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夢遥か~物理学など理解できないが、宇宙がどんなものなのかくらいは知っておきたい  作者: 鈴木樹蘭


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物理法則というのは、絶対に変わらないの?

 宇宙が無限に輪廻するのであれば、物理法則が固定されているとも考えにくい。

 時間も空間も超越した世界には、きっと、何億、何兆の宇宙が存在し、無限の実験が繰り返されている。

 ぼくらが見ている時間など、宇宙にとっては一瞬のようなものである。また、見ている範囲も、全宇宙のほんの一部、点のようなものだ。


 だから、そこで成り立つ法則であっても、全宇宙を記述できているとは断定できない。


 そんな物理法則の精度については置いておき、ここでは、物理法則の普遍性に関して話したいと思う。


 そもそも、物理現象の根源とは何なのだろう?

 林檎が木から落ちるのは重力があるから、

 重力があるのは質量により空間が歪んでいるから、

 では、なぜ質量があると空間が歪むのだろう?

 また、質量なるものは、なぜ、存在するのだろう?


 そういうものだと思えば支障はない。

 たぶん、そう思っていた方が楽だ。

 探求するためには、もの凄く手間もかかるし、精神的な負担もある。


 この世のことわり

 物理法則。

 これを作った主は知らないが、物理法則こそが、この世を司るものであるのは確かだ。


 要するに、設定なのだ。

 この宇宙がシミュレーションゲームだとイメージすると、物理法則は各種パラメータ設定みたいなものだ。

 一般的には、ゲーム内にいるプレイヤーが、この設定を変えることはできない。設定はルールであり、プレイヤーに勝手に変えられてしまったらゲームは成立しない。


 しかし、何らかの鍵により設定が変更できる可能性がないとも言えない。


 結果を求めて、物理法則を変動させるシステム、もしくは、ぼくらが新たな世界や原理を見出した時に、新たな法則が生じるような仕掛け、そのようなものが仕込まれているかどうかという話である。


 この宇宙とて、いずれは滅びる。

 しかし、そこで、終わりとは思えない。

 宇宙は輪廻する可能性が高い。

 少なくとも、現宇宙での情報が完全消滅することはないだろう。


 巨大なブラックホールにより、速度なるものは沈黙し、エネルギーはブラックホールの内部に集約する。

 そして、そこから新たな宇宙が生まれるというシナリオは前章でも記述した。


 何度も、何度も、宇宙は滅び、そして生まれる。


 もし、物理法則が不変であるなら、幾ら輪廻を重ねても、行きつく先には限界がある。エネルギーは増殖し、規模的には大きくなっていくのかもしれないが、それでも、結果は知れたもので、どこかで飽和してしまうだろう。


 それでは面白くないように思える。

 これだけ複雑で、壮大なゲームであるなら、そこで限界になるようなものではないだろう。

 新しいゲームを作るのであれば、新たな設定が不可欠であるのと同じように、新たな宇宙には、新たな設定が施されているのではないだろうか。

 

