いつもの朝(詩)
いつものように
めがさめて、
いつものように、
朝ごはんの香りが漂ってくる。
私の隣には、まだ輪郭が定まらない子供が
何も知らない清らかな顔をして、眠っている。
このふうけいが、
あとどれだけつづくのか、
自分につながった何本もの管を見て思う。
まだ畳の香りがする和室に、不似合いな機械がまた、昨日増えた。
あなたが泣いても、
わたしはあなたを抱き上げられず、
キッチンにいるあの人が来るのを待つしかない。
はがゆく、もどかしい日々を、どれだけ続けられるのか。
あなたとあの人との日々を、いつまでもと、願いながらまどろむ。