27.象蛾!?
僕はここをどうするかは決めていた…
※ヒカリ視点※
ある程度のやり取りが終わると僕は土人形のメイドさんを見て、時空ボックスから茶色の魔石と銀色の魔石と光の魔石を出して、魔石を空中に浮かした。
周りは動揺した様子が伺えた。
「君に名を与える。名をガイヤ…さあ古き姿を捨て生まれ変われ」
「イエス……マスター」
土人形のメイドさんは魔石を身体に取り込んで土の繭を作って、
「…………温かい……」
先程のメイドさんの口調に感情が入った気がした。
繭が割れてその中から出てきたのは、先程の土人形と違うツインテールの緑の髪で髪留めが土人形人形だった少女だった顔をしており、微笑ましい優しい顔立ちで、美しくまるで透き通るような白く美し肌で、清楚な落ち着いたメイド服を着た少女になった。
「これは!?」
「あの泥人形が……あり得ない…………」
流石のクロエさんの仲間も驚愕した。
「命の転換…………」
[この術式はクラウス様も到達出来なかった領域……]
[管理者から許された調律師の彼の持つ命を扱う権限]
片膝を付いてメイドの少女のガイヤさんは頭を下げて、
「マスター、この度は名をありがとうございます。」
「これから、僕はおよそ7年は来れないのでここの管理をお願いするよ。」
「御意」
お願いをする形でガイヤさんに頼んで返事をした。
念の為に僕は確認するに尋ねた。
「ここでの目的は……分かるね?」
「はい、復唱します。」
返事をして真剣な顔でガイヤさんは見てきた。
「マスターの目的は、この地に終末の鬼を生み出さないように、この地を豊かにして他の国に行ってるテロを減らすことであり、1人でも多くの命を救う事にござます。」
「ありがとう。協力をお願いします。」
微笑んだ顔で僕は頭を下げてお願いを再度したら、ガイヤさんは僕の右手を両手で握った。
「偉大なるマスター」
「別の世界で捨てられ彷徨って、あと……数日ぐらいで消える存在の私に、マスターは救いの手を差し伸べてくれました。そのご恩に報える為に私は使命を果たします。」
「そんなに……ただ大切な皆と仲良くやってね。」
「頼んだよ。」
最初は複雑な顔で僕はなってたが、この言葉はガイヤさんならりに、一生懸命の表れだと思って、僕は微笑んだ顔になった。
※※※
※???※
この僕達の様子を映像に流して離れた、大きな黒い花は蕾になって、周りの小さな黒い花を取り込んで吸収して、大きな黒い花の中をお城の玉座がある部屋で、玉座の肘掛けに右手の肘を付けてつまらなさそうな顔をして乗せて、メイド服の少女は着替えて黒いドレスを着て座って周りも黒い部屋になった。
元々、知る由もないが少女はヨルムンガンドの世界から別の世界の調律師にならなかった彼の監視をジークフリードさんに言われて、クロノスの管理する世界に来たが着いた早々に不運に少女の種が川に流されて、偶然に任務で通りかかった調律師の僕が救って、とりあえずここに居ると危険だっと感じてしまった。
今回の件で利用するまで封印の形になったが少女は怒った様子は無かった。
「ふーん、そういう目的なの…………この世界の終末の鬼を止める為に利用とは…」
喋りながら少女は奥の垂れ幕から、複数メイドさん達が逸し乱れぬ行動で、玉座の前に左右に別れて整列した。
周りのメイドさん達の顔付き見て微笑んだ顔で少女は、
「まあ、このような素晴らしい場所の提供には、正直に調律師の貴方には感謝してるし、今回は期待に応えてあげるけど、私はタダでは仕事をしない祝儀なのよ♪」
「もしも貴方が私に次の仕事を求めるなら……ここに来なさいな♪」
周りのメイドさん達の顔はサディスティックに微笑んで、手に拘束具や鞭など拷問道具を両手に映像の僕に見せ付けていた。
「タップリと私達が無理やり汚して、いけない悪い男の子に仕込んであげるわね♪」
ゲートが少女の横に開いて、
「今回は、そちらのの仕込みかしら?」
「出て来ても大丈夫ですよ。」
「ジークフリード殿、ここは別の空間なので、彼には気配を感じられないですし、私の領域での干渉は不可能なので、調律師の彼も気づく事は出来ませんわ。」
そう伝えるとゲートから黒い鎧の騎士が現れて、
「確かに鬼の仕込みはこちらだが、それを無かった事にして救いのは、全部彼の独断の判断だ。」
「なるほど」
「フフフ 随分と甘い子ね♪」
その答えを聞いて少女は納得して、
「でも…嘘つきな人よりも嫌いじゃないわね♪」
