2.選択.1.料理人
…………………………どんな選択でも気を強く持ってね♪
※アナタ視点※
手間のカードでアナタは迷う事無くに料理人を選んだ。
周りにモクモクと白いスモッグが立ち込めて、
「全国1000万人のファン《自称》が居るこの天才的な僕は、この場に呼ばれて飛び出てこの天才的な僕が登場♪」
そこに現れたのはコック姿の先程の出前の少年だった。
「…………ゴホゴホ」
スモッグに咳き込んで、不安な顔で凄い嫌な予感した……
微笑んだ顔で直ぐに男の子は寄ってきて、
「この人が天才的な僕の相棒ですね♪」
「へ?」
訳が分からないまま流されるようにアナタは男の子の相棒にされて、
「………………これがアナタの運命よ!」
諦めた顔でやれやれと天使の女の子は言うと、真っ暗だった周りは明るくなかった。
目の前には魔界料理学園と書いてありアナタは何も言えずにいた。
いつの間にかマイクを持って女の子は、
「あー、マイクテス……」
「これから、アナタは相棒と一緒に料理学園に通っていただきます。」
「魔界料理学園で3ヶ月でトップになって天界料理学園に転校してトップになってもらいます。」
その説明を聞いてアナタは魔界料理学園の校舎の方を見ると、曇った空に稲妻が走り、真っ黒な校舎に魔族達が制服を着ており、人間のアナタからしたら色々と不気味だった。
「可愛い顔の人が多いな♪」
「!!」
「あの包帯の男の人は三つ目で面白いな♪」
微笑んだ顔で男の子は言うと色々と何がズレており、言われた包帯の三つ目の魔族はアナタを睨んだ。
こ、怖い……
これが今のアナタの正直な感想だった。
なおも女の子はマイクを持って説明する中で、
「これから毎日3ヶ月間はアナタと相棒の少年と行われる対決で1回もま負ずに勝ち残り、彼らよりも美味しい料理を作り勝ち残る事が対戦のルールです。」
「毎日3ヶ月間!?」
この驚愕の説明に相棒の男の子は楽しそうにしていた。
不安になってアナタは尋ねると、
「もしも……勝てなかったりしたら?」
「ああ、それは簡単です。」
「天界料理学園までクリアしないと、アナタはこの世界からでられません。ちゃんと勝たないとリセットされて最初からやり直しになります。」
「なぬ!?」
その説明に衝撃を受けて驚愕して、アナタは不安になった。
これは……クリア出来るのか?
とりあえず1回戦の相手はろくろ首でのっぺらぼうメイドが相手の相手だった。
微笑んだ顔で男の子は親指を立てて、
「料理は天才的な僕にお任せだよ♪」
「……そう」
安心させる為に言ってるのは分かるが、アナタは悪寒を再び感じた。
まあ、ろくろ首じゃ…まともに調理も出来ないし、のっぺらぼうだと前が見えないからこの勝負は、まずは楽勝だとアナタは思った。
女の子から開始の合図が出て、
「開始」
「!!」
開始直後にアナタは衝撃を受けた。
それはろくろ首とのっぺらぼうのメイドは凄い手際の良さで、相棒とのコンビネーションも抜群で、ちゃくちゃくと料理が完成していた。
対する男の子は適当に大鍋に投入して、グツグツと怪しい色のスープと紫色の毒ガスを要すような煙が出て、その煙は観客の何人かは吸って倒れていた。
この時点でアナタは1つだけ悟った。
それは…勝てないと理解した。
男の子の腕は素人よりも酷くて、ただ鍋に放り込むしか無く見るに堪えない状況だった。
結果は……ろくろ首とのっぺらぼうのメイドの圧勝だった。
「…………あれ?」
「天才的な僕の料理をした方の勝ちじゃ…」
何でか男の子は不思議な顔で理解しておらず、時間が巻き戻りリセットされた。
今度はアナタが作る事にしたが、相棒の男の子は横から勝手に虫や適当に入れて、また紫色の煙が出た。
また相手のろくろ首とのっぺらぼうのメイドに負けて、1回戦だけで永遠に無限ループに入りアナタは魔界料理学園から出ようと色々と手を尽くしているが、どんなに頑張っても男の子は目を離した隙に勝手に適当にぶっこんでくるので、美味しい料理は全く出来なかった。
永遠に1回戦で負けてリセットを続けて無限に続けた。
BADEND
永遠に美味しい料理が出来ずにこの世界に閉じ込められて、アナタは終わる。
BADEND




