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ノリとテンションは時と場合。やっぱ言語の勉強必須だわ

まさにSMプレイ。

これがこんな原始人みたいな野蛮な部族達でなければ、タツローナに取ってはご褒美だったかも知れないのに笑笑 ぷーくすくす


ダメダメ!そんな人を蔑むような目で見てわ。


俺のイケメン価値が下がってしまう。

いや、上がりすぎて下がったのはわからんか。

ーーーーははーーーー


「―――タツローナ。いい気味だな。俺を置いていくからそうなったんだ。反省したか?」

「何言ってんだぁ! この状況見てみろよ!」

「四足歩行の件? イイネ! 退化した気分は如何?」

「クーガのバカ! 首輪をちゃんと見てみろよ!」

「気に入ってる首輪でも自慢しようって言うの‥‥か‥‥よ」


俺は気づいてなかった。

タツローナが首につけているもの。


俺はてっきり首輪だと思ってたけど


よく見ると、無数のゴブリンの指が繋がり、それが首輪のように巻きついていた。


「因みにな! アイツらが座ってる椅子。先に捕まった30人のゴブリン達の骨で作った椅子なんだよぉ」


「え」

と言うことは、 


俺は食卓に並べられた料理に目をやった。

よく見ると、緑色の肉体が入ったスープやステーキ。手羽先ならぬゴブ先があった。


「あーーナルホド! ‥‥タツローナ。がんばれ!美味しくなれよーー」


「いやいや! オイラよりクーガの方が危ないよ。オイラ、今のとこペットだし」


全員が席につき、鎮まりかえっている。

俺が行動を移すなら今しかない!


「写真カモヌード!! ヌードカマァン!!!」


「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」


ダメか、‥‥ 俺の 賭けが‥‥


「「おおおおオッホおおおぁあぁあぁゴッホ!!」」

―――なんだなんだ!? 何急に盛り上がってやがんだ?


俺は直ぐに近寄ってきた部族達に縄を解かれ、食事の席に招かれた。

座った俺は料理を眺め

「オェッぷ」

えずいた。


えずいたことに歓声が上がる。 

意味が分からんけど助かりそうな予感。

多分、意味的になんか通じてるんだろうな。

「まぁ助かりそうだしいっか―――はははは―――」


取り合えず出されたモノは食べなければならないこの状況。

――ッやるしかねぇええええええ!!

ゴブリンのゴブ先を食べた。


俺が何かするたびに、こいつら(椅子族)から歓声が上がる。


口に含んだまま、ほっぺの方に指を移動させて俺はなんとかこの場を凌いだ。


俺は、してやったり顔でタツローナの方を見ると悔しそうに、立派に四つん這いしてやがった。


「その態勢、ちゃんと記憶にRECしとくぜ。ハハハハハ――あ、口に出てた。」


食事の後、部族達に今日俺が泊まる部屋に案内された。

部屋までの道中――ッっぺ。とバレないように指は吐き捨てておいた。まぁ後で誰か食べるだろう。


部屋に着き、中へ入るとそこには、―――女がいた。


――ッまさか今宵、俺はこんな歯がボロボロの真っ黒な浦安鉄筋家族みたいな女と過ごすことになるのか!!? 


これは窮地だ。なんとかせねば。


―――俺はあの困った時の魔法の言葉を言った。


「写真カモヌード!!」


「――アの、ワタシタチ 言語(げんご) 違うくて ワカル ワタシ」

「え? 俺の言葉分かるのか?」


女は頷く。


やった!やっと言葉が通じる奴と出会えた。


聞きたいことが沢山あるが、俺は最初に

「俺の言葉。わかるなら、俺は、さっき、皆に、なんて、言ったの?」


歯黒女は口を開き答えた。

「アナタ イッタ 言葉。オレハ、リッパなイケニエにナルマカセロ とイッテタ」


「――ッ、ひぃいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃいい―――!!」


俺はそんな恐ろしい事、言ってたのか。

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