特別番外編・竹取の3匹の子豚《改編》15
前回のあたしの過去の続き…
※るみ子視点※
お店に着くとあたしは店内を見たら、
「へ?」
そこには不思議な空間が広がっていた。
既に棚は置かれて品物の大半は置かれていた。
カウンターの前にヒカリさんは立って、
「ようこそ『何でもショップ・サボチェル商会・特別番外編支店』へ、るみ子さんは…このお店の店長として、あとは…お任せします。」
「て…店長ッスか!」
いきなり丸投げに言ってきたのは正直に驚いた。
「一応、住居もこのいえにあるので、自由な時間でやって下さい。」
「なお、店の売上の40%はサボチェル商会へ、デコ族の売上の支援の形で50%をデコ総統さん宛に送ってほしいです。」
「残りの10%はお店の売上として、好きに使って下さい。」
「雇っても良しです。」
「いやいや、住居費や維持費でマイナスになるッス!」
夢みたい素人ぽくヒカリさんは話してるが、このお店の維持費は少なく見積もって、あたしの見た目は15%は必要だと感じた。
「ああ、その点なら大丈夫ですよ。ここは女神教の土地で有り、女神イヴに維持費と住民税とか全て無償で契約書も貰ってます。」
「カウンターの後ろに張って有ります。」
そう言われてあたしはカウンターの後ろには、幾つも営業許可もあった。
女神教の女神イヴ様の直筆の契約書と第一級特別営業許可書、デコ総統の営業許可書、サボチェル商会の代表のサボチェルさんの営業許可書、オマケに帝国の政府の外交官グレンの輸送の許可と王国の聖女様の輸送の許可あった。
因みに女神教の第一級特別営業許可書は商人なら喉から手が出るほどで、女神イヴ様の庇護の元で無償で女神教の土地で商売が出来る特別な営業許可書で、敵対して手を出せば、女神イヴ様を敵に回す事になるから簡単には手をだせない。
これには正直にあり得ないものだった。
女神教は商人のごとには本来は干渉しないが、ハッキリと女神イヴ様の本人は出すのはあり得ないし、これだけの許可書を持つのは不可能に近っかった。
「貴方は何者ッスか?」
流石にあたしは怪しいと考えて警戒したら、ヒカリさんは真面目な顔でぐるりと後ろ向きになった。
「以前にとある帝国の南の町で、希少の砂糖を売りに来たラビット族のお姉さん1つも売れなかった時に周りの人は魔族から買いたくないと、その後に……偶々に冒険者ギルドから出て子供はそのやり取りを見ており、その商人のラビット族の話を聞いてたかな。」
「え……」
その話しは!?
衝撃だった。
「そして…その子供はギルドの資金で、全部の砂糖を買った子供に『サボチェル商会の支店の新人で、まだ儲けが無い下請けの仕事だけど、いずれあたしが出世してサボチェル商会の本店で頑張って、お店を任される存在になって、あたしは出世するッス!』と……」
「え!」
その言葉を聞いて、あの時の男の子と姿が違うヒカリさんがどうして知ってるかは驚いた。
あとの時のあたしと男の子とは2人しか居なくて、他の人の気配も無くて、どうして知ってるのかは謎だった。
「僕がこの話を知ってるのは……」
「元々お姉さんとあった時は…二重人格だった僕の前世かな。」
「もう一人の人格に体と記憶を全て委ねて、僕は転生して今ここに居る。」
「記憶を憶えてるのは、あまり好きじゃないけど、多くの人達から調律師と言われてかな…」
「貴方……いえ、貴方様があの調律師ッスか!?」
語る中でヒカリさんは何処か寂しいだったが、あたしは真面目に驚いた。
こちらを見て薄く笑ってヒカリさんは、
「周りから見れば、前世の記憶を持つるし化け物かもしれなし、気持ち悪いなら…僕は貴女の前から」
「それ以上は言わなくて良いッスよ。ヒカリさんは一生懸命にしてるのに、あたしは化け物とは思って無いッスよ。」
「その一生懸命な行動は尊敬してますッス。」
「そして…ヒカリさんは紛れも無い人間ですッス。」
言いかけてあたしはヒカリさんに抱きついて語った。
「それと、あのヒカリさん……いえ、オーナーにお願いが有りますッス!」
「お願い?」
