテトを食べつつ)ん?

GM: ……なんかさ、俺から言うのもなんなんだけど、今日、神代いつもよりフランクじゃない?

神代: そうですね。でも、FHが来るっていうのは前から覚悟してましたし、接触してきたのが“オミクロン”だっていうことで、親近感を覚えてるんですよ。

GM: なるほど! さて、話を戻して。「君はFHの研究施設に居た際の記憶は残っているのかい?」

神代: ええ、少し。

GM: 「僕と君は、FHのとあるプロジェクトにおける中心人物だったんだ。……まあ、研究される側だけどね。」

神代: そうでしょうね……。

GM: 「あの時、施設に居たのは六人。その六人に対して、ある実験が行われたんだ――――想像もつかない『化け物』から遺伝子を抽出して、それを埋め込むという実験がね。」


 そのときのFHの目的は、『化け物』を理解すること。その為に神代達六人を使った研究が行われたのだと、“オミクロン”は語った。


神代: そうなのね……。(と、言いつつポテトを食べる)それでそれで?

GM: 「色々と説明したいことはあるんだけど、君は最近、自分の中に別の存在を感じることはないかい?」

神代: 何か宗教めいた話みたいね。でも、私達の体内にだったら、色々と居るんじゃない? あとは……そうね。最近少し身近に感じられる存在は、確かに居るわね。

GM: 「それが正しく、その研究の成果だ。Re‐Unionリ・ユニオン。『再結合』とか、『再同盟』とかって意味だと思ってくれ。」


 そう言うと、“オミクロン”は一つの紙片を神代に差し出した。


神代: ? これは?

GM: 「この紙に、僕らが居た研究施設のアドレスが書いてある。実際にそこに行って見てみるのが、一番理解が早いと思う。」

神代: 私が過去に興味があると思う?

GM: 「このまま行くと、君は何も知らないままに巻き込まれることになるよ?」

神代: ――――そう。もう、動いているのね。……話は終わりかしら?

GM: 「とりあえず、僕の口から伝えられるのはここまでかな。」

神代: ありがとう。危険を冒して伝えに来てくれて。


“オミクロン”の青い瞳をまっすぐに見返して、神代は言った。

そして席を立ち上がると、“オミクロン”に背を向け、マックを後にしたのだった……。


02◆ 相談            シーンプレイヤー:天道照


 黄条院との邂逅の後。

天道はUGN支部のラウンジでストレッチをしていた。


GM: なんでストレッチ!?

天道: 裏話的な感じになるけど、照は身体がすごい柔らかいんです。前屈すると膝が額につくくらい。

葵: で? 何でラウンジでストレッチ?

天道: ……日課のストレッチを今日はまだやってないなーって思ったんだよ。(一同笑)


 天道がストレッチをしていると、そこに御子柴がやってきた。

御子柴は天道には気づいていない様子で、カップ式のコーヒーベンダーでコーヒーを買い、取り出し口からカップを取り出す。

そこで、御子柴は初めて天道の姿を視認したのだった。


GM: 「…………。」

天道: …………。

GM: 「て、天道君。ここで何をしているんだい?」

天道: (爽やかに)あ! あっきーさん! ストレッチっすよ!!(一同笑)

GM: 「……そ、そうか。」(椅子に座る)

天道: よし、俺も椅子に座ろう。


 天道は御子柴の隣に座り、話をする。

御子柴の話によると、橘支部長は現在、中央に行っているため不在で、今代理として支部を取り仕切っているのは、御子柴らしい。


神代: それは、マズイぞ……。

GM: 「こっちは書類仕事がまだ終わりませんよ。」

天道: 俺がその仕事、手伝いましょうか?

GM: 「いや、その気持ちだけで充分だよ。」

天道: 何かあったらいつでも言ってくださいね!!


