第四話 「宣告 –Also sprach Zarathustra-」 01
朝比奈: なんかさー、毎回毎回鎧を調達するのがネタになってきてて、そろそろ脱却したいんだよね……。
変熊(以下 GM): ホントに毎回やってるよね(笑)。
Mind: あれ? 凪山ってコードネームなんでしたっけ?
Dios: “ストレンジフレンド”。
かずさ: 何? 急にコードネームで呼び始めるの?
Mind: うん、ちょっとねー。
かずさ: 外山は“アイオロス”ってコードネームで呼ばれても反応しなさそう。
Mind: 勝手につけられたからね(笑)。
朝比奈: “アイオロス”みたいに本編でネタにされてればいいんだけどさー。なんか呼ぶきっかけが今回ないよねー。
GM: 確かに、今回誰もコードネームで呼ばれてないし呼んでないよね。
朝比奈: 明日弥が照のことをたまに呼んでるけどね。
Opening Phase
GM: 今回はですね、色々と分岐を用意しました。今後に影響する系の分岐です。で、結構酷くなるかも……。
一同: なんと!?
【今回予告】
ツァラトゥストラかく語りき。
神は死んだ、はずだった。しかし、人は新たな神を見つける為に無踏の領域に無断で踏み入れていたらしい。
マスターレイス“オミクロン”によって伝えられる計画の一端。
始まりと終わりの二人によって、円環の蛇は目を覚まそうとしていた。
ダブルクロス3rd ビサイド 第四話 「宣告 –Also sprach Zarathustra-」
ダブルクロス――――それは裏切りを意味する言葉。
かずさ: 何語?
GM: ドイツ語ですね。ニーチェの本からとりました。まあ、興味あったら調べてみてください。さあ! ではハンドアウトを読み上げつつ、成長報告をしましょうか!
【神代明日弥用ハンドアウト】
シナリオロイス:マスターレイス“オミクロン” 推奨感情:親近感/不安
エステルとの悲しい出来事が起きてから、断続的に記憶の混乱が起きるようになった。
明らかに自分のものではない記憶がフラッシュバックするようになったのだ。日常生活に支障は出ていないが、何かの暗示だろうか?
そんな折、君の前に“オミクロン”が現れた。お互いに関係する詳しい話を伝えたいと言っている。敵意はないようだが、真意は――――?
GM: ということで、成長報告をお願いします。
Mind(以下 神代): はい、30点使って<RC>が6増えました。3点使って<調達>が1増えました! 以上です!
GM: 参考までに……今<RC>は何レベルだい?
神代: 17レベルです!(一同笑)あとアルティメイド服を調達する予定です。
GM: すると初期値は20?
神代: そこに《千変万化の影》を乗せる予定です。
GM: てことは、ダメージが3Dスタート? …………へぇ。
【天道照用ハンドアウト】
シナリオロイス:黄条院兼続 推奨感情:感服/敵愾心
自分は兄弟子であると告げた黄条院という男。そしてまた、UGNと敵対するFHに所属しているという話だ。
自分と同じ流派(?)でありながら、悪い奴らになるとは何事だ。
そんな奴が自分に再度接触を図ってきた。なんでも大事な話があるという。難しい話は苦手だ。とりあえず会ってみよう。それから考えよう。
朝比奈(以下 天道): あのさー、キャラクターの思考がハンドアウトに載ってるっておかしくない?
GM: いや、でもね? 天道が客観的にものを述べるところって想像つかなくない?(一同笑)
天道: 四回目にしてそれ、言っちゃいます?
GM: なんか、天道のを書こうと思うと、自然とこうなるんだよ。
天道: ……まあ、そうだな!
GM: では、成長報告を!
天道: <調達>が4→5に、<情報:UGN>を3→4に、《炎の刃》を3→5レベルにして、《巨人の生命》を新規取得して2レベルに! で、UGN幹部と要人への貸しを固定化して、情報収集も出来るようになったと!
GM: 着実に成長してるんだよね。
天道: そうだよ~。男子は三日間剋目すると……。
神代: 三日間、剋目し続けるの!?
GM: 三日会わざれば剋目せよ、でしょ?
天道: そうそう! ああ……また天道語録が。
かずさ: でも、天道マジで言いそう。(一同笑)
天道: まあ、そんな感じです!
