第三話 「結実 -Who do you shake hand me?-」 02
Middle Phase
01◆ 祭りの前 シーンプレイヤー:神代明日弥
GM: ではまずは神代のシーンです!
神代: はい! どんなシーン?
GM: クラスの出し物の作業のシーンなんだけど、そろそろ演目を決めないか? ネタないなら『ハムレット』にしちゃうよ?
天道: 忠臣蔵とかは?
神代: 駄目! 和風は駄目!! メイドが出てくるものがいいので、『シンデレラ』とかは?
天道: あと、定番の『ロミオとジュリエット』とか。
一同: あー(納得)。
GM: 確かに『ロミジュリ』は面白いかもね。
天道: ね。高校生は『ハムレット』選ばないかなーと思ってさ。
神代: 確かに。
天道: じゃあ、演劇部の大和田が凄い『ハムレット』を推すから、その熱意に皆が逆にひいちゃって……みたいな。
神代: 「(クラスメイトになって)えー? もう『シンデレラ』とかでいんじゃね?」
葵: 「(クラスメイトになって)あ、『ロミジュリ』とかどーよ?」
神代: 「(クラスメイトで)あー、なんとなく知ってるー。」
GM: ってな感じで演目は決まりました。
天道: 配役も決まりました。
葵: 早いな!?
天道: (大和田になって)ベレー帽を斜めに被りながら言う「ロミオは外山。」
葵: 演出家気取りか!(笑)ていうか俺、実行委員なんだケド……?
天道: 「(大和田で)ヒロインは決選投票の結果、幸村に決まった。」
葵: 俺ら、超忙しーんだけど……。
神代: 大丈夫。小茉莉さんの仕事は私が手伝うわ。
葵: 俺の仕事は……?
天道: 俺が手伝ってやるよ! と登場。(ダイスを振る)
葵: あ、俺も登場してたわ(ダイスを振る)10上がった……。
天道: てなことを相談してるシーンでいいの?
GM: そうです。
葵: あああ、もう。なんでこうなるんだか……。
凪山: ではそこで、図書室から借りてきた『ロミオとジュリエット』を読みながら登場。(ダイスを振る)
神代: 私ね、小茉莉さんの周りにいるメイドの役をやりたいの。実はもう衣装も……GM! 調達していいですか?
GM: ええ、どうぞ。
神代: マイナーで《千変万化の影》! メジャーで《無形の影》!!(ダイスを振る)成功! ということで、もう衣装も調達しているの。他の衣装も私が作るわ。
天道: 俺はパリスっていうジュリエットの婚約者の役をやろう。決闘のシーンもあるし。
GM: 暑苦しい婚約者だなあ……男子生徒とかが「そりゃジュリエットも拒否るよね。」とか言うんだろうな(笑)。
葵: 俺は、あれか。バルコニーの下から愛を囁く役か。
神代: そうよ。
葵: ……台詞多そう。そんな覚えらんねーよ!
天道: 陵は何やんの?
凪山: 特殊効果担当で。
GM: というところで気がつくと、またエステルが神代の服の裾を掴んでいるんですね。
神代: どうしたの?
GM: にこっと笑って。「楽しいね!」
神代: 満面の笑みで頷く。
葵: アルティメイド服着れてるからな(笑)。
GM: そんなところで衣装合わせをしてた小茉莉が、神代のほうを見てエステルに気付きます。
葵: え……?
GM: 「えーっと……神代さんの妹さんか誰か?」
神代: ……小茉莉さん、学校の七不思議って信じる?
GM: 「えっ?」
神代: (含み笑いをして)仲良くなるんならいいけど、彼女を怒らせたら私が許さないからね?
GM: 「……? う、うん……。」
神代: まあ、衣装合わせの続きをしましょう。
GM: ではそんな風景の中、エステルがクラスの中を動き回るんですが、誰も彼女に対して警戒心を抱かないんですね。
神代: エステルは今、見えてるんですね?
GM: はい。ただ、今そこに彼女が居ることに、誰も疑問を抱かないんです。
葵: 中等部の制服着てるのに……?
GM: ですね。
神代: それに関しては、彼女は私の妹みたいな感じということで通します。
天道: じゃあGM! 俺も調達していいですか!?
GM: 何を調達するの?
天道: すごい服、いきます!!(ダイスを振る)あ、成功してしまった!! こんなことならアームドスーツにしとけば良かったぁ~……(←超後悔)。ということで、おう! 皆!! もう衣装決まったかぁ? と言いながら、すごい服を着て登場!
葵: すごい服だッ!? 胸元ビラビラなのかな?
GM: 「(男子生徒で)外山のロミオと天道のパリス、並んだらどっちに注目行くかな……?」
凪山: 「(男子生徒になって)どんな衣装着てようと、最初から軍配は決まってるだろ……。」
天道: 俺は完全に飛び道具だから、一瞬出てくるだけだから!
GM: 飛び道具って……(笑)えー、これ以降なんですが、エステルが神代の周りにちょくちょく現れるようになります。姿は見えてるんだけど、周りの皆は何故か違和感を抱いてない感じですね。
02◆ コードネーム シーンプレイヤー:外山葵
GM: では次は、外山のシーンです!
天道: さあ! 来たよ!! 今回のメイン!!
葵: 俺PC3だよ!? おかしくね!?
