11話 嫌な予感がするんですけど!
「ねぇ、あなたそのネックレス。リール様に頂いたんでしょ。何?自慢してんの?」
「アンタ最近調子乗ってない?」
「お前さぁ。影の薄い地味な女がリール様に好かれようなんておこがましい事考えてんじゃねぇよ!」
リールさんを狙う方のなんと多い事か。
午前中だけで三人の女性に罵倒されました。
ライバルの多い殿方はゴメンです。
などと思いながらも気づけばユーリを目で追っているリリア。
(このネックレスのおかげか、最近挨拶して無意識に無視されることは減ったけど・・・・)
「おはようございます」
「・・・・」
(挨拶しても意識的に無視されることが多くなった・・・・泣)
その上、「エル様。今日は私、マリカと遊びましょう!リール様付いて来て下さいますね?」
「あ?」
「エル様。今日のおやつは私、ジュリアがチーズケーキとレモンティーをご用意しました。リール様もいかがですか?」
「いらねぇよ」
「エル様。リサと街へお出掛けしましょう。リール様私達の護衛としてお隣を歩いて下さいますね?」
「・・・・」
(リールさんとアリエル様からもウザい!何とかしろ!と苦情が来てしまった・・・・)
(なので「エル様」と来たら間に立ち、「ありがとうございます。でも私がやりますから皆さんはご自分のお仕事を優先してください!」と言っていたらますます嫌われてしまった)
メイド達も限界が来たのだろう、ある日。
バチイッ!
「あぁ、ゴメ〜ン。ネックレス千切れちゃった〜」
女達はキャハハと笑いながら去って行った。
(ブチ切れそう・・・・)
壊れたネックレスを手に溜息を漏らすリリア。
「で、ネックレス着けて無いのか」
「はい、すみません・・・・」
「今、修理に出しています」
「目立たない奴の方がいいか」
ユーリが何か考え込むように呟く。
「エル様」
その時、優しい雰囲気の初老のメイドが近づいて来た。
バウバウバウバウバウバウバウバウバウバウバウバウ!!
胸側に背負っていたハスキー人形が吠えた。
「ひ!な、何だい!」
リリアがメイドの腰にしがみついて叫ぶ。
「リールさん、エル様連れて逃げて!」
「い、いつの間に!」
リリアの腕を外そうと必死にもがく初老のメイド。
「何やってんだバカ!」
ユーリが初老のメイドを取り押さえる。
「わ、私はただアヤカに、この家のエルって子どもを連れて来るように頼まれただけだよ!」
「監禁されてる義理の妹を助けてってね!」
「私は悪くないよ!」
逃れようと必死に言い訳を語る初老メイド。
「詳しい話はコレから聞く」
「連れて行け」
「は!」
鳴き声を聞き駆けつけた騎士にメイドを引き渡す。
アヤカって誰!?
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