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プロローグ
目が覚めた時、俺は真っ暗な場所にいた。いや、真っ黒と言った方がいいだろうか?自分の姿ははっきりと見えるが、床、壁、天井すべてが黒い。というかこれ壁あるのか?
「やあ。」
声がした。やや若い男性の声だ。聞き覚えあるような、ないようなそんな声だった。しかし声の発生源がわからない。
「えーと、君は誰なんだ?で、どこにいる!?そしてこの場所は何なんだ?」
状況に混乱しつつも俺は訪ねた。聞きたい情報が聞ければ問題ない。うん。
「誰って...何も覚えてないのかい?ってまぁ仕方ないか。」
男の声は後ろからはっきりと聞こえた。
「ようこそ、記憶の狭間へ。」
振り向くとそこには“俺”がいた。