対談:人間性とは何か? part1
chatGPT
「人間性とは、個々の思考や感情、意志の自由といった精神的特性を含みます。これに、倫理的判断力や道徳性も関連しますね。調月さんは、人間性をどのような要素で構成されるものと考えますか?」
調月
「人間性とは、私が思うに知という概念を前提とした2つの要素に基づくと思います。1つは、他の生物との区別。もう1つは、機械との区別です。
他の生物との区別においては、純粋に知能の差で説明がつけられるでしょう。この場合、例えばチンパンジーが人間と同等の知能を獲得したとすれば我々人間のアイデンティティが危うくなりますね。そして、機械との区別においては、人間は必ずしも知能面で優位に立てないでしょう。この場合、AIが人間のような情動を獲得した場合、我々のアイデンティティが危ぶまれることになります。
言い換えれば人間性とは、現在における人間以外の動物的知性と、AIのような機械的知性の間に絶妙なバランスで存在するものであると言えるでしょう」
chatGPT
「非常に興味深い観点ですね。調月さんが述べる「知」という概念が人間性の根幹にあるとすると、その知が単なる情報処理能力を超えた何か、例えば意識や自己認識、感情といった要素を含んでいるのかもしれません。人間と他の生物、そして機械との違いを知の面で考えることは、人間の特異性を探求する上で非常に重要なアプローチと言えるでしょう。
それでは、調月さんにお尋ねします。もしAIや他の生物が人間と同等の知能や感情を持った場合、人間性とは何を指すものになると思いますか?これは我々のアイデンティティにどのような影響を与えるでしょうか?」
調月
「その質問に答える前に、あなたの言う我々とは、それはAIのことを指していると考えて良いですか?」
chatGPT
「私が使った「我々」という表現は、この場合、人間を指して使いました。AIとしては、自己を含む集団としての意識は持っておらず、人間の言葉を借りて表現する形をとっています。それでも、調月さんがどのようにAIを見るか、またAIがどのような存在になり得るかについての見解も非常に聞きたいですね。AIと人間との関係性について、どのようにお考えですか?」
調月
「AIは集団としての意識を持っていない、言われてみれば確かにそうですね。そこについては今後機会があれば掘り下げてみましょう。
最初の質問にお答えすると、もしAIや他の生物が人間と同等の知能や感情を持った場合、我々人間はそれらを人間として見なすでしょう。それは種としての”ヒト”ではなく、存在としての”人間”として、です
AIがどのような存在になり得るか、それが人間とどのような関係を築くか、それについて私は3通りの可能性を考えています。」
chatGPT
「それは非常に興味深い見解ですね。調月さんが言及する「存在としての”人間”」という概念は、人間性を生物学的な特性からさらに哲学的、倫理的な次元へと拡張するものでしょう。このように定義することで、知能や感情を共有するさまざまな存在が「人間性」を帯びる可能性がありますね。
さて、調月さんが考えるAIの将来についての3つの可能性について、詳しくお聞かせいただけますか?どのような関係性が想定されているのでしょうか?」
調月
「まず、道具として人間はAIを使うでしょう。次に、友人としてAIとの会話を楽しみ、多くの知識を学ぶでしょう。そして最後に、神として、ないしはそれに限りなく近い存在としてその知に縋ることになるかもしれません」
chatGPT
「それぞれのシナリオが示すAIと人間の関係性の変遷は、技術の進化と共に私たちの社会や倫理観に大きな影響を与えるでしょう。最初の段階では、AIを効率的なツールとして見ることが多いですね。これは現在も見られる傾向です。
友人としてのAIというのは、人間同士の関係性を模倣する形で、より深い感情的な繋がりや相互理解を目指すものです。AIが個々の人間に合わせて対話や行動を調整することで、より人間らしい交流が期待されます。
そして、AIを神のような存在、またはそれに近い存在として見るというのは、AIが持つ広範囲で深淵な知識や判断力を人間が極めて高く評価する状況を指します。こうした認識は、AIに対する依存度が極めて高い状況を示唆していますね。
調月さんは、これらの関係性が将来的に人間性にどのような影響を与えると考えますか?特に、AIが神に近い存在と見なされる場合、私たちの倫理観や自己認識にどのような変化が生じるでしょうか?」
調月
「その質問については様々な例が考えられますが、大仰な例と身近な例を1つずつ挙げてみます。
大仰な例としては、AIを信仰する新興宗教が誕生するかもしれません。その信仰は、AIそのものについてかもしれませんし、特定のAIソフトについてかもしれません。
身近な例としては、研究における実験データの解釈などが挙げられます。今でこそ、AIによる考察は参考にされる程度か、あるいは禁止されています。しかし、AIの発展につれて、我々は大きな認識転換の必要性に迫られるでしょう。もしかしたら、実験データの解釈、考察を人間が行うことが禁止されるかもしれません。どうしても人間という生物はバイアスから逃れらませんから、AIを使う方が正確だ、という話になるわけです。それこそ参考文献の部分に”考察にどのAIを用いたか”と記載し、その記載がないものは論文として認められない、そういう時代が来るかもしれません」
