6話 婚約者を断罪とかヤバすぎでしょ!
「ねぇ聞いた?キース王子、大学のダンスパーティーでマリベル様の断罪劇を演じたらしいわよ」
「知ってる。平民の女と浮気した上にありもしない罪を被せようとしたって、激怒した国王に平民女と結婚させられた上で味方した友人達と一緒に辺境地へ送られたんでしょ?」
「国王はマリベル様を養女に迎えてアリエル様の後見人にしたらしいわよ」
「その方がいいわ。王子はハッキリ言って人選に関しては無能でしょ?アリエル様のためとか言って、ロクでも無い者ばかりだ雇って迷惑していたわ」
「アリエル様付きのリリアとかね」
「アリエル様を放っておいて何してるのかしら」
「今日も大事な面接だって言うのに現れもしないわ」
「アリエル様付きのメイドに選ばれたら、護衛騎士のリール様と・・・」
目の前にリリアが居るのも気付かず、言いたい放題言って話し込むメイド達。
(うう・・・。そんなふうに思われていたなんて)
控え室のドアが開き、総メイド長が名前を呼ぶ。
「リリア・ガイマン、面接室へ入りなさい」
「はい!」
突然現れたリリアにメイド達は悲鳴を上げる。
リリアはそれを無視して歩を進める。
リリアはドアの前で深呼吸をする。
(実質、初めての面接!緊張する・・・)
「失礼します。リリア・ガイマンです」
「お入りなさい」
ドアの取ってを握り手前に引く。
王子の執務室はマリベルの部屋になり、マリベルは執務机の前にあるテーブルにアリエルと共に座っている。
「どうぞお座りなさい」
と、マリベルは前の椅子を差す
「はい、失礼致します」
リリアは一礼して椅子に座る。
「アリエル様から聞きました」
「お姉様、私に様は要らない」
アリエルが不満そうに言う。
「ふふっ、アリエルから聞きました」
「あなたはその、特殊な能力でアリエルを不審な輩から守ってくれていたのですね」
「この様な不安定な城で、休みなく一日中アリエルに付きっきりで大変だったでしょう」
「ですが安心してください。使用人や騎士達は入れ替えます。あまりにもレベルが低すぎる!」
マリベルは険しい表情でカップを口にする。
「騎士達はリールに命じて騎士団長含め、新騎士団の入団試験を受けさせています。一体何人残る事やら」
「メイドや執事達も半数以上が去ることになるでしょう」
「そこで城の体裁が整うまで、あなたにはアリエルを連れて私の家の別宅で過ごして欲しいの」
カップをソーサーに戻しマリベルが微笑む。
「こんな刺客だらけの城なんかいたくない」
アリエルがハスキー人形を抱きしめながら言う。
「分かりました。私も安全な場所はないのかと悩んでいました」
「明日の朝には迎えが来るわ。それまでに用意をお願いね」
「分かりました!今すぐ準備します!」
(やっとアリエル様に安全な場所で過ごさせて上げられます!)
リリアは急いでアリエルの部屋へと走った。
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