こいつら何族なんだ?よし決めた!俺が名付ける
俺が石で気絶した後、多分、木から降ろされて担がれた。
――ぬッ!――快適な冒険ライフ。
と気が付いてからも、ユラユラ揺られながらジャングルの中を進むイケメンな俺。
まぁーーー確かに歩かなくていいから楽でいいんだけどさ。
けど不満があるから言わせてもらう
普通にコイツら、――超くせぇ。
ゴブリンと人間との異種族だから体臭を受け付けねぇのか? じゃ俺はもう、人間の女は抱けないの?
――いや。そんなことはねぇ!
俺は、尾姉さんを受け入れた! だから単純に臭いだけなんだ。
理解完了。
「――なぁ、俺をどうする気だよ。なぁ」
「……」
無視を決め込むとは、なら何でも言ってやる
「……ボケ、アホ―――」
「JALマ-nnヒコう機スプれクスya!!!!」
「痛ぇ!! ――ちょ痛いッ痛いやめて」
―――なんで悪口分かんだよ!!!
「聞いて! おれは君たちと普通に話したいの!」
「……」
コイツ等まったく聞いてないぜ。
担がれて一時間が経過した。
――……俺は完全に尿を漏らした。
だって、トイレ!!って叫んでも、言葉通じないんだもん♪
ションベンかかった奴が、分けわからん言葉を言いながら俺の美脚を持って放り投げた。
普通に全身を――ペン!!って地面に打ち付けられた。
ん――相当痛いね。正月の羽子板な気持ちよ。
あれからワーワーしばらく叫んでたから多分、相当怒ってるんだろうな。―――
―――バカが、一矢報いたぜ。
俺は部族の村に到着した。
そこは、俺達が目指していたボルケニオン山だった。
器用に谷と谷の間に橋を吊るし、その周辺に小さい小屋みたいな家が並んでいる。
中心には祭壇があって、真正面には、五十人が一斉に食事できるような、デカいテーブルが広がっている。
俺は直ぐに祭壇の前に連れて行かれた。
こいつら(部族達)は、ボンレスハムみたいに俺の体をムチムチに縛りやがった。
股間が厳しぃ。
変なポジションで無理やりjrを横に倒されて窮屈極まりない。
――もうやめてぇ許してぇ――と俺のjrが叫んでる。
……ような気がした。
俺は決めた。
縄が解けた瞬間、絶対こいつらに亀甲縛り地獄をプレゼントしてやる。
俺は祭壇横の石に縛られて奴らの動向を伺った。て、それしか出来ないし
慌ただしく準備を始めてやがる。
豪勢に料理が並ぶの見ていると非常に、――。んーー非常にお腹が減ってきた。
大勢の部族達が自分の椅子を持ってきて、喜びながら大事そうに抱えた椅子に座りだした。
そんな椅子が好きなのかね。――よし決めた。俺はこいつらを【椅子族】と名付けよう!!
その部族の中でも、首長と思われる装飾で埋もれんばかりの髭面が、ペットを連れて現れた。
首輪に繋がれ四足歩行と化したタツローナと運命的な再開だった。――まさに、ドキュンだぜ。