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第五話 鎧の出現
「さてと、第一ゲームの開始だな。僕の創造したモンスター達はどれだけの存在を消しさるのかなw」
ーーー
「さてと、また一人ですか」
青年は広くも狭くも無い部屋に一人佇む。
「う~ん、やっぱり存在を護るって事は戦闘なのかな…死んでまでも…」
その時、目の前の壁から西洋の甲冑のようなものがのめり出してくる。
「えっ!いったい何なんだ?」
ガシャガシャ
「話しは通じないようだね…」
ガシャガシャ
甲冑は剣を振り上げる。
「おっと、いきなりかい?」
やはり甲冑から返答は無い。
そのとき青年は自分の腕の中にハンドガンが握られている事に気付く。
「これは銃、なんで…」
うろたえる青年に甲冑の握る剣が振り下ろされる。
その刹那、青年の銃から光球が放たれた。
「おっと、危ないよ」
おどけたように声を発するが、放たれた光球は甲冑の額を撃ち抜いている。
「…何だったんだ、この甲冑?」
「それにこの銃、何故ここに?」
しかし、青年の疑問は解答を得られない。