Vtubers Zone アーカイブ001:第7章 ― ヒーローズ
大鬼王との大戦のあと、そしてVTSの存在を知った今、疑問が浮かぶ。なぜ存在するのか。
「ねえ、ミナ。どうしてVTSなんてあるの?」とコウイチが尋ねた。
「それは最強の力。でも…代償があるのよ」とミナは答えた。
その説明で、コウイチは思い出す。大鬼王は亡き妻と契約を結び、VTSを発動させた。だがその代償は、自らの存在と身体の支配権。だからこそ大英雄たちはVTSの25%しか使えない。残りはVTBで補われるのだ。
Vtubers Zone アーカイブ001:第7章 ― ヒーローズ
大鬼王との大戦のあと、そしてVTSの存在を知った今、疑問が浮かぶ。なぜ存在するのか。
「ねえ、ミナ。どうしてVTSなんてあるの?」とコウイチが尋ねた。
「それは最強の力。でも…代償があるのよ」とミナは答えた。
その説明で、コウイチは思い出す。大鬼王は亡き妻と契約を結び、VTSを発動させた。だがその代償は、自らの存在と身体の支配権。だからこそ大英雄たちはVTSの25%しか使えない。残りはVTBで補われるのだ。
「さあ、新しい冒険へ出航よ!」とグラが叫ぶ。
「待て、グラ。君たちは今ヒーローだ。任務と報酬を果たさなきゃならない」とナインソウルズが釘を刺す。
そして再び船は海へ…ドラゴンボールを探しに?いやいや、それは別の台本だ!だからアニメを見ながら脚本を書くなって言っただろ!マイヒーローアカデミアを混ぜるんじゃない!
「ワン・フォー・オール、フルスロットル!」
「あああ、もう漫画のセリフはやめろ!金がかかってるんだぞ、この物語は!」
こうして彼らは次の島――チビゾーンへと向かった。
「じゃあ、気をつけてね」とエミキクス。
「ふざけるな。裏切りのあと、同じことを繰り返させはしない」コウイチは険しい顔で言った。
「借りを返してもらうわよ」とグラ。
そこは宇宙VTでもっとも危険な地。息をするだけで爆発する場所。チビたちは自動VTで爆発に耐えられ、カラフルすぎる存在しか受け入れない。そうでなければカブーン!カナブーン!(…俺のお気に入りのバンドまであるのか。まあいい、続けよう)。
「着いたわ。静かに通り抜けましょう」グラはリーダーらしく声を張った。
「ハロー、にゃん、LOL、うーうー」チビが挨拶する。
「会えて光栄だった…」コウイチが呟く。
「待て、チビたちにはレベルがある…弱いはずだ」エミキクスが言った。
「え、エミキクス!プロフィールを見て!足元の紙には“チビドキ、王女”って…」グラの声は震えていた。
コウイチは無謀な行動に出る。
「俺たちに加わってくれ。そうすればミナ・スタイル、ガンガリオン、ナインソウルズにも会える」震えながらも誇り高く言った。
「おっけー、うーうー」チビドキが答える。
――そして台本も尽きたようだ。次回のVTBZアーカイブ001はまた明日か来週。
俺の苦しい日常は続く…それでは、バイバイ、うーうー!
――そして台本も尽きたようだ。次回のVTBZアーカイブ001はまた明日か来週。
俺の苦しい日常は続く…それでは、バイバイ、うーうー!




