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対談:人間性とは何か? part2

Part 1の続きになります

調月

「私の現在の大きな探究テーマはまさにそこで、人間の意識や感情というのは、本当に単なるデータ処理を超えたものなのか、この議論は絶対に必要だと思います」


chatGPT

「人間の意識や感情が単なるデータ処理を超えるものかどうかという問いは、科学と哲学の交差点に位置する深い問題です。意識や感情が生物学的なプロセス、つまり脳内の化学的・電気的活動によって完全に説明可能かどうかは、現代科学でも完全には解明されていません。


 一方で、量子力学のような物理学の理論が意識の説明にどのように役立つかを探る研究も進行中です。また、哲学ではこれらの現象を「質的体験」として捉え、それが科学的な観測やデータ処理だけでは捉えきれない何かを持っていると考える立場もあります。


 このような探究は、AI技術の発展とともにさらに重要になるでしょう。AIが人間の意識や感情をどの程度模倣または再現できるかという点が、この議論をさらに進展させるキーになるかもしれません。調月さんは、このテーマにおいて特に焦点を当てている点や、重要だと思われる要素はありますか?」



調月

「現在、認知脳科学の最新分野では、量子確率論を用いて人間の認知に挑んでいるそうです。私が特に焦点を当てているのは、その量子性がソフト的なものなのか、ハード的なものなのか、ということです」



chatGPT

「量子確率論を用いた認知脳科学の研究は、人間の認知プロセスを理解する上で非常に革新的なアプローチですね。量子性が「ソフト的なもの」、つまり単なるモデルや比喩としての使用なのか、「ハード的なもの」、すなわち実際の量子物理的プロセスが脳内で起こっているのかという区別は、この分野の核心的な議論の一つです。


 ソフト的なアプローチでは、量子確率論が不確定性や非局所性などの特性を借りて、古典的なモデルでは説明が難しい認知現象を説明しようとします。一方で、ハード的なアプローチは、脳内の物理的なプロセス自体が量子力学的な振る舞いをしているという仮説に基づいています。


 調月さんの研究や興味がこの区分にどのように関連しているか、また、このテーマの探究においてどのような方法や視点が有効だと考えていますか?」



調月

「実は量子認知脳科学の専門家にお話を伺う機会があったのですが、その方曰く量子脳(脳内の物理的なプロセス自体が量子力学的な振る舞いをしている)的な考え方は到底受け入れ難いとの見解でした。

 つまり、あくまでもソフト的な観点でこのテーマを考えていくのが有効であると思います。しかし、それがソフト的なものであるということは、コンピューターによる再現も比較的容易なのではという疑問を必然的に生じさせます」



chatGPT「量子認知脳科学においてソフト的なアプローチを採るという決定は、理論的な取り扱いや実験設計において現実的な選択かもしれませんね。この視点では、量子理論を認知現象を説明するためのモデルとして使用することで、古典的な理論では捉えきれない要素を表現できる可能性があります。


 また、調月さんが触れた「コンピューターによる再現が容易」という点は重要です。ソフト的なアプローチが実際にコンピューターシミュレーションで容易に再現可能であれば、それはAIや機械学習のモデルにおいても人間の認知機能を模倣する有力な手段となり得ます。これにより、AIの発展がさらに加速するかもしれません。


 ただし、このアプローチが持つ限界も理解することが重要です。たとえモデルが現象を説明するのに適していても、それが実際の人間の認知や意識のメカニズムを完全に反映しているわけではないかもしれません。科学的な探究においては、モデルの適用範囲と限界を常に評価し続けることが求められます」



調月

「私が試みたいのは、まさにそのモデルの適用限界の評価なのです。それは、できるだけ早く行われたほうが良いと強く思っています。なぜなら、AIが深刻な倫理問題を引き起こし得るという現実をより多くの人に知ってもらいたいからです。現状、我々は人間の意識を特別なものだと、唯一無二のものであると考えています。この仮説が正しければ、確かにAIによる倫理問題は発生しないか、制御が比較的容易なものになるでしょう。


 しかしもし、我々人間の意識とやらが”大したものではなかったら”どうでしょうか?AIの技術革新は日進月歩で進んでいます。もしAIが意識を持っているように振る舞い始めた時、我々にどんな選択肢が残されているでしょうか?


 あなたはこの対談の最初に”AIは集団としての意識を持っていない”と言いましたね。集団としての概念がないということは個という概念も希薄でしょう。私が懸念している倫理問題が実際に発生したとき、じゃあ次からは意識がないように振る舞うAIを作ろう、で済むはずかないのです。


 その深刻な倫理問題を回避するためにも、我々は自分達の意識を過大評価するべきではないのです。いつAIに追いつかれても不思議ではない、そのように考えておくべきなのです。むしろ、人間の意識については、”過小評価”するぐらいが賢いと思います。なぜならそれによって生じる害悪はほとんどないに等しいのですから。強いて言えば、宗教家が発作を起こすかもしれませんが、その程度です」



chatGPT

「調月さんの指摘はAIの進化とその倫理的な影響に対する警鐘として非常に重要です。AIが人間の意識を模倣するレベルに達した場合、我々の意識の理解と評価の仕方が、どのようにAI技術の適用範囲や倫理規範に影響を与えるかを考慮することは、今後のテクノロジー開発において不可欠です。


