第一話:『紅舞』
これは霜月さんに頂いたネタを元に作らせて頂きました。
『やめろ…金ならいくらでも渡す!だから…』
暴れる依頼主の胸に手を入れる、するとゴポっと音がして魂が抜き取られた。
「依頼完了…これより帰還する」
携帯を取りだし本部にそう報告をした。
俺の名前は紅舞
黒髪にセピア色の瞳をしている。
この姿をしている間は体がひ弱そうな事もありよく女に間違われる…
冥界に戻り、俺は荷物をベットへ放り投げる。
俺がやっている仕事は冥界相談所と言う仕事、願いを叶える代わりに代償を頂くと言う仕事だ。
代償は色々あり命を奪うもの、体の一部を奪うもの、感情を奪うもの…様々な代償がある。
俺の代償は魂…その魂を食って生きている。俺は瓶に摘めた魂を取りだし口に入れた…
「まずい…」
そう一言呟きシャワーを浴びる。
ザァ〜
とシャワーで汗を流す。
するとキィキィと音が聞こえた。
俺はタオルを巻き部屋を見ると、虫が一匹いた。
そして、俺を見つけると
『新しい依頼だ。
人間界に行きこの人間の願いを叶えよ』
と声がする。
これは電電と言う上が指令などを送る時に使う虫だ。
俺はハァ〜と溜め息をつきながらも依頼主の写真をみた。写真には優しそうな女性が写っていた。
この女性が後に厄介になるとは知らずに依頼主の所へ向かった。
「冥界相談所からやって来た。
紅舞と言います。
殺しから略奪何でも引き受けます。
ただし、代償は頂きますが…」
彼女との出会いに寄って運命は動き出す…