「お店の店長を引き受ける変わりに、あたしが幸せにしまッス! だから…結婚して下さいッス!」
オーナーの手を取ってあたしは真面目な顔で告白した。
「…………へ?」
始めてオーナーは驚いた子供の顔をした。
「…………なんで……」
「オーナーはあたしの事をずーと気にかけて、こんなに気遣ってお店を渡せるなんて、それはもう愛ッスね♪」
「まずは告白が無理なら、あたしと本気で婚約者として交際からッスね♪」
「交際は……ちょっと……」
微笑んだ顔であたしはオーナーの目を見て言ったら、すごくオーナーは気まずそうだった。
「それは…無理かな……」
「ラビット族は狙ったら、何年でも諦めないッスよ♪」
絶対に優しくて人間のオーナーの恋はあたしは諦めたく無かった。
「もしも、あたしと婚約を認めてくれるなら、あたしの里の子達も沢山紹介しますから、婚約を考えて欲しいッスよ♪」
「あたしがより優れな子だらけでハーレムにしするので、考えて下さいッス!」
「……ハーレム!?」
「…………NO!!」
可愛いオーナーに大胆不敵に浮気を許す覚悟で試したら、驚いた顔でオーナーは湯気が出て真っ赤な顔で直ぐに断っていない事から、オーナーの反応を見ていた。
なるほどッスね♪
女の人に慣れてない男の子っね♪
なんとも……お可愛い仕草ッスね♪
その仕草に脈ありと思えてニヤニヤした。
その内に従業員が確保出来なかったら、あたしは里に手紙を書こうかと考えていた。
※※※
※現在※
勿論、オーナーは時間があれば、お店に新しい商品も出して、色々と好評な商品を作ったり、ちゃんとお店に利益を出せるようにして、あたしが資金を得られる配慮をしてお店も潰れないようにして気遣って、オーナーが調律師だとしてもその行動力は間違い無く、誰かを想ってもの行動であり、とってもオーナーは純粋であり人して尊敬が出来るほどに情が深くて、魔族の最下層の位置のラビット族のあたしを対等に見てくださるから、あたしは本気でオーナーの事を諦める気は無かった。
だからあたしはオーナーが好きッス♪
恋は諦めないッスよ♪
おっと……話が脱線したッスね…
「そういえば……デコ総統さんはオーナーの秘密の提案は御存ッスか?」
『デコデコ(秘密の提案?)』
「実は…」
その提案を話して、デコ総統さんは考え込んだ様子で後日に話す事にした。
この話しが終わると…必死な声でデコ総統さんは、
『デコデコ(そこを何とか……どうか、お願いします!)』
「調理が終わってからじゃ無いと聞けないッスよ。」
『デコデコ(そこは…店長の説得力で…)』
「調理中に邪魔をしたら、オーナーはすごく怒るッスよ。その時は、デコ総統さんが全部の責任とってくれますかッス?」
流石にデコ総統は引き下がらずにしつこいので、あたしはわざとらしく確認するように訊いた。
「オーナーは料理や食べ物と仲間を裏切りは激怒になるッス!」
「この場合はオーナーとの約束を破る裏切りもあるッスから…」
直ぐに電話のデコ総統さんは反応が有り、、
『デコデコ(う! ヒカリさんが怒るのは…)』
『デコデコ(それは…色々と困るので…………身を引きます。)』
この場合は素直に引き下がって電話を切った。
「店長、電話は誰からなんです?」
「ん、デコ総統さんッスね。」
セブンさんに訊かれてあたしは答えた。
「デコデコ(え! デコ総統!?)」
周りも戦闘員のデコ族達の反応は、
「デコデコ(でも、デコ総統は何を話したんだろ?)」
「デコデコ(俺達にサービスに感謝の言葉か?)」
「デコデコ(あの懐が深いデコ総統が俺達の為か…)」
「デコデコ(まさか、自分もヒカリさんの作った食事を食べたいとか言ったんじゃ?)」
「デコデコ(そんなわけ無いだろ。寛大でデコ総統は周りをみてるからな。)」
「デコデコ(ああ、そうだな♪)」
うさぎの耳をピクピクさせて、あたしはあながち間違って無い会話を聞いが、あえてふれないように聞き流した。
続く
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次回は2月9日2時00分