「フフフ♪」
クスクスと笑ってニンマリして映像の僕を見た。
[本来なら、鬼が世界を終わらせて、この世界から彼を連れ帰る私達の秘密裏の目的が……]
落ち着いた口調でジークフリードさんは、
「だが…彼は今回のこちらの仕込みを利用する形で、女神の誓約を終了させることを選んだ。」
「本当に見事だ…」
「それは……」
「これは想定よりも早いのでは?」
本当にジークフリードさんの思惑を予想を上回る事をして、疑問になって少女は訊いた。
真面目な口調でジークフリードさんは、
「誓約の終了にはその時までに終わってれば…問題は無いが、破滅の歯車と同時期ではなければならないが、彼の盤面に悟られずに私達は裏でサポートに回るしか無いがな。」
「念の為に言うが、君も表の彼の邪魔をしないことだな。」
釘を刺すよ少女に言うとばつが悪そうにした。
「くっ!」
下手に手を出せない事を少女は察した。
直ぐに気になった顔で少女は、
「因みにヨルムンガンドのジークフリード様の率いる彼の存在の派閥で認める形の賛成派は?」
「今回の誓約の完了で、彼を認めることを盟主を含め全員が満場一致で賛成派になった。」
「よって、彼の障害になるものは誰も居ない。」
「あれまー!」
これは少女は想定外だったみたいで、チラリとメイドさんを見て、玉座の部屋は一瞬で模様でピンク色のライトのベットが置かれて大人の雰囲気の部屋になった。
「そろそろ、淫らな大人世界へ……」
「さっきも言ったが、下手な行動は慎めよ。これは警告だ!」
ギロリとジークフリードさんは少女を睨んで、
「魔眼を使って、0号は内部の裏切り者を殺す為に目ひからせてるからな。」
「未知の女神から貰った魔眼を……分が悪いですわ……」
今度こそ少女には打つ手は無かった。
[彼女等がいくら彼を求めても、おそらくは誰の愛情の思う結果にはなることは誰も無いな……]
[今回の計画は全て、真実は私と盟主と0号と00号の知るもであり、あの子の犠牲の上で成り立っており、私は周りの女性陣の誰も叶わない願いを願う。]
既にジークフリードさんには何かを理解していた。
[今回は…諦めて上げますわ♪]
[闇に堕ちたドリアードの私は女王であり、新たな子孫を残すには上物の種が必要で、調律師の貴方を逃がす事はありません]
[今は……監視が有るので大人しくしてますわ♪]
絶対に諦める気は無かった。
※※※
僕はガイヤさんに会話をして、
「あとの事はお願いします。」
「御意」
階段の近くで最後に僕は言うとガイヤさんは頭を下げて返事をして、クロエさんも真剣な顔になった。
「レキもマリンもお願いよ。」
「はい、族長」
「頑張りますわ♪」
返事をしてレキは視線をこっちに向けて、マリンは微笑んだ顔で返事をした。
そして僕とクロエさんは階段登って外に出て、この場合を見つからないように入り口を隠して、近くに魔物の水飲み場を作って、象蛾を10匹を出した。
青い顔でクロエさんは驚愕した顔で、
「象蛾!?」
「これを置いとけば無闇にこの地に人は来ないかと…」
僕は伝えるとその場からクロエさんは逃げ出したかった。
その理由も知っていた。
象蛾は無害の3メートルの大きさで、顔が象で身体は蛾で人間を襲うことは無いが水飲み場を荒らす者は、10日ほど追いかけて麻痺毒の鱗粉を撒き散らすうえで、強い者に惹かれるのでギルドの場合はB級クラスの冒険者はある意味で遭遇したく無いので、距離を取って離れるのが無難な選択肢だった。
何も知らないB級クラスの冒険者が無闇に近づくと、象蛾の方が寄ってきて特殊な鱗粉を撒き散らしてくるので、この時に出される鱗粉は石化になるので飽きるまで、象蛾は強い者の石化を楽しんで満足するまで石化状態で鑑賞の対象になる。
長くても石化状態は象蛾の個性によるが1日ほど、その後は放置して象蛾はその相手から魅了を感じる事は無くなり無視する。
しかし石化状態は他の仲間に解除して貰わないといけ無いほど厄介な魔物であり、本来はこの鱗粉には中毒性があり稀に中毒になり解毒薬は無く、1ヶ月ほどは麻痺になる事もあるので、冒険者も無闇に象蛾のいる所には行かない。
象蛾は素材の価格も安くて狙わない。
その場でクロエさんと別れて、僕は教会に戻った。
続く
いつも読んでくださりありがとうございます。
また読んでくださると幸いです。
ブクマ&評価★★★★★をくださると幸いです。
次回は12月9日2:00




