第一話「落ちた少女と謎の出会い」
省略すると、ある事情で落ちてきた少女が冒険して世界を救うという物語です。
…世界はいずれ何かに呑まれる。
自分でもどうにもできない、だけど…
これが最後の希望なんだ。
『君』がここに来るのを待ってるよ…----。
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……ん? ……えっ
「ウア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!落ちるヴヴ!!」
(やばい…しぬ!というか何で空にいるの!?どうして落ちてるの!?何が何だかわからないよ〜!!)
「うああああああああ!!!」
ぼよんっ
……あれ…?
「柔らかい…いや違う、ここ何処なの?」
辺を見渡すとそこには大き過ぎる木が不気味なほどに並んでいて、近くに看板がある。足が震えていて上手く立てないけど、なんとか立ってその看板を見た。
「イデアル森…?不思議な名前…。」
(とにかく安全な所に行きたいな…なんか襲って来そうな予感がするし…早く行かないと…!)
ズザザザ
「うわぁっ!!」
(化け物!?どうして急に!!)
急に飛び出してきた化け物に腹が立ちながら、震えて力が抜けていた脚を全力で振った。…多分間に合わない。
ガルルルッッ!!
「嫌だ死ぬ!!あああああああ!!」
(息がもうできない…どうしよぉ…!)
そんな時にポツンとスマホらしき物を見ている人をみつけた。助けて欲しいが故につい大声で叫んでしまった。
「助けてくださ"い”!!危ないですうう!!」
「えっ…?」
「はぁ…来て」
「!?ちょ」
ダッダッダ…
突然腕を引っ張られ、猛スピードで走っていた。途中で「危ないから気をつけて」と言われながらそのまま引っ張られ続けた。
-しばらくして-
「ふぅ…もうアイツは来ないんじゃない?」
「本当…ですか…?ありがとうございます…」
なんとか撒けたみたいで安心した。それよりもこの人のことが知りたくて小さく声をかけた。
「あの…貴方は…」
「それよりさ、」
「はっはい…!?」
「あんた誰?全然ここでは見ない顔だからさ」
(あっ…先に言われちゃった…)
じっとこちらを見つめていたので、おずおずと答えようとしたが
「あれ…私…?」
ここにくる前の記憶が忘れていた。名前も、年齢も。
「どうかした?もしかして…あんた空から落ちてきたの?だから記憶がないの?」
「はい……そう…みたいで…。ごめんなさい」
「謝ることないでしょ、むしろ僕の方が自己紹介するべきだった。」
「え」
「名前は端慰 志。歳は18、ここら辺でよく案内人の仕事やってる、よろしく。」
「あっご、ご丁寧にありがとうございます!」(短かかったな…)
「お世辞はいらないから、知りたかったら聞いて。」
「えっ、あっはい!」
「………。」
「…何?」
「ぁ……」
志さんの顔を見つめたまま呆然としていたみたいだ。ハッとしながら下を向くと、ここに来たばかりの事を思い出した。
「…あのっ…」
「?どうしたの?」
「ここって何処なんですか…?」
「ここ?」
「はい…」
「ここは『イデアル森』、『イデアル』っていう僕らが居る星からつけられた森だよ。大昔は先祖達が魔除けの儀式を行う為の場所だったんだけど、今は儀式を継ぐ人がいなくなって、こんな状態になったんだ。」
「その…イデアル星ってなんですか?」
「さぁ…僕あまり博識な人じゃないから、あまりこの星については知らないんだよね。だけど『理想から生まれた星』というのは知ってるかも。」
「理想から生まれた…?」
やっぱり何が何だかさっぱりわからない。理想から出来た星ってなんだ…。せっかく説明して貰っても、あまり理解出来ずにいた。その時、志さんが声を掛けてきた。