 確率ゼロがゼロではなくなるような新たな法則。または、法則の改善。


 もしかしたら、宇宙の創生と終焉を何度も繰り返された結果として、現状の物理法則があるのかもしれない。

 いや、そう考えないと、これだけ、複雑で巧みな物理法則の存在が説明できない。いきなりできたとするなら、あまりにも手が込みすぎていやしないか。

 生命が進化してきたように、物理法則も試行錯誤の末にできたと考えた方が自然である。


 その設定変更は、神様がやる訳ではないと思う。

 ぼくらの宇宙の中でも、ほんの僅かかもしれないが、物理法則は変動するのではないだろうか。

 そうすれば、次の宇宙では少しだけ違った物理法則の元、新たなる進化が展開できる。


 変化は、ほんの僅かで良いのだ。

 宇宙の輪廻に終わりなどあるわけがない。

 何千億回でも、何千兆回でも平気で繰り返すだろうし、増殖する可能性も高い。

 物理法則が変貌するのであれば、その進化に限界はなくなる。


 物理法則は、簡単に変えられるものではないのは確かであるが、確定しているという根拠もありはしない。


 念仏を唱え続ければ、いつしか馬も経典の神意に目覚めるように、宇宙での気の遠くなるような物理現象の積み重ねが世のことわり自体をゆっくりと変動させていく。


 SFにあるようなパラレルワールドは、少々信じがたいが、宇宙がひとつだけであるなどとは思えない。

 例え、時間の逆行ができなくても、新たなる法則を別の宇宙で展開させることができるのであれば、宇宙は無限なる発展を遂げることができる。


 おそらく、並列的にも宇宙は複数存在するだろうから、出来の悪い宇宙は再生されずに終わるものかもしれない。

 単純に考えると、ブラックホールの臨界点までエネルギーを集約できなければ、その宇宙は再生されることはないという論理である。

 逆に、複数のブラックホールで臨界点に達すれば増殖する。


 もしも、ブラックホールの臨界点という方式ではなかったとしても、何らかの方法で宇宙は再生されると言って間違えはないだろう。


 今のところ、どのようにしたら、法則が変わるのかはわからないが、どこかに、そのような機能(鍵)が組み込まれているのではないかと思う。ただし、それは、簡単に見つかるような鍵ではないことは確実である。


 この悠久の流れの中、一瞬の時を生きるものとしては、焦ることもなく、傍観者の如く、この世を見守るしかない。


 別な宇宙にまで、想像の域を拡大しなくても、この宇宙の中で、まだまだ、時間は続くのである。

 この儚い命の短き時では、それを見定めることすらできない。

 悲しいけど、ぼくらの命は短い。

 人類の命すらも、長くはない。


 でも、ぼくらは自由の翼を持っている。


挿絵(By みてみん)


 知識をため込むだけでは、真実は見えない。

 論理を覚えるだけでは、新たなる世界は切り開けない。


 知識を蓄積し、論理展開可能な能力を培ったのなら、そこがスタート点である。


 長い時間と苦労を得て、やっと準備は整った。

 「さて、翼をはためかせて、どこへ向かって翔ぼうか?」


 ぼくらの思考はどこまでも飛べる。


 想像の翼は無限なる飛翔のためのもの。

 遮るものなど何もない。


 世界中の人々が、思い思いの想像を巡らせることで、とんでもない躍進ができるかもしれない。

 何億もの人が、無数の想像世界を描けば、どこからともなく、鍵は落ちてくるだろう。


 だから、もっと遠くに、もっと深淵に、遥かなる夢を追い求めていきたい。

 輝く宝石を見つけるのが誰なのかはわからない。

 でも、全ての人にチャンスはある。


 いや、そうではなく、全ての人に責任があるのだ。


 誰が宝石を手に入れようと、誰が未知を解明しようと、そんなことはどうでもいい。

 重要なのは、誰かが成し遂げることである。

 この宇宙に存在する全ての人が、そのための責任を担っている。


 街は今日も人で溢れている。

 どの顔も俯き加減で、地上の景色とスマホ画面しか見ていない。

 浮かない顔は、明日の天気を心配し、誰かの陰口に思い悩んでいるのだろうか?


 見上げれば、青く美しい空が広がり、太陽は眩しい程に輝いている。

 当たり前のように、空気中には酸素が存在し、緑の木々は光を浴びて酸素を生成している。


 青空の先を見やれれば、どうやっても追いつけそうもない程に速い光がゆっくりと進んでいくのが見える。

 何万年、何億年という時をかけて、今日も遠い宇宙の情報を伝えてくれている。

 この光は、ぼくらに何を教えようとしているのだろう?


 重力は空間を歪ませながら、安定した世界を齎してくれている。

 その重力も、強大になればブラックホールと化し、時空間に穴をあけてしまう。

 この重力は、ぼくらに何を教えようとしているのだろう?


 もし、この世界が幻影であったとしても、ぼくらが存在を信じている限り、それはあり続けるだろう。

 そして、因果の糸は無数の宇宙をも貫き、ぼくらという実体を生成している。


 光と重力は、ぼくらに、何かを伝えようとしている。

 そこには、ぼくらが知らない何かが眠っている。

 無限なる宇宙が行き着く果てをも予感させる何かがある。


 夢、遥か。

 ぼくらの旅は永遠に終わらない。


ありがとうございました。

わかりにくい文章で申し訳ありませんでしたが、少しでも宇宙というものをイメージしていただけたなら幸いです。


 地上の常識では考えられないような宇宙というものを記述してみたくって、この文章を書いてみました。

 もし、ご意見や感想、はたまた反論などがあれば、是非、感想爛に書き込んでください。



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