GM: サイドストーリーのはずなのに、何故か皆が食いつくトコだね。
葵: 主な原因は俺の中の人にあるんですが…………解せぬ。(一同笑)
GM: このシーンは実は、コードネームをつけるシーンです。希望があったので。
葵: ああ、そういえば!!(笑)ということで、呼び出されました。
GM: 室内には、橘と御子柴が居ますね。
葵: 恐いよ!! なんで俺一人呼び出されたんだろう!? ってキョドってる。
GM: すると橘が「先日は災難だったね。」と。
葵: ああ……はあ。
GM: 「まさかあの施設が襲われるなんて思っていなかったからね。おじさん、びっくりしたよ。」
葵: 俺もびっくりしました。
GM: そんなことを言ってると御子柴が「びっくりした、じゃないですよ。」と言う。
葵: なんだろう、一緒に怒られた気分だ……。
GM: 「(橘になって)さて、今日ここに呼んだ理由は、改めてイリーガルとして協力して欲しいという話を伝えるためなんだ。成り行きとはいえ、襲撃に対する対応や戦闘力を含めて、僕は君のことを高く評価しているんだけど――――どうかな?」
葵: まあ、こないだみたいなことがあれば、協力します。
GM: 「そうかそうか! じゃあよろしく頼むよ。」とにこにこしながら握手を求めてきます。
葵: 握手を返します。
GM: 「(御子柴になって)ではこちらの書類にサインを……。」
葵: あ、はい……。と、サインする。
GM: 君がサインを終えると橘が「早速なんだけど、何かかっこいい渾名とか……すぐに思いつくかい?」
葵: ?
GM: 「何のことかと言うと、うちの組織では本名とは別のコードネームというもので呼び合うのが通例になっていてね。」
葵: ラノベみたいっすね……。
GM: 「僕もそう思う(笑)。で、どうだろう? 因みに、ここにいる御子柴君。頭が良さそうだから、ついてるコードネームが“アカシックレコード”っていうんだ。かっこいいよね。」
天道: 「(御子柴になって)やめてください、支部長。」(一同笑)
葵: アカシックレコードって……たまにラノベとかでも聞きますね。
天道: これはもしや、あっきーさんの触れてはいけない逆鱗に触れているのではないだろうか?
葵: あー、きっとそうなんでしょうね(笑)。
天道: きっと後で涙目になりながら「コードネームの話は、止めていただけないだろうか!?」とか言うんだ。(一同笑)
GM: このコードネームを誰がつけたのかも重要だよね。
凪山: 若い頃に自分で名乗ったんじゃない?
GM: だとしたら、若気の至りだよねー。
天道: 「(若い頃の御子柴で)“アカシックレコード”にします。」みたいな?(一同笑)
葵: ん? そういえば支部長さんのコードネームは?
GM: 「いやあ、おじさんのはいいじゃないか。」
葵: は、はぁ……。
GM: 「(御子柴で)橘支部長はUGNの中でも指折りの戦闘部隊に元々居たので、この人のコードネームを知らない人はいないと思いますよ。」
葵: じゃ、いつか神代さんか照あたりに聞いてみよう。にしても、うーん……いきなり渾名とかって言われても。
GM: すると橘が「御子柴君なら、何かかっこいい厨二病的な渾名思いつくんじゃない?」と聞きますね。(一同爆笑)
天道: 「(御子柴で)そうですね……。“アイオロス”というのはどうでしょう?」
葵: あいおろす……?
GM: 「アイオロスって何だい?」
天道: 「(御子柴で)彼の素早い動きからとったのですが、“神速の一撃”という意味です。」
GM: 「さすがは御子柴君。そんなのがさらっと出てくるなんて、まるで予め用意してたみたいだねえ。」
天道: 「(御子柴で、殺気を放ちつつ)ええ。ラノベ作家みたいでしょう?」
葵: うわ! すっげえ怒ってるよ、この人!?
GM: 「じゃあ決まり! 外山君のコードネームは“アイオロス”で……ぷっ。」(一同爆笑)
葵: 笑ったーッ!?
GM: 「いや、ごめんごめん。僕にもあるんだよ? コードネーム。普段使わないだけで。」
葵: ああ、別に普段使わなくてもいいんですか(笑)。
GM: ということで、外山にコードネームがつきました、と。
神代: さ、次のシーン行きましょう?(笑)
03◆ 情報収集 シーンプレイヤー:天道照
GM: えーとですね、現時点で上がっている情報項目は1つだけです。FHセル・バーレスクについて、のみですね。
神代: エステルとか御子柴については調べられないですか?
GM: そ、れは……どういう経緯でですかね?
神代: 勿論、FH側の情報網から探るんです。
葵: 前回のエンディングからもう疑ってたもんね(笑)。
GM: なるほど。まあ、調べることは可能でしょうね。
神代: わかりました。……もう66%なんだけど、どうしようかな?
GM: ということで、情報収集のシーンにしましょうか。
天道: はいはーい、調べます! 登場!(ダイスを振る)
神代: 天道と一緒にバーレスクについて調べるという話を橘にしてしまったので、私も出ます(ダイスを振る)……7あがった。
天道: じゃあ、あーあ! とか言いながら調べてます。(一同笑)
神代: 照。早く終わらせて、早く学校に戻りましょう?
天道: そうだな! 俺も台詞覚えなきゃいけねーし!!
GM: すげえやる気だな(笑)。えー、バーレスクについては<情報:FH>か<情報:UGN>で調べられます。
天道: じゃあ<情報:UGN>で!(ダイスを振る)18!!
GM: それは分かりますねー。UGNの幹部とかから情報を手に入れたのかな?
葵: 一刻も早く終わらせたいんだな、照(笑)。
天道: ちなみに今、芝居の衣装を着てます。
神代: すごい服なんだ……(苦笑)。
GM: えー……FHセル・バーレスクは、マスターレイス03(ゼロサン)・γ(ガンマ)ことカイン・A・コードウェル配下の下位組織です。
葵: カインの部下なんだ……。
GM: FH内のレネゲイド研究開発セルであるツータイムとも協力して作られたセルらしく、ツータイムとの繋がりがあることから推測するに、レネゲイド関係の研究をしているセルだと推測される。
天道: (やる気なさげに)ふーん。
GM: やる気ねーな、おい!!(一同笑)まあ、続けますよ? 更に、バーレスクのセルリーダーは“カンパネルラ”と称される人物らしいんですが、あまり表に出てこないため、詳細は不明です。
神代: ふむ。
GM: ここで、新しい情報項目「“カンパネルラ”について」と「マスターレイスγと“オミクロン”との関係」――――前回のマスターシーンで若干敵対してるみたいな会話をしてたの覚えてますかね? それについてが開示されます。
葵: ああ、こないだのマスターシーンに映ってたのはカインだったってことか。
GM: そうなりますね。
天道: というところまでを明日弥と共有するよ。
神代: じゃあ、私も少しFHのほうから情報をあさってみることにするわ。御子柴について<情報:FH>で調べます!
