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鳥肌・寒気・気配を見えないのに感じる。

作者: 七瀬



僕は、子供の頃から【幽霊】が見えないのだけど、、、?

必ず変な感覚を受けて、『鳥肌・寒気・気配』の順番で感じる...。


きっと、そこにだれかがいるんだろうと思っているのだけど、、、?

見えていないから、ただただ僕は怖いだけで、、、。



よくそういう事になるのは僕の場合、田舎に帰った時にそうなる。

母方のおじいちゃんとおばあちゃんが居る田舎は特にそうだ!



本当に田舎で、何にもないところ。

長閑で、人気もないし!

よく見る標識は【クマに注意!】や【シカに追突注意!】とか自然の動物が

多くいるようなところ...。


僕や弟のように、小さな子供が遊ぶ場所と言えば、、、?

途轍もなく広い森の中だった!



動物や虫や木の匂いが充満していて、僕も弟も癒される場所だった。

でも僕と弟は、森の奥の方にある廃墟となった場所によく行っていた。

元々そこは、、、『小学校』だったらしい!


弟はかなりの霊感があり、幽霊がハッキリと見えるらしい!

よく僕に弟がこんな事を言う事があったからだ。


『お兄ちゃん! あそこに血だらけの髪の長い女性が僕たちの方を見てるよ!』

『裕一! そっちを見るな! お兄ちゃんが傍についてるからな!』

『ううん、』



僕の名前は 『岡崎 新伍』13歳の中学1年生。

弟の名前は 『岡崎 裕一』 5歳でかなり霊感がある。


僕たちの家系はもともと【霊感ある家系】らしい!

僕のお母さんは霊媒師の仕事をしている。


憑りつかれた人の体から霊を追い払う仕事。

その血が、僕と弟にまで受け継がれたのだろう...。



だからね、、、?

僕はお母さんに廃墟になった小学校の事を話したことがある!

そうしたら、、、お母さんがこんな事を言っていた。


『お母さんが小さい頃、その小学校に通っていたのよ~! 今では

子供がどんどん少なくなっていって、小学校も合併したり隣街にある

小学校に通うようになってね! この街の子供達もみんなそこに通って

いるのよ~だからあそこにある小学校は廃墟になってしまったのよ~!』

『お母さん、お母さん! ボクね? そこの小学校で小さな男の子を

見たよ~』

『裕一は、私に似て【霊感】があるのねぇ~! 新伍は見えるの、、、?』

『僕は見えないけど、、、? 何となくいるんだろうなとは感じるよ!』

『いやねぇ~ なんでそんなところが似ちゃうのかしらねぇ~』

『あの小学校で何かあったの、、、?』

『まあね...? 当時、丁度裕一より少しお兄ちゃんぐらいの男の子が森の

中で行方不明になって、結局見つからなかった事があったのよ~!』

『えぇ!? 本当なの!?』

『えぇ、』

『じゃ~ボクが見た男の子はその子かな、、、?』

『そうかもしれないわね! 何かあったらお母さんが助けてあげる! だから

またその小学校に遊び行くといいわ!』

『...お母さん、』

『私も興味があるのよ~!』

『もぉ~』



お母さんは昔から好奇心旺盛な人だから、僕たちが幽霊や霊感がある事が

嬉しいみたい!


『お母さんはあんな事を言ってたけど、、、? 僕たちは、、、。』

『お兄ちゃーん! 早く廃墟になった小学校行こうよ~!』

『ホントに裕一は、お母さんの性格に似ている、、、!?』

『...わかったよ! 直ぐに行くから~!』



僕と弟が廃墟になった小学校に着いた時は、少し暗くなりかけていた...。


『お兄ちゃん、何だか怖いよ~!』

『ここまで着てなんだよ~ 入るぞ~!』


弟は僕にしがみついていた!

そのまま二人で廃墟になった小学校へ。



僕と弟は順番に見て行った...。


3年1組・3年2組・3年3組、、、。

そこで僕と弟は足が止まった。


教室の隅の方で小さな男の子が机に座ってこっちを見ていたからだ、、、!


僕は鳥肌・寒気・気配がした、その後は震えが止まらなくなった!!!

弟の裕一は、ハッキリと見えている。


弟の顔を見ると、、、顔が青ざめて今にも泣きそうになって、僕を

掴む手は力が入っていた。


『おっ! お兄ちゃん、、、いる! 男の子が、、、!? こっちを見てるよ!』

『大丈夫だ! お兄ちゃんがいるから!』

『お兄ちゃん! 男の子が僕たちの方へ近づいて来るよ!』

『逃げよう! 裕一早く一緒に来い!』


僕は弟の手を咄嗟に掴んで、外まで走って行った!


【ハッ、ハッ、ハッ、】

『もうここまで来たら、追ってこないだろう! なあ、裕一!』


そうやって、弟の顔を見ると、、、?

弟じゃない! 弟はどこに行ったんだ、、、?


『頼むから! 弟を返してくれ! 僕にとって大切な弟なんだ!』

『......イエに帰リタイ、』

『家? 君の家に帰りたいの、、、?』


【コクリ】と男の子が頷いた。


僕は弟に憑りついた男の子を連れて僕の家に連れて帰った!


『お母さん! 助けて! 男の子が裕一に憑りついて、家に帰りたいんだって!』

『...まあ、何てことなの、、、? さあさあ! ここにおいで!』


お母さん、なんだかわからない呪文を唱え始めた。


【ジグダスミスウエイエルムカムシャリュウムリマクシュミテカミタククム】


最後にお母さんはこう言った!


『さあ~お家へお帰り~い!』


ふわっと、男の子が弟の体から抜けて出てきた!


『ありがとう、やっとボクお家に帰れるよ~』


そうやって、空高く上がってそのうち消えて無くなった。

...弟の意識が戻る。


『お兄ちゃん、ここは何処、、、?』

『お家だよ! 裕一大丈夫か、、、?』

『ううん。』



お母さんが僕と弟に言った。


『あの男の子は、成仏したわ~もう出て来る事はないでしょーう!』

『お母さん、凄いね!』







僕はこの事があって、、、。

【幽霊】がハッキリ見えるようになった。


お母さんは、僕と弟によく言う。


『幽霊は怖いモノじゃないのよ~! ちゃんと話しを聞いてあげる事が大切

な事なのよと、、、。』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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