3.ティリ・エル・ヴェリテ
依頼が終わって………
※ヒカリ視点※
その後はラプラスさんは怒ったら大人しくなって、依頼が無事に終わりクロノスさんの領域に戻ろうしたて、九姫さん達と別れて、ラプラスさん達も一旦用事で映像は消えた。
「あれ?」
「ここは?」
霧が晴れると広場につくと初めて見る場所に僕は困惑して見渡した。
「貴方は誰よ!」
「え?」
周りにメイド服を着たエヴァさんと雰囲気が似た支援魔導人形を連れて、1人は瑠璃色の髪の豪華な装飾の貴族ぽい水色の外行きのドレスを着て、綺麗な顔で黒い瞳でキツイ目つきの15歳ぐらいの少女が声をかけて振り向いた。
僕に聞こえる念話でタナトスさんは、
『その子は面倒だから関わらない方が良いよ。』
「?」
意味がわからなかった。
こちらに少女達は歩いて来た。
「こんな所で何をしてるのよ?」
「道に迷ってしまって?」
睨むように少女は訊くと、この場で僕に正直に答えることにしたが、
「嘘ね!」
「え」
軽く息を吐いて少女は言い切ると、更に僕を睨んできた。
右手の指をさして少女は、
「どうせ!」
「クロノス伯父さんの命を取りに来た別の世界の刺客ね!」
「違います!」
これにはすぐに否定した。
今更だが僕は疑問になって、
ん?
クロノス伯父さん!?
衝撃的な事実を知った。
『彼女はクロノスの使徒のNo.Ⅱ『人形の使いの剣の乙女』で名前はティリ・エル・ヴェリテで、クロノスの奥さんのミストの腹違いの妹で、正直に他の使徒や管理者すら、彼女とは色々な意味で関わりたくない程に残念な我儘娘だよ。』
僕にだけ聞こえる念話で説明した。
「なら、私と戦いなさい!」
「は?」
今度は検討がつかない方向に話が進んで、僕は正直に意味がわからなかった。
「それとも貴方は腰抜けで私の誘いの戦闘の相手もできないのかしら?」
「友達が待ってますので、僕は弱いので…」
白い大剣を空間から出して、僕は逃げ腰で言いかけて、
「とんだ腰抜けね!」
毒を吐くようにティリさんのこの言葉に直ぐに僕に聞こえる念話でタナトスさんは、
『王子様に提案だが、この愚かな我儘大馬鹿娘に僕達の力を見せよう!』
『まあまあ、悪気はないだし、いや、ここは落ち着いてよ。』
かなり激怒していたので、直ぐに僕は念話で宥めるよう相棒を落ち着かせた。
鼻で笑って馬鹿にした口調で少女は、
「所詮は下民の貴方の三流のお友達しか居なくて、可哀想ですわね♪」
「貴方の残念なお友達で無能な…」
堂々と少女は言うと、
「…………」
『!』
僕は無言になってタナトスさんは何かを察した。
ブチ
慌ててタナトスさんは僕に聞こえる念話で、
『ここは冷静に王子様は落ち着いてよ!』
『いつもみたいに冷静冷静だよ!』
『………タナトスさん、お願いが有るだけど?』
立場が逆になって落ち着かせようとしたが、僕はすごい冷え切った念話で訊くと、
『お、王子様……何かな?』
怯えた様子でタナトスさんは訊き返した。
『今回はちょっときつめのお仕置きがしたいから、今回は、タナトスさんとの契約は目を瞑ってくれるかな。』
『…………わかったよ……』
僕は殺意すら隠さない口調の念話に押されてタナトスさんは返事をして黙った。
雰囲気が変わったことにティリさんは気づくと、
「あら、やる気になったのかしら?」
「貴女に地獄を見せます!」
訊かれて僕は凄まじい殺気を出して少しだけ驚きの顔で、
「……あら、面白いじゃない♪」
「勝てたら何でも1つだけ言うことを聞くわ♪」
楽しげにティリさんは言い切った。
「その賭け事は無駄になります。」
「無駄って何よ!」
「弱いくせに偉そうにして、ズタボロにしてあげるわ!」
イラついた様子で吐きつけてた。
軽く息を吐いて僕は空間に手を突っ込むと、
「さあ、暴剣よ 傲慢なる僕に その力を貸してくれ!」
鎖で封印されてる銀色の長剣が出てきた。
「あれは?」
凄まじい魔力を感じでティリさんはユニーク・スキル『鑑定眼力』をした。
鑑定眼力とは接近の戦闘者には戦いならが、相手を装備や武器の『鑑定』に特化したする極めてレアスキルである。
※※※
鑑定結果………
異界に封じられし無属性の聖魔剣:プラヴィーチリ
別 命:無慈悲なる剣
ランク:???級『国宝級よりも上で測定不能』
称 号:支配者の剣
支配者の剣はこの剣を持つと無敵であるが、この剣は使い手を選び制作者たる本人の魂が必要であり、この剣の前では相手はただの一方的な暴力に負ける。
この剣をもつ者に勝つのはどんな攻撃しても絶対に不可能!?