GM: えええ!? まあ、いいんですけど(笑)。
神代: 《無形の影》!!(ダイスを振る)んー……14。
GM: ちょっとシーンの演出をしましょう。元々FHにいた頃のコネとかを使ってる感じだよね?
神代: ええ、そうですね。
GM: では、とある幹部との会話ですね。秘匿回線とかで繋ぐと『君か。珍しいな。』と言ってくる。
神代: ええ。“アカシックレコード”について聞きたいことがあるの。
天道: 「(棒読みで)きさま。ボクの婚約者に、一体どういうつもりだ。」(←一人で台詞の稽古をしているシーンプレイヤー)(一同大爆笑)
GM: 『…………それを聞いてどうする?』
神代: 尻尾は掴んでいるから、後は裏を取るだけよ。
天道: 「(棒読みで)きみも男なら、この決闘をうけたまえ。」(←シーンプレイヤー)
GM: 『ふむ…………。我々としても、使い勝手のいい情報源は失くしたくないものでね? 明言は避けさせてもらうよ。』
神代: ええ、大丈夫よ。その言葉だけで充分。
GM: ただまあ、状況証拠だけなので、これだけで“アカシックレコード”さんの化けの皮をはげるかどうかは……考えてみてください。
神代: はーい。……あとは、首根っこを押さえるだけね。
天道: 「(棒読みで)ぐあー、やられたあー。」(←シーンプレイヤー)
GM: というわけで、どうも御子柴がFHと何らかの関係を持っていそうだということがわかりました。
神代: じゃあ最後に照に、頑張りましょう。と声を掛ける。
天道: (満面の笑みで)応!! ばっちりだぜ!!(一同笑)
GM: というところで、このシーンは閉じましょう。
04◆ 説得 シーンプレイヤー:凪山陵
天道: このままいくと明日弥の侵蝕率がヤバイな……。だって、葵と小茉莉のシーンがあったら、絶対出張ってくるでしょ?
神代: うん。それはしょうがないよね。
GM: ちなみに今、いくつなんですか?
神代: 75%です。照と一緒にシーンに出るのは、私にとっても想定外でした(笑)。
GM: まあ、いいか。じゃあ次のシーンいきましょう! シーンプレイヤーは凪山!
凪山: お。(ダイスを振る)1。
GM: あなたが中庭の辺りに姿を現すと、他のクラスの子達も出し物の準備に忙しく動き回っています。
凪山: いやあ、活気があっていいですねえ。
GM: そんな中、重そうな荷物を運んでいる女生徒がいますね。よたよたと危なげに歩いています。
凪山: ふむ……。
GM: で、君が見ていると、急にその荷物が浮かび上がります。
凪山: ほう?
GM: そしてそれが、独りでに運ばれていきます。
凪山: ちょっと、それは止めなきゃまずいよなー……。
GM: ちなみにすぐ気付くんですが、その女生徒の近くにエステルがいて、明らかにエフェクトを使っていますね。勿論、《ワーディング》なんか張ってるはずがない。
葵: それって、騒ぎにならないんですか?
GM: ええ。何故か、女生徒はその状況に疑問を抱いてないようですね。
葵: 「(女生徒になって)あ、楽になったー♪」みたいな感じ?
GM: そうです、そうです。
凪山: んー、騒ぎになってないとはいえ、それは注意しときたいな……。
神代: 注意で済むのか? ちょっと、私も出ます。(ダイスを振る)
GM: ちょっと凪山は<RC>で振ってみてください。8以上出れば大丈夫。
凪山: ほい(ダイスを振る)24!
GM: どうもエステルは、自分の周りに不思議な芳香を充満させているようですね。具体的に言うと《錯覚の香り》です。
凪山: じゃあ、彼女にちょっと、そういう力を人前で使うのは……みたいな話をする。
GM: 「なんで?」
凪山: いやね? 人助け自体は悪いことじゃないんだけども……ということで昔、私が同じようなことをして怪談扱いされたという話をしよう。
GM: エステルはなんで自分がそれを言われてるのか分からない感じだね。「だって、あのおねえちゃん困ってたし……。」
凪山: それを助けるのはいいことなんだけどね。
GM: 「じゃあ、どうしたらいいの?」
凪山: もしも困っている人が居たら、陰に隠れてエフェクトを使うんじゃなくて、直接出て行って自分の力で手伝ったほうがいいよ?
神代: 「直接自分の力で手伝う」って、彼女にとってはエフェクトが「自分の力」なんだと思う。なので、その説得の仕方はあまり意味が無いわね。
GM: 神代の姿を見つけると、エステルは困ったように神代のほうを見ます。
神代: 大丈夫よ。このお兄ちゃんには私が色々話しておくから。でもね? ちょっとエステルにも話したいことがあるから、その辺でお茶でも飲みましょう? 場所を変えて。シーンは変えないで。(一同爆笑)
GM: 今、ボロッとプレイヤーの本音が出たよね(笑)。いいでしょう。では近くの喫茶店です。
神代: ということで、凪山さんの言いたいことも分かったけど、彼女にとってはエフェクトの力を使うことが普通だから……。とエステルを擁護しつつも(エステルに)実はね、あなたがモノを浮かせたりする力を他の人に知られたくない人達がいるの。なんでだか分かる?
