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腐った世界で異世界生活(ライフ)  作者: たんぽぽ
第1章 異世界生活開始
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妖精

私事で来れず、前回から時間が開いてしまいすみません。

「おい、じじい。聞いてんのか?」

「まぁまぁ、落ち着くのじゃリーフ。そんなに怖い顔をしておったら、そちの顔にまたシワガ増えてしまうわい。」

「あ″ぁ?てめぇ、それ、もうあたしにシワがあるような言い方じゃねぇか?」

「おや。気づいておらんかったか?もうすでに、おでこにシワがあるがのぅ。

リーフもシワのできる歳になったみたいじゃ。時が過ぎるのは早いわい。」

「キュラウさん。あなたは相当、切り倒してほしいみたいですね。」

「わ、わしを切り倒してもいいことなんて何もないぞ?わしがいなくなったら、精霊も妖精も生まれなくなってしまうわい。そんなことになって一番困るのは、そちたちじゃろ。」

「てめぇの代わりはそこらじゅうにいるじゃねえか。周りの木も見えないほど、あんたの目は衰えたようですねー。」

「...ほ、ほれ、リーフ。こ、言葉が乱れておるぞ?わしに向かってそんな口を利くとh...。」

そう、老木が言った直後。

「あんたたち!いい加減にしなさい!」

ガツン。

バコッ。

2つの音が森に響き渡る。

いつの間にかもう一人、妖精がいた。

「あだっ。」

「...っ。相変わらず、リーリュのパンチは痛いのぅ。」

「痛いよぅ~。リーリュぅ~。げんこつは酷いよぅ。」

「リーフ。あなたはもっと妖精らしくしなさい。それと、キュラウ様には敬語!」

「...はい。」

リーフは、シュンと俯く。

「キュラウ様。あなたは怠けすぎです。仕事はきちんとしてください。」

「...はい。」

キュラウ様と呼ばれた老木も、シュンとした声を出す。

そして、オレらに軽く会釈をすると、2人を睨み付けてから森の中へと消えた。



 リーリュがいなくなると、シュンとしていたはずのリーフは普通に顔を上げた。

そして、

「キュラウ様のせいだからねぇ~。もぅ。」

かわいい子ぶった口調に戻っているが、

老木も、

「これこれ。人のせいにしていいのかのぅ?シワシワリーフよ。」

「へぇ~。そんなこと言っていいんだぁ~。ほんとに切り倒しちゃうからねぇ~。」

また始まった。

2人とも反省する気はないようだ。



「あ、あのぅ~。」

麻美花が話に割り込んだ。

「なぁに~?」

「何か用かのぅ?」

2人が反応する。

「あの...えっと...その...。」

オレを含む3人に注目され、少しパニックになる麻美花。

「えっと...あの...。」

「オレらの使える魔術...ですか?」

仕方がないから代わりに言ってやる。

「あ...う、うん。」

そう言って、麻美花は赤くなって俯いた。

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