ごみ箱は分別してほしい
「ゴミ捨てちょうだりぃわー」
「てきとうに放り込んどけばいいわよ」
「ぼくがやりたい! やりたーい!」
分別して。お願いだから分別して。燃えるごみと、燃えないごみは分けて。なんでも放り込まないで。私怒ってるんだから。もうぷんぷんよ。もう真っ赤っかよ。かんかん、なんだから。ほんの少しの手間でしょう。ほんのちょっと頑張るだけでしょう。あっ、ビニール袋ごといれないで! ペットボトルは違うところ! 缶はどう考えたって違うでしょ。もおおおおお! 家庭ごみはだめええええ! 子供はともかく大人が分別できないのはおかしい。お手本にならなくちゃだめじゃないの。化けて出るわよ! 次同じことやったら、ごみ箱お化けになってあなたをすてちゃうんだからね!
「ねー、ママ、パパ! あのごみ箱へん!」
「さっきからあのごみ箱なんかガタガタふるえてないか?」
「気のせいじゃない?」