**Vtubers Zone ― アーカイブ001 英雄たちの落日(パート1)**
ミナの命は尽きた。
しかし――倒れなかった。
静かに息を吸い、最後の舞を踊るように跳び、回り、そして……
**《希望のサギ》**の姿で止まった。
「さあ……時間だろ? 俺を殺すって言ってたよな。どうした、お姫様。全員を攻撃するんじゃなかったのか?」
イオルは嘲笑しながらミナ・スタイルを挑発した。
その一瞬――ほんの一ミリ秒。
イオルの油断を突き、ミナは彼の腕を切り落とし、変異軍の半数を一撃で斬り捨てた。
「速いな……だが、それだけじゃ足りない。――死ねッ!」
リリヤが超高圧の水流を放つ。
ミナはそれを読み、街の手すりを蹴り、電柱を踏み、跳び、流れるように接近。
そしてリリヤに回し蹴りを叩き込み、空へ吹き飛ばした。
彼女はすでに《破壊領域・赤》を発動していた。
「……神の使い……白き死……涙の夢想者……未来の河よ……力を貸して……」
ミナは低く呟き、VT+VTB+STV+英雄支配+STV未完成+祖導直結をまとめて起動させた。
《VT発動――アンダレス・サカタ》
刀は形を変え続け、世界中のあらゆる近接武器の姿へと移り変わる。
ついには巨大なマチェーテとなり、ミナは兵を次々と首刎ねしながら壁を跳び、空を裂き、大地に魔光を落とす。
「滅べェェェェ――ッ!!!」
ミナが地面に叩きつけた光柱は街全体を消し飛ばし、最後の斬撃が戦場を断ち割った。
勝負は――ついた。
……はずだった。
「油断、したな?」
イオルが背後に現れ、腕剣をミナの胸へ突き立てた。
ミナはよろめきながらも戦い続けた。
血が溢れ、呼吸が乱れ、速度が落ちていく。
「……世界は……また夜明けを見る……変異も……治る……。私が……あなたを倒せば……きっと……幸せは……戻る……」
ミナは震える体で剣を構える。
その瞬間、リリヤがミナの血に触れた。
心臓が――一瞬だけ止まる。
「終わりだ」
イオルはその隙を逃さず、心臓を完全に切断した。
ミナの命は尽きた。
しかし――倒れなかった。
静かに息を吸い、最後の舞を踊るように跳び、回り、そして……
**《希望のサギ》**の姿で止まった。
彼女の全身は石となり、永遠の“不屈”を刻みつけた。
その衝撃波はイオルとリリヤを吹き飛ばし、彼らはそのままVTHADASへ向かう。
■ サクロ貨物 ― 老人たちの最前線
「着きました! 皆さん、もう大丈夫です!」
ぐらが声を上げた。
「おい、嬢ちゃんだか女だか知らんがな……手伝え。こいつらを全部倒すぞ!」
三人目の老人――ミイラ男が吠えた。
だがその時、二人目の老人が心臓を黒い薔薇へ変えられ、崩れ落ちた。
「ようこそ、我が黒薔薇の庭園へ。私は……ブラック・シルバーの愛者だ」
その名を口にすれば、黒薔薇の呪園が広がる。
「へぇ~……じゃあ挨拶代わり。串トルティーヤでも食らえ!」
ショウコが音速を超えて突っ込み、変異体を貫き、ブラック・シルバーも串刺しにした。
だがその瞬間、薔薇が赤に染まり――
ブラック・シルバーはショウコの身体を乗っ取り、意識を殺した。
「ショウコ! やったんじゃ……?」
アオイが笑顔を見せた瞬間。
ショウコは老人の胸を貫き、さらに17人を殺した。
そして味方の砲撃により彼女ごと消し飛んだ。
ブラック・シルバーの残した花弁がイオルに届き、二人の老人が死亡したと伝える。
「よし……老人どもは片付いた。計画通りだ」
イオルが笑う。
空には――三大英雄の一人、ガーゲリオンが現れる。
■ ナイン・ソウルズ
「……旅は……幸せな明日へ……」
彼は心の中で呟いた。
敵が飛びかかる。
ナイン・ソウルズはその首をひねり折った。
「……そ……ぶ……だ……」
声はもう出ない。
■ VTHOLO ― 崩れゆく希望
「せ、Sensei……! 来ました! 助けに……助けに来ま……」
アオイの声が震える。
そこには――石となったミナ・スタイル。
「……嘘……嘘だろ……なんで……なんで死んでんだよ……ッ!!」
アオイの叫びが響く。
台座にはこう刻まれていた。
『明日は、みんなに訪れる』
アオイは壊れ、その背後で巨人たちが霧のように消えていった。
コウイチは沈黙のまま、それを見つめていた。
■ VTCHIBI ― 戦線の再構築
「ガーゲリオン、そこから離れろ!!」
感情を抑える女王チビが叫ぶ。
感情を誤れば爆発する。
ヒーロー学科の学生たちが到着した。
「やったぁ! uUwU! ミナ・スタイルは勝っ……え? なんで泣いて――」
女王チビは端末を見る。
ミナの脈は消えていた。
「……闇が来る……暗黒の日々が……来る……」
アオイが涙をこぼしながらも、全員を立ち上がらせた。
「ぐら、コウイチ、エミキクス、ちびどき……チームAで来い。総攻撃を仕掛ける。
コウイチの能力は……あいつを倒す鍵だ。今度こそイオルを殺す……絶対にだ」
彼女の瞳は狂気で燃えていた。
学生たちが陣形を整える。
「コウイチ……もう誰も死なせない……」
アオイは涙を拭う。
空――真っ黒。
次の瞬間、血のような赤へ変わり、無数の赤い魂が空に漂い、叫び声を上げた。
「……最悪だ……」
女王チビとアオイが同時に呟く。
これが――全てを覆す劣勢の始まりだった。
■ 次回
『悪の解放――パンドラの箱が開く(パート2)』
『――お前には私に一撃すら当てられない。
認めろ、お前は……“何者でもない”。』
戦場に音が響く。
衝撃、破壊、重圧。
『VTSが……割れる……? まさか……これは……!』
――次回へ続く。
「……闇が来る……暗黒の日々が……来る……」
アオイが涙をこぼしながらも、全員を立ち上がらせた。
「ぐら、コウイチ、エミキクス、ちびどき……チームAで来い。総攻撃を仕掛ける。
コウイチの能力は……あいつを倒す鍵だ。今度こそイオルを殺す……絶対にだ」
彼女の瞳は狂気で燃えていた。
学生たちが陣形を整える。




