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28年間の歩み~総集編~

「お嫁さんになりたい!!」


お盆やお正月に父方の祖父母宅に遊びに行くと、当時大学生だった叔父がよく面倒をみてくれていた。そんな叔父が結婚式を挙げたのは、私が小学4年生の頃。

初めての結婚式に見るもの全てが夢のようにキラキラと輝き、中でも叔父の隣で幸せそうに微笑う花嫁さんが、お姫様のように綺麗で。


それ以来将来の夢は「お嫁さん」。


自分もいつか大好きな人と素敵な結婚式を挙げるのだと、夢見ていた。





中学生になると、お小遣いを貯めて買いに行くのはティーン向けの恋愛小説。

そこでは決まって自称「どこにでもいる平凡な女の子」の主人公と学校でも人気者のカッコイイ爽やか青少年のほんのり甘酸っぱい恋物語が繰り広げられていた。


ライバルが登場して、途中主人公が自分に自信喪失して彼をあきらめようとしたりして、すったもんだの挙句、最終的にはお決まりのハッピーエンド。


どれも中身に大して差はないけれど、そんな風にいつか自分も誰かを好きになって、物語の主人公のように甘酸っぱく温かい青春時代を過ごすのだと信じて疑わなかった。





高校生になって、周囲でも彼氏彼女の関係があちらこちらで成立し始めると、いよいよ私だけのラブストーリーが始まる日も近い!!と心が躍った。


文句なしに楽しんだ高校生活。


けれど一度として「彼氏」なる存在が私の傍らに立つことはなかった。





まぁ、それはね。

確かに「え、なんで?」と疑問に思わないこともなかったけど、こればかりはしょうがないじゃない?


周りがイチャコラ忙しい時も黙々と勉学に打ち込んで(あくまで私なりに、ね?)無事に掴んだ地元国立大への切符を手に、卒業式では涙声の女子達を尻目に全力で「仰げば尊し」歌ってやりましたとも!


入学した大学では、高校生の頃よりも人間関係も活動範囲も広がりを見せ、「今度こそは!!」とこぶしを握る。


初めてのバイトにゼミに合コンに、ここぞとばかりに青春を謳歌してやりましたとも!!



……ただし、待ちに待って、待ち続けた「春」は一度として訪れなかったけど…




大学2年になる頃には、だいたいいつもつるむメンバーが決まってきて、女2対男3でキャンプに花火に海にとまさに青春とも呼べる時間を過ごした。


気がつくとメンバー内では女の片割れである篠平早紀子をめぐって男二人が火花を散らし、残りの男はいつの間にかちゃっかり年下彼女を作っていた。


あれ?なんかおかしくない?


と思ったところで人の気持ちにケチをつけることなど出来ず。


それ以降の2年間、ただひたすらバトルを繰り広げる二人を牽制しつつ、翻弄される早紀子を励まし・なだめ・時に叱りつけ、「ノロケかよ!!」と思うような相談を受けながら気がつけば卒業…



誰にでも当たり前に来るのだと思っていた「恋愛」は、華麗に私の横を素通りして、初キスどころか「人を好きになる」という感情さえ自覚しないまま、我が身1つで社会の荒波に突撃することとなっていた。




それから7年

新人だからと笑って赦される時期はとっくの昔に通り過ぎ

むしろお局の域に片足突っ込んでいる現在



やっぱり私の隣には誰もいなくて

「お局」の前に立派な「干物女」になりかけていたりする―――








はじめまして。まさかまさか、読んで下さった方がいるなんて!!初めての小説なので、アドバイスや感想等々頂けたら嬉しいです。文才スキルは限りなく0に近いので言い回しや言葉遣いに違和感を感じられる事も多いかもしれません。その都度直していけたらと思っています。なかなか時間がとれないことから不定期投稿のか~な~りの亀進行になることが予想されますので、何卒宜しくお願いします(笑)



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