VTubers Zone アーカイブ001 ファイナルシーズン 第2話:血塗られた計画、始動
空は重く曇っていた。
血に染まった殲滅の冷気が、まだ世界を包み込んでいる。
かつて希望を与えてくれた星々は、もう存在しない。
「……信じられない。倒せなかったなんて……」
涙混じりの声が、静寂を裂いた。
地面には骨折だらけのエミキクスが倒れていた。
それでも、残された四人の英雄は立ち上がり、基地へと歩き出す。
空は重く曇っていた。
血に染まった殲滅の冷気が、まだ世界を包み込んでいる。
かつて希望を与えてくれた星々は、もう存在しない。
「……信じられない。倒せなかったなんて……」
涙混じりの声が、静寂を裂いた。
地面には骨折だらけのエミキクスが倒れていた。
それでも、残された四人の英雄は立ち上がり、基地へと歩き出す。
「グラ、怪我してるのは分かるけど……なんで俺が担いでるんだ」
コウイチはそう言いながら、背中に伝わるグラの血の温度を感じていた。
あの落下で、彼女は完全にノックアウトされていた。
――ヘンリー・ラインズは普通の敵じゃない。
――あいつは“プレイヤー”だ。
イオルの声が、コウイチの脳裏にこだまする。
「お前はエラーだ」「これはただの盤面の一つに過ぎない」と。
「……ねえ、コウイチ。聞こえてる?」
疲れ切った声で、グラが空を見上げた。
「聞こえてる。
……なんでそんなに嬉しそうなんだ。血まみれなのに」
「空を見て……」
夜空を、無数の流れ星が走っていた。
その瞬間、全員が同じ願いを込めた。
――身体を、治してくれ。
光が走り、砕けた肉体が修復されていく。
「今回は……相手が神でも、俺たちは倒れない。
あいつのシナリオを壊す。
書かれた運命は、書き換えられるって証明してやる」
コウイチはそう宣言し、グラを抱えたまま基地へと走った。
「行くぞ……みんな。
この戦い、この戦争……俺たちが勝つ!」
英雄たちは散開し、トランスミュートされた人々を救い始める。
希望と、不屈の意志を武器にして。
「残りの人類の15%のうち、半分は回復完了。
まだ足りないけど……50万人、必ず救うわ」
エミキクスは高速で動きながら報告した。
「今日は勝つよ!
負けたけど、戻ってきた!
今の私たちは30人の軍隊! 15人ずつね!」
チビドキはいつもの笑顔を見せた。
全員がダイレクトVTを起動する。
人類の想いが、遠くから彼らを支える。
「……それが、あなたたちの計画?」
イオルと融合したリリヤが、冷たく笑った。
「これは……私たちの物語よ」
彼女は高速で突進し、コウイチと激突する。
「もう怖くない」
コウイチは彼女を倒し、殺さずに無力化した。
血の力を抑えるため、水の中へ沈める。
「俺たちが勝つ」
エミキクスは、そう言い切った。
その頃――神
「完璧だ。
シナリオ通り……希望を持たせてやる」
ヘンリー・ラインズは微笑む。
「流星群だけは……想定外だったがな」
次の瞬間、彼は吹き飛ばされた。
「どこだ……?
なにをしている……!
俺の脚本を壊す気か!!」
怒り。
それは、彼が初めて感じた“人間的感情”だった。
「殴れるなら、殴ってみろ」
コウイチが挑発する。
ヘンリーの蹴りは、コウイチの身体をすり抜けた。
「お前が言っただろ。
“お前もまた無”だって。
なら……俺には触れられない」
反撃。
腹部に叩き込まれた一撃で、ヘンリーは血と“宇宙”を吐き出す。
「……本当に、血が出ている……」
グラが飛び込み、両腕をへし折った。
「今だ、コウイチ!」
しかし――
「俺は無でもあり、全でもある!!」
神は背後に回り、グラを地面へ叩きつけ、
コウイチの顔を砕き、腕を引きちぎった。
「安心しろ……囮だ」
泥のような存在が笑う。
本体のコウイチが現れ、肋骨を砕く一撃を叩き込む。
「今だ、グラ!」
最後の一撃で、ヘンリー・ラインズは崩れ落ちた。
「……勝った?」
「本当に?」
神は、本来の姿で立っていた。
グラの過去
「ねえ、お姉ちゃん。
なんで星って、あんなに綺麗なの?」
「それはね……希望だから。
私たちの“明日”。
絶対に諦めないって、約束する」
「……離れないで」
それが、最後だった。
再び、戦場へ
「この過去があるから……私は戦う!」
グラは水を龍へと変え、星を喰らわせ、神の腕を引き裂く。
「俺たちは、また明日を見る!」
だが神の反撃で、装甲は砕かれる。
「問題ない。
あれは耐えるための物だ。
この瞬間のために、何度も作り直した」
チビドキが放たれ、虹色の猫が爆発する。
「くそ……圧倒される……!」
神は彼女を弾き飛ばし、眠らせた。
「展開――ドミニオン」
空間が歪む。
「九つの影――正面蹴り!」
神の仮面が砕け、超新星が弾ける。
「戻ってきた。
俺たちは“超新星”だ」
「これは……私の娘、ミナ・スタイルのため」
最初の超新星が、神を焼く。
「計画は……成功している」
――本当に、そうか?
次回予告
希望は、決して堕ちない
次回予告
希望は、決して堕ちない