GM: はい。では次~。
【外山葵用ハンドアウト】
シナリオロイス:襲撃者 推奨感情:執着/脅威
自分の目の前でいきなり凪山が襲われた。腕を突っ込まれて生きているあたり、さすが不思議存在と言えるだろう。
そんな奴をいきなり襲う、危ない奴なんかと面識はないはずなんだが、なぜかその襲撃者を見た際に、自分の中の何かがざわつくのに気づいた。
何か関連があるのだろうか?
かずさ(以下 葵): ということで、《アクロバット》と《リフレックス:ハヌマーン》を新規取得して、リアクションのクリティカル値が下がるようになりました! そして、<回避>と<意志>が1レベルずつ上がって、終わりです。
GM: いいですねー。成長してますねー。
葵: ……俺、凪山のことを何て呼んでましたかね?
天道: 呼んだことないんじゃない?
GM: ってくらい絡んでないんで、今回オープニングを絡めてみました。
【凪山陵用ハンドアウト】
シナリオロイス:襲撃者 推奨感情: 好奇心/脅威
君の前に見知らぬ女性が現れた。歳は18かそこらに見えるほど若い。
彼女は君を見るなりその手を君に突き入れた。身体の中をかき回されるような不快な感覚。
そして一言。「お前は違う」と言い放ち、その場を立ち去った。
後日、凪山市において、特にRBに対する襲撃が散見するようになる。我々RBに対して脅威となる存在なのだろうか。
Dios(以下 凪山): えー、《オリジン:レジェンド》が4→5に、《因果歪曲》が1→2に、《死神の瞳》が1→4に上がりました。で、経験点は4点残ってます。
GM: はい! では、PC間ロイスを結んでもらいましょう! 神代→天道→外山→凪山→神代の順で!
神代: はーい! 私は天道照に対して、関係:レベル4。□好奇心/不安です!
天道: 出た、関係:レベル4(笑)。俺は葵に対して、ネガティブ感情をとろう!
GM: お? いつもはネガティブ感情とらないのに……。
天道: □友情/憤懣、かな。
葵: お、怒られてる!?
天道: 葵がはっきりしないがために、小茉莉が危険な目に遭った、と俺は考えているので、「(暑苦しい感じで)お前、はっきりしろよ! しっかりしろよ!!」という意味の憤懣です。
GM: (ぽそっと)修造……。
神代: 皆が思ってて言わなかったことを!!(一同笑)
葵: 俺から凪山には、ダイスを振ったら好意/厭気って出たんで、オープニング見て表の感情決めます。
神代: それ、ハンドアウトからいくと厭気になりそうだよね?
葵: うん、そうなりそう。さ! 次、どうぞ!!
凪山: はい。さすがに三回共に戦ってるので友情っぽい何かが目覚めたということで、神代さんに対して□友情/隔意でとりました。
01◆ 再会 シーンプレイヤー:神代明日弥
GM: では、神代のシーンから! 登場してください。
神代: はーい!(ダイスを振る)で、ここはどこですか?
GM: 自室ですね。時刻はもう既に朝、起床の時間です。ところが、意識はあるんですが、白昼夢のように薄ぼんやりとした感じですね。イメージ的には、白い殺風景な場所に自分が佇んでいると。
神代: いつもの部屋の風景ね。
GM: そういや、変わんねーな(笑)。
神代の周りにはいくつかの姿見が浮いており、その姿見の中には、学園で日常生活を営んでいたり、UGNのエージェントとして任務についていたりという、神代視点の記憶が流れている。
神代: ……なんでこんなに感傷的な気分になっているのかしら? 過去を思い出すなんて。
そんな風に呟きながら周りを見回した神代は、その姿見の中に、明らかに自分のものではない記憶が流れているのを発見した。
学園の生徒をじっと観察している視点のものや、神代や天道が学園祭の準備をしているのを見ている記憶のもの。
神代: これは、もしかしたらエステル・ホワイトの視点……? 前回取り込んだレネゲイドが、私の中で何らかの反応をしているのかもしれない。
更に周りを見回すと、空間の中央に、家ほどの大きさがあるレリーフが浮いていた。そのレリーフには、何か模様が描かれているようだった。
神代: そのレリーフに近づきます。
神代がそのレリーフに近づき、そろそろ描かれているものが見えるというその時。
意識が急速に覚醒していくのを感じた。
そして――――気づくと神代は自室におり、目覚まし時計が鳴っていた。
神代: あら残念。今日は負けちゃったわ(と、目覚まし時計を止める仕草)。そして、家を出るときにいつもの留守電を確認するんですが、今日は何も入ってません。
学校に向かうべく家の扉を開けながら、神代は思った。
(不思議な夢を見た。これは今日、何かいいことがある予兆なのかもしれない――――。)
GM: 君が家から出てエレベーターを待っていると、いきなり背後から男性に声をかけられます。「おはよう。」
神代: 振り返りもせずに言います。――おはよう。貴方も乗るの?