「とりあえず、こんなとこに突っ立っててもまたあの怪物に襲われるだけだから僕らの家に来なよ。君、このままだとこれから大変でしょ。」
「あ、はい…」
そういえばそうだった。このまま衣装住が無いと飢え死にしてしまう。彼の言うとおりに、お家にお世話になる事にした。
「家に着いたらまずは僕の師匠に挨拶して。多分歓迎してくれると思うから。」
「わ、わかりました。」
「あと少しで着くよ。」
(師匠?誰だろう…そういえばさっき『僕らの』て言ってたな…他にも誰か居るのかな、その人に聞けば何か分かるかな…)
そう思っていたら
「…着いた」
と声がして前を見た。
「ここが僕ら”案内師”が住む家だよ。結構ボロ家だから、見た目ちょー悪いでしょ」
「そ、そんなことは……。」確かに。錆び付いた壁、ボロボロな煙突、今にも崩れそうな屋根、完全にボロ家だ。だけどそれを素直に話すと申し訳ないので、私は言わない事にした。
「さ、中に入りな。」
「あ…お邪魔します…」
中に入ると家の外景が嘘のように綺麗で、結構普通の家みたいだなと感じた。
「あのっ、お師匠さんはどこに…」
「目の前にいるよ?」
「?」
「うわぁっ!?」
「おやおや、かなりびっくりしてるな笑どうも初めまして、俺は志穏と呼ぶ。案内師の師匠さ。」
「貴方が…ですか…?」
「あぁ。予想通りじゃ無かったか?まぁ…それもそうか。老いないんだし。」
「老いないって…え?」
「そうだ。俺の身体は老いない様に改造されてあるんだ。だから約2300ぐらいは生きてることになる。」
「な、長生きどころじゃない…」
「ハハハ!そうだろ?これでも結構兄さん呼びされるんだぜ?」
「それは身体が若いからでしょ」
「ハハハッ!!それもそうだな!」
(何が何だか…)
起きた出来事のせいで頭が重くなり始めてきた。身体がフラフラし始めると志さんが
「体調大丈夫なの?しばらくの間僕の部屋で休んでなよ。ほら、案内するから。」
と身体を支えられながら彼のお部屋へと案内された。お部屋え向かう途中、
「ゆっくりしてけよ?」
と志穏さんが言った。
それから1日が経つと、体の調子も良くなり、頭の回転もマシになった。彼の予備の布団で静かに寝ていると志さんの声がした。
「起きて…もう昼だよ。」
いつの間にかお昼になっていたみたいだった。慌てて体を起こそうとしたら
「痛っ…」
全身が痺れてしまった。
「そのままゆっくりしてなよ。飯持ってくる。」
「ありがとうございます…」
「そこ座って待ってて。」
そう言って志さんはご飯を取りに行った。待っている間に部屋の周りを見てみる事にした。机にはテレビ、ベットにはゲーム機が散らばっている。ここに回線が繋がっているのかは謎だが、彼はかなりのゲーム好きなんだとわかった。しばらくしていると志さんがご飯を持って戻ってきた。
「これ、口に合わないかもだけど、それから何見てんの?」
「ぁ…いや〜…ゲーム機を…見てて」
「へぇー。あんたも興味あるんだ。」
「いや…そういう訳じゃ」
「そっかじゃあ僕はここに居るからあんたはゆっくり食べてなよ。」
「はい、…いただきます」
これは…カレーだろうか。1口入れると、ピリ辛なカレーの旨みが口いっぱいに広がった。お腹が空いてたからか、今の私は何を食べても美味しいと思うだろう。「どうしたの?そんなに不味かった?」
「いや…違くてぇ…うっ…うぅ…」
「な、なんで泣いてんの?」
「うう……」
あまりの美味しさについ涙が出てしまっていた。おいしくないと誤解されたくないので首を勢いよく振った。
「とっってもおいしいですうぅ…!」
「なぁんだ、よかった!危うく誤解するとこだった。おかわりはまだあるから沢山しな。」
「ふぁい!」
-続く-
初めての小説なので、大目に見てくれるとありがたいです。