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消える、消去シリーズ

おかしな消すゴム

作者: 仲仁へび



 文房具を買うために文房具のお店に行ったら、変な文房具を見つけた。


 消すゴム。


 消しゴムじゃなくて、消すゴムって書いてある。


 値札に、ひらがなで。


 なんかさ、値札に書いてある商品名って、たまに文字間違えてるときあるよね。


 これも、そうなのかな。


 でも、文字を間違えてるとしてもあんまり意味変わらないし、困らないから、気にする必要なんてないか。


 どっちも同じ意味なんだから。


 なんとなく目に留まったそれを買ってみた。


 特に意味なんてないけど、今つかってる消しゴム、ちょうどなくなりそうだったなって思ったから。


 家に帰った後、さっそく使ってみることにした。


 ん?


 この消しゴム不良品。


 ぜんぜん消えないじゃん。


 もしかして騙されたのかな。


 百円だったから大したお金じゃないけど、なんだか腹立つな。


 消せない消しゴムなんて使い道ないし、ゴミ箱に捨てちゃえ。


 あれ、よく見てみるとケースにも「けすごむ」って書いてある。


 んん?


 なんか、文字と文字の間に小さな文字があるな。


「け」と「す」の間に「ー」が。


 けすごむ。


 じゃなくて、


 けーすごむ。


 数秒考えてから本体っぽく見えるやわらかい物体のほうじゃなくて、それを包んでる紙のケースをつかってみた。


 けしけし。


 あ、消えた。


 なんだ。こっちが消しゴムだったのか。


 わかりにくいなあ。


 紙の重さを考えると、結局騙されて、ぼったくられたみたいだ。



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