GM: 「いや、君に用があるんだ。」
神代: そうね。私も貴方に用があるかもしれないから、移動しながら話しましょう?
GM: まあ、分かってるかもしれませんが、“オミクロン”こと鳴河和樹ですね。
神代: ですよね。
一階に向かうエレベーターの中、鳴河は神代に用件を話す。
GM: 「今日、僕に少し時間をもらえないか?」
神代: 時間? ……どうしたの?
GM: 「君に話しておきたいことがあるんだ。……僕にも関係あることなんだが。」
神代: そう。じゃあ、放課後にマックでいい?(一同笑)
天道: チン。(ドアが開く仕草)
神代: あ、着いちゃったわね。じゃあ、また。場所はメールして。
GM: メアド知ってんのかな?
神代: どうせ貴方のことだから、私のこと調べてるんでしょ。それくらい知ってなさいよ。(一同笑)
天道: リアクションが薄いと思ったら、そういう読みがあってのことか。
神代: うん。FHなんだし、知られちゃってるよ。
GM: ……イヤな裏読みだよね(笑)。
02◆ 疑惑 シーンプレイヤー:天道照
GM: では、天道のシーン!
天道: おう!
GM: えー、黄条院から連絡が来ます。シナリオでは携帯メールに……。
葵: (割り込むように)矢文で?
天道: どっちでもいいよ?
GM: そういうこと言われたら矢文にしたくなるじゃない!!(一同笑)
天道: 斜め後方からの気配を感じて身を沈めると、さっきまで俺の頭があった空間を矢が通過していく。そして目の前の柱に突き刺さる!!
凪山: 殺意たけー……(笑)。
天道: 俺はその矢に結び付けられてる紙を開いて、読みます。
GM: ……俺の中では、黄条院って、クールでかっこいいキャラを予定してたんだけど、このままだと思いっきり天道の兄弟子って感じになって終わりそうな気がするんだよね(笑)。
天道: 今ならまだやり直せるよ?
GM: (即答)いや、矢文で!!(一同笑)
天道: じゃあ、矢文を見た!
GM: その紙には『天道照君江』という書き出しで、最後には『黄条院兼続』と超達筆で書いてあるね。
天道: …………読めん!!(一同笑)楷書で書いて欲しい……。
GM: 行書で書かれてたんだね(笑)。
天道: 俺は、だらだらと汗を流しながら、感性で読もうとします。
神代: 直接殴ったほうが伝わるんじゃないの?
天道: その可能性は高いよね。
GM: えー、頑張って読んでみると、『本日の何時に東京スカイツリーの展望台に来てくれ』と書いてある。
天道: いいだろう。難しいことは分からないが、とりあえず行ってみるか!
GM: ということで、君が待ち合わせの時間にスカイツリーに行くと、曇ってて何も見えねえ。(一同笑)
天道: だが、そんなことは一向に気にせずに兼さんの姿を探すよ。
GM: すると君は、双眼鏡で一生懸命外を見ている男を見つけるよ。
天道: あの、3分100円くらいのやつで?
GM: 「んー、見えねーなー。」
天道: (大声で)隙だらけだな!! 兼さん!!
天道の大声に、双眼鏡を覗いていた男が驚いたように振り向く。
そして、天道の姿を認めると、余裕の笑みで言った。
GM: 「おお、やっときたか。」
天道: 俺が白昼堂々と行動する暗殺者だったら、お前の命はなかったぜ?
神代: それ、暗殺者じゃない!!(一同爆笑)
GM: 「デ……“デイライトアサシン”、言うことがおっかねえな。」
天道: で? 俺に用ってのは何だ? まだるっこしいことは嫌いだから、早く済ましちまおうぜ?
GM: 「――――……取引をしよう。」
天道: (即答)断る!!
GM: 話くらい聞けよ!?
天道: 貴様と取引など出来るかぁー!!!!
GM: 「……内容くらい聞いてくれてもいいじゃないか。」
天道: ――――まあ、聞くだけなら。(一同笑)
GM: 「神代明日弥というエージェントの情報が欲しい。」
天道: なに……っ!?
――――どくん。
神代明日弥という名前を聞いて、天道は自分の中の何かがざわつくのを感じた。
天道: ということで、現在レベル1です。
神代: おぉー!! やっとレベル1に!!
