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消える、消去シリーズ

嫌いな人、消します

作者: リィズ・ブランディシュカ



 嫌いな人、消します。


 こちらのサイトに名前を書き込んでくだされば、サイトの管理人がすぐに消します。


 その代わり、サイトの管理費をいくらか払ってください。


 過度な見返りなど要求しません。


 私が利用者に望むものはそれだけです。




 たまたま見つけたあやしげなサイトは、嫌いな人を消してくれるサイトだった。


 とてもあやしくて、ものすごく疑わしいけど、私にはどうしても消したい人がいた。


 それは、バイト先の男性店長だ。


 立場を笠にきてやりたい放題。


 セクハラしたり、無茶な命令をしてきたり、決められている時間以上働くように強制してくる。


 あいつのせいで、同僚が何人もやめてしまったし、私もやめたい気持ちでいっぱいだ。


 だけど、家計のためにアルバイトを辞めるわけにはいかないから、あいつのほうが消えてほしい。


 そういうわけで私は、怪しいけどついついそのサイトに名前を書き込んでいたのだ。


 まさか本当にそうなるわけないと思っていたけど、店長は翌日失踪していて驚いた。


 怖くなったし、そんな気味の悪いサイトにはかかわりたくなかったけど、お金を払えって言ってるのに、約束をやぶるわけにはいかない。


 やぶったらどんな怖い目に遭うか分からないというのもあるけど。


 あの店長みたいに、給料払うっていいながらも、約束をやぶって長時間労働させるような人みたいには、なりたくなかったから。


 私は、ごくごく少額のお金を払った。


 でも、気味悪いから、もうあのサイトは見ないようにしよう。


 履歴も残しておきたくないから削除しておこうっと。




 誰かの嫌いな人を、今日消した。


 私は世の中の役に立つことがしたいから。きっと今日私のおかげで少しだけ世の中がよくなったはずだ。


 どうせこのサイトに書き込まれる人は、ろくな人間じゃないから、消したって罪悪感はわかない。


 こんな事を続けていけば、きっと世界はもっとすばらしくなるはずだ。


 え?


 良い人だったらどうするんだって?


 そんなことはありえないわ。


 だって、このサイトは悪い人の名前しか書き込めないようになっているし、悪い人に困らされている人しか見られないようになっているもの。


 どうしてそんな事が可能かですって?


 それを知りたかったら、死んだあとの世界へ行けば、鎌をもった元同僚が教えてくれるわよ。



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