特別番外編・竹取の3匹の子豚《改編》28
その後に忘れてるあの3人は…
※ヒカリ視点※
※とある空※
僕達がお店の外に出てる頃、少し離れた場所で白い軽トラの運転席には農家のデコ族が運転して、助席は茶色の探偵の姿のデコ族が座っており、荷台に倒れたデコ丸さんとデコ軍曹さんが倒れた状態で寝ていた。
因みにこの軽トラにはタイヤが無く、ふわりと地面から浮かんで空中をゆっくりと走行していた。
運転席の農家のデコ族はハンドルを持って、
「デコデコ(あと40分ぐらいで、デコ族の里の村につくだっぺよ。)」
「デコデコ(ありがとうございます。1人では2人を運べなかったので、本当に助かります。)」
助席に座ってる探偵のデコ族は感謝しすると、微笑んだ様子で農家のデコ族は、
「デコデコ(困った時はお互い様だっぺよ。)」
「デコデコ(しかし、この乗り物は……浮いて凄いですね!)」
マジマジとデコ探偵は軽トラの内部を見ていた。
「デコデコ(これはデコ族を支援してくださった恩人様のお店で、以前に訪れた時に農家の道具を運ぶ物を格安の提供をしてくれた『重力・軽自動車規格のトラック』だそうだだっぺよ。)」
「デコデコ(こんな凄い物を格安なんですか!)」
説明をすると、信じられない顔で探偵のデコ族は驚きの顔になった。
因みに軽トラの正式名は軽自動車規格のトラックです。
「デコデコ(失礼ですが……コレ、いくらになるんですか?)」
「デコデコ(本来なら黒金貨10枚だけどもデコ族の特別割引で金貨10枚と、オラの畑で採れた野菜を10キロを恩人様のお店に格安提供で、迷わず購入しただっぺよ。)」
「…………」
嬉しそうそうな顔で話すと、無言になって探偵のデコ族は考え込んだ顔で尋ねた。
「デコデコ(それって、そちらが損にならいですか?)」
「デコデコ(いいや、恩人様の提案には、寧ろ感謝をしたくらいだっペよ。)」
顔を振って農家のデコ族は、
「デコデコ(恩人様の格安は買い取る野菜は、商品にならない形が悪く野菜として、味には問題は無いけど、一般のお客さんには出せない野菜で、全部オラの畑で残っても消費は無理で捨てるだだっペよ。)」
「デコデコ(だから、恩人様はその野菜を自分でお作りになる料理の材料にしたいとおっしゃられて、偶にオラにも無償でくださるだっペよ。)」
「!?」
聞いてる内に探偵のデコ族は納得していたが、最後にその野菜を原料に料理には驚きの顔で顔が反応した。
「デコデコ(因みに……その料理はここに有りますか?)」
「デコデコ(え? そこのアイテム・袋の中に恩人様から偶に貰っう。野菜のサンドイッチが入ってるだっペよ。)」
不思議な顔で農家のデコ族は助席の手間の青色の袋を指して、探偵のデコ族は驚きの顔でになった。
「!?」
「デコデコ(お金は後で払いますので、どうか食べさして下さい!)」
探偵のデコ族は必死な顔で言うと何だか圧をかけてる雰囲気で、それを見た農家のデコ族は事情もわからずに不思議な様子だった。
「………………」
「デコデコ(え……お金はいらないが、あんたは食べたいんか?)」
「デコデコ(それは勿論です!)」
顔を農家のデコ族の訊くと、近くに寄って真剣に言い切った。
探偵のデコ族の真剣に押されて、何処か諦めた顔で運転を自動操縦に農家の狸は切り替えてハンドルを放して、アイテム・袋を取って貰うように頼んだ。
「デコデコ(はあ……袋を取ってほしいだっぺよ。)」
「!?」
「デコデコ(素早いだっペよ……)」
一瞬で手に素早く渡されたて驚きの顔になって、手を突っ込みプラケースのお弁当箱のタッパーを取り出した。
直ぐにタッパーを農家のデコ族は渡して、
「デコデコ(ほら、これが恩人様の手料理だっぺよ。)」
「デコデコ(これが…………)」
探偵のデコ族は自動的にテーブルが出てきて、テーブルに置くと手をワナワナ震えて蓋を開けた。
農家のデコ族は普通な感じだったが、探偵のデコ族には違った。
まるで探偵のデコ族は海賊の宝箱を見つけた感じで、
「デコデコ(美して、なんとも素晴らしい♡)」
「デコデコ(では………………美味い♡)」
幸せそうな顔で探偵のデコ族はしていた。
※※※
※軽トラの荷台※
その軽トラの荷台に荷物のように、デコ丸さんとデコ軍曹を倒れたままで運ばれる様子で、
「デコデコ(なぁ、これっ、俺達の出番って…………)」