GM: 「神代明日弥が元FHだということは知っているか?」
天道: な、なんだって!? そ、そんなことで俺を、ど、ど、動揺させようなんて……。と、大汗をかきながら言う。もしも俺にもモノローグという洒落たものが許されるなら、こんな感じだ。――――な、なんだって!? 明日弥が、FHっ!?
葵: なんか、全部口から漏れてそうだよね。(一同爆笑)
天道: そうだね(笑)。――――おい、兼さん。それは本当か!?
GM: 「現在進行形でFHに籍を置く人間の発言をどう捉えるか、だけどな。」
天道: ――――……っ、嘘だッッッ!!!!
天道の叫びが空気を揺るがし、スカイツリーに止まっていた鳥達が一斉に羽ばたいていった。
GM: 「……一つ、ネタを教えようか?」
天道: 何だ……?
GM: 「お前らが捕らえた“アンダードッグ”が、UGN支部からいとも簡単に脱走したことがあっただろう? あの脱走劇、どうしてああも簡単にいったんだと思う?」
天道: ……それはもしかして、内通者がいたからではないだろうか? はっ! まさか明日弥が!? いや、そんな馬鹿な…………だがしかし!! っ、貴様!! 一体どういうつもりだッッ!?
GM: 「ここまで言えばわかるだろう?」
天道: 認めん!! 俺は認めんぞ!! と、警備員に両脇を抱えられて引きずられながら言う。
「今日のところはこれで許しといてやる!! 今度詳しく話を聞かせてもらおう!! それまでこの話は、俺が預かっておく!!」
黄条院への言葉を残し、天道は警備員に引きずられながらスカイツリーを後にしたのだった。
03◆ 襲撃 シーンプレイヤー:凪山陵
GM: では、次のシーンなのですが、凪山と外山、二人とも登場してください!
凪山&葵: はーい!
GM: シーンの主体は凪山ですね。外山は偶然居合わせたと思ってください。
葵: ほい。
GM: ということで、凪山君! いつもの人間ストーカー!!(一同爆笑)
凪山: その言い方はどうなのよ? じゃあ、今日は紙袋いっぱいにお菓子を持って歩いていましょう。何やら玉が沢山出るところで遊んでいたのですが、こんなにいいものがもらえるとは。(ほくほく)
GM: パチ屋か……。
葵: 学生服で!? よく補導されなかったな。
神代: 《ワーディング》張ってたから大丈夫だったんだよ。
葵: なるほど。
GM: えー、凪山がほくほく顔で歩いていると、すれ違いざまに女性に声をかけられます。
凪山: 知ってる顔かな?
GM: 知らない顔ですね。で、女性は「貴様、持っているな?」
葵: お? 見たことある顔の人と見たことない顔の人が居る……。
葵が何気なく凪山の方を見た瞬間、凪山の隣に居た女性が貫き手で凪山の胸元を貫いた。
葵: ――――ッ!?
GM: ということで、凪山は衝動判定をしてください。
凪山: 何ぃ!?(ダイスを振る)衝動判定は成功! で、侵蝕率が18上がった!
「見られた――――……!」
女性の貫き手をくらった瞬間、今まで感じたことのない不快な感覚に襲われ、眉をしかめる凪山。そして身体から力が抜け、その場に倒れこんでしまった。
そんな凪山を一瞥して、女性は「貴様は違うようだ。」と言うと、踵を返して去っていく。
凪山: 何が目的です……っ!?
GM: その言葉に、女性は全く反応しません。もう君に対する興味を一切失っているようですね。
凪山: では、そのまま意識を失う。
葵: な、凪山さんっっ!! 大丈夫ですか!? と、女の人が去ってから近づきます。こえーよー! マジどっちもこえーよ!!(一同笑)し、死んでないよね? 凪山さん。
凪山: 苦しそうにしていますが、死んではいません。
葵: ……保健室、に運んでいいのかなあ?
天道: そんなときのためのUGNでしょ!
葵: (ぽんと手を打って)そうか! じゃあ手近なUGNの人に連絡をとります! 具体的には神代さんに。
神代: お、連絡きた。はーい。
(それにしても――――。)
女性の去っていった方向を見ながら、葵は思案する。
彼女を見た瞬間、異質さに覚えた恐怖とは別の何かが、自分の中でざわついた気がしたのだ。
それは、夏休み終わりの、繰り返し衝動に襲われていた頃と似た感覚。
彼女は、自分が覚醒したあの事件に、何か関係あるのだろうか――――……?




