VTUBERS ZONE ARCHIVO 001:授業の時間だ!
(ナロウ版・シーズン3 第1話)
その日はよく晴れていた。
草は草だし、まあ普通に生えていた。
借金はすでに返済したが、グラは借金のせいでヒーローライセンスを失ってしまっていた。
その日はよく晴れていた。
草は草だし、まあ普通に生えていた。
借金はすでに返済したが、グラは借金のせいでヒーローライセンスを失ってしまっていた。
◆ ヒーローVT学園・入学の日
「みんなー! 今日からここ、ヒーローVT学園で授業を受けてもらいます!」
先生仕様の衣装を着たミナ・スタイルが、堂々とそう宣言した。
教室分けの時間になると、グラがコウイチに言った。
「コウイチ、友達なんて作らなくていいからね。
今は一秒でも無駄にせず、戦う準備をするわよ」
「でも…君が泣いて止まらなくなったら、
僕はいつでも君のそばにいるよ~♪」
コウイチは90年代の曲を聴きながら突然歌い出す。
「コウイチ! 人の話を聞けぇ! ここは弱肉強食なの! テストに集中しろ!」
グラが叫んだ。
そんな中、立ちはだかったのは――
「はい、今日の担当と監視役を務めます。アオイ・グラです。アオイでいいわ」
グラの姉だった。
「アオイ!? やっぱり本当だったんだ! 君が案内役なんだね!」
コウイチは喜んだが…
「うるさい。腕立て30回」
アオイは即命令。
「さすがだわ、姉さん」
グラが笑うと――
「笑うな! 次はあんたよ。はい300回!」
アオイは容赦なかった。
さらに――
「そこのナレーター。床に伏せて300回」
……
「え、えぇ〜!? 今17回ですよ!? まだ序盤ですけど!?」
叫んだところでアオイはミナに呼ばれ、去っていった。
コウイチは汗をぬぐいながら言う。
「僕とグラ、まだ78回しかやってないんだけど…」
◆ 施設探索
「わぁ! トレーニング場だ!」
エミキクスが目を輝かせ、チビドキと入室。
「Gwau… ペタすごく大きい…」
チビドキがなぜか下品なスペイン語を練習していた。
「大丈夫、それ私のぬいぐるみだから。怒らないで。乗ってみよっか」
エミキクスは巨大ロボ ―― PETAシリーズに飛び乗る。
《起動します! ユーザー、ターボキャノン準備OKです!》
「いけえええええッ!!」
二人は雲の上のVTゾーンまで吹っ飛んでいった。
そこでNPCたちが無限に話しかける。
「こんにちは冒険者、お金いる?」
「こんにちは冒険者、お金いる?」
「いやセリフ一緒じゃん! 殺していいよね!?」
エミキクスがぶち切れ、NPCを殴った瞬間――
王・ヘロデス・クリプンシールが登場して二人を谷底へ投げ捨てた。
「Uwu lol…… もう怒った!」
チビドキの目が光る。
《VT発動:虹色猫2011ミーム!》
大量の爆発猫が空を埋め、村を破壊していく。
「最終奥義! チビドキ・レインボーキャノン!!」
すべてを吹き飛ばす二人。
着地したのは――ヒーローVT学園。
そして学園ロボ全機、爆発。
修理費:70,500TVs
◆ テスト開始
「姉さん、やっぱり狂ってるよ…」
グラがこぼす。
試験内容は――
40メートル級マンティス型ロボを倒せ。
「私はショウコ・ウシガワラよ! よろしくねコウイチ君~!」
そう言うなり空へ飛ぶ。
「ショウコ! 危ない!」
「大丈夫、それが彼女のVTだから」
とグラ。
《VT発動:人体花火(花火乙女)》
ショウコは三連花火でPETAを粉砕。
評価:7.25 / 9
次はグラ。
《VT発動:水竜・終焉のリヴァイアサン》
50機を貫き爆発――
が、着地で転ぶ。
「惜しいわね。芸術点マイナスで8点」
ミナの採点は厳しい。
続いてコウイチ。
《VT発動:月影九ノ型 ―― 〈禁術〉》
「ちょっと待った」
ミナが制止。
「それ、私の過去を思い出すから封印しなさい」
「ええええ!? じゃあ武器貸して!」
ナイン・ソウルズ(弟)登場。
「……これ。好きなのを……選べ……」
喋るのが苦痛そう。
コウイチはミリシオの剣を選ぶ。
そしてロボの腕を駆け上がり、内部に突入し、
華麗なアクションで撃破。
「やったあああ!!」
腕を上げるが、服はボロボロ。
「服を破ったので6.78点です」
◆ その後の得点
チビドキ:8点(全部爆破したから)
エミキクス:6.35点
クラス分けが決定:
コウイチ → 7-G組(エミキクスと同じ)
グラ & チビドキ → 3-S組
◆ 温泉事件
夕食にユンペイ赤とコアラ蒸しを食べ、
温泉へ。
そこで事件――
「きゃあ! 見るな私の神ボディーを!」
グラが裸で驚く。
「うわあああ! ただの板じゃん! 目があああ!!」
コウイチは反射で口を滑らせた。
「板!? どこがよ!? バカッ!!」
グラの拳がコウイチを吹き飛ばし、
裸のままモグラ象の巣へ着地した。
「ごめええん!! もう二度と馬鹿にしないからああ!!」
温泉では――
「グラ、胸ちっさ…」
チビドキがポロっと言い、即水没させられた。
最後にミナが登場。
「どう? グラ。」
「ミナ、聞いて! 私ほんとは――」
「彼女は“板”じゃない。ミューズよ」
ミナがきれいにまとめるが、
コウイチはまたグラに殴られて気絶した。
★ 次回予告:怪異調査試験
「ついに僕の出番だ! 怪異なら得意だからな!」
海ではカモメが学生を襲い、
森では熊がチビドキを自分の“娘”と勘違いし、
洞窟では――
「じゃあ、次回の調査で会おう! コウイチでしたーー!」
★ 次回予告:怪異調査試験
「ついに僕の出番だ! 怪異なら得意だからな!」
海ではカモメが学生を襲い、
森では熊がチビドキを自分の“娘”と勘違いし、
洞窟では――
「じゃあ、次回の調査で会おう! コウイチでしたーー!」




