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第十四話:『聖女』

歴史上の人物例があがっていますが架空上の設定ですので実在はしないと思います。

寝ている恵をそのままに俺は汐紫に連れられ大広間に向かった。

大広間の扉を開くと広い空間の中心に静が椅子に座りながら紅茶を飲んでいた。

そして、俺と汐紫は静と向かい合わせに座った。

少しの間、沈黙が続き俺が口を開いた。

「あれから何があった?」

っと聞くと二人ともピクッ!っと反応した。

「あのな…紅舞、先に言っておくぞ

今から言うことは全て事実だ。

それを頭に入れとけ」

と汐紫が忠告をしてから静が話を始めた。

「あの後、しばらく雑魚を相手にしていると突然、雑魚が消えたんです。

そして、屋上に上がると致命傷を負ったあなたが倒れていたんです。」

そう…そこまでは俺もかすかに覚えている。

正直、もう駄目だなと思った程だ。

「私と汐紫は少し混乱をしつつもあなたを館にまで連れて来ました。

そこで恵さんがあなたを見て、『部屋へ!』

と言ったので汐紫があなたを部屋へ運びました」

そこで、少し話を区切り静は深呼吸をし話を続けた。

「部屋へ運んでから彼女はあなたの前に立ち指先を少しだけ切りあなたに血を飲ませました。

その後、あなたの体は光に包まれ致命傷の傷が癒えたのです…

そして、朝になり今にいたります…」

話を終えてしばらく静寂が辺りを包んだ…

「つまり…あいつは…」

と俺が言う前に汐紫が

『聖女だ…』

と言った…

聖女とは歴史上、表にはあまりでない…

しかし、出るものいる…

例えばナイチンゲールだ。

彼女は手をかざしたり血を飲ませるだけで傷を治したと言われたりしている。

日本で言うなら人魚の様な存在だ…

一滴、血をすすれば傷は癒え…

肉を喰らわば不死になると言われている存在…

聖女は必ず、残酷な運命(さだめ)を歩み平穏と言う言葉は永遠(とわ)にない…

天に見放され、人に追われ、魔に狙われる悲しき運命を背負いし女性だ…


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