表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕と君の出会いと別れ  作者: 雪谷
特別番外編・竹取の3匹の子豚『前編』
384/434

番外編・とある真実の一端を知って激怒する者.2

 目の前のわたしにとっては女神様は……


※クロノス視点※

 女神様を目の前にわたしは選択を迷った。


 それは…本来の計画では、ヒカリ君のこの世に残らないで消えるはずだった。


 その覚悟も出来ていたが…………どういう因果か知らないが、ヒカリ君は生き残ったのはわたしは嬉した。


 だけど、女神様に訊かれてわたしは迷った。


 必死で考えて…… 


 選択の1つは目の前の女神様を裏切りって、ヒカリの味方で居続けること、それとも管理者の筆頭して、自身のこれまでの楽しかった管理者として人生を送ること出来たこそ、ここはヒカリ君と敵対する形になっても女神様に屈するのか?


 この状況を動けなくしたミスト眷属メイド長が、わたしの判断を見守っていた。


 色々とわたしは考えたが、ヒカリ君は因果が違えば、わたしミストの子供だから、子供が見ても恥ずかしくない親として、何よりも自分自身が後悔しない為の選択をわたしは選んだ。


わたしは自分の立場を追われてもヒカリ君の共に道を選びます!」

「ほう…」

「それが、わたしの進むべき」

「今まで、加護にはありがとうございました。」


 覚悟を決めて深々と頭を下げてわたしは女神に言うと、


「…………」


 無言で女神様は見下ろして冷えた口調で、


「それが、今のクロノスの判断ですか……」

「はい」


 返事をして後悔は無かった。


「なるほど。わたしの敵になるとは、貴方が正直に思いませんでした。」

「クロノスからは加護は取りませんよ。加護を剥奪すれば……わたしの新たな世界エデンに危機的になりますので目を瞑ります。」


 そのままくるりと後ろ向きなって、女神様は薄く笑った。


[あの生きる事に興味を無くして、いつも死んだような目の子供が、まさかここまで自分の意思を見せるとは、本当に育ての親として驚く成長をしましたね♪]

[少なからず、これだけはヒカリには…この場だけは感謝します。特別に評価を上げます♪]


 そのまま女神様は飛び去った。


[これは…]


 ゲートに入ると直ぐに後ろの新たな調律師殿も飛び立ってゲートに入った。


「お姉様…」


 天使の翼の少女が片膝を付いてて待っていた。


「貴女は…」


※※※


※???視点※


 あの女神と別れたわたしは…予想外な選択で彼と決別して、心は何も無くなった。


 ああ…満たされない。

 この気持ちは何だった…………何なんだ!?


 困惑してわたしは右手で胸を鷲掴して、


 ズキズキと心が痛い…


 怪我をしてる訳でも無いのに、何故かナイフを刺されたように胸が痛かった。


 君はどうして別れただ!

 わたしなら君を守る事も出来るのに…………何故だ!?


 未だに彼と別れても理解が出来ずにいた。


 そしてわたしは自室に入ると目の前には、人が入れそうな巨大な黒いウツボカズラのようなモノがあり、その根は壁に描かれた魔法陣が幾つも有る部屋全体に根は広がっていた。


 その近くには、わたしと瓜二つの顔立ちの長い髪の女性が漆黒のドレスを着ていた。


 確認の為にわたしは女性に尋ねた。


「ソレは何処まで育った?」

「まだ…女神様に貰ってから、育て始めて魔力マナの成長具合は2%だね。」

「元王子様には………最低限でも95%を超えないと無理かな。」


 冷静な口調で返ってきた。


「そこまで必要か?」

「元王子様は君と会って、動作で感づいて悟るかもしれないからね。」

「…………」


 その話しはあり得る内容だった。


 確かに彼は周りの状況も華麗に読んで的確にしてくるので、干渉し過ぎてこちらの策を見抜かれては本末転倒になるので、今は彼に極力会うは避けた方が良いと思えた。


 暫くは……会えないとは、辛いが成し得る為の措置なら、甘んじて受け入れよう。


 気になった顔で女性は、


「でも、本気で元王子様にコレを使いかい?」

「ああ、コレしか無い。あの女達の毒牙から彼をわたし達の元に向かい入れるには…手段は選ばない!」


 頷くと強気な口調で言い切った。


「そっか……」

「ならば、僕も覚悟を決めよ。この本来の姿は決意の垢しで、死の管理者タナトスとして、元王子様には、僕達の想いを押し付けて永遠に逃さないよ!」

「ああ」


 これにはわたしは利害が一致していた。


[この想いに気づかないかった、この想いのツケ払いを元王子様の身体で払って貰うよ♪]


