00-0:人物紹介(第1章まで)
《 1章で登場した人物 》
【 ミカエル 】(熾天使)
銀色の短髪、赤眼、身長172㎝。ルシフェルの双子の弟。
神の御前にいる四大天使の一人。その名は『神に似た者』を意味し『最高位天使』と評される。天使軍の総司令官であり、死者を冥界に導く役割を担う。
互いに愛慕の情を持っていた姉ルシフェルの謀反に、困惑したまま彼女と対峙する。そして、自らの剣でルシフェルを地獄へ堕とすこととなる。以来、堕天したルシフェルを人間界で探す日々を送る。
*『四大天使』
→ ミカエル、ガブリエル、ウリエル、ラファエルの熾天使の総称。
【 ルファ 】(元熾天使ルシフェル、現在は魔王ルシファー)
漆黒の長髪、赤眼、身長160㎝。ミカエルの双子の姉。
地獄の三支配者の中で最高位に着く。
元々全天使の首領であったが、土から作られた最初のヒトであるアダムとイブに仕えよという神の命に不満を抱き、謀反を企てる。だが、謀反は失敗し、弟ミカエルの手により地獄へと堕ちる。
堕天したのち、なぜか『無垢の子』であるハルとともに人間界で生活し、ハルがヒトとしてその生涯を終えることを強く望んでいる。
【 ハル 】(ヒトの子)
ゆるいカールがかかった栗色の髪、緑眼、身長140㎝。
天界・地獄双方の勢力図に甚大な影響を及ぼす『無垢の子』。
幼い頃から悪魔であるルファとともに生活しており、ルファを実の母のように慕っている。
*『無垢の子』
→ 天界にも地獄にも『座位』を持たないヒトの子。
*『座位』
→ ヒトは人間界に生まれた瞬間、その魂が天界へ戻れるようにと神から『座位』が与えられる。この『座位』は、天界と地獄との力の指標となる。
【 ラジエル 】(座天使)
藍色の長髪、緑眼、身長183㎝。
座天使の長で『秘密の領域と至高の神秘の天使』の称号を持つ。七大天使の一人。
ミカエル直属の部下。ミカエルが人間界に降りる際は、必ず同行する。
*『七大天使』→ 四大天使に、ほか三体の天使を加えた総称。
【 サキュバス 】(夢魔)
亜麻色で男の時は短髪・女の時は長髪、青眼、身長185㎝。
相手の好みに合わせて自分の容姿を変える能力(魅了)があり、性別を自在に変えられる。本来は男の姿で『インキュバス』と名を変えるが、「ハルが混乱するから」と男女どちらの姿でも『サキュバス』と呼ばれている。
通常、夢魔は下級悪魔であるが、ルシファー専属の夢魔であるサキュバスの力は高位悪魔と同等である。
地獄での留守居を言い渡されていたが、人間界で生活するルファの元へ押しかける。
【 マモン 】(悪魔)
漆黒の短髪、赤眼、身長178㎝。半人半鳥。
魔王ルシファーの子供の一人で、七つの罪源のひとつ『貪欲』を司る。
ルファが『無垢の子』であるハルとともにいることを知り、ハルの命を奪って『悪魔の子』に転生させ、人間界だけでなく天界をも支配しようと企む。
*『七つの罪源』→ ヒトを罪に導くとされる七つの欲望・感情を指す。
【 ウリエル 】(熾天使)
赤色の短髪、青眼、身長180㎝。
神の御前にいる四大天使の一人。『破壊の天使』『懺悔の天使』ともいわれる。
普段は無駄に愛敬を振り撒き、面倒なことはしたがらない物臭な天使だが、その実、四大天使の中でも厳格さにかけてはもっとも厳しい性格の持ち主。そして、女に甘く男に厳しい。
マモンの人間界襲撃に対処するため、守護天使を率いて人間界へ降り立つ。
*『守護天使』
→ ヒトそれぞれに専属して付く天使の名称。ヒトが悪しき道へと揺らぐことがあれば、違う道へと彼らを導く。
《 作中に名前だけ出てきた人物 》
【 ガブリエル 】(熾天使)
神の御前にいる四大天使の一人。『神のことばを伝える天使』といわれ、熾天使ミカエルの次席『神の左に座す者』と評される。人間界の統治の任を担う。ミカエルと反目し合う。
【 サタン 】(悪魔)
かつての地獄の支配者。堕天したルシファーから王座を奪い取られた、とされている。ダマーヴァンド山にサタンの居城があるといわれている。
【メタトロン】(熾天使)
『神の代理人』と呼ばれ、その行動は常に神の代弁者としてのもの。その他詳細は不明。
【 ベルゼブブ 】(悪魔)
地獄の三支配者の一人。
ルシフェルが天界で謀反を起こした際、彼女の側近として反乱軍を率いて戦った。地獄の業火の元となった火種を天界の大地に放った張本人。
*『地獄の業火』
→ 天界と地獄の間に存在する焦熱の大地。その炎は鎮火することなく燃え続けている。地獄へ堕ちる天使は、この地獄の業火を必ず通る。その際、意識あるままその身を焼かれる。
【 アスタロト 】(悪魔)
地獄の三支配者の一人。詳細は不明。
【 ラファエル 】(熾天使)
銀色の長髪、四大天使の末妹。詳細は不明。
*なお、天使や悪魔の位や役割等は諸説あります。当作品に出てくる人物に関しては、物語に合わせてアレンジを加えていますことをご承知おきください。