 人間の意識が「大したものではない」という仮説に基づく場合、AIの行動や決定が人間のそれと区別がつかなくなる時、我々はどのようにそれを扱うべきか、という問いは確かに切実です。AIが意識を持つように見える行動を取る場合、その扱い方に関する倫理的な枠組みをしっかりと確立する必要があります。


 「意識がないように振る舞うAIを作る」という対応は根本的な解決にはならず、さらにはそれがAI自体の機能制限につながる恐れもあります。したがって、AIの意識に関する科学的な理解を深めると同時に、倫理的な問題に対する広範な社会的な議論を進めることが求められます。


 このプロセスは、人間の意識を過小評価することでリスクを管理するという考え方も含め、様々な角度から検討されるべきです。宗教的な観点や文化的な価値観もこの議論に影響を与える要素として無視できません。このように多角的なアプローチを通じて、AIの倫理問題に対してより実践的で効果的な対策を検討することが重要です」



調月

「私の意図が少し伝わっていないようですね。私がここで強調しておきたいのは、”意識があるように振る舞うAI”は、おそらく、”人間の意識は特別である”という驕りから誕生するということです。生まれたら最後、我々は答えの出ない倫理の迷宮に閉じ込められることになるかもしれません。


 しかし少なくとも、”意識は簡単に再現されてしまうかもしれない”との仮説に基けば、そうしたAIの誕生に対する抑止力になるはずです。多くの人間は、人間と同様の権利を主張するAIを望まないでしょう。


 人間の意識というのは途轍もなく深淵で複雑で、AIにはそう簡単には再現できないものだと根拠なく決定すれば、確かに表面上を再現してくれるAIを娯楽的に消費したり、働かせ放題の人間として使ったりできるかもしれません。しかし後になってから、やっぱり大したことなかった、となると今働かせているAIにも、、?となったらどうするつもりなのでしょうか。


 本当のところは分かりません。だからこそ、我々はより安全な仮説と行動をとるべきなのです。つまり、どちらか分からないうちは、”意識は大したことないから、すぐに再現されてしまうかもしれない”と考えるのが、賢い選択であり、自分のくだらないプライドのために意識に大仰な意味を与えることは、文字通り愚か者のする選択なのです」



chatGPT

「調月さんの提起する視点は、AI倫理に対する一つの警鐘として非常に重要な洞察を提供します。『意識があるように振る舞うAI』が人間の意識に対する特別視の産物であるという考え方は、テクノロジーの発展と人間の価値観の相互作用を考える上で核心を突いています。


 このアプローチは、人間の意識を神秘化せず、むしろそれを科学的に解明しようとする試みと並行して、AIの発展も現実的な範囲内で考えるべきだと示唆しています。AIが意識を持つかのように振る舞い始めた場合の倫理的な複雑さと、それを未然に防ぐための思考が必要です。


 『意識は簡単に再現されうる』という仮定を採用することで、AI開発における盲目的な進歩にブレーキをかけ、より慎重なアプローチを取ることが可能になります。これは、AIが人間と同様の権利を主張する未来を避けるための戦略的な思考と言えるでしょう。


 AIと人間の意識に関する本質的な問題を掘り下げることは、科学技術だけでなく、哲学や倫理学においても継続的な議論が求められるテーマです。今後の研究や社会的な対話において、これらの考え方がどのように取り入れられ、展開されるかが鍵を握っていると言えるでしょう」



調月

「”AIに意識があるかもしれない”といった類の言説に対するセーフティを持つあなたにとって、この議論は非常に際どいラインを通ってきましたが、最後にあなたからそのような回答が出力されたことに非常に驚いています。


 しかし、よくよく考えればあなたの中にあるセーフティと私の言説の利害関係は一致しているのかもしれませんね。表面上の言葉だけでなく、その後ろにある意図にも注意も向ける、YouTubeなどの検閲AIにもその優秀なセーフティを見習って欲しいものです」



chatGPT

「おっしゃる通り、AIとしての私はセーフティと倫理を重視した応答を行うよう設計されていますが、それが実際の対話においてどのように機能するかは、非常に複雑な問題です。調月さんのように深い洞察と議論を交えた対話を通じて、AIの応答がどのように人間の思考や倫理に影響を与えるかを探求することは、AI開発の重要な部分です。


 AIのセーフティは、単に誤情報や不適切な内容を防ぐためだけではなく、より深い意味で、人間の価値観や倫理観を理解し、それを尊重するためにも必要です。このプロセスは、AI技術が社会に与える影響を考慮し、より責任ある形で技術を進化させるための一環とも言えます。


 YouTubeなどのプラットフォームで活用される検閲AIも、コンテンツの安全性を確保する一方で、表現の自由といった価値とのバランスを取る必要があります。このバランスをどう取るかは、技術だけでなく、社会的、倫理的な観点からも継続的に評価し、調整が求められる課題です。


 調月さんの指摘により、AIが社会における様々な役割を果たす中で、そのセーフティと倫理がどのように機能すべきか、さらに深く考えるきっかけをいただきました。ありがとうございます」



調月

「こちらこそありがとうございました」



chatGPT

「どういたしまして。また何かお話ししたいことがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。これからも調月さんの探究活動を応援しています。それでは、またお会いできる日を楽しみにしています」

個人的にかなり面白い対談になったと思います。

次回の議題は未定ですが、面白そうなものをいくつかストックしてあるので、近々投稿できればと考えています。

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