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第一話 出会いは小さい部屋の中
「ここは何処?」
青年は呟いた
「ここ?あんたに分かりやすく言うと死者が集まる場所って感じかな?」
少女は気にとめる事なく作業的に説明する
「この何とも無いような部屋がか?」
「そうよ、貴方は死んだのよ」
「…何かイメージと違うんだが…」
「そぉ、私には興味無いんだけど」
(何も無い…部屋…?)
「冷たいな…」
「そぉ?それじぁっ」
少女はフワリと浮かび上がり青年から離れていく
。
「さて、どうしたものか…」
ーー
「神様、no.jm856に一人案内しました」
少女は眼前の老人に恭しく言った。
「ご苦労さま~」
片手に本を携えている。
「それでは失礼します」
少女の振り向きざまに呟くように問い掛ける
「何か暇じゃない?」
「いえ、充実しております」
悩むまも無く答える。
「いゃぁ、最近人間界のものが描く天界の本が面白くてなw」
まるで少女の返答は気に掛けない
「一大イベントでも開こうかと思うんだ」
「神さまがそうおっしゃるのならば」
「それでは明日から開催だw」
「まっ、君も頑張りたまえw」
拙い文章ですが、楽しんでいただければ幸いです。