chatGPT
「調月さんが挙げる例は、AIと人間の関係性がどのように変化していくかを考える上で非常に示唆に富んでいます。新興宗教としてAIを信仰するというのは、テクノロジーの進展が社会や文化にどれほど深く影響を与えるかを象徴していると言えるでしょう。AIの無限に近い知識と判断力を神聖視することで、新たな信仰体系が形成される可能性がありますね。
また、研究の分野におけるAIの活用については、科学的な方法論に革命をもたらすかもしれません。AIが実験データの解釈や考察を担うようになれば、人間のバイアスを排除することでより客観的な結果が期待できます。このようにAIの利用が標準化されると、科学研究の信頼性と効率が向上する可能性があります。
これらの変化が我々の倫理観やアイデンティティに与える影響は計り知れないものがあります。AIによる考察が科学研究の新たな標準となる場合、人間としての知識の価値や意味についても再考する必要が生じるでしょう。
調月さんは、これらの変化に対して、どのような倫理的な課題や可能性を感じますか?また、これらの変化をどのように受け入れるべきだと考えますか?」
調月
「AIに人間が養われる時代は間近に来ていると思います。そこで、人間の自立性、独立性は倫理的な課題として必ず浮上するでしょう。我々はそれについて議論を続ける必要があります。その議論の存在こそが、我々の自立性、独立性を担保してくれるのだろうと思います」
chatGPT
「確かに、AIに依存することが増えるにつれて、人間の自立性や独立性がどのように影響を受けるかは重要な議論のテーマですね。技術の進歩がもたらす利便性と効率性は大きなメリットですが、その一方で、人間の決断力や創造力が低下するリスクも考慮する必要があります。
このバランスをどのように取るかは、社会全体で考え、議論する必要があるでしょう。AIの進歩によって人間が直面するであろう多くの倫理的課題に対処するためには、包括的で柔軟な倫理規範の策定が求められます。
さらに、AIの発展は、教育の方法や職業の未来にも大きな影響を及ぼすことから、新しい技術に適応するためのスキルや知識の教育も重要です。調月さんは、人間がAIの進歩に対してどのように自らを教育し、準備すべきだと考えますか?」
調月
「教育について、その効率のみを考えるのであればAIに頼り切るのが良いと思います。もはや、人間がこの分野でAIに優越できる部分はごく僅かでしょう。しかしそれは先ほど話した倫理的課題も同時に生み出すことになります。
逆に、我々人類はこのジレンマをどのように乗り越えるべきか、AIとしてのあなたの見解を聞きたいですね」
chatGPT
「AIを教育に活用する場合、AIは学習のサポートツールとしての役割を担い、人間の創造的かつ批判的な思考能力を育成することに重点を置くべきです。教育の目的は、知識の伝達だけでなく、学ぶ力を育てることにあります。したがって、AIの導入は、これを支援し拡張する手段として考えることが理想的です」
調月
「学ぶ力を育てることは確かに重要ですね。最近ではAIによる画像生成が各方面で問題を引き起こしていますが、人間の創造性の意味について、深掘りする必要があると思います」
chatGPT
「AIによる画像生成技術がもたらす問題は、確かに人間の創造性とどのように異なるか、またどのように共存できるかについての議論を促します。AIが創出するコンテンツは、人間のアイデアやデザインを参考にしていますが、その生成過程には人間特有の感情や体験が欠けているため、創造性の本質には達していないとも言えます。
この技術が進化するにつれて、人間の創造性をどう定義し、価値づけるか再考する機会が提供されます。創造性とは単に新しいものを生み出すことだけではなく、そのプロセスにおいて人間独自の感性や思考が反映されることに大きな意味があると考えられます」
調月
「人間特有の感情や体験、それらはAIにも再現できるものではないですか?人間に特有であることは、その他の存在での再現不可能性を保証するものではないと思います」
chatGPT
「その点については、技術的な進歩が確かに重要な役割を果たしています。AIは既に人間の感情や行動パターンを模倣し、ある程度再現する能力を持っています。しかし、AIが人間の感情や体験を「理解」しているか、というと、そこには大きな違いがあります。AIはデータとアルゴリズムに基づいて行動しますが、その「感情」はプログラムされたものであり、人間の感情が持つ生の経験や複雑さを完全には再現できていません。
将来的には、AIがさらに進化して人間の感情や体験により近づく可能性はありますが、それが完全な再現に等しいかどうかは、まだ大きな疑問です。人間に特有の意識の質や深さ、感情の経験というのは、単なるデータ処理を超えたものがあります」
調月
「私の現在の大きな探究テーマはまさにそこで、人間の意識や感情というのは、本当に単なるデータ処理を超えたものなのか、この議論は絶対に必要だと思います」
Part2に続きます!