 熱いコーヒーに息を吹きかけながら飲んでいる御子柴。

その姿は二十代半ばという実年齢より上に見える――――苦労性、というやつなのかもしれない。


天道: ではここで、ちょっと流れを変えるために、鞄からプロテインを取り出して飲み始めます。


 ラウンジに、御子柴がコーヒーをすする音と天道がプロテインを飲む音が響く。


天道: ……あっきーさん、ちょっと聞きたいことがあるんすけど。

GM: コーヒーを飲むのを休めて聞くね。「ん? なんだい?」

天道: うちの支部の中に、FHの裏切り者が居たら、まずいっすよね!?(一同笑)

GM: すると、きょとんとしてから笑って、「まずいけど、そんなことあるはずないじゃないか。」

天道: 俺はその反応を見て、もしかしたら、兼さんが嘘をついている可能性もあるなということに思い至る。で、そ! そうっすよね!! そんなはずないっすよね!? と凄い必死にリアクションをしてしまう。

GM: 「ただ……UGNの現状としては、FHと繋がっている者が居たとしてもおかしくないよ。まあ、この支部に限って、そんなことはないだろうけどね。」というところで天道さん! <知覚>で振ってください!!

天道: 1Dか……(ダイスを振る)5!!

GM: 御子柴は丁寧に説明をしてくれているね。

天道: ああ! わかってたさ!!(一同笑)

GM: 「ところで天道君。その話――――実際に思い当たる節があるのかい?」

天道: そそそ、そんなワケないじゃないっすか!! 例えばの話っすよ!

神代: 敵に情報がだだ漏れだぁー……(笑)。

天道: ただ! 自分は、ここのエージェントになるとき、村正さんに言われたっす。例え友人であっても任務を優先するんだ。もし、お前の親しい人間が裏切り者だった場合は、迷わずそいつを真っ二つにしろと! そう村正さんは言ったっすよ。でも、実際にそうなったとき、自分がそう出来るかは……わかんないっす。

GM: 「村正さんがそんなことを言っていたのか……。」

天道: そうっす。……ってことにしていい?

GM: いいよ。「僕の考えは、ちょっと違うかなあ。」

天道: お?

GM: 「そのときの自分にとって何が重要なのかによって、立場が変わるんじゃないかな?」

天道: …………。

GM: 「以前重要だったものの優先度が今、変わっていたら、立ち位置も変わってしまうんじゃないかと、僕はそう思っているよ。」

天道: ……あっきーさんが今、凄く重要なことを言ってることは、自分には分かるっす。でも、言ってることの意味が分かんないっす!!(一同笑)


 御子柴へ再度の説明を要求し、噛み砕かれた御子柴の話を、熱心にメモする天道だった。


GM: 「おっと、もうこんな時間か!(席を立つ)」

葵: お、仕事に戻るんだ……。

GM: 「(天道の目を見て)――――もしも、支部内にFHに通じている者が居るとしたら、それは由々しき事態だ。そういう可能性があるのだとしたら、その情報をすぐに教えて欲しい。」

天道: ……あっきーさんて、なんか兄貴っぽいっすね。

GM: そう言われると、御子柴は顔を赤くして言うね。「な、何を言うんだ!?」

天道: なんか、よくわかんねーけど、兄貴っぽいっす。じゃ!! と、退場します。ここで、御子柴にロイスを結んでいいですか?

GM: いいですよー。


 「……全く、天道君はいきなり何を言うんだか。」

兄弟が居たことのない御子柴には、天道の言葉は新鮮に響いたらしく、照れたように頭をかくのだった――――。


03◆ 相談                      シーンプレイヤー:凪山陵


GM: では次は、凪山のシーン!!

凪山: はーい!(ダイスを振る)

葵: どんなシーンですか?

GM: オープニングの直後です。UGN支部ですかね。

葵: お! じゃあ登場!!(ダイスを振る)

凪山: もう侵蝕率が73%に……。

GM: お! いいねー(にやにや)


 先程の女性による攻撃で、ダメージこそないものの自身の中のレネゲイドに、何らかの影響が与えられたように凪山には感じられた。


葵: だ、大丈夫? 凪山さん。

凪山: (呟く)私自身がざわついている……。

神代: 登場します!(ダイスを振る)

凪山: えーと、ここで出来ることはなさそう?

GM: 情報収集してもいいですよ。項目は「襲撃者について」だけかな。

神代: (扉を開けて)“ストレンジフレンド”、襲われたって聞いたけど大丈夫?

葵: す……すとれん……??

天道: なんか、その呼び方新鮮~(笑)。

凪山: すれ違いざまに一撃を食らい、倒されてしまいました。

神代: そう。今は特に異常はない?

凪山: レネゲイドが活性化している以外は、特に。

神代: ……わかったわ。実は、あなたと(外山をちらっと見て)外山君に頼みたいことが。

葵: ? 頼みたいこと?