GM: エステルは首を横にぶんぶん振る。
神代: この世界にはね、この力を持っていない人がいっぱい居るの。あなたは特別な存在なのよ。
GM: 「わたしは、他の人とちがうの……?」
神代: 私や凪山さんとは同じ。でも、ちょっと見て。……あそこに居る人達は、その力を持っていないの。
凪山: 一回、ここで《ワーディング》を張ろう。
GM: そうすると当然、周りの普通の人間は、前後不覚に陥りますね。
凪山: で、すぐに《ワーディング》は解除する。(エステルに)……今一瞬止まった人達が、その力を持っていない人達。その中でも動いていたのが、その力を持っている人達だよ。
神代: (ドキドキしながら)なんていうか、やりたいことは分かったけど、すごい乱暴な方法ね……。
凪山: すいません。私も基本的に人外なもので(笑)。
神代: (エステルに)いきなり全てを理解するのは無理だと思うから、もう少し色んなことを体験したり見たりするといいよ? このお兄ちゃんはあなたにその力を使って欲しくないみたいだし、私も力を使って欲しくない人達とうまくやっていきたいと思ってるから、なるベくその力は使わないで欲しいな。
凪山: 今、ここにいることを君が楽しいと思っているのなら、それを長く続けるためにも、その力は使わないでおくれ。
GM: 「(頷いて)……ここには、居たい。」
凪山: 今すぐには理由が分からないと思うけど、徐々に説明をしていくからゆっくり理解していってくれ。
神代: あ、これを読んでおくといいわ。といって、FH監修・よくわかるレネゲイドウイルスについて・RB編をエステルに渡します(一同笑)
凪山: FHって……あれ?
神代: (普通に)うん、あれ。
凪山: 中身、大丈夫?(笑)
神代: ? 別に大丈夫よ。
GM: ということで神代と凪山に説得を受けて、エステルが納得したというところで一旦シーンを切ります!
凪山: はい。なんか初期の私と違って、ソツなく行動してるなあ……。
GM: というか、エステルにはエフェクトを使ってるという自覚はなくて、手伝いたいと思ったらエフェクト使ってものを浮かせちゃってて、嫌われたくないと思うことによって《錯覚の香り》を無意識に使っちゃっているという感じですね。
神代: だよね! でも……侵蝕率ヤバイのに、エステルにアプローチ出来るのが凪山以外では私だけとかさぁ……(涙)。
葵: が……頑張れ(笑)。
05◆ すれ違い シーンプレイヤー:外山葵
GM: では! このシーンがやりたかったんだ。シーンプレイヤーは外山です。
天道: お! 来たよ♪
葵: GMからのトラップの香りを感じるね。(ダイスを振る)62%まで上がった。
神代: ……まだ出ないよ?(一同笑)
葵: まあ、どのシーンか分からないからね! 恐らく学校だけどさ(笑)。
GM: 状況は、『凪山祭』実行委員会の会議中。場所は第一会議室ですね。
葵: 俺は、すげー後ろのほうに居ます。で、目立たないようにしてる。
GM: まあ、当然クラス2名ずつの選出なんで、君と小茉莉は……。
葵: ああ、そっか! 隣同士なんだ!?
GM: ただ小茉莉は、外山に対する態度がちょっとおかしいというか……。
葵: なんかちょっと冷たいよねー。
GM: ですね。会議中も君のほうを見ないし、話しかけもしないですね。では<知覚>で振ってみてください。目標値は5!
葵: えー?(ダイスを振る)10!
GM: では、極力君のことを見ないようにしてるみたいなんですが、君のことをちらちらと伺ってるようだというのが判りますね。
葵: 俺もちらちら小茉莉のほうを気にしてるから、たまに目が合いそう。
GM: 目が合うと、怒ったように目を背けるよ。
葵: もう、会議の内容とか全然耳に入らずに悩んでる。うーん……何かしたかなあ?
GM: というところで会議も終わり、真っ先に小茉莉が席を立って教室に戻ろうとしています。
葵: (即決)追いかけます。
GM: 小茉莉は気持ち早足で、教室に向かってますね。
葵: じゃあ駆け足で追いついて手を掴んで(ちょっと怒った風に)なあ! 小茉莉!! って話しかける。
GM: いきなり手を掴まれると、頬を若干赤らめて手を振り払いますね。「きゅ、急に何すんのよ!?」
葵: お前の態度がおかしーからだろーが!! 何怒ってんだよ!?
GM: 「別に何もないわよ。」
葵: 嘘だろ、絶対!!
GM: 「嘘でも何でもないわよ、馬鹿っっ!!」
葵: 馬鹿ってなんだよ、バカっっ!
GM: 「あんたにバカなんて言われたくないわよ、バカバカっ!!」
天道: 廊下を通りすがる生徒達はじろじろ見ていく。
葵: うおー! はずかしーい!!(一同笑)
GM: 普段、小茉莉ってあんまり公衆の面前で感情を表に出すほうじゃないんですが、今はとても感情的になっているようですね。
葵: ……ちょっと。いいから来いって! と言いながら屋上にでも連れて行って落ち着かせようと、もっかい手を握る。
GM: それを小茉莉は振り払って、「早く神代さんのところにでも何処にでも行けばいいのよ!! 馬鹿っっ!!」と言って走り去ります。
葵: うええぇぇぇぇっ!?(←超動揺)
天道: 俺は、そんな騒ぎを意にも介さず、台本に目を落としながら廊下を歩いてきました。(ダイスを振る)9上がった……今65%。
GM: じゃあ、駆け出した小茉莉が、天道にぶつかる。
天道: あ! ごめん、ごめん。……そこで小茉莉が泣いてることには気がつかない俺。
GM: (心底残念そうに)あぁー……気がつかないんだ。残念だねー……それは。(一同大爆笑)
天道: でもタンクトップに涙のシミがついて、葵はそれに気がつく!
葵: あ、お? ええぇ!?
GM: すっっっごい遠まわしな演出だよね(笑)。
天道: そして俺は葵を見つけて、おお! 葵!! 稽古しようぜー!!
