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第十七話:『依頼の遂行』

少しだけグロテスクな表現があります。

そういうのが苦手な方などはご注意ください

人の世はなぜこんなにも醜く汚れているんだろうか…

親しい存在が次の日には怨み合う…

そんな事が日常になってしまったこの世界は何処へ進み…

どうなるのだろうか…


俺は閉じていた目をゆっくりと開いた。

俺の両側には静と汐紫がすでに死神の様な黒い衣装に着替えて待っていた。

「さて…行くか…」

と俺が一言、言うと俺達は闇に消えた。

目指す場所は…

学校…

学校に着くとすでに目標の三人はいた…

俺達はお互いを一目見てから頷き行動を起こした…

目標の女子三人は夜の学校を恐る恐る進んでいた。

すると、女性のすすり泣く音が廊下に響いた。

「ねぇ…何か…ヤバくない?」

と一人が言うとリーダーらしき女が

「怖いのかい?」

と聞いていた。

それを言われてムッと顔を怒らせ

「そんな訳ないじゃん!」

と言って三人はすすり泣く声のする教室へ入っていった。

女性は暗闇の中、一人で泣いていた…

それを見た三人は恐る恐る中に入りその女性を確認しようとした。

すると三人の一人が…

「八重?八重なんでしょ?」

と口を開いた。

泣いていた女性は泣くのを止めてゆっくりと振り返る。

そこには、八重の姿があった…

「なんだぁやっぱりアンタかぁ!」

と急に明るくなり八重に近付こうとした瞬間…

ガタン!ガタン!

と扉が全て閉まってまった。

三人は八重を見て

「何を…何をしたのよ!ねぇ!」

と走り寄ると八重はクスリと笑い消えていった…

そして、教室は徐々に暗闇に染まっていった。

闇に侵食され始めたのだ…

三人はパニック状態で扉を開こうとしたり窓を割ろうとするが出られない…

そして、完全に暗闇に包まれ俺が三人の前に姿を見せた。

俺は刀を抜き三人に向けた。

「これはお前を恨む人間の心だ…

お前達は人をそこまで落とし何を願う?」

とリーダーらしき女の喉元に刀を近付けた。

「まぁいい…

お前達を依頼の為に切る…」

そう言うと俺は刀を降った。

ゴロン…

と音がし首と胴体が離れる。

しかし、残りの二人はもう目に光がなく完全に人格が崩壊していた。

そこに汐紫と静が現れた。

「さてと、物を貰うか」

と言うと汐紫は一人の胸に手を突っ込んだ…

手は胸を突き抜けて汐紫の右手には心臓が握られていた。

「後で頂くとするか」

と言うと心臓が赤い血の様になり汐紫の瓶の中に入っていった。

俺達はこんな風に依頼者や依頼先の人物の一部を体内に取り込む事で力を増やしている。

一部は人によって違い、汐紫は心臓、静は心を取る。

そして、俺は首のない女に近づき魂を抜いた。

そう、俺は魂を取るのだ。

俺達が必要な物を取ると三人の遺体は闇に飲まれ消えた…

これから彼女達は途方もない苦痛を永遠に味わう事だろう…

そして、それは依頼主の八重にも訪れる…

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