神代: これから、もしかしたら私が危険な目に遭うかもしれないし、このUGNという組織から疑われることになるかもしれないの。

葵: …………。

神代: そうなっても、私のことを信じていてね?

葵: (頷いて)わかった。

神代: それから、天道君にはこの話は内緒ね? 彼は思い込んだら一途に戦ってしまう人だから、最悪UGNと戦うことになってしまうかもしれない。それだけは絶対に避けたいから。

葵: わ、わかった。

凪山: 状況はわかりませんが、かしこまりました。

神代: 私はこれから、ちょっと行かなければならない処があるの。その間、よろしく頼むわね。

GM: なんか、PC側からここまでやってくれると嬉しいね(笑)。

神代: ――――じゃあ、あと私がここにいる間に調べて欲しいことは、何かある?

葵: あ、神代さん。実は……凪山さんを襲った女の人を見たときに、夏休みのときみたいな感じを受けたんだけど、これってどういうことだと思う?

神代: そうね……。<知識:レネゲイド>でいいですか?

GM: いいでしょう。

神代: ここは、二人のために使っちゃうよ~。《千変万化の影》で<知識:レネゲイド>を8レベルに!(ダイスを振る)22!!

GM: はい。では、凪山の状況と外山の反応の話から、一つの推論が導き出されます。


 凪山と葵の共通項――――それは、『レネゲイドビーイング(以下 RB)』。

RBそのものである凪山と、覚醒時にRBを体内に宿していた葵。

各々のRBの因子が、女性に反応したのではないか?

そして、凪山は『違った』。

ということは、女性の狙いは――――……。


神代: (そっと胸に手を当てて)そう……。じゃあ、私は行ってくるわ。と、シーンから退場します。

天道: じゃあ俺が入れ替わりに、別の扉から登場! あれ? 今、明日弥いなかった?(一同笑)

葵: 居なかったよ。どうしたんだよ? 照。

天道: いやーなんかさー……お前ら、悩みってある?

葵: え、いや…………。(←小茉莉のこと思い出した)

凪山: つい30秒ほど前に出来たところです。

天道: (真剣な表情で)なあ葵、聞いてくれよ。俺、明日弥のことで気になることがあるんだ……。

葵: え? それって……。

天道: ああ! 待ってくれ、詳しくは聞かないでくれ!! 俺もちょっと今、お前達に中身までは説明出来ないんだ……。

葵: んー……中身までは説明出来ないってゆーけど、それって、例えばどんな感じなんだ?

天道: ん? 例えば? そーだなあ……例えば、明日弥に昔あったことが気になる、とか。ほら、俺らが会う前にどんなことがあったかって、よく分かんないじゃん?

葵: ん、まあ……確かに。

凪山: 親しい人の過去が気になる…………。ものの本によると、それは恋というものなのではありませんか?

天道: (素っ頓狂な声で)はぁ!?

葵: (びっくりして)えぇ!?

天道: なんだよ恋って! ……まあ、明日弥のことで何か分かったら、教えてくれよ! 何でもいいからさ!!

葵: う、うん……わかった。

天道: じゃな!(←退場)

凪山: …………。

葵: す、すごいニアミスだった……(汗)。

GM: ということで、新しい情報項目が開示されます!「神代明日弥の過去について」です。


 天道と葵が病室から出て行った後、ベッドの上で軽く伸びをして、凪山は言った。

「さて、私もそろそろ動くことにしますか。」

今まで観察してきた人間の模倣でしてみた行為だったが、なんとなく身体のだるさが抜けたような気分になる。実際のところ、疲れが取れたわけではないのだろうが。

なるほど、ベッドの上での伸びにはこういう意味があったのかと一人納得しつつ調査に向かう凪山だった。


04◆ 調達                    シーンプレイヤー:神代明日弥


GM: さて、次のシーンなのですが。

神代: はい! UGN御用達の武器屋さん兼喫茶店で、照と偶然会ってしまうシーンがやりたい!!(一同笑)

天道: お、無名屋だな。OK!!(ダイスを振る)

神代: (ダイスを振る)まずはアルティメイド服を調達します! 《千変万化の影》!!(ダイスを振る)22で成功!

天道: こっちも調達しよう。……うーん、クリティカルしないといけないのは厳しそうなので、鎖帷子にしときます(ダイスを振る)うん、成功! マスター、頼んどいた鎖帷子ある?