葵: 俺は照の声には気付かずに、小茉莉が走り去った方を見ながら真っ赤になって…………はぁ? なん……そゆこと? と呟きます。
神代: はい、解散解散ー。と、私は廊下の野次馬を整理しつつ、なんで私の名前が出てくるのかなあ? と疑問に思ってます。ということで登場!(ダイスを振る)4上がりまして83%です。
葵: (困ったように頭をかいて)はぁー……。(嘆息)
神代: どうしたの? 外山君。
葵: いや…………神代さんは悪くないんだ。うん。
06◆ 報告 シーンプレイヤー:神代明日弥
GM: 次は情報収集のシーンにしましょうか。
神代: 私のシーンでいいかな?(ダイスを振る)2だけ上がった♪ そしてここは何故かUGN支部長の部屋。私は、情報収集の前に支部長に報告をすることがあります。
GM: なるほど!
神代: ちょっとマスターシーンっぽく、私と橘さんの目の辺りは陰になってて、口元だけが映ってる感じです。
GM: はいはい、いいですねー(笑)。
神代: ――――“影法師”に確認したわ。彼は間違いなくクロ……。
GM: 「そう――――なんだ。」
神代: ええ。ただ、確実な証拠は掴めていないから、情報は流し続けるしかないわ。
GM: 「んー……。」
神代: 彼が情報を持っていくところが勝負。私はそう思っているわ。
GM: 「……難しいところだな。」
神代: 色んなところに網を張るわ。
GM: 「僕の立場からは、それを期待するというのが本来なんだろうけれど、正直複雑な気持ちだよ。」
神代: そうよね。まあ仕方ないわ。こういう仕事は、私のほうが向いているしね。
GM: 「(口元を緩めて)じゃあ、頼むよ。」というと椅子をくるりと回して、ブラインドの間から窓の外を眺めている……。
天道: そんなところに俺が登場するんだな? あー! めんどくせー!! とか言いながら紙の束を持って登場します!(ダイスを振る)
神代: すると、私と橘さんに入っていた陰がなくなって、普通のシーンになると! どうしたの? 照。(一同笑)
天道: いや、ダイスボーナスきたから情報収集しようと思って。(一同笑)今の俺はやる気に満ち満ちていることを皆に伝えたくてだな!!
神代: そうだったの。じゃあ、何について調べる?
天道: 「マスターレイスγ(以下 γ)と“オミクロン”との関係について」
GM: それだと<情報:FH>ですね。ちなみに、もう一つの「“カンパネルラ”について」の技能も<情報:FH>なんですが、双方とも<知識:機械工学>でも調べられます。FHのネットワークをハッキングするという形ですね。
天道: うん、明日弥に任せた!
神代: じゃ、私は<知識:機械工学>で「γと“オミクロン”との関係について」を調べます!(ダイスを振る)9!! なので、財産ポイントを3点使って、12にします!
GM: いい勘してますねー(笑)。では、以下の情報が分かります。
・γと“オミクロン”との関係は、決して良好なものではない。
・“マスターレイス”の番号は序列でこそ無いものの、カイン等初期メンバーから見ると、後から選出された“マスターレイス”である“オミクロン”達というのは面白くない存在だと考える傾向があるようだ。(“オミクロン”はNo.15)
・“オミクロン”の活動内容はFH内でも秘匿されている部分があり、“マスターレイス”達でも把握している者は少ないため、γが“オミクロン”に対して詮索をしているのは事実のようだ。
・ 前回のUGN施設襲撃に関しては、γの下位組織を使ってのものだが、“オミクロン”の活動に関連して行われたようだ。
凪山: じゃあ、すいません。これ、頂いていきますね……とクリスタルシールドを受け取った挨拶に来た、ということで登場!(ダイスを振る)
GM: では橘が「ああ、凪山君ですか。」
凪山: 何やら、防具を頂けるとのことで。助かります。と、《ポケットディメンジョン》で空間を作って、その中にしまっておきます。
GM: 「僕の知り合いのお古ですけどね。そうそう! 今、神代君と天道君が来ているんですが、なかなか難航しているようでして。良かったら凪山さんも手伝っていただけませんか?」
凪山: わかりました。では「“カンパネルラ”について」! 両方とも技能はないので、<知識:機械工学>で振ります!(ダイスを振る)8。
GM: それだと、ここまで分かりますね。
・“カンパネルラ”のパーソナルデータは数えるほどしか存在していない。
・活動記録はほぼ皆無。
天道: これは、バーレスクとか“カンパネルラ”っていう情報自体が作られた情報であるという可能性が高いなと、プレイヤーは疑っている……んだが、照でそれをどう表現するかが問題だ。
GM: そこはPL力の見せ所だね(笑)。
天道: あ、わかった! 照は今回、この調査を物凄い面倒だと思ってるから、バーレスクとか“カンパネルラ”っていうのは誰かがでっち上げたものだと決めてかかって、情報収集をする!<情報:FH>で!!
GM: なに!?
葵: 結論ありきで情報収集するのか!(笑)
天道: (ダイスを振る)はい、7。
GM: それだとさっき分かったことしか分からないんですが、面白いところに目をつけていたので、ちょっとおまけで情報を。
・バーレスクというセルは新設のものなのだが、“カンパネルラ”は古参のFHメンバーである。
凪山: その割に活動記録がない、と。
GM: それが故意に隠されてるものなのかどうかは、達成値が足りないからわからないけどね。
07◆ 脱走 Master Scene
深夜。
静まり返った施設内を、ある人物が歩いている。
その人物は、施設内に張り巡らされている幾重ものセキュリティを難なく通り過ぎ、とある部屋の前に辿り着いた。
部屋の鍵をあっさりと開けると、その中には男が一人。
扉を開けた人物は、男を促した。
男はにやりと笑って一言。
「遅すぎだぜ、待ちくたびれた。失点を取り返す指令とやらは?」
「 ■ ■ ■ ■、■ ■ ■ ■ ■ ■ ■――――。」
扉を開けた人物のその言葉を受け、男の笑みが深くなる。
「ふん、楽勝だな。そんなことでいいのか」
そう呟くと、部屋の中に居た男は、悠然とその部屋を後にした…………。
神代: なるほど。私が張った網には引っかからなかったわけですね?