特性:完全属性攻撃無効(属性魔法攻撃無効であり吸収して無限に回復)・全状態異常完全無効
技:瞬殺、瞬間一刀、空間切り、魔力相殺、五月雨、雷鳴斬、千突き、連撃相殺一万切り『相手は影も形も魂すら消滅する一撃必殺』
制作者:?『調律師』(調律師の世界で裏切り者として処刑された者)
現契約者:ヒカリ『調律師』(四大管理者が認めた者)
剣単体の能力
攻 撃:SSSSSSSSSSSS
防 御:SSSSSSSSSSS
素早さ:SSSSSSSSSSSSSSSSSS
追加効果:持ち主の力も上乗せされる。
ヒカリ専用の暴君の武器
一言:この武器を使うと魂も粉砕するので、冥界に魂を帰還させるのは不可能で、基本的に絶対に使用しないモノで世界を揺がす程のこの剣は暴君で、前世のヒカリが作った特殊な空間に封印してある。
注※絶対に他の者には扱えない! 無理に強行して使えば魂も残らずに確実に死ぬ……
※※※
「な!?」
あまりにも馬鹿げた剣にティリさんは驚いた。
[こんな! 馬鹿げた剣に勝てないわよ!]
[それに………調律師って!!]
内心ではかなり焦っていた。
※※※
※ティリ視点※
※ティリの回想※
目の前の相手は、
以前にクロノス伯父さんに!?
「絶対に『調律師』殿には喧嘩は売らないほしい。」
「『調律師』?」
この意味が理解できなかった。
調律師と聞いて勝手に異世界を渡る侵略と同じモノだと理解してたからだった。
「私を含めた他の管理者が認めた特別な『調律師』はこの世の誰よりも強いから、喧嘩は売ってはだめだよ。」
「ええ、わかりました。」
注意をされたがたいしたことが無いと、私はその場だけの軽い返事をした。
※※※
※ヒカリ視点※
すごく冷えた口調で、
「さあ、始めようか?」
「ま、まってください!」
僕は訊いて必死で怯えた顔で実力の違いが理解が出来たティリさんは必死だった。
「ほ、本当に止めてください!」
とんでもないモノに喧嘩を売って焦って座り込みお漏らしして泣きじゃくった。
でも僕は友達を馬鹿にされて許せなかった。
無言で剣の鎖をヒビが入りかけて、
「すまないが…その辺で、どうか、許してほしい。」
近くにクロノスさんが現れた。
「ク、クロノス叔父さん……」
「私の身内の姪の不始末を深く君に謝罪するよ。」
「本当に管理が出来ずにすまなかった」
泣きじゃくったティリさんの前にクロノスさんは移動して立つと深く頭を下げた。
「はあ……」
「じゃ、最後に僕から、1つだけ良いですか?」
「なんだい?」
これ以上は状況的に無理だと思って、軽く息を吐き僕は確認の為に訊いたらクロノスさんが訊き返した。
剣を鎖を元に戻してギロリとティリさんを見下ろして、
「泣いてる貴女にも1つだけ言います!」
「僕のことを馬鹿にするのは良いけど、対等の友達を馬鹿にするのは許さないから、この場で謝って直ぐにほしい!」
「ご、ごべんなじゃい…」
圧をかけて僕は言うと、直ぐにティリさんは謝ったので許すことにして、僕は剣から手を放すと、
「出番はお預けなの?」
「!?」
剣から念話では無い少女の声が聞こえて、クロノスさんとティリさんは驚いた顔で見た。
「うん、ごめね。」
「良いよ♪」
「君は優しいからね♪」
「彼も出番が無いみたいだね。」
素直に謝ると微笑んだ口調で僕は癒やされた。
[彼?]
今の言葉にタナトスさんは疑問だったが、口を挟んだりしなかった。
ここで挟んだりしたら、矛先がタナトスさんに向いて嫌われるのは嫌なので、一番無難に黙ってるのが得策に思えたからだった。
「おやすみ♪」
「うん♪」
優しく僕は声をかけて少女は頷いて剣は空間に戻った。
「さあ、部屋行くと良いよ。」
クロノスさんはドアを出して僕はドアを開けて豪華な部屋に入った。
※※※
※ティリ視点※
私は助かったけど、
「困ったな。」
「クロノス伯父さん?」
困った顔をして不思議な顔になった。
「本当はあの子に君の婚約をさせようと思ったけど、こうなると君では無理だな。」
「え?」
その会話に私は意味がわからなかったが、いつの間にかミストお姉様が現れて、
「大丈夫ですよ♪」
「私にいい方法がありますよ♪」
微笑んだ顔でミストお姉様は私を見た。
「貴女にもちゃんとやってもらいますね♪」
「え!?」
すごい嫌な予感がしてきた。
※※※
※タナトス視点※
※豪華な部屋※
ベットで寝ようとしてる王子様に僕は、
『あの武器は喋るんだね?』
「あれは特別なモノだからね。」
念話で訊くと王子様は静かに答えた。
特別?
コレには疑問になった。
直ぐに訊き返す前に王子様は、
「それ以上は教えれないよ。」
それ以上に聞かのは野暮だと思ってこの話は終わった。
続く
いつも時間を読んでくださりありがとうございます。
また読んでくださりますと幸いです。
ブクマ&評価をしてくださりますと幸いです。
※何処かでまた『とある者シリーズがあります』
簡単な内容は化け物と周りからは野次された時にとある島に連れて来られて魔物討伐することになった話です『グロいシーンがあるかもしれません。』
※年末前に過去作ネタですが絶望の年末パーティ小説『選択あり』
今回の主役はアナタです(選択は9割はバッドエンド)。
↑割とギリギリの予感
※※※
次回の投稿は12月6日の2時00分