「デコデコ(ああ、どうやらここで、俺達の今回の出番は終了らしいな。)」
「デコデコ(やっぱりか…………今回は意外と短かったな?)」
「デコデコ(今回は前回の完全リメイク版だからな。)」
お互いに話をしていた。
不安な顔でデコ軍曹は、
「デコデコ(また出番が有るよな?)」
「デコデコ(ああ、当然だ!)」
強い口調で答えた。
※※※
※下?※
空を飛んでる軽トラを追いかけるように、森の中を突ききってる。
必死にイノシシに何とか必死で捕まって、
「デコデコ(ま、待って下さいーーー!)」
「デコデコ(デコ探偵ーーーー! 置いていかないでーーーーーーーーーーー!!!)」
水色のスーツ姿のデコ族は騒いでいた。
※※※
※お店の前※
ションボリした顔でパクリとして、
「さて……む!」
「これは………………美味い♪」
たい焼きをアームさんとセブンさんは同時に食べた。
因みにたい焼きの中味はアームさんは苺風味のの粒苺のカスタード味で、セブンさんはミルクチョコの餡子だった。
それを見ていた13号さんは少しだけ羨ましい様子で見ていた。
「初めて食べる味だな♪」
「そうだな。」
満足な顔をしていた。
無表情でデコリーナ少尉さんは、
「要望も聞きましたし言いですか?」
「待ってくださり、ありがとうございます。これで…」
待ってくれた事にお礼を言うと、僕は左手で制服の裏側のポケットか白い魔石を出した。
そのまま左手の指で上に上げて、
「…結界の隔離」
「ええ⁉」
「なんです⁉」
白い魔石から白い霧が周囲に出て、デコリーナ少尉さんと周りも驚いた顔だった。
周囲の0号さん達の姿や気配すら感じなくなったことに、デコリーナ少尉さんは表情を変えずに周囲を目だけ動かした。
「これは…」
「断絶結界の1つで、ここには僕とデコリーナ少尉さんを閉じ込めました。」
「…………」
説明するとデコリーナ少尉さん無言になった。
すこしだけ間をおいてからデコリーナ少尉さんは、
「どうしてです。ここまで私を閉じ込めるです?」
「そうでもしないと、貴女はいけないからですよ。」
「…………」
真面目な顔で僕は言うと、デコリーナ少尉さんは無言だった。
「なんで貴方が……この世界に、こちらに来てるんですか?」
暫くして口元が緩んでデコリーナ少尉さんは、
「フフフフフ」
「これでも気付かれない為に、私なりに結構気配も周りの雰囲気も全て隠したのに、やはり貴方は本当に良い目をしてますね。」
「クロノスさんの使徒No.Ⅳ『総指揮官』リーナ・クリスティーンさんの目的は何です。」
相手は隠す気は無くて目的を確認しようとした、クロノスさんの使徒の参謀であり頭脳でクロノスさんの世界に居た世界の住人で、彼女をスカウトしたのはミストさんの眷属のメイド長だった。
それはそうと相手はリーナさんはクスクスと笑って尋ねた。
「何だと思いますか?」
「クロノスさん達の目的の女神降臨がなされて、新たな調律師の登場した彼にとって、クロノスさん達にはで都合が悪く、この世に残った僕が残った事による暗殺ですか。」
それ以外はリーナさんが来る理由が思いつかなかった。
顔を振ってリーナさんはしゃがんで僕と目線を合わせて、
「いいえ」
「貴方を殺すのは、私としては望ましく有りません。」
「寧ろ、私には不利益ですね。」
「え?」
これは意外だった。
「簡単な事ですよ。」
「私とクロノスとの考えは違います。私が使徒しての契約は、あくまでも女神降臨までの契約ですよ。」
「そうなんだ…」
これはクロノスさんの使徒の事情だけど、なんで話すのかは理解はしづらかった。
「では……」
立ち上がり数歩離れ手に剣を握って鞘から抜いて、
「この先は貴方の言った。」
「デコ族の風習を今回は使って、私は、この剣で貴方にこの先の未来を賭けて挑みます。」
「やれやれ…結局、戦うのか。」
複雑な顔で僕は言うと、やれやれとポーズになった。
「正直に貴方とは1度だけ、本気で戦ってみたかったのもありますね。」
「いいよ。貴女の勝負を受けるよ。」
微笑んだ顔でリーナさんは言って、僕はせっかくなので付き合う事にした。
続く
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次回は3月22日の予定です。