GM: そうですね。施設内にあるセキュリティシステムなんかも、全て突破しています。
08◆ 捜査と調達 シーンプレイヤー:天道照
GM: では、次のシーンいきますよ?
天道: とう!(ダイスを振る)これで83%!! そろそろ調達タイムがやってくるかな?
GM: (笑いながら)大丈夫かなあ? シーンは、さっきのマスターシーンの後ですね。橘と御子柴に連れられて、“アンダードッグ”が脱走した部屋等の実況見分に来てる状況ですね。
天道: 村正さん、これはやばいぜ。早く防犯ビデオを確認しよう。
GM: なんで、微妙に棒読みなの?
天道: だってー、照としては、こういうシーン要らないんだもんー。(一同笑)
神代: ……照、ここはGMの熱意に免じて、表の感情を執着のほうに変えない?
天道: わかった! じゃあ突然執着しだした理由を考えよう。
葵: とっとと終わらせないと学園祭に参加出来ないからじゃないか?
天道: それだ!!(一同笑)もうバーレスクはこりごりだと! もういっそ乗り込んでいって潰してやろうかと、突然考え出した!
神代: ここで、照への表の感情を不安に変えます(笑)。
GM: 御子柴が状況を説明します「“アンダードッグ”はブラックドッグシンドロームでした。恐らく、施設のセキュリティを解除するような能力を使って脱出したのでしょう。一報があった時点で非常線を張るよう、指示は出しています。」
天道: でもあっきーさん。じゃあなんであいつはわざわざ、しばらくこの中に居たんだ?
GM: 「そこについては類推でしかないですが、何かしらの状況もしくは時を待っていたといったところではないでしょうか。」
天道: (呟く)時……時ってなんだろう? 因みにプレイヤーとしては御子柴にカマをかけてるからね?
GM: ええ(笑)。ただ、それに関しては違和感無く受け答えしてますね。
天道: 昨日の見張りの当番は誰だったんですか?
GM: それに関しては、一般人の警備員が居ただけだという答えが返ってきますね。
天道: じゃあちょっと俺、追っかけてきます!
GM: 「天道君。先程、非常線を張ったと言った筈ですが?」
天道: 俺の師匠はこう言ったんです……「虎穴に入れ!!」と!(一同爆笑)つまり、自分から仕掛けろってことなんすよー!! と、幼い頃、自分が虎穴に入ったシーンを思い出して、天道拳のロイスをSロイスにします!
GM: ……なんでそこでSロイスになるのかさっぱり分からないけど、まあいいや(笑)。「あ、ああ……。」と応えた御子柴は橘に、「大丈夫ですか?」って表情をするけど、橘は「いいんじゃね?」って感じの表情で返す(笑)。
天道: まあ、実際ここで街に出て行ったところで、足取りは得られないと思うんで、止めてね?(一同笑)
GM: じゃあ、御子柴が止めてくれますよ。「異変が分かった時点で警戒線を張っているので、この市から出たりしようとすれば、網にかかるかもしれない。闇雲に動いても無駄に時間が過ぎるだけだ。落ち着きたまえ。」
天道: 落ち着く呼吸法をします。
神代: というところで、ちょっと確認したいことがあるので私が出ます!(ダイスを振る)照。頼まれていたアレを持ってきたわ。調達判定をしなさい。
天道: OK! では<コネ:手配師>使って……って手配師は明日弥なのか!(ダイスを振る)やった! クリティカル!! 明日弥……こ、これは!!
神代: ええ。あなたが所望していたアームドスーツよ。
天道: すげー! 体にぴったりくる!! 刀が軽いよ!! と感動して泣いています。
神代: ところで支部長。
GM: 「んん? 明日弥君、どうしたんだい?」
神代: 2、3確認したいことがあって参りました。“アンダードッグ”が脱走したという件なのですが、そもそも“アンダードッグ”をあそこに収容する手配をしていたのは誰ですか?
GM: 「んー、まあ……アレ、だよね。」と御子柴を見るね。
神代: 成程。では御子柴さん、あの施設の対レネゲイド対策はどうなっていましたか?
GM: それを聞くと、簡単に破られることはなさそうな質と量の対策がされていたことを、具体的に話してくれますね。警護を怠っていたことはなさそうです。
神代: 成程、わかりました。この段階で“アンダードッグ”の逃走経緯については調べられますか?
GM: 現時点では厳しいですね。
神代: そうですか、わかりました。では、警備体制は万全だったんですね?
GM: 「少なくとも考えられる範囲のことはやっているはずだ。」と、御子柴は君の目を見て言うね。
神代: わかりました。それを確認したかったのと、照に届け物があったので。
天道: 後ろで円舞してます。これでいつバーレスクが襲って来ても大丈夫だぜ! って言いつつ、(一同笑)……じゃあちょっと稽古してきます!!
神代: 違うわ、“デイライト・アサシン”! 稽古じゃなくて警戒に行くのよ!(一同笑)ちょっと寒いので、私はハードコートを調達して装備します。(ダイスを振る)成功! ということで、メイド服の上に黒いコートを着ました!
09◆ 転機 シーンプレイヤー:外山葵
GM: では次は外山のシーンです。
葵: はーい(ダイスを振る)70%まで上がった……。
天道: 場合によっては出るぜ。
神代: 場合によっては出るわ。
GM: 場合ってなんだろう?(笑)
葵: で? どんなシーンでしょう?
GM: えー、『凪山祭』の準備も結構進んでてですね。クラスの出し物の稽古のシーンですね。
天道: (無言で登場侵蝕率を上げる)
GM: いや、あのさ! もうちょっとシーンを演出してからでもいいと思うんだよ! まあいいけどさ。因みに今、天道の侵蝕率いくつなの?