 悪魔の笑みでタナトスは微笑んだ。


※※※


※女神視点※


 玉座に座って水晶から、わたしは今の騎士殿と相棒になった死の管理者タナトスの行動を見ていた。


「フフフ」

「さぁて、何処までするのか見物ですね♪」


 ニヤニヤと口元をゆるませて、近くに居た天使の不思議な顔で、


「お姉様、アレを渡しても良かったですか?」

「良いのよ♪」

「騎士殿の満足がいくように、すれば……」


 右手を軽く振るようにわたしは言うと、


 それで、騎士殿が駒として動くなら、わたしとっての一興ですね♪


 あのクロノスの成長は嬉したですね。


 偶々立ち寄った異世界で、何処か国で空襲を受けて、戦火に巻かれた異世界人の彷徨っていた子供を気まぐれに、わたしは連れ帰って育て名前を与えた。


 成人を迎えて大人になって、彼は管理者にさせて自由にさせた。


 わたしはとある計画を実行する為に、成長する世界ヨルムンガンドに向かって、数百年後にクロノスは管理する世界のミストという女性を妻にした事は衝撃でした。


 その後はわたしは死んでから魂が同調が出来るものを探したて虫と魂を同調して、長い時を過ごした。


 それが無駄では無かった。


 そしてクロノスが反抗気になるのも成長も微笑むものあった。


 そんな中で思い出に浸っていたら、天使の少女は落ち着かない様子だった。


「あのー、お姉様…」

「ん?」

「あの子はどうなりました?」


 振り向くとオドオドした様子だった。


「虫ね。生きてるわよ。」

「そうなんですか♪」


 ハッキリと告げると、天使の少女は凄く嬉しい顔をした。


 不思議な顔で確認するように尋ねると、


「虫が生きてて嬉しいの?」

「そりゃ、あんなレアな逸材で、この世に1人しか居ない魂を持った……♡」


 頬を赤らめて顔が緩んでいた。


 全く、周りを変えたのは虫とは、なんとも皮肉ですね。


 ですが……今後の虫の成長も少しだけ楽しみなりました。


 あの計画を虫が乗り越える見せてもらいましょう♪


 微笑んだ顔で居ると、扉が勢い良く開いた。


 直ぐに入って来た人物を見て困惑した顔で、


「いっ!?」

「おやおや、戻って居たんですか?」


 白衣を着た前後に顔があるわたしが天敵としてる人物だった。


「女神様もこのーーー新しい薬の実験に、協力に参加してくだーーーーーさいよーーーー!!」

「……それは、あの子がしてくれるわ。わたしは仕事があのよ!」


 ハイテンションでその白衣の人物に、近くで微笑んだ様子のまま天使の少女を指した。


「なんと、それはーーー!!!? しがありませんねーーーーーーー!!」


 直ぐにわたしはこの部屋から逃げ出す為に丸投げをして、一目散に逃げ出した。


「ではーーー!」


 天使の少女は腕を白衣の人物に掴まれて、直ぐに我に返って、


「へ?」


 不思議な顔で目を覚ますと天使の少女は最初は困惑していた。


「おやーーーー♪ おやーー♪」

「え! これは?」

「実験に♪ いきますよーーーーーーー♪」

「ギャアアアアアアーーーーーーーーーーーー!!!!?」


 状況を理解して天使の少女は涙を流して騒いだ。


 続く

いつも読んでくださりありがとうございます。


また読んで下さりますと幸いです。


ブクマ&評価をくださると幸いです。


次回4月10日2:00予定

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 いつも時間を読んでくださりありがとうございます。  また読んでくださりますと幸いです。  ブクマ&評価をしてくださりますと幸いです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