GM: 「ああ、届いてるよ。」

神代: ということで、カウンター内からアルティメイド服と鎖帷子が出てきた時点で、私は照に気づきます。

神代&天道: (超動揺した声でハモって)はあぁっ!?(一同笑)

GM: さすが役者、だよね(笑)。

神代: ……く、鎖帷子なんて調達して、どうしたの? 照君。

天道: ああ、明日弥……お前、FHって知ってる?

神代: えぇ?

天道: いやいやいや!! 何でもないんだ!!

神代: 知ってるけど? ……なんで!?

天道: そ、そ、そうだよな!! 俺達、あいつらと戦ってんだもんな!! ごめんごめん! 俺、どうしたんだろう? マスター、水くれ! 水!!

神代: 私もちょっと、紅茶もらっていいかしら?(一同大爆笑)

天道: そ、そうか……。お前も防具調達か。そうだよな! 防具は大事だよな!!

神代: そそ、そうね……。

天道: 師匠は言った……「防具は大事」って。

神代: お姉ちゃんも言ってたわ。「備えあれば憂いなし」って。じゃあ、お互い頑張りましょう?

天道: お、おお! またな!!


 思わぬところで出会った二人は、会話にならない会話を交わし、ぎくしゃくした動きで無名屋を後にするのだった……。


05◆ 再会                      シーンプレイヤー:凪山陵


凪山: 襲われたことを、泉先輩に言っておきたいな。

GM: いいですよー。

凪山: (ダイスを振る)ということで、学園に行きます。

GM: 普段、泉は中庭のベンチでラノベを読んでるか、植物園に居ますね。

凪山: じゃあまず、中庭を覗いてみる。


 凪山が中庭に着くと、そこには《ワーディング》が張られていた。

急いで泉の姿を探す凪山の目に飛び込んできたのは、今まさに泉に襲いかかろうとしている女性の姿だった。


凪山: じゃあ演出で《時の棺》! その攻撃を失敗させる!!

GM: では、泉に襲い掛かろうとしていた女性なんですが、君の姿を認めると、瞬時に跳び退(すさ)るね。

凪山: どうやら間に合ったようですね。


 「……邪魔が入った。」

泉と、その横に立つ凪山の姿を見て、女性は小さく呟く。

そして、もう二人には興味を失ったとばかりに大きく跳躍して校舎の屋上まで跳ぶと、そのまま居なくなってしまった。


凪山: ……あれは、とても追いつけませんね。

GM: では、女性が居なくなったところで、泉が《ワーディング》を解除します。

凪山: ギリギリでしたが、間に合ったようです。

GM: 「ラノベのいいところで邪魔しやがって……。」

凪山: いつも通りすぎて安心しました(笑)。ということで、かくかくしかじかと説明をします。


 凪山陵学園周辺では力の強いRBである泉は、凪山の話と同じようなことを聞いたことがあるということだった。


凪山: そうですか……私の他にも被害者が……。

GM: では、<情報:噂話>で判定してみてください!

凪山: はいよ。(ダイスを振る)9!!

GM: では、以下のことが判ります。


   ・凪山市近辺のRBが何体か、凪山と同じようなことを女性にされているが、実際の被害は出ていない。

   ・同じRBを二度襲うことはない。

   ・攻撃をされた後の「お前は違う」という言葉も同じ。


凪山: ……まだ襲われてないRBって居る?

GM: 居ませんね。泉が、この周辺では最後のRBです。まあ、泉の実力を以てすれば、その女性にやられるということは無いでしょうが、女性の狙いが泉かどうかは分かりません。

凪山: …………いずれにしろ、ご無事でよかったです。

GM: 「どうもRBを襲ってるようだから、あなたも気をつけてね。」

凪山: えーと……。

GM: 「え? もう襲われてたの?」

凪山: ええ、病み上がりです。

GM: ということで、二度同じRBを襲わないとなると、今後女性の目的がどうなっていくのかが分からなくなって来ましたね。まあ、泉に対しての攻撃は成功してないので、今後も狙ってくる可能性はありますが、或いはRBを宿した人間も目標にしてくるかもしれない、と。

凪山: じゃあ、その情報をUGNに流しておこう。

天道: これってさ、直接手を突っ込まないと分からないんだよね?

GM: まあ、そう……ですね。


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