天道: え? 85%。なぁに、師匠は言った。「侵蝕率に一喜一憂するな」と。(一同笑)
葵: えーと、演出の続きをどうぞ?(笑)
GM: はい。結構もう大道具とかも出来てて、まあ一回通してみましょうみたいな感じだと思って下さい。やるシーンは、一番有名なバルコニーのシーンです。
葵: ああ、有名ですよね(笑)。
GM: まあ、ドレスを着たジュリエットこと小茉莉がバルコニーの上に居て、貴族の青年風の格好をしたロミオこと外山がバルコニーの下に居る、と。
天道: 葵、これ着るか?(すごい服を渡す)
葵: ああ、ありがとう(笑)。
GM: まあ、有名なあの台詞から始まるわけですな。小茉莉が「ロミオ、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?」とかって呟いて……。
葵: 段取りどおりに俺が草陰から出てくる、と(笑)。
衣装を着て舞台に立つ二人と、それを見守るクラスメイト達。
小茉莉はなるべく感情を込めずに淡々と台詞をこなしているといった感じだ。
外山も、感情がこもっているとは言い難い。
妙な緊張感が、体育館に漂っていた。
神代: 「(大和田になって)はい、カット!!」って感じ?(一同笑)あ、私はジュリエットのばあや役で出ました。(ダイスを振る)
葵: うわ、10っ!?
神代: 侵蝕率が100%いきましたー……。ということで小茉莉さんに、大丈夫? 緊張してる? と、衣装を直しながらボディタッチをしつつ、話しかけます。
葵: ぅおい!? ……気になってそっちをちらちら見てます。
GM: すると小茉莉は、ぎこちない笑顔で言いますね。「いや、あの……大丈夫。いつも通りよ。」
神代: それにしては、外山君のほう、見れてないみたいだけど?
GM: 「…………え、えっ?」
神代: 何があったかは知らないけど、素直にならなかったら色々と後悔するわよ?
GM: 神代に言われるとなぁ……(笑)。「えっ? いや……。だ、大丈夫。」と言った後、黙り込むかな。
葵: じゃあここで、すっごい裏目なことしようか。小茉莉と神代さんが何か話してると。で、俺的にこの流れはまずいんじゃないかと思って、神代さんのほうを呼んだ!(一同笑)
神代: じゃあ小茉莉さん。またね? と言って、外山君のほうに行きまーす♪
GM: その様子を小茉莉はもう、じっと見てるよね。
葵: んーと、神代さん。あのね?
神代: うん?
葵: じ、実は小茉莉は、俺と神代さんがそのー……ね?
神代: (笑顔で)うん?
GM: それ見てると、楽しそうに話してるように見えるんだろうなー。もう小茉莉はどんどん誤解していきますね。
天道: そこでタイミング良く稽古を仕切ってる大和田が、「じゃあ、一回休憩にしよう~!」と言い出す。
神代: あ、休憩だって。話したいことがあれば、また後で……。
葵: いや! 今、話させてくれ!!(一同笑)小茉莉は、俺が神代さんのことを好きだと誤解してるんだ。
神代: えー? まさかぁ。(一同笑)
葵: いやいや!! 実はそのことで、この間喧嘩して……。
神代: あ! それで小茉莉さんは外山君の顔が見れないんだ! もう、そんな小さなこと気にしなくてもいいのに! ほぼ公認の仲でしょ? 二人って。
葵: えっ!? そうなの!?
神代: え? 違うの? ……じゃあ、外山君は誰が好きなの? っていう話を、丁度バルコニーのセットの辺りでしてるのかな。
葵: そ、そうだったんだ……。しかも今、休憩中かぁ……。
神代: 私? それとも小茉莉さん?
天道: さて、この展開を固唾を呑んで見守ろう。
葵: 休憩時間なんだよ! 固唾を呑むなよ!?
GM: きっと、照明とかやってる生徒も見てるよね(笑)。
葵: お、俺は……。
神代: ?
葵: (叫ぶ)俺には! 好きな奴なんか居ないよッッ!!
GM: 静まり返る体育館……。
神代: (冷静に)あら、そうだったの。
葵: そこで、はっ! と我に返って、小茉莉のほうを見る!!
GM: 小茉莉は今にも泣きそうな顔をしてるね。で、その場を出て行く。
葵: (両手で顔を覆う)うあぁ、もう……。
天道: そこに俺がトイレから戻ってくる。お前ら! 稽古しろよ!!(一同笑)
葵: 俺は、叫んだ照の横を駆け抜けて、小茉莉を追いかけます!
神代: もう……なんで二人とも素直になれないんだろ? と呟きます。
GM: というところでシーンを切りましょう!
10◆ 異変 シーンプレイヤー:凪山陵
GM: えー、シーンプレイヤーは凪山なんですが、今の状況からすると間違いなく全員参加ですね。
葵: お、そうなんだ。(ダイスを振る)
神代: やめてくれー。(ダイスを振る)103%……。
天道: はーい。(ダイスを振る)なんか今回は、登場回数が多い上にダイス目がでかい気がする……。
凪山: (ダイスを振る)で、どんなシーン?
GM: さっきのシーンの直後です。小茉莉が立ち去ったところで、そっちのほうから声が聞こえて、同時に《ワーディング》を感知します!
葵: ……え?
凪山: そちらに向かって走ります!
GM: 外山は、小茉莉を追って行ったから気付いたって感じになりますかね。他の人は、《ワーディング》を感知しました! で、《ワーディング》が張られている方に行くと、小茉莉を羽交い絞めにしている男が居ます。
天道: その男に見覚えはあるか?
GM: ありますね。逃げた奴ですね。「なんでこんな一般人捕まえなきゃいけねーんだか……。」とか言ってる。
葵: お前ッッ! 小茉莉を放せっっ!!
GM: 「(にやにやしながら)そいつぁ聞けねーな。上の言うことは聞かねーとな!」
葵: 激高して、薙刀を作って……。
GM: 「おっと! 下手な動きしたら、この娘がどーなるかわかんねぇぜ? 殺してでも持って来いって言われてるからな!」ちなみに小茉莉は《ワーディング》で無力化されています。
葵: …………っ! ぎりっと歯噛みする。
神代: 誰に? 何処に? それに回答してくれたら私達はこのまま見逃す手もあるわ。
葵: 神代さん!?
