ここはどこ?
「はい???」
思わず素っ頓狂な声が出てしまう。
「ポータルかジェネレーターあるだろ?コンビニなんて令和時代の遺物だろ~」
おいおいおい。。。絶賛令和人間ですよ?何なら生まれは昭和だし。
「まあ散歩したくなる気持ちは分かるけどな。ユウミは今日は居ないと思うぜ。トレーニングするって言ってたし。暇ならプログラム教えてくれよ~。ハッキング後のログ消去がうまく全部できないんだよ~」
確かに俺の記憶にある職業はシステムエンジニアだ。会って数分の目の前の金髪イケメンたぶんロシア系の男は俺の知り合いでどうやら令和は相当過去らしい。そんな時代のプログラムなんて俺が組めるのか?
「これこれ。この書き方でいいんだよな?」
おい。。。これ、ただのシェルスクリプトじゃないか。しかもエラートラップ(プログラムが暴走しないように備えておくこと)もなければシステムログ消去もないのに権限(システム管理ユーザのこと。最高権限を持つのでアドミニストレータとかrootなどと呼ばれる)だけ奪取してるから犯罪行為がバレバレじゃないか。。。
「これ、自分で作ったの?俺が渡したんだっけ?」
「昨日飲みながら聞いた話で今日作ったんだよ~自信作だよ!」
イケメンが片目閉じてサムズアップするとかっこいいなとは思うよ。でもね?
「すまん、小学生レベルだわ、これ。」