過去作・明人編6
そのメールに疑問になりつつも少女はつまらそうにして…
※明人視点※
つまらそうに頰を膨らませて少女は、
「もう!」
「そんなこといいじゃない。」
少女は真一郎をチラッと睨みながら、
「えー! 本当に困るな♪」
「天才的な僕を見つめてられてもエルダーは僕が好きなのか♪」
頰を赤らめて真一郎は照れていた。
直ぐに少女はキレて、
「違うわよ!」
「元はと言えば、全部の元凶は真君のせいじゃない!」
「う!」
「確かに」
言葉を詰まらせて真一郎は冷や汗をかいて、これには僕と寛治は同時に言うと頷いて同意だった。
「そっか、全部委員長が悪いのか。なるほどな。」
「ほう、ついに叶の時代は終わったな。」
近くで浩介と海がなんとなく察したらしく相打ちした。
「こら!」
「天才的な僕の時代は終わってない!」
直ぐに真一郎は海の言葉を否定した。
「ところで…」
「な、何かな?」
静かに少女は真一郎を見てきて冷や汗をかいて不思議な顔で訊いた。
「真君の事を今回は許しても良いけど?」
「本当に!」
この少女の台詞に真一郎は驚きの顔で真剣に少女をキラキラした目で見てきた。
いつもと違う真一郎を僕は見て、
「ん?」
「明人君は天才的な僕の顔を観てどうしたのかな?」
「新しい性質に目覚めたのかな?」
「は?」
こっちに気づくと真一郎は微笑んだ顔で言ってる意味が解らなかった。
「うーん、例えば・・・○モとか? それとも○イとか?」
「断じてそれは無い!」
強く否定して真一郎に言い切った。
そもそもトラブルメーカーの真一郎とそんな関係は持つ気は無かった。
「そうなのか!」
信じれない顔で少し驚いた口調で真一郎は言った。
この悪魔・・・いつか誰かに殺されそうだな。
心で真一郎を見ながら僕は思って、真一郎がこっちを何かを疑う視線で見ていた気がした。
僕は気にしない事にした。
「話を戻しても良いかしら?」
笑顔だがちょっと怒った様子で少女に訊かれてた?
「真君に私の自己紹介をお願い出来る♪」
「それは気になるな♪」
「異議なし♪」
微笑んだ顔で少女は言うと、海と浩介も微笑んだ顔になって真一郎を見た。
しかし真一郎は真顔で真剣に悩んだ様子で、
「うーむ」
「僕が紹介か・・・」
海と浩介はワクワクした様子で期待したが、
「うーん、難しいな。」
「紹介だけにどうしょうかいしょうかな。」
その言葉を聞いて、
「え?」
「あ?」
「は?」
「はあ?」
「へ?」
冷たい風が吹いて僕と海と浩介と少女と寛治は固まった。
微笑んだ顔で真一郎はクスクスと笑って、
「ねえ、今の面白かった?」
「紹介だけに、どうしょうかいしょうかな(どうしようかな)?・・・って、まさに天才的な僕の変えたのが良かっ…ゴフッ!!」
台詞を言い終わる前に海と浩介と少女は真一郎の顔面にカバンを投げて倒れた。
「誰がお前のくだらない! 親父ギャグを聞きたいと言った!」
「そうだ、そうだ!」
「俺達に無駄な時間を使われるせるな!」
「人の自己紹介で遊ばないでよ!」
それぞれ海と浩輔が言って少女も激怒して、3人はカバンを拾いながら怒っていた。
チラッと僕は寛治の方を向いて、
「寛治君・・・」
「なんですか?」
「いや、今・・急に寒くなったね?」
「まあ、四月ですからね。」
「そうだね。」
「・・・がんばってね。」
「明人さんも残念な身内のアレがご迷惑になりますが、これからもお願いします。」
取り合えず真一郎のギャグの事を触れずに別の話題を振って、お互いに疲れた顔になった。
「はあー」
倒れてる真一郎を見て僕と寛治は深い息を吐いた。
呆れた顔で少女は、
「やっぱり、真君じゃ・・・色々と人選的なミスね。」
「じゃ、代わりに寛君お願いね。」
急に寛治は言われて少し戸惑いながら、
「え、あ・・・うん」
「彼女は僕と真兄ーのイトコのエルダー・H=ファミアルだよ。」
「一応、こっちでは帰国子女のエルダーです♪」
微笑んだ顔で少女のエルダーは自己紹介されたけど僕は不思議な顔をした。
こっちでは帰国子女・・・・?
どういう意味だろ?
今は気にしない事にした。
「みんな宜しくお願いします♪」
お辞儀をして簡単に紹介を終わらせて、
「おう!」
「よっしゃ!」
両手に海はガッツポーズを作り、浩輔はカバンを持っていないほうの手で握り拳を作り胸元をドンと叩いた。
近づいて来た笑顔でエルダーの方を見ながら、
「よろしくね。」
「よろ・し・・・んん!!」
エルダーは言葉を止めて突然は明人の方に真剣に見てきた。
え?
どうしただろ?
これには僕は不思議な顔でいた。
顔を何回も顎に手をあててエルダーはじっくりと舐めるように見ながら、
「え・・・・」
「あのー・・・僕の顔に何かついてます?」
「なんだ?」
全く状況が読めない僕はただ苦笑いをして、周りの少年達は不思議な顔でいた。
「うーん・・・・」
「貴方の名前は?」
突然顔を近づけてエルダーは名前を訊いた。
「え?」
「か、川森明人だけど・・・」
「ねえ、今は付き合ってる彼女いるの?」
名前は僕は言うと圧をかけて訊いてきた。
これには僕は不思議な顔して、
「・・・え?」
「え? じゃなくて付き合ってる女の子とか居るの?」「関係ないじゃん」
「いいえ、私には関係あるわ!」
「だから教えなさい!」
真剣な顔でエルダーはカバンを落として、僕を睨むように顔を近づけて両肩をガシと掴まれた。
「・・・とくに・・居ないかな・・たぶん・・・」
訊かれて僕は怖さに弱弱しく答えた。
「居ない・・・と言うと有りか。」
直ぐに手を話すとエルダーは顎に手を当てて、
「うーん」
[・・マルダーお姉様みたいな女の子には天然級に何もしないで問答無用でモテモテで優柔不断だけど、あとは何をやっても完璧主義の彼よりは、私には悪影響が無い・・・私は嫌だしな・・・でも、ここは・・・欲をたらずに・・・うーん)
何やら複雑に彼女は考え込んでいた。
「は?」
ますます解らずに僕は疑問の顔になり小首をかしげた。
続く
いつもと読んでくださりありがとうございます。
また読んでくださりますと幸いです。
ブクマ&評価してくださりますと幸いです。
次回の投稿は…1月1日
ごめんなさいm(_ _;)m(年末年始色々とやることが有るのでごめんなさい。毎日投稿できなくてごめんなさい)
読者の皆様へ、
今年は時間を作って読んでありがとうございました。
また読んでくださりますと幸いです。
来年も宜しくお願いします。
良いお年をです。