GM: 「それに答える筋合いはねぇな。とりあえず今有利なのはこっちみたいだし、このまま退散させてもらうぜ?」
神代: …………。
GM: 君たちがにらみ合っていると、突如現れたエステルが、「おじちゃん、悪い人だ。わたしの友達にさわらないで!」と言います。
エステルが叫んだ瞬間、“アンダードッグ”の足元の床が消滅した。
突然出来た穴に飲み込まれ、人質としていた小茉莉を残して消えてしまう“アンダードッグ”。
彼が消えると同時に、床の穴も消失した――――。
葵: 小茉莉を抱きとめるっ!
神代&天道: “アンダードッグ”を追う!
GM: ただ、残念ながらその穴はすぐになくなってしまうので、追うことは出来ませんね。
神代: では、このままでは《ワーディング》が解除されそうなので、私の《ワーディング》を上書きします。
GM: いい判断ですね。《ワーディング》を張っていたのは当然“アンダードッグ”ですので、彼が居なくなった時点で、彼の《ワーディング》は消えます。
神代: エクセル、ありがとう。
GM: エクセルは、役に立てたと思っているのか、喜んでいるようですね。
神代: (ふう、と息をつく)
凪山: ところで今のおじちゃんは、出そうと思えば出せるかい?
GM: 「?(小首を傾げる)」
凪山: そうか……。
GM: エクセルは神代と凪山のほうを見て、「わたし、役にたてた?」
神代: うん。でも、恐いから二度とああいうことはしないでね?
GM: 「なんで? 悪いおじちゃん、やっつけたよ?」
神代: ああ、そうか……。
GM: 彼女の中では一切悪気は無く、友達を助けようとしてつい、消してしまった感じですね。
神代: うん、それは分かってるんだ。それについてはありがとう。でも……。
凪山: これ、このまま続けたらまずいよなー……。
天道: 今の、お前がやってくれたのかー。ありがとな! で、悪いんだけど、あいつ出してくんねーかな?
GM: 「???」
天道: 出来ないか! じゃあいいや!!(一同笑)
凪山: (エステルに)今回は確かに、消しても問題ない奴だったわけだけど(独り言で)行き過ぎると一般人も消しかねないからなー……うーん。
GM: 私、何か難しいこと言われてる? って感じで見てます。
神代: んー……これは、今後はやらないで欲しいなっていう方向に持ってくしかないかな?
GM: さて、ではそれをどう伝えますか? 具体的に。
凪山: ――――前に、此処に居たいならあまり力を使わないほうがいいって言ったこと、覚えてるかな?
GM: こくりと頷く。
凪山: 今回、君が飲み込んだ人は、私達側の人間であり、確かに飲み込んでも問題ない人だったんだけど……その……もし普通の人に対してあれをやったとしたら、やり過ぎになっちゃうから……出来ればその力は、なるべく使わないで欲しいな。
GM: 凪山を見上げて泣き顔で、「おじちゃん、怒ってる?」
凪山: 怒ってないよ、と頭を撫でる。
天道: (唐突に)お前! 師匠は居ないのか?
GM: きょとんとしているね。
天道: 俺には師匠が色んなことを教えてくれたんだけど、ほら! 俺らってすげー力持ってんじゃん? だからその力を闇雲に使っちゃ駄目だって、師匠が教えてくれたんだよ!
神代: それを言うなら、凪山君が師匠なのかもね。
GM: まあ、そうなるのかもしれませんね。
神代: (エステルに)だから、凪山君の言うことは、聞いておいたほうがいいよ? と、頭を撫でる。
GM: 泣きべそになりつつ、凪山に「……怒ってる?」
凪山: 怒ってないよ。今回君がしたことで、助かった人が居ることは事実だからね。
天道: なあ、陵。聞いてくれ。俺の師匠はこう言ったんだ……。「白い紙に墨を塗ると黒くなる」とな。
凪山: ……んん?(笑)
神代: そうね。同じようなことをおねえちゃんも言ってたわ。
天道: 俺は思うんだが、この女の子は白い紙なんじゃないか? だからお前が墨を塗ると黒くなるんだよ!
神代: (凪山に)純白には二度と戻れないから、色をつけるときは気をつけてっていうことだと思う。
GM: ではエステルは凪山と神代のほうを見て、泣きべそになりつつ「分かった!」と頷きます。
神代: (ぽそっと)でも、どんな色に染めようと、その後で黒くすることは出来るのよね……。(一同笑)
葵: とかっていう話を俺はほとんど聞かずに考えてたんですが、小茉莉を抱き締めつつ俯いたまま神代さんに聞きます。……なあ、小茉莉は狙われてんのか?
神代: (こくりと頷く)
葵: …………そっか。(顔を上げて)俺は、何をすればいい? ここで、シナリオロイスの幸村小茉莉へのポジティブ感情を執着から庇護に変えて、Sロイスに指定する! ……って、していい?
GM: いいですよ。今回は特別に許可します。
神代&天道: おぉー!
神代: じゃあ、今の貴方に出来ることは、日常を大切にすることかしら。って言う。
天道: 背中をばちん! と叩いて、守ってやれよ!! 男だろ!! と言う。
凪山: ――――UGN的にそれが正しいのかは分かりませんが。極端な話をすると、全てを晒した上で守るか、全てを隠して離れるかではないのですか?
葵: …………。
神代: おねえちゃんが言ってたわ。「分かれ道には正解なんか無いんだから、突っ走れ」って。
天道: 俺の師匠は言った……「男子たれ!」と!!(一同笑)
神代: ここで、天道への表の感情が好奇心になりまして、天道照をSロイスに指定します!
葵: 俺はここで、照と神代さんにロイスを結びます!
凪山: 俺、ここでエステルに対するロイスの感情を、親近感から庇護に変えたいんだけど……駄目かな?
GM: いいですよー。というところで、もやもや感を抱いたまま、次のシーンに行きますよ!




