エッセイ寡占でパングラム参戦ですって?ありですか?
春のエッセイ祭り、楽しいですね!
寡占問題盛り上がりから、新規参入の方が月間ランキングの下のほうで筍から竹やりに成長しつつある気配がしております。
徐々に突き上げがくるのではないのでしょうか!
エッセイ新規参入には、自分の好きなこと、よく知っていることを書けばいいんだよとアドバイスをいただき、「何なら書けるかなあ、今咲いてるお花のこと? 今日聞いた英語スラング?」などとほのぼのしつつランキングなどを眺めていたのです。
そしたら、エッセイジャンルにパングラムをアップしている作家様が居られる!
そうか、パングラムをエッセイにしてもいいんだ!
それなら私にもできそうだぞ?
えっと、作者様は、「蜜柑プラム」さま?
なんだ、パングラム推進委員会委員長ではないか!
では委員の一人として(いつできた?)委員長の後に続けーーー!!
パングラムとは、日本語ひらがな46文字を一度ずつだけ使って意味のある文章にしたものです。
濁音半濁音は随意で付けていいみたいです。
『エッセイジャンル寡占緩和に向けて』
もめるおりがーくろんきこゆ
よしたのなまへ
そらさぬすいひつあみにほねをれ
ちえうけてふやせはとむわ
<通常表記>
揉めるオリガーク論聞こゆ
吉田の名前
逸らさぬ随筆編みに骨折れ
知恵受けて増やせば富む輪
「揉める」と「骨折る」という単語が委員長のパングラムと被ってしまいました。
ごめんなさい!
「も」や「ほ」の使いみちが少ないのです。(言い訳)
蜜柑プラムさまのパングラムはいつも楽しいのに、私のは固くてコワい。
同じ46文字がどうしてこうなりますかね。
寡占と聞いて経済問題を思うか、ギリシャの寡頭政治かロシアの新興財閥オリガルヒを思うか。
親プーチン・オリガルヒの資産凍結をガンガンやっている欧州在者としては、最近よく聞く単語なのです。
その英語読みオリガーク。
吉田は「徒然草」の吉田兼好さま。
「名前」の歴史的仮名遣いは「なまへ」。
「名前」という単語は古語ではあまり使わないみたい、「名」だと思いますが。
「お前」という呼びかけも「おまへ」だと思うとなんかむずがゆい、嬉し恥ずかしな気がします。
パングラム内で歴史的仮名遣いを使うのは私の常套手段で、たいてい、苦肉の策です。笑
骨折るの「おる」も、昔は「をる」と書いたのだそうで。
<大意>
エッセイジャンルが寡占で揉めてるって聞こえてきたけど
吉田兼好の名前から逸れないような随筆を編めるよう骨折ろうよ
彼の知恵を受けて数を増やせば輪も豊かになるよ
別に徒然草を目指そうというのではないのですが、エッセイって日本の誇る素敵な文筆ジャンルだと思うのです。
素養も伝統も皆さん持っていらっしゃる。
英語フランス語のエッセイは元々、自分の意見を述べる「試論」「小論文」「レポート」のような意味で使われる単語です。
「導入」「本文」「証左」「結論」なんていう構成に沿って書くものなんです。
それが今では、私たちが気楽にエッセイと呼ぶ「インフォーマル・エッセイ」と上に書いた論文的な「フォーマル・エッセイ」に二分されています。
インフォーマル・エッセイが世界的に発達したのは、枕草子などの柔らかい日本の随筆に出会ったからではないでしょうか!
個人的には谷崎潤一郎の随筆『陰翳礼讃』が好きです。
日本文化を外国人に説明しなくてはならない立場になったら、是非参考にしていただきたい本です。
脈絡なく書きましたが、才能の宝庫な「なろう」です、エッセイの書き手も読み手も分野も話題も、もっともっとバラエティーに富んだものになると思います!
読んでいただきありがとうございました。
参考にしたお作:
作者:蜜柑プラムさま
作品名:「エッセイが寡占状態らしい…ならパングラムで参戦だ!」
URL: https://ncode.syosetu.com/n9586ho/
普段はその他ジャンルでパングラム集を作っています。
「陸 なるみの~パングラム・クイズ~」
URL: https://ncode.syosetu.com/n9094fz/